外国為替再入門 1 外国為替を理解する
外国為替とは
外国為替とは言葉の定義から説明すると「外国の通貨を交換すること」です。Foreign Exchange、FXなどとも呼称されます。
これは外国為替のすべてを表現しているとはいえません。現実には外国為替市場、外国為替相場、外国為替取引、外国為替ディーラーなど他の言葉と組み合わせて使われます。市場、取引、相場、ディーラーといった言葉は、株式や債券、商品など扱われる対象とセットではじめて意味を成します。外国為替も同じです。取り扱う対象が通貨であることから、通貨を扱う市場、通貨を扱う取引、通貨の相場、通貨を取引するディーラーといった形で概念を理解していくと全体像が見えてくるのです。
外国為替取引
普段の生活の中で外国為替に接する機会は少ないと思います。多くの場合は、海外旅行の際に外貨交換するとき直接的に意識することが多いでしょう。そのときに提示される交換レートはどのように決まってくるのでしょうか。
メーカーであれ、商社であれ、海外に商品を輸出している企業は売上を外貨で受け取ることが多いですね。受け取った外貨はどこで邦貨に換えるのでしょう。現在の外国為替は変動相場制になっていますから、毎日為替レートは変わっています。企業の担当者は採算レートを考えて輸出価格を決めなければいけません。では、どのようにして為替レートを決めているのでしょうか。
最近では、特に外国為替管理法が改正されてからは、個人の外貨志向が高まっています。円金利が超低金利時代に突入してから久しく、高金利を求めて外貨預金が増えました。また、長期的な円安傾向が外貨保有に拍車をかけたようです。円安の傾向が見えてくると外貨預金が増えるのも一般的な流れとなってきました。
「外国為替再入門」ではFX投資といった投資家としての立場から見た外国為替ではなく、外国為替全体を理解することを目的としています。FX投資家にとって外国為替を理解することは、外国為替地図を理解するようなものです。地形、道路、勾配などを理解せずに車の運転をするのは危険です。交通規則も知っておかなければならないでしょう。ハンドルは握れるけれど、標識の意味を知らないこともあります。「外国為替再入門」が外国為替を理解するためのガイドマップなれれば幸いと思います。
ポジション
外国為替取引をするということは通貨を買ったり売ったりすることです。売買状況のことをポジションといいます。「買い」持ちしているポジションをロング、ロングポジションといいます。「売り」持ちしているポジションをショート、ショートポジションといいます。「買い」ポジションと「売り」ポジションが均衡しているときをスクウェアといいます。
保有ポジションを決済することをスクウェアということもあります。またカバーということもあります。ショートしているポジションを手仕舞うことをショートカバーなどといいます。
ドルの外貨預金をした場合、円を売ってドルを買うことになりますから、円に対するドルのポジションは「買い」持ちになります。円高になれば為替差損が出ます。逆に円安になれば為替差益が付いてきます。