2008年2月14日 20:20Vision バフェット効果

昨日は、ウォーレン・バフェット氏のモノラインへの投資で、ニューヨーク市場はダウは上昇し、ドルが買われた。内容を吟味してみるとちょっと怪しいと感じざるを得ない。


バフェット氏は、モノライン4社に対し、自治体などが発行する債券の保証に対する再保証を申し出ているのだが、これはモノライン自体への出資や融資などの支援ではない。保証料を従来の2倍に設定したうえで再保証のみを引き受けようというものである。


もともと自治体が発行する債券は棄損してはいない。モノラインが行っている保証業務のうち、最も優良な業務に対してのみ再保証を引き受け、棄損しているサブプライムローンに対する保証には言及していない。


困っているから助けてあげようではなく、弱っているから美味しいところを奪ってやれ!なのである。資本主義経済のなかでは当然の経済行為であるが、市場がこれに好感するところが不思議に感じたのである。


モノライン自体が倒産したり、保証業務に支障をきたすような格付けになることを回避するための申し出であれば、市場が歓迎するのは理解できる。しかし、今回の申し出は、バフェット氏は利益が目的で支援が目的ではないと本人も言っているのである。


この反応は、連日悪材料ばかりのなかで、好材料に過剰反応する市場のセンチメントを如実に表しているのであろう。バフェット氏の意図はすぐに理解されると思われるので、結局はすぐに下げてくるのではないかと思う。円高の可能性はまだまだ残っている。