2008年4月4日 本日の為替戦略
ジョージ・ソロス氏は、現在の金融危機は大恐慌以来最悪であり、市場は一時的に回復した後、年内に再び下落するといっている。ベアー・スタンズの救済でいい底をつけたが、それはおそらく最後の底にはならず、米経済がリセッションに近づいていくため、回復局面の持続期間は6週間から3カ月にとどまるとのことである。予想が当るか否かはよくわからないが、著名人で市場を動かす影響力を持つ人物の一人であるだけに気に留めておく必要もある。
これを素直に当てはめると、3月14日に発表されたベアー・スタンズの救済策から、6週間=4月23日、3ヶ月で6月中旬となる。それまで、株価はどこまで戻ることができ、ドルはどこまで買い戻されることができるかで、その後はドル売りの流れになるとのことであろう。さてさて・・・。
ところで、今日は週末金曜日、それに、米雇用統計の発表もある。先のバーナンキFRB議長の議会証言では、米国のリセッションが指摘され、訪中しているポールソン米財務長官も含め二人から、悪かった米経済が悪かった事が確認されたが、市場の反応は既に織り込み済みでドル買いとなっていた。今日の海外市場は重要で、昨日のクレジット市場は逆にひっ迫していたことを考えれば、本日は、今までの流れが変わる可能性がある。
本日は、メインイベントの米雇用統計の発表がある。市場の予想は-6万人が多く、前回の発表では、増加予想が結果はマイナスとなったものの、ドル売りが鈍かった。今回は、ドルが戻し基調にあり、米金融不安もやや薄らいだ後での発表だけに、素直に反応する可能性が高くなっている。
●ドル円
ドル円は、ベアー・スタンズが破綻し救済措置が採られた水準を超えてきている。98~101円の揉み合いからの上昇は昨日で合計3日目、そして、今日は金曜日で米雇用統計の発表がある。流れは買いに傾いているが、この結果をみるまでは、新しいポジションは作りにくく、ポジション調整はドル売りに傾きやすい。
ドル円の4時間チャートは、101.45円を超え買い変わり、101.50~103円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、103.58円、103.69円、104.98円、105.65円、106.87円。下値のポイントは、101.72円、101.45円、100.88円、100.58円。RSIは70と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、100.58円を割り込むまでは買い。101.45円~103.58円のレンジに入る可能性が出ている。
●ユーロドル
ユーロドルは、1.55の壁が堅いことが何度も認識させられているが、またしてもこの水準を直前にして反発している。この水準を割り込むと1.590でダブルトップとなり、ユーロ売りが強まるのだか・・・。市場参加者は、11日のG7を前にこのパターンを意識しながらも、過去何度もの下値を失敗した失望感に、積極的に動くことはできなくなっている。
ユーロドルの4時間チャートは、1.57~1.59のレンジの下限を割り込み、1.55~1.57の新たなレンジ内で取引が続いている。上値のポイントは、1.5683、1.5702、1.5776、1.5903。下値のポイントは、1.5552、1.5466、1.5400、1.5340。RSIは43と下降ラインが崩れているが、横ばいが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売り。1.55を割り込むと売りが確認。1.5702~07を超えたら撤退。
●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが1.97~1.99のレンジに入り、方向性がわかりにくくなり、USDJPYが103円近くまで上昇、結果GBPJPYが204円の上限を超え買いに変わっている。しかし、USDJPYとは異なり、リーマン破綻時の3月14日の急落時の205円をまで超えることはできずにいる。本日これが超えられるかが注目される。
ポンド円の4時間チャートは、202~204円レンジ上限を上抜けし、買いが続いている。上値のポイントは、204.90円、207.43円、207.77~97円、210.05円。下値のポイントは、202.07円、201.66円、199.88円。RSIは72で上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。
●本日の経済指標・その他
香港休場(清明節)
10:30 豪 2月の小売売上高=前月比予想0.3% 前回0.05
14:45 スイス 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.2% 前回0.1%、前年比予想2.5% 前回2.4%
19:00 独 2月の製造業受注=前月比予想0.7% 前回-1.5%、前年比予想 前回9.6%
20:00 カナダ 3月の失業率=予想5.8% 前回5.8%、失業者数変化=予想1.5万人、前回4.3万人
21:30 米 3月の雇用統計: 失業率=予想5.0% 前回4.8%、非農業部門雇用者数=予想-5.8万人 前回-6.3万人 、時間当たり賃金=予想0.3% 前回0.3%、週間労働時間=33.7時間 前回33.7時間
23:00 カナダ 3月のIvey購買部協会指数=予想59.5 前回62.0
ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁、同地区連銀主催会合で挨拶
クロズナーFRB理事が「世界経済と金融課題」で講演
ユーロ圏非公式財務相会合(5日まで、スロベニア・リュブリャナ)