2008年2月8日 本日の為替戦略

週末には東京G7が開催される。世界的な金融不安、景気鈍化とインフレ懸念が焦点で、為替に関しては、仏・カナダが問題視しているが、米国は全く意に介せず、先のG7の声明と変わらない可能性が高く注目度は低い。もちろんこのような状態では米国は自国通貨高を採用する可能性は低いと言わざるを得ない。


トルシェECB総裁の記者会見では、予想通りと言うのか、以外と言うのか、前回=利上げか据置きだけが討議されていたが、今回=利上げも利下げも討議されなかったとある。景気鈍化のリスクが高まったことが意識され、ついにECBの利下げが予想される国の仲間入りとなっている。


また、BOEでは0.25%の利下げを決定したものの、大幅な金利引き下げが後退した可能性が高く、クロスでは暫くポンド買いが続きそうで、2月13日のBOEインフレレポートは今後のポンド相場を占う重要な判断を提供しているので、忘れてはならない。


こうなっては、高金利のAUDやNZDを買い、キャリートレードを始めたくなる気持ちも良くわかる。また、激しい主要国通貨売り(ドル高)に流石のドル円でもドルの買い戻しが入っているが、上値のテクニカルポイントをブレークするには至ってはおらず、本日、金曜日のドル円相場は、長いレンジ相場に別れを告げるのか、また、レンジ相場が継続するのか見極めが必要。


●ドル円
ドル円は、大幅なドル高の流れに、クロスの円買いのサポート無く、108円を狙う水準まで上昇した。主要国では景気鈍化傾向を強めているが、日本も景気後退の兆候を示していることもまた、事実である。引き続きレンジ相場の上限を抜けてはいないが、週末金曜日に何処まで上昇できるか上値を試すことが予想される。


ドル円の4時間チャートは、106円~108円のレンジを続け下限を試した後に、上限を試す荒っぽい展開が続いている。上値のポイントは、107.88円、108.08円、108.55円、108.87円。下値のポイントは、106.76~86円、106.02~08円、105.73円。RSIは59とやや上昇傾向は入り、トレンドモメンタムは売りが終了し買いを示しているが、急激な動きに判断は難しい。トータルの判断は、買いの判断をしたいがまだ不確実。前提としてレンジ相場、107.88円~108.08円を上抜けしたら・・・・。


●ユーロドル
ユーロドルは、トルシェECB総裁の記者会見の影響に、ユーロ全面安の展開となっている。真贋の程は確認できないが、欧州金融機関の破綻は名前まで挙げられ、連日市場で流れている。ユーロドルの1.43は相当堅くなることが予想され、戻りを狙うか、ブレークしたら売るかを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.4590を割り込み下落が続いている。上値のポイントは、1.4516、1.4590、1.4729。下値のポイントは、1.4361~64、1.4326、1.4310。RSIは22と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、積極的な売りも避けたい。戻り売りで1.4590を超えたら売りは撤退。1.4300~10を割り込んだら急落の可能性。


●ポンド円
ポンド円は、下落傾向が続いているものの、大幅な金融緩和期待が後退し、ポンド売り圧力もやや弱まっている。本日金曜日でポジション調整が入りやすいことを考えれば、ポンドの買い戻しの可能性も残り、一方向で動くことも少なく、積極的な取引も控えたい。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、206.50円~210.50円のレンジに入っている。上値のポイントは、209.08円、209.46円、210.42円。下値のポイントは、207.79円、206.00円、204.60円。RSIは47で下降ラインを上抜け買い変化、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りから買いに変化した可能性もあり、暫くは206.50円~210.50円のレンジを意識したい。


●本日の経済指標・その他
香港休場(旧正月)
08:50 日本 12月の機械受注=前月比予想-0.9% 前回-2.8%、 前年比予想-1.1% 前回0.9%
08:50 日本 1月のマネーサプライM2+CD=前年比予想2.1% 前回2.1%
14:00 日本 1月景気ウォッチャー調査=現状判断DI:予想35.5 前回36.6、先行き判断:予想 前回37.0
15:45 スイス 1月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想-0.5% 前回0.2%、 前年比予想2.2% 前回2.0%
16:00 独 12月の貿易収支=予想177億ユーロ 前回193億ユーロ、 輸出予想=1.0% 前回-0.5%、 輸入予想=2.5% 前回-3.0%
16:00 独 12月の経常収支=予想168億ユーロ 前回200億ユーロ
20:00 独 12月の鉱工業生産=前月比予想1.0% 前回-0.9%
21:00 カナダ 1月の失業率=予想6.0% 前回5.9%、 雇用ネット変化=予想6.0% 前回5.9%
22:15 カナダ 1月の住宅着工件数=予想21万件 前回18.75万件
00:00 米 12月の卸売在庫=前月比予想0.3% 前回0.6%
G7景気先行指数
ロックハート・アトランタ・連銀総裁の講演
ピアナルト・クリーブランド連銀総裁の講演
9日 7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7、東京)