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2008年05月 アーカイブ

2008年05月01日

2008年5月1日 4月30日の海外為替市場

日経平均株価=13849.99(-44.38 -0.32%)、NYダウ=1282.13(-11.81 -0.09%)、独DAX=6948.82(63.48 0.92%)、 英FTSE=6087.30(-2.10 -0.03%)。


アジア市場は、M&A絡みの動きにAUDUSDはアジア市場で上昇、AUDUSD=0.9311→0.9363→0.9471(米国市場)まで上昇。英ネーションワイド住宅価格は、前月比-1.1%(予想-0.5%)と過去12年超で始めての下落率、GBPUSD=1.9684→1.9623まで下落→1.9894(米国市場)では急騰。NZ住宅建設許可は、前月比-9.1%(前回-6.6%)と弱く一時NZD売りとり、NZDUSD=0.7760→0.7727まで下落→0.7854(米国市場)では急騰。


欧州市場は、独雇用統計やユーロCPI、消費者信頼感指数にも特に反応は鈍く、1.5500の重要なポイントを試しながらも、下値トライが失敗、FOMCを控え狭いレンジで取引が続いたが、英実需筋のGBPUSDやクロスのGBP買いが目立ち、ロンドンフィキシングでは月末の特殊要因でGBPの買いが続いた。


米国市場は、米ADP全米雇用報告は、10,000人(予想8,000人)と予想を上回り、米第1四半期GDPは、前期比0.6%(予想0.3%)と予想を上回り、リセッション懸念が薄らぎ、米シカゴ地区購買部協会景気指数=48.3(予想47.5)と、予想を上回り、ドルは堅調に推移。


カナダGDPは、前月比0.6(予想0.4%)、生産者物価指数(PPI)は、前月比1.7%(予想0.9%)、原材料価格は、前月比6.6%(予想2.0%)と強く、USDCAD=1.0114→一時1.0037まで下落。


注目のFOMCでは政策金利(FFレート)を0.25%引き下げ2.0%に決定、株価は上昇したが、為替は利下げ終了期待が弱まったのか、利食い主導なのか不明ながらも、USDJPY=104.35→103.73円急落、EURUSD=1.5542→1.5644まで急騰。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.00円で取引が始まり、一時103.87円まで下落、鉱工業生産が弱く祭日明けの実需筋の買いに104.21円まで上昇したが、104.20円からは本邦機関投資家の売りに上値は重く、103.70円まで値を下げた。欧州市場は103.78円で取引が始まり、スイス系ファンドや欧州年金のEURJPY買いが続き104.20円まで上昇、104.20円の本邦勢の売りを消化し、短期投機筋のストップロスのドル買いを巻き込み上昇、ADP全米雇用報告、米第1四半期GDPが強く、104.89円まで続伸した。オプション勢売りや中銀筋の売りに105円の壁を超えることはできず、予想を上回るシカゴ地区購買部協会景気指数にも、雇用が弱く、FOMCをまでにポジション調整の売りに104.29円まで徐々に値を下げた。FOMCで0.25%の利下げ決定に104.35円→104.79円→104.30円と上下したが、声明文では、成長への下振れリスクは引き続き存在するが削除されたが、投機筋の売りが加速し103.72円まで下落、06:00時では103.90円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5570で取引が始まり、1.5553を底値に弱い英住宅価格にEURGBPが上昇、1.5600超えのストップロスを巻き込み1.5611まで上昇したが、ファンド勢や米系証券の売りが続き値を下げた。欧州市場は1.5594で取引が始まり、1.5527まで下落、1.5500のオプションバリアが意識され、1.5500~20では中東勢の買いや政府系の買いに下げ止まり、1.5525~70のレンジで揉み合いとなった。予想を上回る米GDPに一時1.5517まで下落したが、1.50の壁は堅く、予想を上回るシカゴ地区購買部協会景気指数にも、底値は堅く1.5588まで続伸、1.5542で米FOMCを迎えた。FOMCの発表にアジア市場の高値1.5611を上回り、1.5542→1.5644まで急伸、06:00時では1.5627で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.94円で取引が始まり、米系証券の売りに161.63円まで下落、本邦実需筋や投信勢の買いに162.10円まで上昇、本邦資本筋の売りに上値は重く、161.60円まで下落、結局は161.60円~10円のレンジで終始した。欧州市場は161.78円で取引が始まり、161.60~10円のレンジから、スイス系ファンドや欧州年金のEURJPY買いが続き、クロスでは円売りが加速、162.20円を超えるとストップロスの買いを巻き込み、オプションカットでは162.80円まで続伸した。ドル円が105円を直前に上げ止まり、162.30~80円のレンジで売り買いの攻防が続き、FOMCの発表直後は、162.40~95円で上下し、一時162.98円まで上昇したが、ドル円の下落に162.00円まで値を下げ、06:00時では162.36円で取引されている。


●主な経済指標の結果
日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを全会一致で決定、予想通り。
7:45 NZ 3月 住宅建設許可=前月比-9.1%(前回-6.6←-6.5%)→ 前回より弱く一時NZD売りとなる
8:00 英 4月 Gfk消費者信頼感=-24(予想-20 前回-19)→ 1992年11月来の低水準
8:30 日本 3月 失業率=3.8%(予想3.9% 前回3.9%)、 有効求人倍率=0.95(予想0.97 前回0.97)→2005年6月来の低水準
8:50 日本 3月 鉱工業生産速報=前月比-3.1%(予想-0.8% 前回1.6%)、前年比-0.4%(予想2.0% 前回5.1%)→ 景気後退観測が高まる
15:00 英 4月 ネーションワイド住宅価格=前月比-1.1%(予想-0.5% 前回-0.6%)→ 過去12年超で始めての下落率
17:55 独 4月 雇用統計、失業率=7.9%(予想7.8% 前回7.9%←7.8%)、失業者数=-0.7万人(予想-3.5万人 前回-4.8-5.5万人)→ ドイツ連邦雇用庁は失業者数の減少幅について、実際よりも1.5~2.0万人、システム問題が要因で過少に発表したことを明らかにした
18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数速報(CPI)=前年比3.3%(予想3.4% 前回3.5%)
18:00 ユーロ 3月 失業率=7.1%(予想7.1% 前回7.1%)
18:00 ユーロ 4月 消費者信頼感指数=-12(予想-12 前回-12)、総合景況感指数=97.1(予想99.0 前回99.6)、企業信頼感指数=-2(予想-1 前回0)、業況感指数=0.44(予想0.70 前回0.79←0.80)
18:30 スイス 4月 KOF先行指数=1.20(予想1.44 前回1.40←1.54)
21:15 米 4月 ADP全米雇用報告=10,000人(予想8,000人 前回-60,000人)→ 予想外の増加
21:30 カナダ 2月 GDP=前月比0.6(予想0.4% 前回0.6%)
21:30 カナダ 3月 生産者物価指数(PPI)=前月比1.7%(予想0.9% 前回0.2←0.1%)、前年比-0.3%(前回0.0←-0.8%)
21:30 カナダ 3月 原材料価格=前月比6.6%(予想2.0% 前回0.6←0.5%)、前年比20.45(前回17.5←14.9%)
21:30 米 第1四半期 GDP: 速報値=前期比0.6%(予想0.3% 前回0.6%)、デフレーター=2.6%(予想3.0% 前回2.4%)、最終需要=2.6%(予想0.2% 前回2.4%)、コアPCE価格指数=2.2%(予想2.2% 前回2.5%)、PCE価格指数=3.5%(予想3.7% 前回3.9%)→ 米リセッション懸念が薄らぐ、米金利先物が示す0.25%利下げ確率は80%
21:30 米 第1四半期雇用コスト指数=0.7%(予想0.8% 前回0.8%)
22:45 米 4月 シカゴ地区購買部協会景気指数=48.3(予想47.5 前回48.2)、生産=53.0(前回50.4)、新規受注=53.0(前回53.9)、雇用=35.3(前回44.6)、支払価格=82.9(前回83.9)
3:15 米 FOMC=政策金利を0.25%引き下げ2.0%を決定、予想通り。


●昨日の主な発言その他
◎米 →  FOMCの声明全文→ 今回の声明では、「成長への下振れリスクは引き続き存在する」の部分が削除された。
1. フェデラルファンド(FF)を0.25%引き下げ2.0%に決定した。
最近の情報は経済活動が依然として弱いことを示している。家計・企業支出は鈍く、労働市場は一段と軟化した。金融市場は引き続きかなりの緊張下にあり(under considerable stress)、信用状況の縮小や住宅市場の一段の収縮は今後数四半期にわたり経済成長を圧迫する可能性が高い(likely to weigh on economic growth over the next few quarters)。
2. コアインフレ指標は若干改善したが(improved somewhat)、エネルギーや他の商品価格は上昇し、インフレ期待の一部指標は過去数カ月に上昇した。
3. エネルギーや他の商品価格が横ばいとなる見込み(projected levelling out)やリソース利用への圧力の緩和を反映し、FOMCは今後数四半期にわたりインフレが緩和する(to moderate)と予想している。
ただインフレ見通しをめぐる不確実性(uncertainty)は高まっている。インフレ動向を引き続き注意深く監視する必要がある。
4. これまでの大幅な金融緩和政策は、市場の流動性を促すための継続中の措置とあわせ、時間とともに緩やかな成長を促進し、経済活動に対するリスクを軽減する一助となるだろう。FOMCは経済・金融動向を引き続き監視し、持続可能な経済成長や物価安定を促進するため、必要に応じてタイムリーに行動する。
5. 今回の声明に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、ガイトナー副委員長、コーン、クロズナー、ミシュキン、ピアナルト、スターン、ウォーシュの各委員。フィッシャー、プロッサー各委員は据え置きが好ましいとして、反対票を投じた。"
◎米 → FOMCの結果を受け、金利先物市場では、6月FOMCで利下げ確立が、ゼロ→18%に上昇、追加利下げの可能性も残る結果となった。
◎米 → 米GM<第1四半期=純損失は32.5億ドル(1株当たり5.74ドル)。赤字額は国外好調で特別項目除く損失幅は予想以下。
◎米 → ファニーメイCEO=2010年まで米住宅市場の本格的な回復は見込めず。将来の回復局面では消費者セクターが金融市場に遅れをとる。
◎米 → ビル・グロース・PIMCO(CIO)=FRBの一段の利下げはドル安とインフレ上昇をもたらす。プラスよりもマイナスのほうが大きい可能性がある。


欧州・英国
◎ユーロ → コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁=08年のユーロ圏成長率は、IMF見通し1.4%を上回る見込み。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=ECB理事会はユーロ圏の賃金交渉をとりわけ注視している。エネルギー・食品価格上昇による賃金や価格設定への二次的影響を回避しなければならない。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=2008年上半期のユーロ圏経済はそれなりに底堅く推移。FRBとBOEは金融を緩和しているが、ECBは金融市場の混乱の経済全般への影響を見極めたい。主要通貨の急激な変動を懸念、ワシントンG7のメッセージを金融市場が無視していることはない。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=08年度は下振れリスクに力点置いている。リスク点検し、それに応じて適切に金融政策運営していく。循環メカニズムは足元弱まっている。クレジットスプレッド足元少し改善、市場の流動性は引き続き薄い。現在の市場の金利形成を淡々とみていく。金融政策は前回まで大きな方向性あったが、今回は下振れリスク大きく機動的に運営。資源高、シンプルな商品への逃避もおそらく反映。景気と物価が異なる方向に向かうとき、あらかじめ金融政策の答えは持たない。政策委員2人欠員、いろいろな形で問題生じている。物価の上昇が期待インフレ率に影響するなら、金融政策で対応する。現在の物価上昇は供給ショックだけでなく、新興国需要の拡大も要因。国内金融システムの安定性に全体として深刻な影響及ぼしていない。
◎日本 → 日銀展望リポート=先行きの金融政策、あらかじめ特定の方向性持つこと適当でない。上下両方向のリスク要因丹念に点検しながら機動的に金融政策運営。適切な金融調節行うことで市場安定に努めていく。わが国経済は当面減速もおおむね潜在成長率並みで推移。景気の下振れリスクにもっとも注意する必要。物価上ブレのリスクあるが、物価安定の理解から大きくかい離せず。緩和的金融環境長期化リスクは引き続き存在、下振れリスク薄まればその重要性が増す。好循環メカニズムの記述は消える。先行きの金融政策、あらかじめ特定の方向性持つこと適当でない。
◎日本 → 日銀展望リポート=2008年度実質GDP見通し中央値は+1.5%、09年度1.7%。08年度CPI見通し中央値は+1.1%、09年度+1.0%。08年度実質GDP大勢見通しは+1.4%―+1.6%。09年度実質GDP大勢見通しは+1.6%―+1.8%-08年度CPI大勢見通しは+0.9%―+1.1%。09年度CPI大勢見通しは+0.8%―+1.0%。08年度実質GDP見通し中央値は+1.5%
◎日本 → 渡辺金融担当相=-国内金融機関のサブプライム損失、拡大傾向だが米欧よりケタが1つ小さい。米欧と同じ金融システムの問題が日本にあると思っていない。サブプライム問題、終わっているわけではなく警戒水準さらに高めていく。
◎日本 → 大田経済財政担当相=1景気判断は変わらない。生産は横ばい圏内との判断に変わりない。米国向け輸出減の影響、ジワジワ出ている。米経済動向、十分警戒しながら先行きを見ている。雇用は改善に足踏みとの判断に変わりない。
◎ADB → ラジャット・ナグジア開発銀行(ADB)事務総長=2008年のアジアの新興諸国は、過去10年間で最高水準のインフレに直面。経済成長率は5年ぶりの低水準になると予想。食品・燃料価格の大幅上昇により、2008年アジア地域の平均インフレ率が5.1%。 成長率は2007年(8.7%)→2008年(7.6%)に減速、2009年(7.8%)と予想。
◎豪 → 英天然ガス生産3位のBGグループが、オリジン・エナジー・豪電力・ガス小売り2位に129.1億豪ドルの買収案→ AUDUSDが上昇。

2008年5月1日 本日の為替戦略

4月も終わり、今日から5月が始まる。5月の連休のイメージは実需筋の売り(円買い)が遠のき、買い(円売り)が優勢になることが多かった記憶が思い出される。市場を取り巻く環境は、米国経済が最悪期を脱し、利下げも終了との判断に、ドルの買い戻しが続き、何処まで続くのかを試している。最近の米経済指標は比較的強く、市場予想を大きく下回ることは少なくなっているが、それも、米雇用統計を確認するまでは、どうも自信が持てない。


昨日の値動きが月末の特殊要因と考えれば、本日の相場が昨日の流れを継続できるかを確認し、明日の米雇用統計まで様子を見るのも一案である。


本日の経済指標・その他からは、米雇用統計の発表を控え、米企業人員削減数は注目され、米個人所得・消費支出、ISM製造業景気指数、イングランド銀行金融安定報告は波乱要因。


●ドル円
ドル円は、FOMC後に利食いの売りに大きく値を下げ、105円の上値の重さが再確認されたものの、過去の高値を見れば4月24日からこれで連続5日間は104円台に乗せ、上値を試している。FOMCの評価はエコノミストによって意見が分かれるが、今までような悲壮感は感じられず、成長への下振れリスクは引き続き存在するが削除され、いよいよ、米利下げ終了のムードが続く可能性が高い。これで、米株価が上昇傾向を示せば、絶好のドル買いになるのだが、もちろん105円を超えることがこのシナリオの前提で、上値失敗の反動も意識する必要がある。


ドル円の4時間チャートは、引き続き103円~105円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、104.64円、104.98円、105.53円、106.61円、107.29円。下値のポイントは、103.68円、103.21円、103.01円。RSIは46と引き続き下降ラインを維持、トレンドモメンタムも売りを継続。トータルの判断は、売り。104.98円を超えたら撤退し、買い→106.61円がターゲット。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.6020後の下落が止まらない。過去4日間は1.55~1.57のレンジで取引が続いているが、確実に上値は切り下がり、陰線、陽線と繰り返しながらも、高値は徐々に切り下げ、上下をしながら下値を試す動きは止みそうに無い。問題はスクイズアウトと中銀筋の買いで、こればかりは無視することもできず、どうしようもない。戻りを狙う以外なさそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、下値を試しながらも失敗、1.55~1.57のレンジで取引されている。上値のポイントは、1.5633、1.5706、1.5826。下値のポイントは、1.5554、1.5518、1.5500、1.5406、1.5344。RSIは45と上昇ラインが出始め、トレンドモメンタムは売りから買いに変化する可能性も出ている。トータルの判断は、買い。1.55を割り込んだら撤退し、売り→1.5344がターゲット。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドは英利下げのリスクは利上げのリスクより相当大きいといわれており、住宅価格や消費者信頼感も非常に弱く強気にはなれない。しかし、GBPUSDは1.96~2.0のレンジでの取引が続き、GBPJPYは203円~209円のレンジに納まっている。テクニカルでは買いに変化しやすくなっているが、相場を取り巻く環境はポンド高に動く材料は見当たらず、昨日のポンド買いも月末の特殊要因の可能性も捨てきれず、結局は売り場を考えるか、レンジ相場に徹する以外なさそうである。


ポンド円の4時間チャートは、下値をまたしても失敗、203.38~208.59円、大まかには204円~206円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、206.00円、208.59円、208.99円、210.09円。下値のポイントは、205.41円、204.61円、203.33~38円。RSIは51と横ばいとなり、トレンドモメンタムは売りだが、買いに変化し始めている。トータルの判断は、買い、または、様子見。


●本日の経済指標・その他
香港、シンガポール、フランクフルト、パリ、チューリッヒ、南ア休場(レーバーデー)
10:30 豪 3月 住宅建設許可件数=前月比予想-0.5% 前回0.1%
16:30 英 4月 製造業PMI=予想50.8 前回51.3
20:30 米 4月 米企業人員削減数=予想 前回53,579人
21:30 米 3月 個人所得・消費支出: 個人所得=予想0.4% 前回0.5%、個人消費支出=予想0.2% 前回0.1%、PCE価格指数=予想 前回0.1%、 コアPCE価格指数=予想0.1% 前回0.1%
21:30 米 新規失業保険申請件数(26日終了)=予想36万件、前回34.2万件
23:00 米 3月 建設支出=予想-0.6% 前回-0.3%
23:00 米 4月 ISM製造業景気指数=予想48.0 前回48.6、支払価格=予想 前回83.5
イングランド銀行金融安定報告

100年企業 24 産業別100年企業 製薬会社編 中編

江戸時代から明治中期までに創業した「製薬100年企業」は必ずロングセラー商品を生み出している。また、一般用商品ではネーミングや広告戦略の巧みさも見逃せない。


1690年、大坂の高津で代々和漢屋を営んでいた伊藤長兵衛が漢方医から製法を習い、創薬したのが「七ふく製薬」の始まりだ。創業当初から便秘薬を専業とする老舗。同社の本社は創業と同じ場所に位置する。1717年創業の「小野薬品工業」も在阪製薬メーカーだ。徳川吉宗が将軍の時代、初代小野市兵衛が「伏見屋市兵衛」の屋号で薬種商を開いたのが起源。医療用専門の医薬品メーカーなので一般には馴染みが薄いが、東証・大証に上場している大手である。


「エスタックイブ」や「ハイチオールC」など市販向け医薬品で知られる「エスエス製薬」は、大正製薬、武田薬品に次ぐ業界第3位。1765年、漢薬本舗として東京・八重洲で創業したのが起源。かつては泰道グループが経営していたが、現在はドイツの製薬大手ベーリンガーインゲルハイムの日本法人が筆頭株主となっている。


医療用事業は2005年、後述する「100年企業」の久光製薬に譲渡された。同じ頃、創業したのが「天藤(あまとう)製薬」だ。江戸中期に天津屋藤助が丹波福知山城下で雑貨商兼薬種商を営んだことに始まる。社名には馴染みがなくても、痔疾患用薬のナンバーワン「ボラギノール」の製造会社といえばわかるだろう。「ボラギノール」は日本のロングセラー薬品のひとつである。


江戸時代の創業で忘れてならないのが業界最大手の「武田薬品工業」。1781年、初代近江屋長兵衞が、日本の薬種取引の中心地であった大坂・道修町で和漢薬の商売を始めた。薬を問屋から買いつけ、小分けして地方の薬商や医師に販売する小さな薬種仲買商店であったが、これがのちに武田薬品を中心とする企業グループに成長したのである。


幕末にさしかかる1847年、現在の佐賀県鳥栖市で久光仁平が「小松屋」という屋号を掲げ、漢方薬の製法を生かして製薬・売薬の第一歩を踏み出した。自ら調合した薬を馬の背に積み、徒歩で各地の村々へ売り歩いたという。これが「サロンパス」で名高い「久光製薬」のスタートである。朝鮮半島の薬の情報、技術が対馬本藩を経由してこの地域へ伝わったのだろう。


宿場である田代宿(現鳥栖市)では藩の積極的な奨励で「田代売薬」と呼ばれるほどに成長し、長崎街道を経て西日本各地に広まった。やがて「サロンパス」というロングセラー商品をもって同社は一気に躍進した。


1848年創業の「帝國製薬」(香川県)は一般に馴染みが薄いが、パップ剤の生産量世界一の会社だ。五代目当主・赤澤庄蔵が薬売買株を譲り受けて開業したのが始まりだ。同社の貼付剤は現在世界40カ国以上で販売されている。現在の社主・赤澤庄三氏は創業者の子孫である。


明治に入ると、龍角散(1871年)、広貫堂(1876年)、塩野義製薬(1878年)、太田胃酸(1879年)、小林製薬(1886年)、浅田飴(1887年)、丸石製薬(1888年)、参天製薬(1890年)、森下仁丹(1893年)、興和(1894年)、大日本住友製薬(1897年)、奥田製薬(1897年)、ロート製薬(1899年)、トクホン(1901年)、内外製薬(1902年)、笹岡製薬(1903年)などが相次いで誕生した。


「龍角散」(東京)の創業は1871年だが、同社の「日本ののどを守って200年」という企業コピーが示すように江戸時代中期より秋田・佐竹藩の家伝薬として伝えられてきた。江戸末期には、当主藤井正亭治が改良を加え、藩薬として処方・創製し、「龍角散」の名がつけられた。


家庭用配置薬のパイオニアといえば富山県。旧富山藩での配置家庭薬の製造と販売業者を指導管理した役所の廃止後、これを引き継いで1876年に誕生したのが広貫堂(富山県)である。配置販売は現在も主要な販路となっている。

By Master K/益田 慶

2008年05月02日

2008年5月2日 1日の海外為替市場

日経平均株価=13766.86(-83.13 -0.60%)、NYダウ=13010.00(189.87 1.48%)、金=850.90(-14.20 -1.64%)、原油=112.52(-0.94 -0.83%)


NYダウ1万3000ドルを回復し4ヶ月ぶりの高値となり、ドル買い戻しが強まる。


アジア市場は、メーデーで香港やシンガポール市場が休場で薄商いとなった。豪住宅建設許可件数は、前月比-5.7%(予想-0.5%)と非常に悪くAUDの下落が始まり、AUDUSD=0.9436→0.9373→0.9307(米国)まで、原油価格・コモディテー価格の下落に続落。イタリア国債償還(クーポン62億ユーロ、総額221億ユーロ)の売りに円の買い戻しが続いた。


イングランド銀行の金融安定報告も、時間差でポンド売りの材料とされ、ブランチフラワーBOE金融政策委員会委員の発言も加わり、EURGBP=0.7861→一時0.7800まで下落、GBPUSDは上昇から横ばい、EURUSD=1.5631→1.5500→1.5430(米国)まで続落。


欧州市場は、主要市場が休場で動きは無く、米企業人員削減数は、90,015人(前回53,579人)が強くドル買いの流れが続き、米個人所得・消費支出、個人所得=0.3%(予想0.4% 前回0.5%)、個人消費支出=0.4%(予想0.2% 前回0.1%)が予想を上回り、新規失業保険申請件数も、38万人(予想36万件)と強く、これを材料にEURUSD=1.5512→1.5430まで続落。USDJPY=104.18→103.71円まで下落、結局、EURJPY=161.51円→160.61円まで急落。米ISM製造業景気指数=48.6(予想48.0)と、予想をやや上回り、米国株の上昇に、円の売り戻しが強まった。


●ドル円
アジア市場は103.87円で取引が始まり、104.03円を高値に、香港やシンガポールが休場の薄商いで、日経平均株価が弱く、103.70円のストップロスを引き金に103.54円まで下落したが、主要通貨のドル高の影響に買いが強まった。欧州市場は103.58円で取引が始まり、104.20円まで上昇したが、欧州主要国が祭日で市場参加者も少なく、103.85~15円の狭いレンジで揉み合いが続いた。予想を上回る米企業人員削減数に103.20円まで上昇、予想を上回る米個人消費支出に、主要通貨でドル買いが進みながらも、クロスの円買いと104.20円近辺の売りに、103.71円まで下落、予想を上回るISM製造業景気指数に104.13円まで値を戻し、103.90~13円の狭いレンジでの取引から、米株価の上昇の影響にクロス円で買い戻しが強まると、104.20円近辺のドル売りを消化し、104.60円まで上昇、104.30~50円での揉み合いから、06:00時では104.46円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5620で取引が始まり、香港やシンガポールが休場の中で、1.5605~44の狭いレンジで取引が続いていたが、EURGBPの売り、イタリア国債償還に伴うEURJPY売り、東欧勢の売りに急落となった。欧州市場は1.5526で取引が始まり、薄商いの中で1.55の大台を割り込み一時1.5497まで下落、オプション勢や中銀筋の買いに1.5543まで値を戻し、105.05~40のレンジで取引が続いた。米個人所得・消費支出に1.55の大台をクリアに割り込み、オプション勢、ファンド勢、本邦資本筋、投機筋の売りが加速し1.5465まで下落、1.5500を戻り高値に、米ISM製造業景気指数の発表に1.5436まで続落となった。米株価の上昇を受けたEURJPYの買い戻しや、バーゲンハンティングの買いに一時1.5470まで値を戻したが、オプション勢や投機筋の売りが続き、1.5430まで下落、終盤にかけて値を戻し、06:00時では1.5474で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.23円で取引が始まり、162.45円を高値に、豪住宅着工件数の悪化を受けたAUDJPYの売りや、イタリア国債償還に伴うEURJPYの売りが続き、カナダ勢の売りに162.00円を割り込むと、161.60のストップロスを試し161.53円まで続落となった。欧州市場は161.89円で取引が始まり、161.22円まで下落、一時161.70円まで買い戻しが見られたが、出遅れ組みの売りが続き、EURUSDが1.55の大台を割り込むと売りが加速し、160.61円まで急落となった。暫く160.60~90円のレンジで売り買い交錯していたが、米国株の上昇に、161.50円まで上昇、161.10~45円での揉み合いから、終盤にかけては161.63円まで買いが続き、06:00時では161.60円で取引されている。


●主な経済指標の結果
香港、シンガポール、フランクフルト、パリ、チューリッヒ、南ア休場(レーバーデー)
10:30 豪 3月 住宅建設許可件数=前月比-5.7%(予想-0.5% 前回0.1%)、民間部門住宅許可=前月比-2.8%→ 予想を下回りAUD売りが始まる
16:30 英 4月 製造業PMI=51.0(予想50.8 前回51.3)→ 予想を上回るが今年1月来の低水準。
20:30 米 4月 米企業人員削減数=90,015人(前回53,579人)
21:30 米 3月 個人所得・消費支出: 個人所得=0.3%(予想0.4% 前回0.5%)、個人消費支出=0.4%(予想0.2% 前回0.1%)、PCE価格指数=前月比0.3%(前回0.1%) 前年比3.2%(前回3.4%)、 コアPCE価格指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比2.1%(前回2.0%)
21:30 米 新規失業保険申請件数(26日終了)=38万人(予想36万件、前回34.5→34.2万件)
23:00 米 3月 建設支出=-1.1%(予想-0.6% 前回0.4←-0.3%)
23:00 米 4月 ISM製造業景気指数=48.6(予想48.0 前回48.6)、新規受注=46.5(前回46.5)、支払価格=84.5(前回83.5)、雇用=45.4(前回49.2)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎カナダ → カー二 ・カナダ中銀総裁(上院銀行委員会で証言)=食品インフレは低水準にとどまり、他の主要国で見られるようなスタグフレーション懸念の高まりは避けられる。
◎カナダ → カーニーカナダ中銀総裁(FRB政策金利引き下げ直後の議会委員会で証言)=カナダ中銀は追加利下げの方向に進んでいるが、実施時期は米国の国内要因による部分が大きい。多くの困難に直面している米国経済との比較でカナダ経済の強さを強調。雇用と内需の強さは、カナダ経済が長引く米国の景気減速の影響を乗り切る上で支援になる。中銀はインフレ率の予期せぬ急伸と同様に、目標未達の可能性についても懸念する。
◎米国 → ロッサー・フィラデルフィア連銀総裁(年次報告)=低インフレへのコミットメントを指針とした金融政策のほうが経済にとって好ましい。金融政策の制約になるというよりむしろ、コミットしないために国民のインフレ期待を安定させることができない自由裁量による政策よりも経済にとって好ましい結果をもたらす。FRBは低インフレへのコミットメントにより、物価高騰に対しても経済成長をそれほど損なうことなく対応できる。中央銀行がインフレと闘う上で信頼性を失うことは大きな打撃になると警告。
◎米国 → 米財務省は2006?07年の資本フローに関する最終報告書の中で、海外勢が保有する米国の証券は07年6月30日までの1年間に25.6%増加したと明らかにした。2007年6月30日時点で海外のポートフォリオが保有する米国証券の残高は9.772兆ドル(前年7.778兆ドル)に増加。海外の当局が保有する残高派2.823兆ドル(前年の2.3010兆ドル)。 国別では日本の保有額は1.1970兆ドル(前年1.1060兆ドル)、中国の保有額は0.922兆ドル(前年0.699兆ドル)と32%近く増加。
◎米国 → 米連邦預金保険公社(FDIC)=新たな住宅ローン支援策を提案。 住宅ローンが返済不能に陥っている約100万人が、元本の最大20%を返済。


欧州・英国
◎英国 → イングランド銀行の金融安定報告=信用収縮の影響に関する市場予測、景気・金融システムへの影響を誇張している可能性。サブプライム関連損失は1700億ドルの可能性、市場予測の半分以下に。信用収縮の影響に関する市場予測、景気・金融システムへの影響を誇張している可能性。→ 一時GBP買いに動く。
◎ユーロ → フランスのフィヨン首相=今週、ポールソン米財務長官やバーナンキFRB議長と会談。金融危機について協議するために訪米する予定。
◎ユーロ → ブランチフラワーBOE金融政策委員会委員(新聞とのインタビュー)=短期的な物価の上振れリスクが過度に注目、急激な景気の下振れリスクが無視されている。データを分析すると下振れリスクの可能性があり、注意を要する。中期的にはインフレリスクがあるが、短期的なインフレに過度な注目が集まっている。


日本・その他
◎日本 → 津田広喜財務次官=日本経済について足踏み状態にあるが、先行きは緩やかな回復を期待している。米景気減速の影響や市場の変動、原材料価格高騰など下振れ要因を注意深くみる必要がある。 
◎日本 → 日銀展望リポート=日本経済は2008年度上期にかけて減速を続けつつも、明確な後退には陥らず、その後潜在成長率並みの緩やかな成長経路をたどっていく。前日公表した同リポートの基本的見解でも同様の見方を示したが、明確な後退には陥らずの文言が挿入され、緩やかな成長シナリオがより強調された格好となっている。
◎クウェート → シマリ・クウェート財務相=一部湾岸諸国がドル連動制の廃止検討との発言は新聞の引用。
◎カタール → カタール中銀=預金金利を2.25%から2%に引き下げたが、貸出金利とレポ金利については各5.5%、5.55%で据え置いた。貸出金利引上げの可能性を示唆。
◎バーレーン → バーレーン中銀=政策金利としている1週間物預金金利を0.25%引き下げ、2%にすると発表。
◎UAE → アラブ首長国連邦(UAE)中央銀行は1日、翌日物レポ金利を0.25%引き下げ2%にすると発表。

2008年5月2日 本日の為替戦略

週末金曜日、日本は4連休前、米雇用統計の発表・・・・ イベントリスクはレッド・サイン。


先のFOMCの0.25%引き下げで米利下げ観測が後退、再利下げを予想するエコノミストは非常に少なくなっている。今後は米経済指標を見ながら利下げの有無を判断するとの考え方のようであるが、結局のところFRBは利下げを停止、来年の相当長い時期までは2%に金利を据え置き、インフレと成長を見ながら、2009年の何れの時に利上げに動くとの思惑が強い。


米国株価も久々に13,000円台を回復、米国債の利回りも上昇、底なしと思われた米国経済にようやく底値が薄っすらと見え始めたとの思いが強い。アンダーウェートとなっていたドルの巻き戻しが続き、主要通貨な軒並み値を下げ、米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想より良いことを期待しているように思えてならない。


本日の経済指標・その他からは、なんといっても米雇用統計と言う、メインイベントが控えている。非農業部門の雇用者数は-7.5万人と前回とほぼ同じ数字が予想されている。最近の民間雇用関連の発表も比較的良い数字となり、市場の思惑は改善傾向となることを期待して、ドル買いポジションに傾きやすい。また、結果を考えてもよっぽど悪い数字にならない限り、ドル売りも一時的に終わりそうである。


●ドル円
ドル円は、激しいドルの買い戻しが続く中で、円だけがその影響を逃れることはできない。盟主のUSDCHFも1.05の大台を一時上回り弱く、クロスでの円買いも、米国株が上昇している中では限界があり、103円~105円のレンジの上限を抜ける可能性が高まっているように思えてならない。


ドル円の4時間チャートは、103円~105円のレンジでの取引が続いている。上値のポイントは、104.98円、105.53円、106.78円、107.22~29円。下値のポイントは、103.84円、103.68円、103.21円。RSIは51と下降ラインを上抜け横ばいとなり再び50を上回り、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、103.21円~104.89円のレンジ取引がメインシナリオながら、やや買いが強まり上値リスクが出ている。


●ユーロドル
ユーロドルは、EURUSDも1.55~1.57のレンジを割り込みユーロ売りとなった。市場センチメントは引き続きユーロ売りに傾きながらも、いつもは、バーゲンハンティングの中銀筋や政府系ファンドの買いに、投機筋のユーロ売りがスクイズアウトされ、ユーロ買いから、レンジに入ることが多かった。今回もその教訓が生きるように思え、ゆっくりと待ち1.55台では売りを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.55~1.57のレンジから下限を割り込み売りが続いている。上値のポイントは、1.5518、1.5529、1.5554、1.5592。下値のポイントは、1.5406、1.5344、1.5229。RSIは35と下降ラインが始まり、トレンドモメンタムは買いがリジェクトされ、売りを継続。トータルの判断は、1.5344~1.5518のレンジで、戻り売り。1.5554を超えたら撤退。


●ポンド円
ポンド円は、EURUSDが大きく値を下げたものの、EURGBPの売りの影響に、GBPUSDは比較的堅調に推移し、GBPJPYもどうもレンジ相場を抜けだすことができない。昨日もクロスで円高の流れの中で、GBPJPYは数少ない持合状態が続いている。Dailyでは三角持合の最終段階に入り、持合を抜け出すことを期待したいが、方向性はわからず、上下共にストップロスでエントリー。


ポンド円の4時間チャートは、204円~208円の4円レンジで取引が続いている。上値のポイントは、206.62円、208.00円、208.59円。下値のポイントは、205.41円、204.81円、203.41円。RSIは46と弱い下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、204.81円~208円のレンジ。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 第1四半期 小売売上高=前月比予想0.3% 前回-0.1%
16:30 スイス 4月 SVME購買部協会景気指数=予想54.8 前回55.3
17:00 ユーロ 4月 製造業PMI=予想50.8 前回52.0
21:30 米 4月 雇用統計: 失業率=予想5.2% 前回5.1%、非農業部門雇用者数=予想-7.5万人、前回-8万人、時間当たり賃金=予想0.3% 前回0.3%、終労働時間=予想33.7時間 前回33.8時間
23:00 米 3月 製造業新規受注=予想0.2% 前回-1.3%
23:00 米 3月 耐久財受注改定値=予想 前回-0.3%

FXライフ 40 中部アフリカの通貨 コンゴ共和国とコンゴ民主共和国

アフリカ中部に位置するコンゴ共和国とコンゴ民主共和国は、15世紀頃までは「コンゴ王国」というひとつの国だったが、植民地時代にフランス領とベルギー領に分けられた。前者が現在のコンゴ共和国、後者が現在のコンゴ民主共和国(元ザイール)である。


コンゴ共和国は1960年にフランスから独立。通貨は、ガボン、カメルーンと同じく中部アフリカ諸国銀行(BEAC)発行のCFAフランだ。旧フランス植民地であった多くの国で流通している通貨だ。コンゴ共和国は90年代末から2005年まで、反政府武装組織と治安部隊との戦闘行為が散発したが、その後、治安は落ち着いた。主要産業は農業、林業、鉱業(石油)で、GDPの5割以上、輸出額のほとんどを石油、木材に頼っている。


経済的には仏、米など西側諸国に依存しており、現実的外交路線をとっている。特に、従来から仏との関係が緊密だ。輸出品目は、石油、木材、砂糖などで、米国、中国、韓国、フランスが主な輸出先。一方、フランス、中国、アメリカ、インドなどから石油関連品、資本材を輸入している。GDPは1%(2003年)、4%(2004年)、9%(2005年)、6.4%(2006年)と推移している。


1990年代後半には、隣国・コンゴ民主共和国原産のダイヤモンドの不正輸出に関わり、2004年には紛争ダイヤモンドの取引を防ぐための国際認定制度であるキンバリープロセス認証制度から追放された。コンゴ民主共和国で勃発した大規模な内戦は、少なくとも300万人の死者を出したと伝えられているが、反乱武装組織に加え、アンゴラ、ナミビア、ルワンダ、ウガンダ、ジンバブエなどの武装組織がコンゴ民主共和国産のダイヤモンドから資金を調達していたことが発覚。コンゴ共和国がその「紛争ダイヤモンド」の横流し輸出を担っていたと指摘されたのだ。


コンゴ共和国にはダイヤモンド採掘産業が存在しないにもかかわらず、あまりにも大量のダイヤモンドを輸出していたことから、世界的な機関がコンゴ共和国からの輸入を控えるようアナウンスを続けてきた。キンバリープロセス認証制度への再加盟が許可されたのは2007年11月であった。


一方のコンゴ民主共和国は、1997年まで「ザイール」と呼ばれていた国である。通貨はコンゴ・フラン(CDF)。ベルギー統治下時代に当時のベルギー・フランと等価のコンゴ・フランが用いられ、独立後の1967年に「1ザイール=1000フラン」のレートで「ザイール」が導入され、1997年にコンゴ・フランが再導入された。


さて、コンゴ民主共和国といえば1990年代から続く内戦が有名だ。内戦は民族紛争であり、ダイヤモンド争奪戦でもあった。1996年にルワンダ軍とウガンダ軍がコンゴ民主共和国に進撃したのも、ダイヤモンドやコルタン、木材、象牙などを略奪するのが目的であったとされている。


ルワンダとウガンダはもともと力を合わせてコンゴを支配下に置く目論見だったが、鉱山をどちらが支配するかで対立し、コンゴ領内で両国の武装勢力が戦闘。当時の大統領がアンゴラ、ジンバブエ、ナミビア、チャドに援軍を頼み、援軍派遣の見返りに大統領が周辺諸国に提示したのは、自国の地下資源を採掘する権利だったといわれている。アンゴラは石油を、ジンバブエとナミビアはダイヤモンドを採掘させてもらう約束でコンゴの内戦に介入したのである。


2001年に和平協定を結び、2003年には暫定政権が誕生したが、依然として内戦状態は続いている。労働人口の75%以上が農民で、パーム油、コーヒー、綿花を栽培するが、食料は輸入に依存している。6割を占める輸出産業の主役・鉱物資源は世界的な宝庫で、銅、コバルト、ダイヤなどを産出。コバルトの埋蔵量は世界の約65%を占めている。


豊富な鉱物資源によって1970年代初期までは、順調な経済発展を遂げたものの、銅価格の低迷、対外債務の増大などによって1970年代末期以降、経済困難に直面。さらに1991年の内政混乱以降、インフラが破壊され、経済は壊滅状態となった。2002年には世銀銀行とIMFの協力の下、復興への歩みを始め、2005年にGDP 6.6%、2006年にGDP5.1%という成長を記録したが、これは世銀銀行、IMF、欧米諸国の援助によるところが大きい。国内は激しいインフレが続いており、2005年の物価上昇率は23.4%であった。


By Master K/益田 慶

2008年5月2日 FX検定 きょうの問題 世界の鉄鋼業

鉄鋼業界の世界的再編が続いているが、現在世界最大の粗鋼生産会社はどこか。

正解 アルセロール・ミッタル


解説

アルセロール・ミッタル (Arcelor Mittal) は、2006年にヨーロッパのアルセロールとインドのミッタル・スチールの経営統合によって誕生した世界最大の鉄鋼メーカーである。年間粗鋼生産量で世界シェアの約10%を占める。本社はルクセンブルクにある旧アルセロール本社に置かれている。

経営者(CEO)はインド人のラクシュミー・ニワース・ミッタル氏である。
フォーブス誌によれば、2006年のミタル氏の資産は約4兆円、世界第5位の資産家である。ミッタル家はアルセロール・ミッタル社の株式の43.6%を保有している。


世界の鉄鋼生産は、2000年までは、ほぼ7億トン台で推移していたが、2000年には8億トン台、2002年には9億トン台、2004年には10億トン台、2005年には11億トン台、2006年には12億トン台へと再度拡大基調へ転じている。


なかでも中国の生産増大は著しく中国国内需要の増大とともに急拡大している。また、インド、ブラジル、ロシア企業による再編が進んでいる。

上海証券報によると、2008年の中国の粗鋼生産は5億3000万トンと過去最高に達する見通し。中国の粗鋼生産は毎年10%以上の拡大を続けており、国内需要を超える生産が輸出に向き、貿易摩擦の原因となっている。

鉄鋼の国際価格が上昇している原因は、新興国の需要によるものが大きいが、特に高いのは中国の需要増大である。2006年の粗鋼生産を見ると中国の生産シェアは40%程度まで上昇している。

その結果、鉄鋼の原材料である鉄鉱石、石炭の価格も大幅に上昇している。2006年の鉄鉱石の需要に占める中国の割合は40%に達している。石炭は36%、製品である鉄鋼の需要シェアも30%に及ぶ。

2006年世界粗鋼生産企業ランキング

第1位 ミッタル・スチール(オランダ)   6,366万トン
第2位 アルセロール   (ルクセンブルク)5,432万トン
第3位 新日本製鉄             3,370万トン
第4位 JFEスチール             3,202万トン
第5位 ポスコ (韓国)     3,120万トン
第6位 上海宝鋼集団   (中国)     2,253万トン
第7位 USスチール   (アメリカ)   2,125万トン
第8位 Nucor (イギリス)   2,031万トン
第9位 唐山鉄鋼     (中国)     1,906万トン
第10位 Corusグループ   (英・蘭)    1,830万トン
第11位 Riva (イタリア)   1,819万トン
第12位 Severstal     (ロシア)    1,760万トン
第13位 Thyssen Krupp (ドイツ)    1,686万トン
第14位 Evraz (ロシア)    1,610万トン
第15位 Gerdau Group (ブラジル)   1,557万トン
第16位 鞍山鉄鋼   (中国)     1,500万トン
第17位 江蘇沙鋼      (中国)     1,463万トン
第18位 武漢鋼鉄 (中国)     1,376万トン
第19位 住友金属工業            1,358万トン
第20位 Sail (インド)    1,358万トン

第32位 現代製鉄 (韓国)      892万トン
第33位 Usiminas (ブラジル)    890万トン
第36位 神戸製鋼所 774万トン
第55位 Tata Steel (インド)     565万トン
第75位 CSN (ブラジル)    350万トン


*第1位のミッタルと第2位のアルセロールは2006年合併
*2007年、第10位のコーラスは、第55位のタタ製鉄傘下
*CNSはコーラスの買収合戦敗退
*第33位ウジミナスは実質新日鉄傘下に
*世界の鉄鋼メーカー上位127社中中国企業は55社である。


世界粗鋼生産企業ランキング

2008年05月03日

2008年5月5日 ISM非製造業景況指数

こどもの日(東京市場休場)
ロンドン休場(アーリー・メイ・バンク・ホリデー)

10:30 (豪) 第1四半期住宅価格指数
23:00 (米) 4月ISM非製造業景況指数

2008年5月6日 豪貿易収支 豪RBAキャッシュターゲット

振替休日(東京市場休場)

10:30 (豪) 3月貿易収支
13:30 (豪) RBAキャッシュターゲット
14:45 (スイス) 4月消費者物価指数
18:00 (ユーロ圏) 3月生産者物価指数
21:30 (加) 3月住宅建設許可
23:00 (加) 4月Ivey購買部協会指数

2008年5月7日 英鉱工業生産 ユーロ圏小売売上高

15:45 (仏) 3月貿易収支 -
15:45 (仏) 3月財政収支
17:30 (英) 3月鉱工業生産
17:30 (英) 3月製造業生産高
18:00 (ユーロ圏) 3月小売売上高
19:00 (独) 3月製造業受注
21:30 (米) 第1四半期非農業部門労働生産性
21:30 (米) 第1四半期単位労働費用
23:00 (米) 3月中古住宅販売保留
28:00 (米) 3月消費者信用残高

2008年5月8日 NZ失業率 豪失業率 BOE/欧州中銀金融政策発表

パリ休場(第二次大戦終戦記念日)

07:45 (NZ) 第1四半期失業率
10:30 (豪) 4月新規雇用者数
10:30 (豪) 4月失業率
14:45 (スイス) 4月失業率
15:00 (独) 3月貿易収支
15:00 (独) 3月経常収支
19:00 (独) 3月鉱工業生産
20:00 (英) BOE政策金利発表
20:45 (ユーロ圏) 欧州中銀金融政策発表
21:15 (加) 4月住宅着工件数
21:30 (米) 5/4までの週の新規失業保険申請件数
23:00 (米) 3月卸売在庫

2008年5月9日 カナダ失業率 

08:50 (日) 5/2までの対外及び対内証券売買契約等の状況
14:00 (日) 3月景気動向調査・速報
15:45 (仏) 3月鉱工業生産
15:45 (仏) 3月製造業生産指数
20:00 (加) 4月失業率
20:00 (加) 4月雇用ネット変化
21:30 (米) 3月貿易収支
21:30 (加) 3月国際商品貿易

2008年5月3日 2日の海外為替市場

日経平均株価=14049.26(282.40 2.05%)、NYダウ=13058.20(48.20 0.37%)、独DAX=7043.23(94.41 1.36%)、英FTSE=6215.50(128.20 2.11%)、金=858.00(7.10 0.83%)、原油=116.32(3.80 3.38%)


USDCHF=1.0500を超え→1.0607まで上昇。EURUSD=1.55を回復できず→1.5360まで下落。USDJPY=105円の壁をブレーク→105.68円まで上昇。結局はドル高。


アジア市場は、日本がゴールデンウイーク連休の後半に突入、週末と米雇用統計を前に取引は薄く、実需筋の円売り+日経平均株価が強く+ターム証券貸出制度が札割れとなり円売りが続いた。


欧州市場は、アジア市場の終盤に発表された、独小売売上高は、前月比-0.1%(予想0.6%)と予想を下回ったが、EURUSD=1.5460→1.5440と下げ幅は限定的。英ハリファックス住宅価格は、前年比-3.7%と1993年来の下落率となり、GBPUSD=1.9756→1.9724(一時下落)→1.9856→1.9898まで上昇。フィヨン仏首相のユーロ高けん制発言にも、総じて週末・米雇用統計の発表を控え動意の乏しい展開となった。


米国市場は、米雇用統計が予想より良くドル全面高。失業率=5.0%(予想5.2%)、非農業部門雇用者数=-2.0万人(予想-7.5万人)ユンケル・ユーログループ議長が、中国やロシアは外貨準備をドルからユーロに過大にシフトすべきでないと発言、米FRB、ユーロECB、スイスSNBが強調して流動性供給を拡大することを発表、中銀に対する金融緩和への圧力低下、信用ひっ迫が薄らぐとの評価、ドル買いが強まる。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.42円で取引が始まり、朝方の104.33円を安値に実需筋のドル買いに徐々に底値を切上げ104.80円まで上昇、本邦実需筋は105円を前にオプション勢の売りが続き、104.55~80円のレンジで取引が続いていたが、株価の上昇や、ターム証券貸出制度が札割れとなり、105.05円まで上昇した。欧州市場は104.91円で取引が始まり、週末と一部欧州では3連休を控え、104.60~85円の狭いレンジで取引が続いた。予想を上回る米雇用統計に104.64円→105.10~20円のストップロスを付き抜け→105.69円まで急伸し、米・ユーロ・スイス中銀の追加流動性供給を好感したドル買いが続き、105.20~60円のレンジで売り買いが交錯した。米国株の上昇も鈍く、週末・連休を控えた早めのポジション調整の売りに上値が徐々に重くなり、105.16円まで下落、105.35円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5474で取引が始まり、1.5480を高値に1.5440~80の狭いレンジで取引が続き、予想を下回る米小売売上高にも1.5440以下の買いに下げ止まり、英ハリファックス住宅価格にEURGBPの買いが強まり一時1.5448まで上昇した。欧州市場は1.5454で取引が始まり、1.55超えのストップロスを試す買いに1.5498まで上昇したが、ロシア筋や東欧勢の売りに失敗、1.5445~80のレンジで取引が続いた。米雇用統計に1.5400~50の買いを消化し、ストップロスの売りを巻き込み1.5361まで急落、ユンケル・ユーログループ議長+フィヨン仏首相の発言、FRB、ECB、SNBの共同追加流動性供給を好感、1.5372~20のレンジから下値を試す動きが続いた。ロンドンフィキシングでは1.5439まで値を戻し、1.5400~35の狭いレンジでの揉み合いから、1.5422で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.59円で取引が始まり、朝方の161.40円を底値に、連休前の資本筋や実需筋の買いが強く、161.98円まで上昇、一時161.56円まで値を下げたが、ドル円が105円を超え上げ幅を拡大すると、買いが強まった。欧州市場は162.12円で取引が始まり、162.33円まで上昇、週末と米雇用統計を控え買いも続かず、161.80~20円のレンジで取引が続いた。米雇用統計に162円台お実需筋の売りを消化しながら、前日の高値162.45円を上回り、オプションカットでは162.61円まで上昇、162.10~50円のレンジから、ロンドン勢のポジション調整の売りに162.02円まで下落、終盤にかけては162.56円まで値を戻し、162.51円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
10:30 豪 第1四半期 小売売上高=前月比0.5%(予想0.3% 前回-0.1%)
15:00 独 3月 小売売上高=前月比-0.1%(予想0.6% 前回-0.7%)、前年比-6.3%(予想-2.3% 前回2.5%)→ 予想を下回るがEUR売りは限定的
16:00 英 4月 ハリファックス住宅価格=前月比-1.3%(予想-0.6% 前回-2.5%)、2~4月=前年比-0.9%、前年比-3.7%→ 1993年来の下落率
16:30 スイス 4月 SVME購買部協会景気指数=56.7(予想54.8 前回55.3)
16:55 独 4月 製造業PMI=53.6(予想53.6 前回55.1)
17:00 ユーロ 4月 製造業PMI=50.7(予想50.8 前回52.0)
21:30 米 4月 雇用統計: 失業率=5.0%(予想5.2% 前回5.1%)、非農業部門雇用者数=-2.0万人(予想-7.5万人、前回-8.1←-8万人)、時間当たり賃金=0.1%・17.88ドル(予想0.3% 前回0.3%・17.87ドル)、終労働時間=33.7時間(予想33.7時間 前回33.8時間)
23:00 米 3月 製造業新規受注=1.4%(予想0.2% 前回-0.9←-1.3%)
23:00 米 3月 耐久財受注改定値=1.6%(前回1.5%)


●昨日の主な発言その他
◎カナダ → カナダ中銀=FRBなどが拡充した流動性対策には参加せず。カナダの市場や機関の影響が少ないため。
◎米国 → 米ステート・ストリート=4月の先進国株式市場への投資72%に拡大(3月=30%、年初=8%)
◎米国 → 米欧中銀(FRB、ECB、SNB)が流動性対策を拡充: FRB=ターム物資金入札の供給を500億ドルから750億ドルに引き上げる。ECB300億ドル→500億ドル、スイス中銀60億ドル→120億ドルとドルスワップ協定を拡大。
◎米国 → FRB=4月30日時点外国中銀の米財務省証券・機関債保有高、前週比+274億ドル(2.281兆ドル)。


欧州・英国
◎ユーロ → フィヨン仏首相=為替相場の過剰変動やユーロ高はすべての国に対するリスク。ユーロは明らかに過大評価で行動を起こすべき。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=中国やロシアは外貨準備をドルからユーロに過大にシフトすべきでない。
◎ユーロ → ECB=250億ドル規模のドル資金入札(期間28日)の受け付けを開始。
◎ユーロ → リーカネン・フィンランド総裁=人々と企業がインフレ率はいずれ2%を下回ると確信できるようにする必要がある。2%よりあまり低くなり過ぎてもいけない。
◎英国 → イングランド銀行=ドル資金は十分で、FRBとの為替スワップ協定には参加せず。
◎英国 → イングランド銀行=準備預金残高目標の上限引き上げへ。
◎英国 → 英統一地方選=与党労働党が歴史的大敗の見込み。


日本・その他
◎クウェート → クウェート投資庁マネージングダイレクター=米シティグループやメリルリンチへの出資を拡大する可能性。
◎HK → 香港金融管理局(HKMA)=FRBに追従し、政策金利の割引基準金利を0.25%引き下げ3.5%に決定。
◎タイ → タイ商業省=14月の消費者物価指数(CPI)=前年比6.2%と過去2年で最大の上昇率。

外国為替 今週のマーケット 2008年5月5日-5月7日

先週は、相次ぐ米政府・通貨当局者の度重なる金融危機対策に、ようやく信用リスクも薄らぎ金利も底打ちとの判断に、再び米国の投資が拡大し、米債利回りも上昇、ドルの買い戻しが加速し継続している。市場では、ドルショートポジションの巻き戻しに限定されドル高の流れも限定的との見方と、本格的なドル買いに反転するとの思惑が交錯したが、今のところはドルベア派のドルの戻り売りが次々に破れている。


ユーロ圏のインフレ指標は、ユーロ圏4月のCPIが前年比3.3%と前回3.5%からやや低下、独CPIは前年比2.4%と前回3.1%から急低下し、インフレ圧力が弱まることが期待され、ユーロの利上げ観測も後退しつつあるが、これも不確実性が高く不透明。


FOMCでは利下げサイクル終了の期待が持たれ、米金利上昇に欧米実質金利が縮小し、ユーロ売りの材料の一つとされ、EURUSD=1.55の重要なポイントを割り込み、EURGBPの売りも加わりユーロ売りが加速している。


このような中で、クレジットリスクのヘッジ通貨の円やスイスも弱く、USDJPY=105円の壁を超え、USDCHF=1.・05の壁を上抜けし、長期間続いたドルの買い戻しが続いている。


今週は、日本はゴールデンウイークの後半が始まり、ロンドン市場も5日に休場、パリ市場は8日に休場となる。予定を一月は早め実施した、米減税効果期待のドル買いが何処まで続くのか? 米金利が何処まで上昇できるのか? ユーロ圏のインフレ圧力が弱まりユーロが続落するのか?


市場の期待感はドルが戻るのかを確かめる相場に入っており、ドル買い→失敗→下落を繰り返しながら、EURUSDは1.53台半ば、USDCHFは1.6台半ば、USDJPY=106台半ば今週のドル高のターゲットとなりそうである。


今週は政策金利の発表が多く、その全てで金利据置きが予想されている。
6日=豪中銀は7.25%の現行金利の据え置きが予想され、8日=イングランド銀行も5.0%の据置き、欧州中銀も4.0%の据置きが予想され、市場では折込済みとなっており、むしろ注目は、イングランド銀行の声明や21:30時のトルシェECB総裁の記者会見を注目している。


金融機関の決算では、
6日=米ファニーメイ、スイス・UBS、7日=独コメルツ銀行が注目されており、株価の変動=為替変動になりやすい


◎インフレ関連では、
6日=スイスCPI、ユーロPPI、9日=ノルウェーCPI、独PPIの発表が予定されている。
住宅関連では、
6日=カナダ住宅建設許可、7日=中古住宅販売保留、8日=カナダ住宅着工件数、
◎景気先行指標では、
5日=米ISM非製造業景況指数、6日=英・独・ユーロサイビス業PMI、
◎雇用関連では、
8日=NZ・豪・スイス雇用統計、米新規失業保険申請件数、9日=カナダ雇用統計、
◎その他では、
5日=バーナンキFRB議長の講演、7日=ユーロ小売売上高、米単位労働コストが注目されている。


●5/5 (月曜日) こどもの日(東京市場休場)、ロンドン休場(アーリー・メイ・バンク・ホリデー)
9:30 豪 第1四半期住宅価格指数=前期比予想 前回3.2%
10:30 豪 4月 TD-MIインフレ指数=予想 前回0.4%
17:00 ユーロ 4月 Sentix Index=予想4.4(前回4.1)
23:00 米 4月 ISM非製造業景況指数=予想49.5 前回49.6、景気指数=予想51.5 前回52.2
9:30 米 バーナンキFRB議長が夕食会で講演「モーゲージ延滞と住宅差し押さえへの対応」
スイス 国際決済銀行(BIS)=グローバルエコノミー総裁会議(最終日、バーゼル)


●5/6(火曜日) 振替休日(東京市場休場)
10:30 豪 3月 貿易収支=予想 前回-32.89億豪ドル、輸出=前回3.2%、輸入=前回0.0%
13:30 豪 豪中銀(RBA)金融政策発表=政策金利7.25%の据置きを予想
14:45 スイス 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.9% 前回0.3%、 前年比予想2.4% 前回2.6%
16:55 独 サービス業PMI=予想54.6 前回51.8
17:00 ユーロ 4月 サービス業PMI=予想51.8(前回51.6)、総合PMI=予想51.9(前回51.8)
17:30 英 4月 サービス業PMI=予想51.6 前回52.1
18:00 ユーロ 3月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.7%(前回0.6%)、前年比予想5.6%(前回5.3%)
21:30 カナダ 3月 住宅建設許可=前月比予想-1.0% 前回1.4%
23:00 カナダ 4月 Ivey PMI=予想54.5 59.0
10:30 米 ホーニグ米カンザスシティー地区連銀総裁が講演「市場リスクと政策のリバランス」


●5/7(水曜日)
17:30 英 3月 鉱工業生産=前月比予想-0.1% 前回0.4%、 前年比予想0.8% 前回1.3%
17:30 英 3月 製造業生産高=予想-0.1% 前回0.4%、 前年比予想1.2% 前回1.9%
18:00 ユーロ 3月 小売売上高=前月比予想0.2% 前回-0.5%、前年比予想-0.6% 前回-0.20%
19:00 独 3月 製造業受注=前月比予想0.3% 前回-0.5%
21:30 米 第1四半期 非農業部門労働生産性=前期比予想1.4% 前回1.9%、 単位労働コスト=予想2.5% 前回2.6%
23:00 米 3月 中古住宅販売保留=前月比予想-0.9% 前回-1.9%
4:00 米 3月 消費者信用残高=予想60億ドル 前回51.6億ドル
21:30 米 クロズナーFRB理事が講演「差し押さえと安定化」


●5/8 (木曜日) パリ休場(第二次大戦終戦記念日)
7:45 NZ 第1四半期 失業率=予想3.5% 是回3.4%
10:30 豪 4月 雇用統計=失業率予想4.1% 前回4.1%、新規雇用者数予想 前回1.48万人
14:45 スイス 4月 失業率=予想2.5% 前回2.6%
15:00 独 3月 貿易収支=予想164億ユーロ 前回165億ユーロ
16:00 独 3月 経常収支=予想 前回154億ユーロ
19:00 独 3月 鉱工業生産=前月比予想-0.5% 前回0.4%、 前年比予想5.0% 前回6.1%
20:00 英 イングランド銀行(BOE)政策金利発=政策金利5.0%の据え置きを予想
20:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=政策金利4.0%の据置きを予想
21:15 カナダ 4月 住宅着工件数=年換算予想22.25万件 前回25.47万件
21:30 米 新規失業保険申請件数(5/4までの週)=予想37万件 前回38万件
23:00 米 3月 卸売在庫=前月比予想0.5% 前回1.1%
21:30 ユーロ トルシェECB総裁の記者会見


●5/9 (金曜日)
14:00 日 3月 景気動向調査・速報=先行指数予想20.0% 前回54.5%、 一致指数予想33.3%
20:00 カナダ 4月 失業率 =予想6.0% 前回6.0%、 雇用者変化=予想1万人 前回1.46万人
21:30 カナダ 3月 貿易収支=予想45億カナダドル 前回49億カナダドル、 輸出=前回393.2億カナダドル、 輸入=前回343.9億カナダドル
17:00 ノルウェー 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.2% 前回0.1%、 前年比予想3.5% 前回3.2%、 コア=予想 前回2.1%
15:00 独 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.3% 前回1.6%、前年比予想6.6% 前回7.1%

2008年05月04日

2008年4月27日 今週の為替戦略

先週は、米国の評価が上がり、ドル高の週となった。
FOMCで政策金利が0.25%引下げられ、声明からは利下げサイクルが終了との思惑が広まり、米第1四半期GDPは前期比0.6%と予想の0.3%を上回り前期と同じ水準を維持、リセッションとも言われている米経済の底が見えたとの思惑が広まった。米雇用統計では失業率が5.0%と前回5.1から低下、非農業部門雇用者数も-2万人と市場予想の-7.5万人から改善している。


サブプライムローンの危機が表面化してから続いたドル売るも転機を迎え、EURUSDは25日週高値1.6020をピークに、先週は一時1.5360まで大幅に下落、テクニカルでは当面のターゲットまで値を下げている。NYダウは年初の1月3日以来久々の13,000円台を回復、米10年債も前週に続き利回りは3.8台に定着、4月18日=3.743%、4月11日=3.466%と上昇傾向にある。


市場では、ドルショートポジションの巻き戻しがドル高の要因との考えに、ドル高の流れも限定的との見方と、いや、本格的なドル買いに反転するとの思惑が交錯したが、今のところはドルベア派のドルの戻り売りが次々に破れている。


ユーロ圏のインフレ指標では、ユーロ圏4月のCPIが前年比3.3%と前回3.5%からやや低下、独CPIは前年比2.4%と前回3.1%から急低下し、インフレ圧力が弱まることが期待され、ユーロの利上げ観測も後退している。英国も、キングBOE総裁の意見に反して、ブランチフラワーBOE政策委員は、ポンドは更に下落する可能性があり、ポンド下落は景気を刺激する可能性があり、リセッション回避のため積極的な利下げが必要ともいっている。


結果、EURUSD=1.55の重要なポイントを割り込み、EURGBPの売りも加わりユーロ売りが加速、USDJPY=105円の壁を超え、USDCHF=1.05の壁を上抜けし、GBPUSD=1.96近くまで下げ、長期間続いたドルの買い戻しが続いた。


今週は、日本はゴールデンウイークの後半が始まり、ロンドン市場も5日に休場、パリ市場は8日に休場となる。注目点は、予定をひと月前倒しして実施した米減税効果期待のドル買いが何処まで続くのか? 米金利が何処まで上昇できるのか? ユーロ圏のインフレ圧力が弱まりユーロが続落するのか?


市場参加者の多くは、ドルがどこまで戻るのかを確かめる、時期と考えており、ドル買い→失敗→下落を繰り返す相場になりそうである。EURUSDは1.53台半ばの目先のターゲットを達成、下げ止まることを期待したいが、下落が続くようなら、次は1.48台を目指す動きになりやすい。USDCHFは1.6台半ば、USDJPYは106台半ばが、今週のドル高のターゲットと考えている。


また、円クロスでは、AUDJPYは買い傾向が続き、USD=CADの関連からは、USD高傾向が続くうちはCADJPYのロングも有効。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、

主要通貨では:
AUDUSD、NZDUSDを除きドル高の相場となっている。いままで金融不安のヘッジ通貨で、JPYと共に上昇していたCHFの下落が目立ち、USDCHF=2.2%と最もドルの上昇率が高く、EURUSD=-1.31%と下落、スペインの景気鈍化が進み、消費者物価の上昇も落ち着き、ECBの利下げ期待も薄らぎ、EURは久々に1.55の大台を割り込んでいる。USDJPY=0.94%とドルは上昇、米金融危機も終了したとの期待感に、こちらも久しぶりに105円の大台を超え、AUDUSD、NZDUSDは、商品価格の高止まりと高金利を材料に資金流入が続き、予想外に健闘している。


USDJPY    OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 103.86 104.82 102.67 104.43 0.76 0.73% 2.15 2.07%
02-May-08 104.45 105.70 103.22 105.41 0.98 0.94% 2.48 2.37%


EURUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 1.5804 1.6020 1.5555 1.5629 -1.86 -1.18% 4.65 2.94%
02-May-08 1.5610 1.5847 1.5360 1.5425 -2.04 -1.31% 4.87 3.11%


USDCHF   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 1.0181 1.0431 0.9997 1.0345 1.63 1.60% 4.34 4.26%
02-May-08 1.0354 1.0610 1.0299 1.0573 2.28 2.20% 3.11 3.01%


GBPUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レン
25-Apr-08 1.9963 2.0025 1.9679 1.9856 -1.21 -0.61% 3.46 1.73%
02-May-08 1.9844 1.9965 1.9624 1.9717 -1.39 -0.70% 3.41 1.72%


AUDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 0.9322 0.9540 0.9290 0.9332 -0.10 -0.11% 2.50 2.68%
02-May-08 0.9333 0.9471 0.9274 0.9345 0.13 0.14% 1.97 2.11%


USDCAD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 1.0053 1.0213 0.9998 1.0135 0.94 0.94% 2.15 2.14%
02-May-08 1.0139 1.0241 1.0036 1.0193 0.58 0.57% 2.05 2.02%


NZDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 0.7893 0.8033 0.7780 0.7817 -0.84 -1.06% 2.53 3.20%
02-May-08 0.7824 0.7879 0.7725 0.7797 -0.20 -0.26% 1.54 1.97%


円クロスでは:
円は通貨間で異なる動きとなっている。米金融不安が薄らぎヘッジ通貨の優位性も薄れ、経済成長も鈍化し、スイスの下げが最も大きく、CHFJPY=1.25%と大幅に低下し、EURGBPなどの全般的な下落に、EURJPY=0.64%の低下となっている。逆に、AUDJPY=1.08%上昇、NZDJPY=0.54%上昇、CADJPY=0.38%の上昇と、ドル高の影響と高金利への資金移動がその要因と考えられ、今後もドル高が進むとJPYも二分化することが予想される。


EURJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 164.17 164.98 162.67 163.18 -0.73 -0.45% 2.31 1.41%
02-May-08 163.03 163.90 160.61 162.54 -0.64 -0.39% 3.29 2.02%


GBPJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 207.35 208.10 203.33 207.32 0.22 0.11% 4.77 2.30%
02-May-08 207.26 209.01 203.44 207.75 0.43 0.21% 5.57 2.69%


CHFJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 101.98 102.74 100.37 100.95 -0.84 -0.83% 2.37 2.33%
02-May-08 100.85 101.35 99.04 99.69 -1.26 -1.25% 2.31 2.29%


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 96.82 98.41 96.78 97.43 0.58 0.60% 1.63 1.68%
02-May-08 97.49 98.78 96.14 98.48 1.05 1.08% 2.64 2.71%


NZDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 81.97 82.87 81.17 81.61 -0.27 -0.33% 1.70 2.08%
02-May-08 81.71 82.54 79.93 82.15 0.54 0.66% 2.61 3.20%


CADJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 103.28 103.55 100.88 102.98 -0.22 -0.21% 2.67 2.59%
02-May-08 102.98 104.09 101.58 103.36 0.38 0.37% 2.51 2.44%


IMM通貨先物:
このデータの期日となった29日の翌日には米GDPやFOMCが、先週は週末に米雇用統計控えていた影響が響いていると思われるが、通貨間で非常に興味深いポジションとなった。JPYは約20,000コントラクト、CHFは4,000増加したが、これ以外では総じてロングポジションが減少し、全体としてドル高志向が強く現れて、特にEURは昨年の10月9日以来、久々にネットでショートになり、GBPも前週の3週間ぶりのネットロングから大幅なショートに変わり、AUDはJPYに次ぐネット約50,000コントラクトのロングとなっている。市場のJPYとAUD高のセンチメントが続いている。


JPY Long Short Net
22-Apr-08 60,353 25,266 35,087
29-Apr-08 73,485 18,035 55,450


EUR Long Short Net
22-Apr-08 81,612 62,705 18,907
29-Apr-08 48,319 69,634 -21,315


GBP Long Short Net
22-Apr-08 35,044 30,381  4,663
29-Apr-08 21,296 46,144 -24,848


CHF Long Short Net
22-Apr-08 24,731 21,722 3,009
29-Apr-08 26,625 19,624 7,001


CAD Long Short Net
22-Apr-08 43,836 26,466 17,370
29-Apr-08 31,816 24,388  7,428


AUD Long Short Net
22-Apr-08 70,348 11,850 58,498
29-Apr-08 60,245 9,780 50,465


NZD Long Short Net
22-Apr-08 12,726 4,832 7,894
29-Apr-08 10,798 5,309 5,489


今後の金利予想は:        
国 予定日 現行政策金利  予想:         
USD  6月25日 2.00% 金利据え置きを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR  5月8日 4.00% 金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 5月8日 5.00% 金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 5月20日 0.50% 金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 5月6日 7.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 6月6日 8.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF  6月19日 2.75% 金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 6月10日 3.00% 0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 5月28日 5.50% 金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK  7月3日 4.25% 金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週の経済指標・その他では、
今週は政策金利の発表が多く、その全てで金利据置きが予想されている。
6日=豪中銀は7.25%の現行金利の据え置きが予想され、8日=イングランド銀行も5.0%の据置き、欧州中銀も4.0%の据置きが予想され、市場では折込済みとなっており、むしろ注目は、イングランド銀行の声明や21:30時のトルシェECB総裁の記者会見を注目している。


◎インフレ関連では、
6日=スイスCPI、ユーロPPI、9日=ノルウェーCPI、独PPIの発表が予定されている。
◎住宅関連では、
6日=カナダ住宅建設許可、7日=中古住宅販売保留、8日=カナダ住宅着工件数、
◎景気先行指標では、
5日=米ISM非製造業景況指数、6日=英・独・ユーロサイビス業PMI、
◎雇用関連では、
8日=NZ・豪・スイス雇用統計、米新規失業保険申請件数、9日=カナダ雇用統計、
◎その他では、
5日=バーナンキFRB議長の講演、7日=ユーロ小売売上高、米単位労働コストが注目されている。
◎金融機関の決算では、
6日=米ファニーメイ、スイス・UBS、7日=独コメルツ銀行が注目されており、株価の変動=為替変動になりやすい


●ドル円
ドル円は、他の主要通貨と比較しても健闘しているが、105円の大台を超えたことで、先の103円台と同じように、底値を堅ながら上値を試すことが予想される。先月末に開始された米減税による効果は、個人消費を高め、これを先取りしたドル買いが続いていることもあり、今週も実需筋のドル売りが多ければ押し買いの相場に、外債投資が強ければ105円を底固めして、いずれにしても上値を試す相場となりそうである。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの上限近くまで上昇している。上値のポイントは、105.68円、106.58円、106.81円、107.18円、108.20円。下値のポイントは、104.10円、103.68円、103.68円、102.71円、102.07円、100.65円。RSIは上昇ラインへ変わり、トレンドモメンタムも長い売りから、未確定ながら買いに変化しつつある。トータルの判断は、103.68円~107.18円のレンジから、買いに変わりつつあり、レンジの上限を試すことが予想され、106.58~81円を超えれば、買いが加速することになる。Daily=買い、Weekly=買いに変化しつつある、Monthly=ニュートラル。


●ユーロドル
ユーロドルは、長く続いたユーロ高の流れを忘れたかのような急落となり、ついに1.55の大台を割り込み、1.53台まで下落、終盤の上昇が始まった地点に戻る大相場になっている。欧米金利差が縮小するとの思惑もあるが、欧米中銀の強調資金流動化対策が効を奏し、サブプライム問題が解決に向かうとの期待感から、いままでのユーロロングポジションの巻き戻しが、EURUSDの下落となっていると思われる。1.53を維持できれば、1.55を超え1.58近くまでの戻りを期待できるが、理由の如何を問わず、1.53を割り込むと話は別。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、1.60台から急速に値を下げている。上値のポイントは、1.5599、1.5758、1.6020、1.6434。下値のポイントは、1.5365、1.5302、1.5012、1.4374、1.4309。RSIは58と上昇ラインを割り込み下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.5302~65を底値に、1.5302~1.5758のレンジを予想。1.53を割り込むとEUR売り大相場の第2弾目が開始となりやすい。Daily=売り、Weekly=売りに変化しつつある、Monthly=買いが弱まる


●ポンド円
ポンド円は、過去11日間に渡り203円~209円のレンジで取引が続き、週終値では207円台が3週間続き、多少ではあるが値を切上げ、週足では下髭が長い状態が続いている。これだけを見ればGBPJPYは買いである。英住宅関連は非常に弱く、最近の英経済指標も悪い内容が多く、利上げより利下げの可能性が引き続き高く、通貨当局者からは、住宅価格の低下から個人消費の落ち込みが懸念され、GBP安容認や利下げ支持者も多い。暫くはチャートに敬意を表しどこまで上昇できるのか見てみたい。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間で取引が続いている。上値のポイントは、213.48円、213.70円、214.01円、214.77円、219.80円。下値のポイントは、205.61円、204.60~75円、203.40円、200.62円。RSIは39長い下降ラインを上抜け、トレンドモメンタムも弱いながら買いに変化する可能性が出ている。トータルの判断は、205.61円~213.70円のレンジで上値を試すことを予想。Daily=買い、Weekly=200.62~210.87円、Monthly=ニュートラル。

2008年05月05日

2008年5月5日 本日の為替戦略

月曜日の為替市場は、東京市場が月曜日・火曜日と連休となり、更には、ロンドン市場が休場でとなる。アジア・欧州時間には主要な経済指標の発表も無く、米国市場で米ISM非製造業景況指数の発表とバーナンキFRB議長の講演が相場の変動要因となっているだけで、市場参加者も極端に細ることが予想される。


先週末には、USDJPY=105円、USDCHF=1.05、各大台をクリアして終了、EURUSD=1.5360まで下落、目先のターゲットまで一時値を下げている。達成感からドル売りに変わる可能性も残るが、主要取引市場が休場の中で、投機筋はどこまでドル買いが続くのかを試すことが予想される。


●ドル円
ドル円は、105円を上抜けしたことで、新たなドル買いの相場に入っているが、本邦実需筋にとっては、先物ドル売り予約を105円台目標としている企業も多く、105円後半からのドル売りは強そうである。投機筋のドル買と実需筋の売りに挟まれて、売り買いが交錯することが予想される。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間地点で取引が続いている。上値のポイントは、105.67円、106.67円、106.94円、107.29円。下値のポイントは、104.98円、104.74円、104.53円、104.15円、103.68円。RSIは62と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、買い。104.74円を割り込んだら一時撤退。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ圏の消費者物価もひとまず落ち着き、利上げ観測が後退、米国の利下げ終了との思惑に、1.55を割り込み1.53台まで下落、とりあえず下値を確認した可能性が高くなっている。1.53を割り込むまでは、1.53台を底値に1.53~1.56のレンジ取引で臨みたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.55~1.57のレンジ相場の下限を割り込み下落が続いている。上値のポイントは、1.5467、1.5496、1.5533、1.5641。下値のポイントは、1.5406~11、1.5365、1.5344、1.5219~29。RSIは32と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。トータルの判断は、売りだが、1.5365~1.5533のレンジを考えたい。


●ポンド円
ポンド円は、ポンド安や利下げを示唆する発言にも、以外にも健闘している。ロンドン市場が休場でポンドの取引も細ることは避けられないが、市場が落ち着いてくると、キャリートレードが拡大し、高金利通貨の買いが強まる傾向にある。ポンド円はレンジ相場に入り方向感が定まらないが、円クロスでは通貨間で動きは異なるものの、全体では円ロングポジションの巻き戻しが続き、弱い円売りの流れに入っている。


ポンド円の4時間チャートは、205円~208円のレンジ上限を上抜けしたが、再び208円を割り込み、広くは203円~209円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、208.98円、208.98円、210.09円、210.57円。下値のポイントは、206.88円、205.79円、205.57円、205.10円。RSIは51と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いになっている。トータルの判断は、弱い買いで、207円~209円のレンジを考えたい。


●本日の経済指標・その他
こどもの日(東京市場休場)、ロンドン休場(アーリー・メイ・バンク・ホリデー)
9:30 豪 第1四半期住宅価格指数=前期比予想 前回3.2%
10:30 豪 4月 TD-MIインフレ指数=予想 前回0.4%
17:00 ユーロ 4月 Sentix Index=予想4.4(前回4.1)
23:00 米 4月 ISM非製造業景況指数=予想49.5 前回49.6、景気指数=予想51.5 前回52.2
9:30 米 バーナンキFRB議長が夕食会で講演「モーゲージ延滞と住宅差し押さえへの対応」
スイス 国際決済銀行(BIS)=グローバルエコノミー総裁会議(最終日、バーゼル)

小さな政府江戸幕府 27 江戸幕府の経済政策 『国富論』より早い金融政策「元文改鋳」

「享保の改革」の大きな命題のひとつは、米価を下げ、物価を安定させ、武士の生活を豊かにすることであった。しかし米や物資の流通量をコントロールしても物価上昇の抑制効果がなく、また南町奉行・大岡忠相が両替商に肯定レート「金1両=銀貨60匁」に戻すよう依頼しても拒まれた背景があり、幕府内に「元禄改鋳」を手本とした貨幣改鋳案が浮上した。


貨幣改鋳による銀相場の強制的な引き下げによって江戸の物価を安定させようと試みたのである。1736年に行われた「元文改鋳」は「享保の改革」の後期に行われた重要な経済政策であり、近代経済学の基礎にあるマネーサプライを学ぶ最良のサンプルといえよう。


大岡忠相は次のように考えた。質を落として貨幣の流通量を増やし、金貨よりも銀貨の価値の下がり具合を大きくすることで、銀中心圏の上方から金中心の江戸に価格の安価な商品が入ってくるようになり、物価が安定する。また換金のために市場に放出される米の流通量も減り、米価下落の大きな要因を取り除くことができる、と。こうした流れを見ていくと、大岡が吉宗に提案し、ようやく実行することが決まった1736年の「元文改鋳」は、幕府の収入アップのための方策でなく、あくまでも物価対策であったことが見えてくる。


江戸時代中期にすでに世の中(市中)に出回るお金の量(通貨供給量)を調節して、物価の安定をはかり、経済の動きを調整する金融政策の理論が練られていたことはとても興味深い。経済学史では、経済学がひとつの学問分野として確立されるようになったのはアダム・スミスの『国富論』(1776年刊行)に始まるとされている。それよりも先に日本ではインフレやデフレ対策が行われていたということだ。


1736年、大岡は改鋳を告げる町触を発した。慶長金銀の質を100とすると、改鋳金貨の品位は60、銀貨は58に引き下げられた。金よりも銀の品位を引き下げることで相対的に金を強くしようとしたのである。こうして大量の新貨幣が発行された。しかし改鋳後、銀のレートは49匁に上昇した。質が下げられた新銀貨が発行されたことで、良質な旧硬貨が退蔵、すなわちタンス預金になってしまったのである。


旧貨が金融資産として保有されると新銀貨との引き換えは進まず、市場に出回らなくなる。その結果、流通する銀貨が少なくなり、銀貨の価値が上がったということだ。相場は乱高下し、経済はしばらく混乱した。大岡は両替商が銀相場高騰を操作したと見て、数名の両替商を投獄した。権力の行使といえばそれまでだが、強引な手法を選ばざるを得ないところまで大岡はいらだっていたということだろう。


実は「元文改鋳」が実施された1736年、大岡は突然、寺社奉行に"栄転"している。寺社奉行という職位は三奉行の筆頭格なので昇級といえるのだが、両替商に対する弾圧が他の幕臣の目に余り、改鋳によって打撃を受けた両替商や上方の商人たちが幕臣に大岡を町奉行から外すよう圧力をかけたのではないか、と歴史家は分析している。大岡は吉宗が抜擢した優れた行政マンで実績も多く、簡単にクビにもできない。つまり、"栄転"という形をとった左遷であったのかもしれない。


さて、「元文改鋳」の効果があらわれるのは1741年頃だ。おそらく新貨幣が流通するのにそれなりの時間が必要だったのであろう。幕府の強い姿勢もあって銀相場は次第に下落し、よくやく「金1両=銀貨60匁」という公定レートに落ち着き、米価や物価も安定した。この時代には1737年に勘定奉行に就任した神尾春央が同時進行で推進した年貢増税政策が功を奏し、幕府の財政にもゆとりが生まれていた。元文金銀はその後1818年まで82年間改鋳されることなく流通した。結果として元文改鋳は江戸期の改鋳で最も成功した例に挙げられている。

By Master K/益田 慶

2008年05月06日

2008年5月6日 5日の海外為替市場

NYダウ=12969.54(-88.66 -0.68%)、独DAX=7059.9(16.69 0.24%)、金=874.10(16.10 1.88%)、原油=119.97(3.65 3.14%)。 

アジア市場は、東京市場が休場で薄商いが続き、豪ドルは、TD-MIインフレ指数が、前月比0.5%(前回0.4%)、前年比4.3%と、2003年の統計開始以来の高水準で、AUDUSDは、明日の豪中銀の政策金利発表を前に、金利据え置き予想にも、インフレ懸念が示されるとの思惑に、0.9341→0.9419(欧州市場の序盤)まで上昇、AUDJPY=98.33円→99.14円(欧州市場の序盤)まで上昇した。


欧州市場は、ロンドン市場が休場で、狭いレンジでの取引に終始した。米国市場では、ISM非製造業景況指数は、52(予想49.5)と、予想を上回り、USDJPY=105.21円→105.62円、EURUSD=1.5474→1.5428まで下落したが、米国株は弱くドル売りが復活。狭いレンジながらもドルは小幅下落となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は105.20円で取引が始まり、105.48円まで上昇したが、東京市場が休場の薄商いの中で、105.15~40円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は105.24円で取引が始まり、ロンドン市場が休場で材料難の中で、105.14~33円の狭いレンジで揉み合いとなった。ECBフィキシングからドル売りが強まり105.00円まで値を下げたが、米ISM非製造業景況指数の発表に105.63円まで上昇、株価は弱く再び105.00円まで下落した。105.00円近辺のドル買いは強く、105.00~20円の狭いレンジで揉み合いとなったが、ユーロドルが1.55を上抜けするとドル売りが強まり、104.74円まで下落、06:00時では104.85円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5435で取引が始まり、朝方の1.5415を底値に米系銀行の買いやEURGBPの買いに底堅く1.5479ドルまで徐々に値を上げ、1.5450~78のレンジで取引が続いた。欧州市場は1.5478で取引が始まり、Sentix Indexが予想を下回ったが1.4550以下ではファンド筋の買いに底堅く、一時1.5500まで上昇、スイス系やドイツ系銀行の売りに上値は重く、1.5447まで値を下げた。再び上値を試し1.5490まで上昇したが、予想を上回る米ISM非製造業景況指数に1.5427まで下落、東欧勢や中東筋の買いに1.5503まで値を戻し、1.5480~00の揉み合いから、1.55超えのストップロスを誘発し1.5520まで上昇、ファンド筋の利食い売りに上値は重く、06:00時では1.5498で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.39円で取引が始まり、朝方の162.32円を底値に、AUDJPYやNZDJPYの買いが続き、前日高値162.63円を超えて162.93円まで上昇、102.60~90円のレンジで揉み合いとなった。欧州市場は162.84円で取引が始まり、163円の壁を超え163.10円まで上昇したが、ファンド筋やオプション勢の売りに162.56円まで値を下げ、162.56~80円のレンジで売り買いが交錯した。予想を上回る米ISM非製造業景況指数に163.02円まで上昇したが、弱い米株価に上昇力は鈍く、162.70~95円のレンジで取引が続いていたが、CTA筋や米銀筋の売りに162.32円まで値を下げ、06:00時では162.49円で取引されている。


●主な経済指標の結果
こどもの日(東京市場休場)、ロンドン休場(アーリー・メイ・バンク・ホリデー)
9:30 豪 第1四半期住宅価格指数=前期比1.1%(前回3.2%)、前年比13.8%
10:30 豪 4月 TD-MIインフレ指数=前月比0.5%(前回0.4%)、前年比4.3%→ 2003年の統計開始以来の高水準で、中銀(RBA)目標値2~3%を大幅に上回った。
17:00 ユーロ 4月 Sentix Index=3.5(予想4.4 前回4.1)
23:00 米 4月 ISM非製造業景況指数=52(予想49.5 前回49.6)、景気指数=50.9(予想51.5 前回52.2)、新規受注=50.1(前回50.2)、雇用=50.8(前回46.9)→ 予想を上回り一時ドル買いとなるが長続きせず


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → FRB銀行調査報告=2008年4月実施のシニア・ローン・オフィサーへの銀行の終始調査では過去3ヶ月で広範囲なクレジットの引締めが目立った。
◎米 → ウォーレン・バフェット氏=ドルは他通貨に対し今後も引き続き下落基調が続く。米経済はわたしの定義するリセッションの状況にある。住宅問題が銀行の決算を今後数年間にわたり圧迫する。銀行が抱える巨額の損失と評価損の計上は終わっていない。一段の痛みを経験することは間違いない。
◎米 → グリーンスパン前FRB議長=米国は極めて色の薄いリセッション景気後退の状態にあり、活気のない状態は年内続く可能性がある。


欧州・英国
◎BIS → トリシェECB総裁(BIS G10後の記者会見)=多くの新興国経済が目覚しい。確固たる回復力を示してお、持続的な経済成長が見られるが、成長率はこれまでよりもいくらか、低下するだろう。市場参加者は信用リスクが低下していると考えながらも、同時に流動性も全面的に選好しており、一部では特にその選好が強い。
◎BIS → トリシェECB総裁(BIS G10後の記者会見)=各中銀総裁は、過去1年間で40%強値上がりしている食品価格が世界的なインフレ高進につながっている。物価安定に向けた対応として市場競争や自由貿易の促進を求めた。原油・エネルギー価格高の継続や、食品・農作物をはじめとする商品価格の全般的な上昇による影響で、インフレリスクは深刻だ。例外なくすべての国の経済に表れていると世界的なインフレに懸念を表明した。
◎BIS → トルシェECB総裁=ECBのメンバーは先の理事会で為替に関しては討議していなかった。
◎スイス → UBS=6日発表の2008年1-3月期決算で120億スイス・フランの赤字を計上し、同時に最大8000人の人員削減を発表する公算。
◎ユーロ → ウェリンク・オランダ中銀総裁=状況は引き続き不安定だ。これまで複数の波がみられており、結論を急ぎすぎないよう引き続き注意が必要だ。米経済は不透明な状況を考慮し、米株式市場の展開にやや当惑している。


日本・その他
◎サウジ → サウジアラビア中銀=3日リバースレポ金利を2.25%から0.25%引き下げ、2.00%とした。ベンチマークの貸出金利は現行の5.5%のままで据え置いた。

2008年5月6日 本日の為替戦略

昨日は先週末のドル高の反動(利食い)の動きが中心と思われるが、東京とロンドン市場が休場でもあり、確かな値動きかどうかの判断はできかねる。


本日は、東京市場が連休のアジア市場を除き、欧州や米国市場は本日が実質的な週始めとも言え、ドル高の流れが続くのか注目したい。


本日の経済指標・その他からは、豪中銀の政策金利の発表が注目され、現行金利7.25%の据え置きが予想されているが、最近の経済指標は良好で、今後の政策金利の見通しが重要視されている。 また、スイスのCPI、ユーロのPI、カナダの住宅許可件数も注意したい。その他では、UBSの決算が株価に左右し、結果的に為替へも影響を及ぼす可能性が高くなっている。


●ドル円
ドル円は、105円台を試しながらも、本俸実需筋の売りや海外ファンド筋の利食い売りに上値が重いことが確認されたが、米国金融不安の解消期待が、一日でひっくり返るとは思えず、次の105円台での反応を見たい。104.80円以下ではドル買い意欲は強いものの、104.50~60円割れではストップロスも多く、104.74円の昨日の安値を維持できれば、再び105円台後半を目指すことになりそうである。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続いているが、105円台の上値が除所に重くなっている。上値のポイントは、105.35円、105.53、105.67円、106.94円。下値のポイントは、104.74円、104.53円、104.15円、103.68円。RSIは59と弱い上昇ラインとなり、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、引き続き買いが続き、104.74円を割り込むと売りに変わりやすい。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.53台の壁に跳ね返され再び1.55台まで上昇、1.55を挟み売り買いが交錯している。先週の1.5360を底値に、暫くはレンジ相場になりやすく、1.55台が定着すると再びユーロ高の相場になるのだが、中期的なポジションの巻き戻しからユーロ売りが続くことも予想でき、上下に振れやすい。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドの上限を上抜けし、1.54~1.5550のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5534、1.5554、1.5642、1.5692。下値のポイントは、1.5467、1.5406~11、1.5365、1.5344。RSIは43と弱い上昇ラインへ変化し、トレンドモメンタムも買いに変化する可能性が出ている。トータルの判断は、先取りの買い、中心は1.5467~1.5534で、1.5406~1.5642のレンジに入りやすい。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDがどこまで下落するのか心配であったが、4月15日以来、1.96台を維持し1.96台が岩盤のようになっている。レンジは1.96~2.0の中に落ち着き、センチメントはポンド安で変わらないが、これを抜け出すまでは過度の期待感は禁物。


ポンド円の4時間チャートは、再び、205円~208円のレンジに入っている。上値のポイントは、208.00円、208.98円、210.09円、210.57円。下値のポイントは、206.28円、205.79円、205.57円、205.10円、203.44円。RSIは57と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変わりそうである。トータルの判断は、先取りの売り。205.57円~208円のレンジ。


●本日の経済指標・その他
東京市場休場(振替休日)
10:30 豪 3月 貿易収支=予想 前回-32.89億豪ドル、輸出=前回3.2%、輸入=前回0.0%
13:30 豪 豪中銀(RBA)金融政策発表=政策金利7.25%の据置きを予想
14:45 スイス 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.9% 前回0.3%、 前年比予想2.4% 前回2.6%
16:55 独 サービス業PMI=予想54.6 前回51.8
17:00 ユーロ 4月 サービス業PMI=予想51.8(前回51.6)、総合PMI=予想51.9(前回51.8)
17:30 英 4月 サービス業PMI=予想51.6 前回52.1
18:00 ユーロ 3月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.7%(前回0.6%)、前年比予想5.6%(前回5.3%)
21:30 カナダ 3月 住宅建設許可=前月比予想-1.0% 前回1.4%
23:00 カナダ 4月 Ivey PMI=予想54.5 59.0
10:30 米 ホーニグ米カンザスシティー地区連銀総裁が講演「市場リスクと政策のリバランス」
スイス UBS決算

2008年05月07日

2008年5月7日 6日の海外為替市場

NYダウ=113020.83(51.29 0.40%)、独DAX=7017.10(-34.98 -0.50%)、英FTSE=6217.00(1.50 0.02%)、金=877.70(3.60 0.41%)、原油=121.84(1.87 1.56%)過去3日間で10ドル近い上昇。


アジア市場は本日も東京市場が休場で、主要通貨は全体的に狭いレンジ相場となった。豪貿易収支は、-27.36億豪ドル(予想-27.9億豪ドル)と予想より赤字額が減少、AUDUSD=0.9467→0.9481まで上昇、豪中銀(RBA)政策金利7.25%の据置きを決定、声明で、インフレ圧力の増加にもかかわらず、現在のスタンスは適切。現在のインフレ率は時間と共に、目標バンドに収まるとの発表に利上げ期待が払拭、AUDUS=0.9479→一時0.9435まで下落。


欧州市場は、薄商いの中で、スイス消費者物価指数は、0.8%(前月比予想0.3%)14年来の高値と予想より強くCHFは堅調に推移。独サービス業PMIは、54.9(予想54.6)2007年10月来の高水準と予想を上回り、ユーロサービス業PMIは、52.0(予想51.8)と予想より強く、EURは堅調い推移しドル売りの流れが続いた。


米国市場では、米ファニーメイ第1四半期決算が、21.9億ドルの損失(優先配当を除く)、純損失が25.1億ドル(1株当たり2.57ドル)と弱く、米国株は弱く一時ドル売りが加速したが、株価が上昇に転じるとドル買い戻しが続いた。カナダIvey PMIは、57.6(予想54.5と予想を上回り、USDCAD=1.0136→1.0000まで急落。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.84円で取引が始まり、薄商いの中で前日の安値104.74円を割り込み104.62円まで値を下げたが、AUDJPYの買い+米系銀行の買いに下げ止まり104.99円まで上昇、上値トライを失敗し104.60円まで下落、米系銀行の買い+ユーロドルの急落の影響にドル買いが強まった。欧州市場は104.93円で取引が始まり、105円超えのストップロスを試し105.13円まで上昇したが、欧州勢のドル売りに104.50円以下の大口ストップロスを誘発し、ECBフィキシングでは104.37円まで続落となった。一時104.62円まで値を戻したが、米ファニーメイ第1四半期決算の赤字額が拡大、米国株が弱く104.25円のストップロロスを引金に104.02円まで続落、米国株が上昇に転じるとドル買いが強まり、104.88円まで値を戻し、06:00時では104.78円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5496で取引が始まり、1.5492を安値に投機筋の買いに、前日の高値1.5520超えを試し1.5536まで上昇したが、アジア勢の売りに上値は重く、1.55を割り込むとユーロ売りが加速した。欧州市場1.5498で取引が始まり、スイス勢やロシア投機筋の売りに、1.5460以下のストップロスを試し、1.5452まで続落となったが、独・ユーロ圏のサイビス業PMIが予想を上回り、1.55を超えると投機筋のユーロ買い戻しが加速、1.5530まで続伸した。1.5500を底固めし1.5548まで続伸、米ファニーメイ第1四半期決算の赤字額が拡大し、オプションカットでは1.5595まで続伸、オプション勢の売りに上値を抑えられ、ロンドンフィキシングのEURUSD+EURGBPの大口売りに、1.5520まで徐々に値を下げ、06:00時では1.5533で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.48円で取引が始まり、162.48~162.80円のレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入に売りが強まり、前日の安値162.32円を割り込みユーロ売りが加速した。欧州市場は163.63円で取引が始まり162.20円まで下落、162.20~50円のレンジで売り買いが交錯したが、ユーロドルが1.55を回復すると162.76円まで上昇、本邦勢の売りにECBフィキシングでは162.17円まで下落した。一時162.38円まで値を戻したが、弱い米国株に162円まで続落、162.00~25円のレンジで売り買いが交錯したが、米国株が上昇に転じ、オプションカットからユーロ買いが強まり、ロンドンフィキシングでは162.53円、そして、162.79円まで続伸となった。ユーロドルの下げに一時162.32円まで下落したが、終盤にかけて再び162.79円まで値を戻し、結局は162.50円中心の相場が続き、06:00時では162.79円で取引されている。


●主な経済指標の結果
東京市場休場(振替休日)
10:30 豪 3月 貿易収支=-27.36億豪ドル(予想-27.9億豪ドル 前回-32.61←-32.89億豪ドル)、輸出=4.44%(前回3.2%)、輸入=1.35%(前回0.0%)
13:30 豪 豪中銀(RBA)金融政策発表=政策金利7.25%の据置きを決定、予想通り→ 声明では追加引き締めが必要ないとも受け取れる需要の減退に言及し、AUD売りとなる。
14:45 スイス 4月 消費者物価指数(CPI)=0.8%(前月比予想0.3% 前回0.9%)、前年比2.3%(予想2.4% 前回2.6%)→ 14年ぶりの高値、引き続きSNBのインフレターゲット2.0%を上回る
16:55 独 サービス業PMI=54.9(予想54.6 前回51.8)→ 予想を上回り2007年10月来の高水準
17:00 ユーロ 4月 サービス業PMI=52.0(予想51.8(前回51.6)
17:30 英 4月 サービス業PMI=50.4(予想51.6 前回52.1)→ 2003年3月来の低水準で利下げ観測がまた広まる
18:00 ユーロ 3月 生産者物価指数(PPI)=前月比0.7%(予想0.7% 前回0.6%)、前年比5.7%(予想5.6% 前回5.4←5.3%)
21:30 カナダ 3月 住宅建設許可=前月比-4.5%(予想-1.0% 前回0.8←-1.0%)
23:00 カナダ 4月 Ivey PMI=57.6(予想54.5 前回59.0)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → フェルドシュタイン=米国経済はリセッションに滑り込んでいる。1年前と比較するとあらゆる指標が下げている。
◎米 → 米ワコビア第1四半期決算修正=生命保険のポートフォリオで評価損を新たに計上したことで赤字額がほぼ2倍になった。修正後の決算では優先株配当を含めた普通株主帰属損失は7.08億ドル(1株当たり0.36ドル)。4月14日に発表した決算では3.93億ドル(0.20ドル)。
◎米 → フィッシャーダラス連銀総裁=現在の金利水準は適正。インフレ圧力の高まりに対する懸念に利下げに反対した。個人的にインフレを懸念。インフレが消費や企業活動の変化につながり、結果として経済成長に一段と影響を与えるとともに、為替市場への圧力になるというマイナスの循環も懸念し。それが利下げに反対している理由のひとつ。
◎米 → 米メリルリンチ=保有資産中、価格評価の最も困難な「レベル3」の資産は2008年1-3月(第1四半期)に70%増加。824億ドル(07年12月末は486億ドル)。
◎米 → 米連邦住宅公社監督局(OFHEO)=連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)に課している自己資本の上乗せ分を現行の20%から15%に引き下げる方針。
◎米 → 米ファニーメイ第1四半期決算=21.9億ドルの損失(優先配当を除く)。純損失が25.1億ドル((1株当たり2.57ドル)。米住宅市場が一段と低迷したことで3四半期連続の赤字となった→ この決算の発表を受けドル売りが強まる。
◎米 → 米ベアー・スターンズ(週刊誌)=ベアーの従業員約1.4万人の1万人(約70%)が合併に伴って解雇。JPモルガンの方では最大1500人が失職。
◎米 → バーナンキRRB議長(講演)=モーゲージ市場が依然、緊張状態にあり米経済にとって脅威となっている。25年で最悪となっている住宅不況終息のため、政府と住宅ローンの貸し手に対し住宅差し押さえ回避に向けて努力を集中するよう要請。住宅差し押さえ件数の加速は住宅価格をさらに押し下げ、経済全般に影響を与え、金融システムを脅かす可能性。今年の差し押さえ率は上昇→ この発言にドル売りが強まる


欧州・英国
◎ルーマニア → ルーマニア中銀=政策金利を0.25%引き上げ9.75%に決定。予想は0.5%の引き上げ。
◎スイス → UBS=投資銀行部門で、最大で全体の12%に相当する人員を削減。2008年1-3月(第1四半期)決算は115億スイス・フランの赤字(予想200億)、投資部門の損失は約182億スイス・フランの赤字で、資産運用・富裕層資産管理部門の顧客は122億ドルを引き揚げた。


日本・その他
◎中国 → 周小川中国人民銀行総裁=インフレは2008年4-6月(第2四半期)に緩やかなペースになる。政策金利は依然としてインフレ抑制に向けた選択肢の一つ→ 人民元の上昇ペースが鈍化するとの見通しが増える。
◎インドネシア → インドネシア中銀=政策金利を0.25%引き上げ8.25%に決定、予想外。中銀は必要となれば再び政策金利「調整する可能性がある。
◎豪 → スティーブンス豪中銀総裁の声明(RBA)=インフレ圧力の増加にもかかわらず、現在のスタンスは適切。短期的には高水準を保つが後需要の減退に伴い徐々に低下すると。インフレが時の経過とともに低下するためには、総需要の伸びが2007年と比べて大幅に鈍化する必要がある。現在そうなりつつあることを示す証拠が積み上がっている→ 利上げ観測が弱まりAUD売りとなる

2008年5月7日 本日の為替戦略

長かったゴールデン・ウィークもようやく終わり、本日から東京市場も開始する。例年では連休中はドル高・円安いに振れることが多かったが、流石に今年は例年と取引のテーマが異なり、サブプライム問題から続き異常な取引状況が続き、円売りも見られなかった。つまり、今までの経験やセオリーはあてにならないと言うことではないだろうか?


例年では、本邦機関投資家が連休明けに積極的な外債投資へ動き、投機筋が連休中に事前に円売りを仕掛け、ドル高が始まることが多かったのだが・・・・・、どうも、本邦機関投資家や金融機関はサブプライム問題の損失が予想外に大きく、一般的に考えれば外債投資も大きく脹らむ可能性も少ない。


個人投資家はどうなのだろうか? 最近は高金利のトルコリラや南アランドの取引量が増えているとの話を聞くが、主要国通貨でのキャリートレードは金利差が縮小したこともあり減少気味との事。結局はEURJPYやGBPJPYなどの常連組みは方向感が定まらず、行ったり来たりの状況が続き、高金利のNZDやAUDが有利なのであろうが、長期的なポジションを作ることは難しくなっている。


中長期的なポジションを考えながらも、結果的には、目先の利食いを優先し、短期取引に徹する以外、今のところ方法はなさそうである。明日の、BOEとECBの金融政策は一つの転機になると思われるが、共に金利据え置きが予想され、サプライズの期待感も薄い。


本日の経済指標・その他からは、ユーロ圏小売売上高、米第1四半期の単位労働コスト、米中古住宅販売保留は変動リスクが高く、注意が必要。


●ドル円
ドル円は、104.74円を割り込みドル売りに変わっている。104.50円以下のストップロスをトリガーし、104.04円まで下落したが、104円台後半へ値を戻して終了し、上値106円失敗→下値104円失敗で=結局は再び104円~106円のレンジに戻っている。ドル売りへ方向転換したかは未確定ながら、相場観は戻り売りの流れに変わっている。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続いているが、ラインの下限で下げ止まり、下限から中間で取引が続いている。上値のポイントは、105.05円、105.35円、105.55円、105.68円。下値のポイントは、104.65円、104.02円、103.68円、103.21円。RSIは60と方向性ははっきりしない、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、流れは売りに変化しているが、1時間チャートは買いが続く可能性が高く、デートレードは、105.05~55円まで待ち売り、105.68円超えでは撤退。

●ユーロドル
ユーロドルは、1.55~1.57のレンジの下限を割り込み一時1.5360まで売りが加速したが、再び1.55台に値を戻し、定着できるかを注目している。1.56台を試し失敗したが1.55台で終了したことで、ユーロ買いの継続に結びついているが、大相場の後の反動に止まる可能性も高く、1.56台を回復するまでは、まだまだ戻り売りの流れが続きそうで、明日のECB理事会までは方向性は定まらない。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドが崩れ、1.55台を維持し、先の1.55~1.57のレンジに入れるかを試している。上値のポイントは、1.5600、1.5642、1.5663、1.5692。下値のポイントは、1.5518、1.5467、1.5406、1.5389。RSIは42と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.5467~1.5642のレンジを予想。1時間チャートは長く買いを継続し、やや買い過ぎ警戒も残り、1.5467割り込むと続落。


●ポンド円
ポンド円は、円クロスは全般的にレンジ相場を抜け出すことはできず、ポンド円も204~209円のレンジで取引が続き、方向感が定まらない。市場のセンチメントは円高の予想が比較的多いが、実際の相場では円高への動きも見られず、今は相場の踊り場でレンジ内での相場を考えながら、明日のBOE金融政策を待つ意外なさそうである。


ポンド円の4時間チャートは、205円~209円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、208.00円、208.98円、210.09円。下値のポイントは、205.57円、205.10円、203.44円。RSIは50と横ばいで方向性が定まらない。トレンドモメンタムは売り。トータルの判断は、弱い買い。205.57円~208円のレンジを予想。


●本日の経済指標・その他
17:30 英 3月 鉱工業生産=前月比予想-0.1% 前回0.4%、 前年比予想0.8% 前回1.3%
17:30 英 3月 製造業生産高=予想-0.1% 前回0.4%、 前年比予想1.2% 前回1.9%
18:00 ユーロ 3月 小売売上高=前月比予想0.2% 前回-0.5%、前年比予想-0.6% 前回-0.20%
19:00 独 3月 製造業受注=前月比予想0.3% 前回-0.5%
21:30 米 第1四半期 非農業部門労働生産性=前期比予想1.4% 前回1.9%、 単位労働コスト=予想2.5% 前回2.6%
23:00 米 3月 中古住宅販売保留=前月比予想-0.9% 前回-1.9%
4:00 米 3月 消費者信用残高=予想60億ドル 前回51.6億ドル
21:30 米 クロズナーFRB理事が講演「差し押さえと安定化」
独 コメルツ銀行決算

世界資源戦争 24 新興産油国・石油企業の躍進  インド・リライアンス財閥

高い経済成長を背景に2006年のインドの石油需要は、日量240万バレル(前年対比3%増)と堅調に伸びている。特にガソリンは1998年以降毎年6%も需要が伸びている。かつてインドは石油製品の純輸入国だったが、インドの財閥系企業リライアンス・インダストリー社が1999年に世界最大級の製油所を建設して以降、2002年に東海岸沖合の深海で大規模ガス田を、2006年には同区内の深海鉱区で大規模な原油・ガス田を発見。2004年には西部ランジャスタン州で複数の油田が発見されるなど、インド全体の需要を上回る石油製品の生産能力を保有するようになり、今日では石油製品の純輸出国となっている。


リライアンス・インダストリー社を中核とするリライアンス・グループは、合成繊維、石油精製、石油化学など石油関連事業を包括的に行うインド最大の民間企業グループ。歴史はまだ新しく、1958年にディルバイ・ヒラチャンド・アムバニが設立した商社リライアンス・コマーシャル・コーポレーションが起源だ。以降30年ほどでインドの新興財閥に成長。現在では石油・エネルギー事業分野で一大帝国を築き、政府の全歳入の8%近くを税金として支払っているという。


リライアンス財閥創設者ディルバイのサクセスストーリーを紹介しておこう。1949年にイエメンに出稼ぎに行き、ガソリンスタンドに勤めた後、1958年にインドに戻り、香辛料や繊維を扱う貿易会社を資本金15000ルピーで創業。次いで1966年に資本金150万ルピーで繊維会社リライアンス・インダストリーズ社を設立。1977年に株式公開。ディルバイはそれまで機関投資家によって牛耳られていた証券市場に一般大衆投資家を呼び入れ、一大旋風を巻き起こした。インドで最も多くの株式を350万人もの一般投資家に開放したのである。


その後、リライアンス・インダストリーズ社はポリエステル繊維の生産で世界第2位、ポリマーの生産で世界第6位にランクイン。1992年には国際資本市場から約1.5億ドルの資金を調達。高い配当と無償増資を繰り返し、1993年にはインド企業で初めてユーロ転換社債を発行。2002年にディルバイが70歳で他界した際には、その死去を悼んでボンベイ証券取引所では2分間の黙祷が捧げられたという。


一代で新興財閥を立ち上げたディルバイの長年の夢が、世界最大級の製油所建設だったのである。欧米の先進技術を取り入れ、安価な重質原油を分解する能力を持ち、かつ大型の製品輸出タンクや桟橋を備えた国際競争力の高い設備が特徴で、この製油所から供給される石油製品の一部は、日本にも輸出されている。この精油所だけで全インドの石油精製能力の25%を賄っているというから驚くべき処理能力だ。


石油化学事業に乗り出したリライアンス財閥は、ディルバイの長男ムケッシュがグループの会長に就任し、次男のアニルがアニル・ディルバイ・アンバニーグループを運営している。2002年にはリライアンス・インダストリーズ社とリライアンス・ペトリウム社を合併させ、インド民間企業として初めて「フォーチュン500」に選ばれた。さらに近年、インド石油化学会社を買収し、傘下に収めた。


グループ企業は、石油・ガス田の発見によって相乗効果をあげている。従業員5500人を擁し、ムンバイやデリーなどの都市を中心に500万世帯に電力を供給する「リライアンス・エネルギー社」は巨大ガス田の発見によって、インドのガス生産の60%を賄えるようにまで成長した。さらに近年ではスーパーマーケット、コンビニエンスストア、専門店等を管理する子会社「リライアンス・リテール」を通して小売事業へ参入。


同じく子会社の「リライアンス・インフラストラクチャー」が経済特区の道路や建物など基盤施設を担うようになった。 インドは低コストで質の高い人材を入手でき、化学プロセス開発能力での実績に加え、早くからIT産業が発展したことや主な原料が国内で調達できることなど好条件が重なり、世界の投資家が注目する国。今後はエネルギー分野でも世界を席巻する日が来るかもしれない。


By Master K/益田 慶

2008年05月08日

2008年5月8日 7日の海外為替市場

日経平均株価=14102.48(53.22 0.38%)、NYダウ=12814.35(-206.48 -1.59%)、独DAX=7076.25(59.15 0.84%)、英FTSE=6261.00(45.80 0.74%、金=871.20(-6.50 -0.74%)、原油=123.53(1.69 1.39%)→ 原油価格の高騰に株が弱い。


アジア市場では、ホーニング・カンザスシティー連銀総裁から「現在の金利水準で米景気後退から回復させるのに十分」、「米国はいずれ利上げせざるを得なくなる」との発言にドル買い戻しが強く、ドル全面高の流れが始まった。


欧州市場では、ネーションワイド4月の英消費者信頼感指数は、70(前回77)と→ 2004年5月の統計開始以来の低水準統計開始以来の低水準にポンド売りが続き、英3月の鉱工業生産指数=前月比-0.5%(予想0.0% 前回0.3%)、前年比0.2%(前回1.2%←1.3%)→2007年90月来の低水準、製造業生産=前月比-0.5%(前回0.4%)、前年比0.6%(前回1.9%)→ 2007年2月来の低水準→ 独・米系銀行の激しい売りに1.9643→1.9550まで急落。米国市場では1.9503まで値を下げた。


ユーロ小売売上高は、前月比-0.4%(予想0.2%)と予想を大幅に下回り、EURUSD=1.5482→1.5452まで下落。独製造業受注は、前月比-0.6%(予想0.3%)→ 予想を大幅に下回り、EURUSD=1.5470→1.5411まで急落、米国市場でも1.5366まで続落となった。


米国市場は、米第1四半期、非農業部門労働生産性=前期比2.2%(予想1.4%)、単位労働コスト=2.2%(予想2.5%)にドルは一時上昇、中古住宅販売保留=前月比-1.0%(予想-0.9% 前回-2.8←-1.9%)→ 予想通りとなったが、前回分が大幅に下方修正され、利食いにようやくドル売りも弱まり、原油価格の高騰に米国株が弱く、クロスでは円を買い戻す動きが強まった。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.76円で取引が始まり、早朝の104.65円を安値に、104.70~95円の狭いレンジでからアジア株の下落にドル売りが続いていたが、ホーニング・カンザスシティー連銀総裁発言を材料に、105円の壁を上抜けすると105.14円まで上昇した。欧州市場は104.96円で取引が始まり、欧州主要通貨でドル買いの流れが続き、弱い英・欧州経済指標にドル買いが加速、ドル円も105.47円まで上昇、105.50円のドル売りに上値は抑えられ105.20~40円のレンジで取引が続いた。予想を上回る米第1四半期の労働生産性に105.59円まで続伸、オプション勢や本邦実需筋の激しい売りに105.23円まで下落したが、予想を上回る中古住宅販売保留に105.50円まで再上昇したが、前月分の大幅下方修正にドル買いも弱まった。105.50円ではマクロファンドや実需筋の売りに上値は重く、105.20~40円のレンジに再び戻り、原油価格の高騰を受けた米国株安に、クロスの円買いも加わり104.61円まで下落、06:00時では104.73円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5532で取引が始まり、1.5522~39のレンジから、政府系ファンド+アジア勢の売りに上値は重く、ホーニング・カンザスシティー連銀総裁発言に1.5467まで徐々に上値を切り下げたが、英消費者信頼感指数(ネーションワイド)にGBPUSDが急落、EURGBPの上昇に1.5506まで値を戻した。欧州市場は1.5491で取引が始まり、弱い英鉱工業生産+製造業生産にドル買いが続き、弱いユーロ小売売上高に1.5452まで下落、弱い独製造業受注にスイス勢+米系ファンドの売りが激しく、1.5412まで下落した。中東勢や投機筋の買いに下げ止まり、1.5420~42の狭いレンジで売り買いが交錯したが、予想を上回る米第1四半期の労働生産性に、再びユーロ売りが始まり1.5384まで下落、予想を上回る中古住宅販売保留に1.5360~80の買いを消化しながら、5月2日の安値1.5360近くの1.5366まで下落した。オプション勢の買いに下げ止まり、投機筋の買いに1.5409まで値を戻し、06:00時では1.5394で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.70円で取引が始まり、米系証券の売りに162.90円から162.32円まで下落、162.35~50円の狭いレンジで取引が続いたが、EURGBPの上昇に162.81円まで値を戻した。欧州市場は162.63円で取引が始まり、EURGBPの買いが続き163.07円まで上昇したが、弱いユーロ小売売上高にユーロ売りに反転、弱い独製造業受注に162.51円まで下落した。162.50~60の極狭いレンジで取引が続いたが、ECBフィキシングで162.37円まで下落、米第1四半期の労働生産性に一時162.73円まで値を戻したが、オプションカットでは162.05円まで下落、ロンドンフィキシングが終わるとユーロ売りが再開、弱い米国株も材料にされ、161.80~00円の買いを消化しながら、ストップロスの売りに終盤にかけては161.02円まで続落、06:00時では161.21円で取引されている。


●主な経済指標の結果
15:10 英 4月 消費者信頼感指数(ネーションワイド)=70(前回77)→ 2004年5月の統計開始以来の低水準
17:30 英 3月 鉱工業生産=前月比-0.5%(予想-0.1% 前回0.4←0.3%)、前年比0.6%(予想0.8% 前回1.2←1.3%)→ 景気減速の影響に2007年9月来の低水準
17:30 英 3月 製造業生産=-0.5%(予想-0.1% 前回0.4%)、前年比0.6%(予想1.2% 前回1.9%)→2007年2月来の低水準
18:00 ユーロ 3月 小売売上高=前月比-0.4%(予想0.2% 前回-0.2%、前年比-1.6%(予想-0.6% 前回-1.0 %)→ 予想を大幅に下回りEUR売りが強まる
19:00 独 3月 製造業受注=前月比-0.6%(予想0.3% 前回-0.6%)→ 予想を大幅に下回りEUR売りとなる
21:30 米 第1四半期 非農業部門労働生産性=前期比2.2%(予想1.4% 前回1.8←1.9%)、前年同期比3.2%→ 企業がコスト削減に人員カット+労働時間の縮小が予想を上回割り4年ぶりの伸び、 単位労働コスト=2.2%(予想2.5% 前回2.8←2.6%)→ 2004年第2四半期以来、最小の伸び率
23:00 米 3月 中古住宅販売保留=前月比-1.0%(予想-0.9% 前回-2.8←-1.9%)→ 予想通りとなったが、前回分が大幅に下方修正されドル売りが続く
4:00 米 3月 消費者信用残高=153億ドル(予想60億ドル 前回51.6億ドル)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米JPモルガン・チェース投資銀行部門CEO=金融市場はサブプライム住宅ローン市場に起因した信用危機から回復しつつある。
◎米 → クロズナーFRB理事(講演)=2007年の差し押さえ申請件数が前年比約+53%(150万件)で、差し押さえ率が2008年第1四半期さらに上昇する可能性が高い。
◎米 → FRB=短期金融市場の安定化措置の一環として、商業銀行の準備預金に対する利払い開始の前倒し実施を承認するよう議会に求めている。
◎米 → ホーニング・カンザスシティー連銀総裁=現在の金利水準で米景気後退から回復させるのに十分。米経済は景気後退の瀬戸際、下半期の成長については楽観しているインフレ圧力は深刻で一時的とみることはできない。深刻なインフレプレッシャーに米国はいずれ利上げせざるを得なくなる。米国第2・四半期GDP伸び率は、引き続き1%を下回る可能性が高い→ ドル買いが強まる
◎米 → ポールソン米財務長官(WSJ)=経済危機の最悪期から脱しつつある。多くは3ヶ月前に比べよくなっていると信じている。


欧州・英国
◎ユーロ → ECB理事会でいままでの文言が変更されるとのウワサが流れる。
◎ユーロ → 欧州委員会=ユーロを導入している15カ国は政策面でさらに協調する必要がある。国際社会でユーロ圏としての声をより的確に反映させるためには統一見解を代弁する役割を1人に絞るべき。 2009年1月1日にユーロを導入。欧州委員会の報告でスロバキアがユーロ参加の条件を満たし16カ国目のユーロ参加国となることを勧告。  
◎チェコ → チェコ中銀(国立銀行)=政策金利の2週間物レポ金利を3.75%に据え置いた。
◎ユーロ → ドイツ銀行アンケート資産運用会社や年金基金を対象の調査=ヘッジファンドの投資家が、相場の落ち着きを待ってかつて例のない規模の現金を保有している。ヘッジファンドへの合計投資額がほぼ1兆ドルに上る1000 投資家を対象に実施された3月の調査によると、約30%強がヘッジファンド向け投資資金のうち最大10%を現金で保有していると回答した。 信用逼迫(ひっぱく)や住宅価格低下、米景気後退感を背景に、1-3月期のヘッジファンドの資金流入額は165億ドルと、2005年 10-12月期以来の低水準にとどまった。


日本・その他
◎IMF → ストロスカーンIMF専務理事=中国の人民元はドルに対して上昇したが、一段の上昇が必要。 人民元が管理され外貨準備が積み上がっている状況で、変動相場制を適用している通貨が、ドル調整による影響を受け過ぎている。中国の持続的成長には、輸出や投資に対する依存度を低下させ、内需主導に転換させることが必要。主要通貨間の不均衡を回避するためには、中国は人民元上昇ペースを一段と加速させるべき。
◎中国 → 人民元=ノンデリバラブル・フォワード(NDF)市場では、一時6.5250まで下落、人民元が対ドルで急落、1日の下げとしては2003年10月以来の大きさとなった。中国当局が元高進行のペースを大幅に抑制するのではないかとの見方が背景。
◎NZ → ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁=現在の環境では、銀行は貸し出しにより慎重な姿勢で臨むべき。ただ信用が過度に縮小すれば、景気減速がより深刻になり、家計と法人への圧力が強まるリスクがある。NZドルは長期的な平均と比べて依然として高水準。景気減速が長期化し、市場がさらに混乱すれば、急落することもありうる。
◎NZ → スワン豪財務相=13日に発表する来年度予算案について、インフレ抑制を重視。成長の鈍化が支払い総額の余地を制限するが、財政には重大な圧力が加わる。
◎NZ → ニュージーランド準備銀行半期報告書=クレジット危機が世界的な景気減速を引き起こせば、ニュージーランドの経済鈍化は、想定より深刻なものになる可能性がある。調整が想定より大きいリスクがある。金融システム全体、家計や法人にとって状況悪化にもつながりかねない。

2008年5月8日 本日の為替戦略

米国の利下げサイクルは終了との思惑は市場参加者に広く広まり、ドル売りポジションの巻き戻しが続きドルは堅調に推移していた。また、ホーニング・カンザスシティー連銀総裁から、今後の利上げの可能性や米景気回復期待が読み取られると、ポジション調整が加速し、弱い→ユーロ圏・英国の経済指標と、強い→米経済指標に、大幅なドル高の流れになっている。


BOEとECBは金利据え置きで動かずと思われていたが、直近の弱い経済指標に、投機筋からはBOEの利下げの観測と、ECBの政策の変更の可能性を材料とした、ストップロス狙いの売りが広まり、激しいGBPとEURの下落に既に始まっており、逆に金利据え置きと今後の金融政策の据置きが示唆されれば、GBPとEURの買い戻しが入りやすくなっている。


また、見逃せないのは、原油価格の連日の高騰で、ドルに対してはマイナス要因となるが、今はそれも無視されている。また、英国は別としてユーロ圏はまだインフレリスクが高く、とてもではないが金利を引下げる状況にあるとは思えず、ユーロ続落も懐疑的。


本日の経済指標・その他では、豪雇用統計、カナダ住宅着工が注目さえるが、メイン・イベントは、BOEとECBの金融政策の発表で、共に政策金利の据え置きが予想されている。市場では英経済指標が弱く、利下げの可能性を材料にポンド売りや、ECBでは今までの文言が変更されるとの思惑にユーロ売りポジションも脹らんでおり、今後の金融政策の見通しに相場変動は避けられない。


●ドル円
ドル円は、他の主要通貨を見れば、ドル買いの流れに入っていることを否定することはできないが、円は別ものなのか円売りの影響もクロスでの円買いにより相殺され弱まっている。このクロスの流れも、本日のメイン・イベントの欧州中銀とイングランド銀行の政策金利が予想通り据え置かれるのか? 今後も方向性はどうなのか? この結果によって180度変化することは避けられない。引き続き投機筋の買いと実需筋の売りに挟まれる動きが予想される。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、105円を中心に104.15~105.67円のレンジに入っている。上値のポイントは、105.67円、105.74円、107.45円。下値のポイントは、104.15円、103.67円、103.21円。RSIは52と横がいで方向性はなく、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、103.68円~105.67円のレンジを示唆し、今までの上昇トレンドが続くものの、RSIは上昇ラインが崩れ売り買いが混沌する可能性を示唆している。1時間チャートは、RSIは上昇トレンドが崩れ、トレンドモメンタムは売りに変化し、目先はドル売りの流れに入っている。トータルの判断は、弱い流れもドル売りが続き、目先は、103.68円~105.67円のレンジで取引が続く可能性が高くなっている。


●ユーロドル
ユーロドルは、直近のユーロや独の経済指標は弱く、本日発表される欧州中銀とイングランド銀行の影響は避けられない。市場参加者の希望的な観測は、金利据え置きと今後の利上げ観測の後退ではないだろうか。米国からは最悪を脱したとの期待感が続き、明確な景気後退を示す経済指標が現れるまでは、本格的なドル売りの流れは期待できないとの判断に傾いており、ユーロ買いポジションを巻き戻し、今度は下値を試しながら、厄介な投機的な売りポジションが脹らみつつある。予想通り、または、今後の利上げ期待が少しでも示されれば、1.5467~1.5534のレンジまで戻りやすい。


ユーロドルの4時間チャートは、下降ラインが崩れ、上昇から、1.5360~1.5600レンジにの下限を試している。上値のポイントは、1.5467、1.5518、1.5534、1.5642。下値のポイントは、1.5360、1.5317、1.5229、1.5139。RSIは43と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変化する可能性が高くなっている。Dailyチャートは、ユーロ売りの流れが続き、RSIは下降ラインを維持、トレンドモメンタムも売りで、下値のポイントは1.5340が非常に重要で、これを割り込むと更なる大幅な下落となるが、それまでは、1.5340~1.5599のレンジ。1時間チャートは、RSIもトレンドモメンタムも売りを継続し、先の安値1.5360がポイントとなっている。トータルの判断は、ポジションを落とし売りを維持。1.5340を割り込んだら売りが加速、下値を失敗すると再び1.5534まで値を戻す可能性も残る。


●ポンド円
ポンド円は、クロスでは円買いが強まっているが、どうも円に資金が移動しているより、投機的なポジションの巻き戻し以外は考え難い。それにしても、最近の英国経済指標は弱い。これを材料にした激しいポンド売りが続いているが、本日のBOEの政策金利とその後の声明文で、ポンドの流れは簡単に変わる。センチメントはポンド安に傾いているが、どうも、このようなポンドが弱い状態でポンド売りの新規ポジションを作ることもはばかれる。結果を見てからゆっくりと考えたい。


ポンド円の4時間チャートは、203.40~208.98円のレンジに入り、純張りの相場が長く続いている。上値のポイントは、205.10円、205.57円、206.88円、208.00円。下値のポイントは、203.33~44円、202.24円、198.05円。RSIは41と横ばいからやや下降ラインが再開され、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、203.36円~209.15円のレンジに入り、トレンドモメンタムは上昇ラインが崩れ、トレンドモメンタムは買いを継続しているが、ポンド買いポジションは一旦終了。1時間チャートは、205円を割り込み売りが続き、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続し、売り継続となっている。トータルの判断は、現実的なレンジ相場が続いているものの、方向はポンド売りになっている。セオリーに従い203円台は買いで、203.00~33円を割り込んだら撤退と、それと、売りを考えたい。


●本日の経済指標・その他
パリ休場(第二次大戦終戦記念日)
7:45 NZ 第1四半期 失業率=予想3.5% 是回3.4%
10:30 豪 4月 雇用統計=失業率予想4.1% 前回4.1%、新規雇用者数予想 前回1.48万人
14:45 スイス 4月 失業率=予想2.5% 前回2.6%
15:00 独 3月 貿易収支=予想164億ユーロ 前回165億ユーロ
16:00 独 3月 経常収支=予想 前回154億ユーロ
19:00 独 3月 鉱工業生産=前月比予想-0.5% 前回0.4%、 前年比予想5.0% 前回6.1%
20:00 英 イングランド銀行(BOE)政策金利発=政策金利5.0%の据え置きを予想
20:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=政策金利4.0%の据置きを予想
21:15 カナダ 4月 住宅着工件数=年換算予想22.25万件 前回25.47万件
21:30 米 新規失業保険申請件数(5/4までの週)=予想37万件 前回38万件
23:00 米 3月 卸売在庫=前月比予想0.5% 前回1.1%
21:30 ユーロ トルシェECB総裁の記者会見

100年企業 25 産業別100年企業 製薬会社編 後編

老舗の製薬会社には創業家が代々社長を引き継いでいく世襲制が多く見られる。鎮痛消痛炎薬「アンメルツ」やトイレ用芳香消臭剤「サワデー」でお馴染みの「小林製薬」は、創業者の小林忠兵衛が1886年に名古屋で創業した卸問屋「小林盛大堂」がルーツ。のちに日本の医薬品卸業界の中心地である大阪・道修町に進出、店名を「小林大薬房」と変え、大阪に本社を設置し、今日の「小林製薬」へと発展した。現会長の小林一雅氏と社長の小林豊氏は兄弟で、創業家の子孫。また、使い捨てカイロで知られる「桐灰化学」は子会社である。


ビタミン剤「ポポンS」や頭痛薬「セデス」で知られる「塩野義製薬」は、1878年創業。初代塩野義三郎が大阪・道修町に薬種問屋「塩野義三郎商店」を創業し、和漢薬を販売したのが起源。社名は名字の「塩野」に「義三郎」の「義」をつけたもの。塩野義三郎商店は1897年に欧米の商社と直接取引を開始するなど輸入洋薬の市場も開拓し、在阪メーカーの武田薬品、田辺製薬とともに相場を支配した。現会長の塩野元三氏は創業家の子孫。


1879年創業の「太田胃散」は、初代太田信義が日本橋で「雪湖堂」を創業し、胃腸薬「太田胃散」を発売したのが始まり。現在では韓国、台湾、シンガポールなどアジアでも販売している。創業の太田家が代々社長に就任し、現在の太田美明氏は創業者から5代目にあたる。


1887年創業の「浅田飴」は、堀内伊三郎が当時の東京市神田区富山町で、宮中侍医浅田宗伯処方の「御薬さらし水飴」を創製発売したのがルーツ。伊三郎から商売を引き継いで創業者となった堀内伊太郎が商品名を「浅田飴」と改称。「良薬にして口に甘し」のキャッチフレーズで広告を展開し、全国に浸透した。社名は長い間、「堀内伊太郎商店」を使い、「浅田飴」に変更したのは1994年。現在も創業オーナーの堀内家の子孫が社長を務めている。


1888年創業の丸石製薬は、医療用消毒薬、吸入麻酔剤・鎮静剤などの医薬品を専門とする在阪メーカー製薬会社。初代社長の井上治兵衛以降、井上家が社長を務めている。医療用目薬で国内シェア1位、一般用目薬で第2位のシェアを持つ「参天製薬」は1890年、創業者の田口謙吉が大阪北浜に「田口参天堂」を開業したのが始まり。創業から9年後、初期の成長を支えたヒット商品「大学目薬」を発売。初代製品の発売から100年以上が経過した現在でも、日本のロングセラー目薬としてそのブランドが引き継がれている。


1894年創業の興和は、「キャベジン」で知られる医薬品のみならず産業用素材や繊維事業、光学製品まで幅広く展開する企業グループ。名古屋に本社を構え、近年では名古屋観光ホテルの経営も担っている。「大日本住友製薬」の前身は、1897年に大阪で創業した大阪製薬。大日本製薬に改称し、その後、住友化学工業株式会社(現 住友化学株式会社)の医薬事業の研究、開発、製造部門と、住友化学の医薬品の販売総代理店であった稲畑産業株式会社の医薬販売部門を継承して、1984年に住友製薬となり、2005年に現社名となった。現在も本社は大阪にある。


胃腸薬「パンシロン」でも知られ、一般用目薬の国内シェア1位を誇る「ロート製薬」は、創業者の山田安民が1899年、大阪に「信天堂山田安民薬房」を開業したのが起源。胃腸薬「胃活」を販売し、大ヒットしたことで飛躍した。事業を引き継いだ長男の輝郎が「ロート製薬」を設立。現社長の山田邦雄氏は安民の曾孫にあたる。このロート製薬が筆頭株主となっているのが、1893年創業の「森下仁丹」だ。


創業者の森下博が大阪で薬種商「森下南陽堂」を開店。広告を重視した販売戦略を得意とし、1905年に発売した「仁丹」は広告の巧みさもあり、大きな利益を上げた。その後、「仁丹」は記録的なロングセラーブランドとなり、社名も「森下仁丹」に改称。この他にも製薬100年企業は多く、「トクホン」(1901年創業)、「内外製薬」(1902年創業)、「笹岡製薬」(1903年創業)などがある。


By Master K/益田 慶

2008年05月09日

2008年5月9日 8日の海外為替市場

日経平均株価=13943.26(-159.22 -1.13%)、NYダウ=12866.78(52.43 0.41%)、独DAX=7071.90(-4.35 -0.06%)、英FTSE=6270.80(9.80 0.16%)、金=882.10(10.90 1.25%)、原油=123.69(0.16 0.13%)。


アジア市場は、英FT紙で、米欧当局者がドルの対ユーロでの上昇が望ましいとの認識で一致。相場が急反転しかねないと懸念。EURUSD=1.5360→一時1.5285まで下落し、ドル高の流れがはじまった。


NZ失業率は、3.6%(予想3.5% 是回3.4%)予想より悪化、NZDUSD=0.7822→0.7114まで急落、米国市場では0.7691まで続落となった。豪雇用統計は、失業率4,2%(予想4.1%)が予想より悪化したものの、新規雇用者数25,400(前回1万←1.48万人)が増加し、AUDUSD=0.9377→一時0.9434まで上昇、米国市場では0.9456まで上昇した。


欧州市場は、独貿易収支は、154億ユーロ(予想164億ユーロ)と予想外の減少、世界的な景気減速やユーロ高の影響。英国立経済社会研究所(NIESR)は、英経済成長率が依然としてトレンド水準を下回っており、イングランド銀行(英中央銀行)は今月利下げを実施する根拠があるとの認識を示したが、GBPUSD=1.95の重要なポイントを維持し、1.9502~40のレンジで売り買いの攻防が続いた。


イングランド銀行(BOE)は政策金利5.0%の据え置きを決定。欧州中銀(ECB)は政策金利4.0%の据置きを全会一致で決定、トリシェ総裁の政策金利決定後記者会見で「金融市場が混乱するなかインフレは長期にわたり高止まりする可能性が高い」との発言や、一部には利下げを示唆する発言を期待し、失望感にユーロ売りの巻き戻しに、EURUSD=1.5332→1.5443まで上昇した。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.74円で取引が始まり、朝方は米銀の買い戻しに一時104.95円まで上昇したが、105円超えのドル売りは厚く、NZDJPY+EURJPYの売りや、英FT紙の報道に激しいユーロ円の売りが始まり、104.20円まで下落、本邦勢の買いに104.30~55円で揉み合いが続いていたが、6日の安値104.02円を割り込み104.00円まで下落、104円以下のストップロスの売りを誘発しドル売りが続いた。欧州市場は104.17円で取引が始まり、103.66円まで続落となったが、オプション勢+欧州系実需筋の買いに下げ止まり、ユーロ売りも弱まりドル高の流れに104.44円まで値を戻したが、104.50円近くの売りは厚く、104.10~40円で売り買いが交錯した。BOEとECBは予想通り政策金利の据え置きを決定、ユーロドルの買いに、103.40円まで続落となったが、ロンドンフィキシングで流れが変わり、ポジション調整のドル買いに104.10円まで値を戻し、06:00時では103.72円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5390で取引が始まり、英FT紙の報道にユーロ売りが続き、1.5300のオプションバリアをトリガーし1.5285まで続落、政府系ファンドの買いとオプション勢の買いに下げ止まり、1.5290~25のレンジで売り買いが交錯したが、投機筋の買い戻しに徐々に底値を切上げた。欧州市場は1.5341で取引が始まり、GBPUSDの買いに底堅く、BOEとECBの金融政策の発表を控え、1.5320~55の狭いレンジで取引が続いた。共に予想通り金利据え置きが決定、トルシェECB総裁の記者会見で「インフレは長期にわたり高止まりする可能性が高い」と発言、今後の利下げ期待が裏切られ、1.54を超えユーロ買いが加速、ロンドンフィキシング近くでは1.5443まで上昇した。米系証券の売りに上値は重くなり、1.5395~25の狭いレンジで売り買いが交錯し、06:00時では1.5395で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.21円で取引が始まり、中東勢や信託筋の買いに下げ止まり、160.75~325円のレンジで取引されていたが、朝方の161.26円を高値に、英FT紙の報道にユーロ売りが強く160.50円を割り込みストップロスの売りに159.65円まで急落、159.65~10円のレンジで売り買いが交錯したが、欧州勢の売りが続いた。欧州市場は159.81円で取引が始まり、159.05円まで下落、BOEとECBの金融政策の発表を前に、ロシア筋の大口買いに徐々に底値を切上げ160.41円まで上昇した。米国株も前日とほぼ同じ水準で推移、159.62~160.33円のワイドなレンジで激しい売り買いの攻防が続き、終盤にかけては159.55円まで値を下げ、06:00時では159.69円で取引されている。


●主な経済指標の結果
パリ休場(第二次大戦終戦記念日)
7:45 NZ 第1四半期 失業率=3.6%(予想3.5% 是回3.4%)、トータル雇用者数=2,141(前回2,169)→ 予想より失業率が拡大しNZ売りとなる
10:30 豪 4月 雇用統計=失業率4,2%(予想4.1% 前回4.1%)、新規雇用者数25,400(前回1万←1.48万人)
14:45 スイス 4月 失業率=2.6%(予想2.5% 前回2.6%)← 2003年来の悪い水準
15:00 独 3月 貿易収支=154億ユーロ(予想164億ユーロ 前回165億ユーロ)、輸出=-0.55(前回-0.2%)、輸入=0.8%(前回-0.6%)→ 予想外の減少、世界的な景気減速やユーロ高の影響
19:00 独 3月 鉱工業生産=前月比-0.5%(予想-0.5% 前回0.2←0.4%)、前年比4.7%(予想5.0% 前回5.7←6.1%)→ 建設の低迷が影響
20:00 英 イングランド銀行(BOE)政策金利発=政策金利5.0%の据え置きを決定、予想通り。
20:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=政策金利4.0%の据置きを決定、予想通り→ 金利据え置きを全会一致で決定した
21:15 カナダ 4月 住宅着工件数=21.39万件(年換算予想22.25万件 前回24.3←25.47万件)
21:30 米 新規失業保険申請件数(5/4までの週)=36.5万件(予想37万件 前回38.3万件)
23:00 米 3月 卸売在庫=前月比-0.1%(予想0.5% 前回0.9←1.1%)、 卸売り売上高=前月比1.6%


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → グリーンスパン前FRB議長=クレジットクランチの最悪期は脱したが、住宅価格は年末まで安定することはない。米経済成長については、しばらくの間低迷する可能性が高い。
◎米 → 米JPモルガン・チェース CEO=金融機関によるレバレッジ外しのプロセスは通常に戻りつつある。
◎米 → ポールソン米財務長官=強いドルは米国の利益にかなうとの考えを常に支持。米経済の長期的見通しは非常に力強く、世界の他経済と比較しても良好。どの経済にも困難な時期があり、米経済は今、困難な時期に直面。景気刺激作の1000億ドルの減税が7月から影響が現れ、500億ドルの法人税減税が効果を表す。
◎米 → 米投資家ジム・ロジャーズ氏=米国の住宅ローン問題を震源とした世界の信用収縮の終わりはまだ遠いかもしれない。状況が底を打っていないことは確かだ。
◎米 → 英FT=米欧当局者がドルの対ユーロでの上昇が望ましいとの認識で一致している。米当局者は、最近のドル上昇を当局者らは歓迎しており、また外為市場がこれまで米欧経済の中期的な展望ではなく、米国の短期的な問題に過度に注目してきたことを懸念。米欧当局は、ドル急落後に、米経済は不況に向かっておらず、欧州経済が減速していると市場が認識すれば、相場が急反転しかねないと懸念。ドル安が原油高の主因とは考えていないものの、ドル安の進行で原油高がさらに進むことも避けたい。


欧州・英国
◎英 → 英国立経済社会研究所(NIESR)=英経済成長率が依然としてトレンド水準を下回り、イングランド銀行は今月利下げを実施する根拠がある。
◎ユーロ → バンハネン・フィンランド首相=欧米当局がドルの対ユーロでの上昇を望んでいるとのFT紙の報道について、ドル高に向けた欧米のイニシアチブが協議されているとは認識していない。 欧米が協調してドル高に向けた策を模索しているのかとの質問に、欧州理事会ではこのことについて協議していない。
◎ユーロ → トリシェ総裁の政策金利決定後記者会見=金融市場が混乱するなかインフレは長期にわたり高止まりする可能性が高い。現在の政策スタンスは物価安定の達成を支援する。 第1四半期にはネットでの信用基準の引き締めが拡大。ユーロ圏経済はこれまでのところ、米国や英国と比べて信用コストの世界的な大幅上昇をうまく乗り越えているように見える。ユーロ圏のファンダメンタルズは健全だ。米国はドル高が良いと言っており、市場参加者が真剣に信じてくれることはハピー→ 市場参加者の見方は、景気減速とインフレ上昇のバランスに関する判断が、成長のした無理リスクに若干傾いていると判断。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=米国の景気減速を懸念しているが、欧州経済は単一通貨ユーロのおかげで底堅く推移。欧州は外的ショックにうまく抵抗している。ユーロが導入されていなければこれほど抵抗力はなかっただろう。欧州経済は米国よりもはるかに順調だ。
◎ユーロ → 欧州委員会(ユーロ導入10年の現状をまとめた報告書)=ユーロの過大評価への懸念は増大。ユーロの変動は歴史的基準と比較すると、ユーロの動きが急激になっているとの一部の政策担当者の主張に反論。欧米の金利差および米経常赤字の解消が背景。ECBは昨年6月以降、インフレ率の上昇を抑制するために政策金利を4.00%に据え置いている。FRBはECBとは対照的に、景気後退を回避するために利下げしている。インフレが加速する一方で、金融市場の動揺にECBは困難な時期に直面。


日本・その他
◎OPEC → ヘリルOPEC議長=ドルの下落が続いているため、原油価格はバレル当たり200ドルに上昇する可能性。
◎IMF → ジョン・リプスキーIMF筆頭副専務理事=インフレが長年にわたる沈静期を経て、経済安定の脅威として再出現。当局は消費者物価をあおるような政策には慎重になるべき。 今回のインフレ高進は経済の安定にとって重大な問題に発展する恐れがあり、真剣に取り組むべきだ。1970年代のような高い物価上昇率とインフレ期待が復活する可能性は排除できない。 エネルギーなど商品価格の高騰がインフレの主因で、低い政策金利とドル安も影響。 米国は景気回復に伴い、FOMCにとって消費者物価の動向が重要性を増す。低金利は商品価格に統計上、重大な影響を及ぼす。為替相場の動きも商品価格に影響しているようだ。 IMFの調査によると、ドルが2002年から07年にかけて下落していなければ、原油価格は今より25ドル低い水準。中東やアジア諸国がドルとのペッグ制を維持していることがインフレ圧力を高めている。ユーロ圏については物価上昇率の急上昇とインフレ期待が高まるとの懸念が消費者信頼感と個人消費を悪化。ECBがインフレ見通しを政策の中心に据えていることは適切。
◎中国 → 李成太韓国中銀総裁=韓国経済は大幅に減速している。一方、消費者物価指数上昇率は中銀のターゲットを上回る状態が数カ月間続く。

2008年5月9日 本日の為替戦略

イングランド銀行と欧州中銀は、政策金利の据え置きを決定。予想通の結果にサプライズは無いが、直前の英・ユーロの経済指標が悪く、将来の利下げ期待が脹らんでいただけに、その影響のドル売りが見られた。また、誰が発言したかは不明で、ある意味ではいい加減でもあるが、FT紙は、米欧当局者がドルの対ユーロでの上昇が望ましいとの認識で一致している。欧州経済が減速していると市場が認識すれば、相場が急反転しかねないと懸念と書いてあった。本当ですかね????


昨日の為替市場はこの影響にユーロ売りが加速したが、どう読み直しても、先のG7語の発言と変わらず、サプライズもなく、1.53のオプションブレークに利用されただけにしか思えないが、真贋は別として、ユーロ売りに反応する弱いセンチメントを表していたが、終わってみれば結局のところ、ドル円以外は前日とほぼ同じ水準で取引を終了。


欧州委員会の報告書では、ユーロの過大評価への懸念は増大。ユーロの変動は歴史的基準と比較すると、ユーロの動きが急激になっているとの一部の政策担当者の主張に反論。長期的なユーロ高を容認しているとも考えられる。


本日は、金曜日の週末、特に重要な経済指標もなく、平穏無事な相場になってほしいものであるが、今週の流れを振り返れば、今日もサプライズは避けられないのではとの思いが強い。クロスでの円ロングに注目したい。


本日の経済指標・その他では、久しぶりに重要な経済指標の発表もなく、昨日のEURUSDの急変の影響だけがきになる。


●ドル円
ドル円は、主要通貨の中で(AUDUSD除く)唯一ドル売りの流れが加速、クロスでも円高流れとなっている。何が直接的な要因なのかよくわからず、ポジション調整以外考え難くく、ドル円でドル売りを継続することもためらいを感じるが、上値が非常に重くなっているのも事実で、103~105円のレンジで勝負しながら、下落リスクに注意したい。


ドル円の4時間チャートは、上昇ラインが崩れ、大枠は103.50~104.50円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、104.15円、104.40円、104.74円。下値のポイントは、103.21円、103.01円、101.46円。RSIは33と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ、RSIは買いが崩れ、トレンドモメンタムは買い継続ながら、ドルロングポジションはニュートラルからやや売りに傾いている。1時間チャートは、ドル売りが続いているが、RSIは下降ラインが崩れ買いに変化、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、104.15円までの戻りを覚悟しながらも、流れはドル売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、見事なことではあるが、大手投機筋は色々なことを材料にして、1.53の壁を割り込み、オプション勢や投機筋のユーロロングを一掃した。しかし、期待通りに下がるということはそれだけ市場のセンチメントがユーロ買いに不安を抱いている証拠でもある。市場のセンチメントや水準に関係なく、1.6020から1.5285まで急落したEURUSDの相場を考えると、どうしても買いが先行しやすい。昨日の安値1.5285を割り込んだらギブアップ。


ユーロドルの4時間チャートは、一時下限を割り込んだが、引き続き1.53~1.57のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5421、1.5475、1.5518、1.5594。下値のポイントは、1.5359、1.5283、1.5250、1.5187。RSIは49と横ばいで、トレンドモメンタムは売りが続いている。Dailyチャートは、ユーロ売りの流れが続き、RSIも下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りが続いている。1時間チャートは、ユーロ買いに変化、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いに変化、短期的には買いに傾いている。トータルの判断は、1.5475までの戻りを覚悟しながらも、流れはユーロ売り。


●ポンド円
ポンド円は、上も下も動じない相場から、ようやく下値を試す環境が整っている。最近の相場は下抜け→売り→失敗、上抜け→買い→失敗を繰り返す相場が長く続いた影響に、今回もどうも信じられないでいる。しかし、大きな陰線引けだけに、売りが強まるのではと危惧している。


ポンド円の4時間チャートは、203~209円のレンジの下限を割り込み、売りが継続している。上値のポイントは、203.41円、204.90~10円、206.47円。下値のポイントは、202.24円、198.05円、196.87円。RSIは27と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。Dailyチャートは、203~209円のレンジの下限を割り込み売りが続き、RSIは上昇ラインが崩れているが、トレンドモメンタムは買いを維持し、ポンド買いは終了、ニュートラルからやや売りに傾いている。1時間チャートは、202.25~204.40円のレンジで下限を割り込むと売りが加速しそうであるが、RSIは上昇ラインができ、トレンドモメンタムは売りを継続する、非常にミックス。202.20円割れからは売りが加速しそう。トータルの判断は、204.90円を超えるまでは売りを継続。


●本日の経済指標・その他
14:00 日 3月 景気動向調査・速報=先行指数予想20.0% 前回54.5%、一致指数予想33.3%
20:00 カナダ 4月 失業率 =予想6.0% 前回6.0%、雇用者変化=予想1万人 前回1.46万人
21:30 カナダ 3月 貿易収支=予想45億カナダドル 前回49億カナダドル、輸出=前回393.2億カナダドル、 輸入=前回343.9億カナダドル
17:00 ノルウェー 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.2% 前回0.1%、前年比予想3.5% 前回3.2%、 コア=予想 前回2.1%
15:00 独 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.3% 前回1.6%、前年比予想6.6% 前回7.1%
豪中銀=金融政策に関する四半期報告書を発表

2008年5月9日 FX検定 きょうの問題                               ヘネス・アンド・モーリッツ (Hennes & Mauritz) H&M

ヘネス・アンド・モーリッツ (Hennes & Mauritz) は、H&Mのブランド名で全世界28カ国に1500店舗を展開しているアパレルメーカーであるが、本社所在国はどこか。


正解 スウェーデン


解説


H&Mは、スウェーデンを本社を置くアパレルメーカーヘネス・アンド・モーリッツ (Hennes & Mauritz)が世界展開するファッション・ブランドである。創業は1947年である。スウェーデン中部の都市ヴェステロースで創業したが、創業時は婦人服を専門にしており、社名も「Hennes」であった。1968年にストックホルムの狩猟用品店「Mauritz Widforss」を買収し、紳士服も扱うようになった。買収後の店名は「Hennes & Mauritz」となった。その後「H&M」を略称な正式なブランド名としている。


H&Mは女性用ではコート、ワンピース、カットソー、ドレス、ブラウス、ボトムスを取り扱い、男性用ではジャケット、パーカー、セーター、シャツ、パンツを扱っている。H&Mでは商品が売り切れると再生産はせず、次から次へと新商品を投入する経営方法をとっている。H&Mでは、100名のデザイナー、60名のパタンナー、100名のバイヤーを擁している。


また化粧品への展開も進めている。自社工場は持たず、GAP、ユニクロ、良品計画、ファイブ・フォックス、ワールドなどと同様に自社企画、自社デザイン、自社販売、生産外部委託による業態であるSPA戦略をとる。SPAとは、Specialty Store Retailer of Private label Apparel。アジア、ヨーロッパの独立サプライヤー700社と生産委託契約を結び、世界各地20か所に生産管理事務所を持つ。


店舗展開はEU各国(キプロス、ラトビア除く)、スイス、ノルウェーなどヨーロッパで強く、ドイツでは、2004年にアメリカの同業大手GAPが撤退した店舗を全店舗買収して一気に販売網を拡大した。2000年には、ニューヨーク、、フィラデルフィア、ボストン、シカゴ、ワシントンD.C.、サンフランシスコなどのアメリカの主要都市に出店し、2004年にはカナダにも進出した。トロントのフェアビュー・モールへの出店を皮切りに、イートン・センターに旗艦店を出店し、トロント周辺エリアを含めた展開をしている。2006年ににはケッベクへ進出、2007年にはケベックでの2号店もオープンした。


2008年5月現在、カナダ全域で33店舗を展開するが、そのうちオンタリオ州に19店舗、ケベック州に11店舗、アルバータ州にも3店舗出店した。バンクーバーに出店したのは2007年8月である。今後バンクーバー地区には8店舗の出店を計画している。アジアでは、2006年にはドバイ、クウェートにFC店として出店し、2007年3月、アジアの旗艦店として香港に進出した。2007年4月上海店を出店。2007年中に4店が香港を含む中国に出店している。その他、エジプト、カタールにも出店した。


香港店出店の際には開店前から1000人以上の客が並び、国際ニュースにもなった。2008年秋には、香港と並ぶアジアの旗艦店として東京・原宿店、銀座店を出店する予定である。原宿店は明治通り沿いに、銀座店は東京ガスの子会社が建物を建設中で、1階から3階まで占有する1500平米の大型店舗である。銀座店、原宿店ともにライバルであるユニクロ、同業態のスペインのアパレル大手ZARAが近隣に出店している。


ヘネス・アンド・モーリッツは、2007年の売上は、92,123 million SEK(スウェーデン・クローネ、SEK=17.4円2008年5月)、日本円にして1兆6000億円余り、従業員数は68,000人(2008年)である。ユニクロの従業員数は1733人、店舗数748店、売上高5,252億円(2007年8月期)と比較すると企業規模の大きさが推定できるだろう。

FXライフ 41 中部アフリカの通貨 赤道ギニアとチャド

赤道ギニア共和国は、ギニア湾に浮かぶ諸島から成る国。面積は北海道の3分の1で、人口は約52万人。1968年にスペインから独立し、1987年より今日に至るまで赤道ギニア民主党が一党支配を続けている。通貨は、ガボン、カメルーン、コンゴ共和国と同じく中部アフリカ諸国銀行(BEAC)発行のCFAフランだ。


伝統的にカカオ豆とコーヒー栽培によるプランテーションの農業国だったが、1980年代に油田探査が行われ、1992年にビオコ島沖で油田が発見、1996年に原油生産を開始して以降、急速に経済成長を遂げた。稼働している探査チームの数はアフリカ諸国最大といわれている。近年のGDPを見てみると、15%(2003年)、10%(2004年)、6.9%(2005年)と推移した。しかし2006年に-5.6%に転じている。マイナスに転じた要因は定かではないが、石油と天然ガスを中国、アメリカ、スペインに輸出することで外貨を稼いでいることと無関係ではないだろう。


同国の石油利権の大半は、米国エクソン・モービル、米国アメラダ・ヘス、米国マラソン・オイル、米国シェブロン、仏トタルなど欧米企業が押さえている。特に米国企業が積極的に進出し、発言力を強めているが、2003年から2004年にかけて米国企業から赤道ギニア政府への石油利権獲得をめぐる「裏金」が発覚し、贈賄疑惑が浮上した。同国への進出は米国以外にもスペイン、日本、中国などが競い合っている。


2005年にはマラソン・オイル社と赤道ギニア石油公社が共同で推進中の液化天然ガス(LNG)プロジェクトに丸紅、三井物産が参画。また2006年には中国海洋石油有限公司(CNOOC)が赤道ギニア石油公社と共同で海底油田の探査事業に着手することを発表。このように海外資本が小さな島国に集まったことから、汚職やクーデター未遂が起こったり、5億ドルを超す不明金と海外口座の存在が噂されたりするなど、きな臭い動きも見られる。


1960年にフランスから独立したチャド共和国も石油資源の開発が進んでいる国だ。通貨は赤道ギニアと同じ中部アフリカ諸国銀行(BEAC)発行のCFAフラン。国土の約3分の2が砂漠地帯で内陸部というハンディと内戦による不安定な政治情勢が続き、長い間綿花と畜産中心の貧しい国のひとつだったが、2000年に多国籍石油会社グループがおよそ300の新油田開発を手がけ、2003年には世界銀行の融資によって、隣国カメルーンのクリビ港に至る全長1070キロの石油パイプラインが完成。パイプラインは、エクソン・モービル、シェブロン、マレーシア国営石油企業ペトロナスの合同事業である。2004年に石油生産を開始し、2005年には1日に17万バレルの産油量に達した。この時期、シェブロンとペトロナスの原油生産量はチャド全体の60%にまで達したといわれている。


GDPも10%(2002年)、11%(2003年)、30%(2004年)、6%(2005年)、4.6%(2006年)と急成長を続けている。2006年には中国と国交樹立し、中国はチャド政府に多額の支援を開始した。もちろんチャドの石油利権を確保するためである。


このように数年間で多額の外貨を獲得してきたチャドだが、世界銀行への返済は遅れ、世界最貧国のひとつ(国連開発指数による世界最貧国177カ国中173位)を抜け出せないでいるのはなぜなのろうか? それはデビー大統領の長期政権が続いたことで大統領側近と出身部族が利権を独占し、汚職が蔓延していることと、石油収入が貧困対策に用いられず、東隣スーダンが支援している反政府軍との間で続く紛争など軍事費に使われたことと無関係ではないだろう。さらにスーダンのアラブ系民兵組織による非アラブ系民族への虐殺(ダフール紛争)によって生まれたダフール地方の難民がチャドに逃れたことで、チャドが難民を抱える事態に発展したことも無視できない。


チャドはGDPだけを見ると目覚ましい発展をしているように見えるが、ほとんどの国民は貧しい生活を強いられているようだ。GDPだけを重要視していると、陰に隠れている大切な要素を見落としてしまうのである。

By Master K/益田 慶

2008年05月10日

2008年5月10日 9日の海外為替市場

日経平均株価=13655.34(-287.92 -2.06%)、NYダウ=12745.88(-120.90 -0.94%)、独DAX=7003.17(-68.73 -0.97%)、英FTSE=6204.70(-66.10 -1.05%)。


アジア市場は、豪準備銀行四半期金融政策報告で、2008年の基調インフレ率見通しを引き上げ、成長率見通しを引き下げ、利上げ観測が薄れ、豪ドル売りが一時強まった。また、AIGの第1四半期決算の赤字額が過去最大となり、シティグループ(FT紙)は、収益性の向上を目指し、総資産の約20%に相当する4000億ドルの資産を今後2~3年間で売却する方針に、ドル売りが続き日経平均株価の下落に円の買いが強まった。


欧州市場は、独生産者物価指数が、前月比0.6%(予想0.3%)と予想を上回り一時EUR買いとなり、AIGの第1四半期決算が過去最大の赤字となったことを受け、S&Pとフィッチ・レーティングスが格付けを引き下げた、ドル売りの流れが続いた。


米国市場は、米貿易収支が、-582.1億ドル(予想-613億ドル)と赤字額が縮小し、一時ドル買い戻しが強まったが、NYダウが弱く(-120.90ドル)、長期金も低下(30年債利回り3.797%→3.769%・先週末3.861%)に、円高の流れが続いた。 


●ドル円
アジア市場のドル円は103.37円で取引が始まり、朝方の103.96円を高値に、前日の円高の流れに円売りポジションの巻き戻しが強く、米AIG決算、シティー・グループの資産売却に、米系ファンドや投機筋の円買いと、日経平均株価も弱く103.24円まで続落、一時103.64円まで値を戻したが、103.05円まで続落となった。欧州市場は103.34円で取引が始まり、米AIGの第1四半期決算の赤字額が過去最大+レーティング引き下げに、株価は弱く円買いが続き、ドル円は103円を割り込み102.62円まで続落となった。米貿易赤字が縮小したことで、ポジション調整のドル買いに103.39円まで上昇したが、ロンドンフィキシングを境にドル売りが再開、米株価は弱く長期金利も低下したことで、上値を徐々に切り下げ102.86円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5393で取引が始まり、この1.5393を安値に1.5395~30の狭いレンジ取引から、独4月の卸売物価指数が予想を上回り、1.5440超えのストップロスの買いを試し、1.5465まで上昇、ユーロ円の売りに一時1.5420まで値を下げたが、大手投機筋のユーロ買い戻しが続いた。欧州市場は1.5451で取引が始まり、ロシア勢や大手投機筋の買い戻しに1.5489まで上昇、1.55の大台を直前にしてオプション勢や欧州勢の売りに上げ止まり、1.5451~1.5475のレンジで激しい売り買いの攻防が続いた。米貿易収支に1.5435まで下落、1.5422まで続落となったが、AIG決算+レーティング引き下げ+シティの資産売却を材料にドル安センチメントも強く、ロンドンフィキシングを契機にユーロ買いが始まり、徐々に底値を切上げ再び1.55を試す動きに、1.5485まで上昇、1.5482で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は159.67円で取引が始まり、朝方の160.05円を高値に、AUDJPYの売りやファンド筋の売りが続き、159.33円まで下落、159.40~90円のレンジで取引が続いていたが、弱い日経平均株価に続落となった。欧州市場は159.70円で取引が始まり、ポジション調整と思われる欧州勢の売りが続き、弱い欧州株に158.60円まで続落となった。米貿易収支を契機に159.50円まで値を戻したが、弱い米国株に米系証券の売りが続き、159.05~50円のレンジで売り買いが交錯、159.22円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
14:00 日 3月 景気動向調査・速報=先行指数20.0(予想20.0% 前回54.5%)、一致指数33.3(予想33.3% 前回70.0)
15:00 独 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比0.6%(予想0.3% 前回1.6%)、前年比6.9%(予想6.6% 前回7.1%)→ 予想を上回り一時EUR買いとなる
17:00 ノルウェー 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.1%、前年比3.1%(予想3.5% 前回3.2%)、コア=2.4%(予想2.3% 前回2.1%)
20:00 カナダ 4月 失業率 =6.1%(予想6.0% 前回6.0%)、雇用者変化=1.92万人(予想1万人 前回1.46万人)
21:30 カナダ 3月 貿易収支=55.3(予想45億カナダドル 前回47.9←49億カナダドル)、輸出=400.6億カナダドル(前回394.2←393.2億カナダド)、輸入=345.3億カナダドル(前回346.3←343.9億カナダドル)
21:30 米 3月 貿易収支=-582.1億ドル(予想-613億ドル 前回-617.1←-623.2億ドル)、輸出=-1.7%・-1485.1億ドル(前回1511億ドル)、輸入=-2.9%・2067.2億ドル(前回2128.2億ドル)→ 景気減速で輸入が過去最大の減少。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → シティー・グループFT紙=収益性の向上を目指し、総資産の約20%に相当する4000億ドルの資産を今後2~3年間で売却する方針。
◎米 → 米AIG=S&Pとフィッチ・レーティングスは、AIGの第1四半期決算が-78億ドルと過去最大の赤字となったことを受け、同社の格付けを1段階引き下げた。格下げで資金調達コストが増加する可能性高い。
◎米 → マコーミック米財務次官=中国は人民元の上昇加速を維持し、金融部門の改革を推進すべき。


欧州・英国
◎アイスランド → アイスランド中央銀行のチーフエコノミスト=経済は非常に危険な領域に入っており、通貨クローナの安定が大きな課題。
◎IMF → IMF=イタリアの財政悪化を警告、ベルルスコーニ新政権に速やかな是正措置を求めた。
◎スウェーデン → ローゼンバーグ・スウェーデン中央銀行副総裁=政策金利は当面据え置きが続く。世界経済減速のリスクを考慮した場合、利下げの可能性も排除できない。 インフレは当面ターゲットを上回る水準にとどまる見通しで、インフレ期待もやや高すぎると表明。金融市場混乱を受けて世界経済が減速していると指摘し、こうした要因は将来のインフレ率上昇のリスクよりもやや大きいと考える。したがって、将来的に利下げの必要が出てくる可能性は排除しない。


日本・その他
◎シンガポール → トニー・タンシンガポール政府投資公社副会長(GIC)=住宅価格の下落とエネルギーコストの上昇により世界経済へのリスクは、今後12カ月にわたり高まる可能性がある。米国での住宅価格の大幅下落によりモーゲージ関連の損失が拡大し、消費支出が圧迫される可能性がある。エネルギーコストの上昇で、米景気刺激策による世帯への税還付効果が相殺される可能性もある警告。
◎中国 → 王岐山中国副首相=インフレは最大の問題、景気抑制策を強化する。
◎豪 → 豪準備銀行四半期金融政策報告=2008年の基調インフレ率見通しを引き上げ、成長率見通しを引き下げ。基調インフレ率=6月4.25%・12月4%・2009年2.5%・2010年2.75%。GDP=6月2.5%・2008年2.25%・2009年2.5%・2010年2.75%。消費者物価指数=6月4.25%・2008年4.5%・2009年3.25%・2010年2.75%。内需の伸び鈍化見通しにより長期インフレ率予想を引き下げ。08年の基調インフレ率見通しを引き上げ、成長率見通しを引き下げ→ 年内の利上げ観測が薄れ、金利据え置きが予想され、AUDやや売りとなる。

外国為替 今週のマーケット 2008年5月12日-5月16日

先週は、長かった日本のゴールデン・ウイークも終わった。米国の大型減税実施時期の早期実施や金融機関の資金調達もスムーズに実施され、米金融市場の正常化期待が高まり、米経済の悲観的な見方も弱まり、長期金が上昇し、先々週にはドル買いの流れが強まっていた。しかし、先週は円高・ポンド安など主要通貨でばらつきがあるものの、このドル買いの流れも弱まり、原油価格は連日に渡り高値更新を続け、商品価格が上昇したが、長期金は弱く株価は下落傾向が続いた。


今週は、米経済の楽観論に疑問を抱きながら、ドル売り・買い、どちらの流れが正しいのか見極める動きへと変わっている。先週はホーニング・カンザスシティー連銀総裁から将来の利上げを示唆する発言に相場が急変する動きもあったが、今週も多くの通貨当局者の発言が控えており、それが材料にされ相場が動くことは間違いない。


いずれにしても、経済指標と発言に振り回される相場を考えながらも、ドル高の流れがどこまで続くのかを試しきれているようには思えず、円高の流れも長続きするようにも思えない。先々週のドル高値圏を試す動きを期待したい。


今週は非常に高いイベントリスクの経済指標もなく、中程度の経済指標が数多く発表され、通貨当局者の発言も非常に多く、ほぼ毎日発言が予定されており、その発言内容で一喜一憂することになりそうである。


インフレ関連の指標が多く、12日=英PPI、13日=スウェーデン・英CPI、英輸入物価指数、14日=日本企業物価指数、英四半期インフレレポート、米CPI、15日=独・ユーロCPI、16日=NZCPIと目が離せない。


住宅関連の市場も多く、12日=豪住宅ローン、カナダ新築住宅価格指数、13日=英RICS住宅価格、英DLCG住宅価格、14日=豪第1四半期住宅価格指数、15日=米住宅建設業指数、16日=米住宅着工件数が予定され、引き続き住宅関連の指数で株式=為替相場が動くことは多い。


景気判断の関連では、12日=米スペンディングパルス小売売上高、13日=米小売売上高、15日=NZ小売売上高指数、NY連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀景況指数、16日=スイス小売売上高、米ミシガン大消費者信頼感指と多く、米金融不安も解消に向かい景気が回復するとの期待感も強い中で、注目される。


GDP経済成長では、15日=独・ユーロGDP、16日=日本GDP、雇用関連では、14日=英失業率、15日=豪週間平均賃金、貿易収支では、12日=英貿易収支、16日=ユーロ貿易収支が予定されている。


●5/12 (月曜日) フランクフルト、チューリッヒ休場(聖霊降臨祭翌日の月曜日) 香港休場(釈迦誕生日)
8:50 日 4月 マネーサプライM2+CD =前年比予想2.2% 前回2.2%
14:00 日 4月 景気ウォッチャー調査=現状判断DI=予想 前回36.9、先行き判断DI=予想 前回38.2
10:30 豪 3月 住宅ローン=予想-1.0% 前回-5.9%
10:30 豪 3月 投資家住宅ファイナンス=予想 前回-9.5%
17:30 英 3月 貿易収支=予想-75億ポンド 前回-74.87億ポンド、ユーロ圏除く=予想-40億ポンド 前回40.2億ポンド
17:30 英 4月 生産者物価指数(PPI )=前月比予想0.6% 前回0.9%、前年比予想6.4% 前回6.2%、 コア・産出指数(output)=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想3.2% 前回3.0%、PPI・投入指数(Input)=前月比予想1.6% 前回1.8%、前年比予想21.4% 前回20.4%
21:30 カナダ 3月 新築住宅価格指数=前月比予想0.2% 前回0.3%
1:00 米 4月 スペンディングパルス小売売上高=予想 前回0.6%
3:00 米 4月 財政収支=予想1600億ドル 前回1776.7億ドル
22:15 米 エバンズ米シカゴ中銀総裁が経済見通しについて講演
23:30 ユーロ トリシェECB総裁が「経済とオープン・ソサエティ」会合に出席 (ミラノ)


●5/13(火曜日)
9:01 英 4月 RICS住宅価格=予想-75.0 前回-78.5
16:30 スウェーデン 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想3.3% 前回3.4%、前年比予想2.2% 前回2.3%
17:30 英 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.5% 前回0.4%、前年比予想2.6% 前回2.5%、RPI=前月比予想0.6% 前回0.3%、前年比予想3.9% 前回3.8%、RPI-X(retail prices)=前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想3.6% 前回3.5%
17:30 英 3月 DCLG住宅価=前年比予想6.0% 前回6.7%
21:30 米 4月 輸入物価指数=前月比予想1.7% 前回2.8%、輸出物価指数=予想0.8% 前回1.5%
21:30 米 4月 小売売上高=前月比予想-0.1% 前回0.2%、除く自動車=予想0.2% 前回0.1%
23:00 米 3月 企業在庫=前月比予想0.4% 前回0.6%
19:10 米 ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁、 「グローバライゼーションと金融政策」について講演
アトランタ地区連銀主催の金融市場改革に関する会議 (14日まで、米ジョージア州シーアイランド)
21:20 米 バーナンキ米FRB議長が衛星を通じてRBA2008年コンフェランス 「FRBの流動性対策」について講演
22:15 米 ウォーシュ米FRB理事が司会の討論会
0:00 米 プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁が司会の討論会
2:00 米 イエレン総裁米サンフランシスコ地区連銀総裁が「金融政策立案者の観点からみた米経済見通し」について講演
2:00 米 ホーニグ米カンザスシティー地区連銀総裁が経済見通しについて講演
2:30 米 フィッシャー米ダラス地区連銀総裁がFRBと経済について講演
7:00 米 エバンズ米シカゴ地区連銀総裁があいさつ米大統領選予備選(ウェストバージニア州)


●5/14(水曜日)
7:50 日 4月 企業物価指数=前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想3.6% 前回3.9%
8:50 日 3月 経常収支=予想2.8兆円 前回2.4677兆円
8:50 日 3月 貿易収支=予想1.2兆円 前回1.0353兆円
10:30 豪 第1四半期 住宅価格指数=前期比予想1.1% 前回1.1%、前年比予想4.3% 前回4.2%
17:30 英 4月 失業率=予想2.5% 前回2.5%、ILO=予想5.2% 前回5.2%、失業保険申請件数=予想0.0万人 前回-1.2万人、3ヶ月平均賃金=予想3.7% 前回3.6%
18:00 ユーロ 3月 鉱工業生産・季調済=前月比予想-0.3% 前回0.3%、前年比予想2.4% 前回3.1%
18:30 英 BOE四半期インフレレポート
21:30 米 4月 消費者物価指数(CPI): 全品目=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想4.0% 前回4.0%、コア指数=前月比予想0.2% 前回0.2%、前年比予想2.4% 前回2.4%
21:30 米 4月 実質所得=予想-0.2% 前回0.2%


米FRB理事会と米ボストン地区連銀共催の会議「オペレーションリスクの測定と管理に対する新たな挑戦」(ボストン)
21:00 米 ローゼングレン米ボストン地区連銀があいさつ
22:15 米 クロズナー米FRB理事が「リスク管理とバーゼル2」について講演
4:45 米 イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁「FOMC概論」で講演


●5/15 (木曜日)
7:45 NZ 3月 小売売上高指数=前月比予想 前回-0.7%、第1四半期小売売上高指数=前期比予想 前回0.3%、前年比予想 前回7.7%
8:50 日 3月 機械受注=前月比予想-6.1% 前回-12.7% 前年比予想-0.7% 前回2.4%
10:30 豪 第1四半期 週間平均賃金=予想 前回0.6%
15:00 独 第1四半期 GDP・速報=前期比予想0.7% 前回0.3%、前年比予想1.8% 前回1.8%
15:00 独 4月 消費者物価指数・確報(CPI)=前月比予想-0.2% 前回0.5%、前年比 2.4% 前回3.1%、 HICP=前月比予想-0.3% 前回0.5%、前年比予想2.6% 前回3.3%
14:45 スイス 第2四半期 消費者信頼感=予想10 前回14.0
17:00 ユーロ ECB月例報告
18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数(HICP)=前月比予想0.4% 前回1.0%、前年比予想3.3% 前回3.6%、コア=前月比予想0.3% 前回0.9%、 前年比予想2.4% 前回2.7%
18:00 ユーロ 第1四半期 GDP=前期比予想0.5% 前回0.4%、前年比予想1.9% 前回2.2%、[前期比] +0.4% +0.5% --
21:30 カナダ 3月 製造業出荷=前月比予想0.2% 前回1.6%
21:30 米 新規失業保険申請件数(5/11までの週)=予想37万件 前回36.5万件
21:30 米 5月 NY連銀製造業景気指数=予想0.0 前回0.63
22:00 米 3月 対米証券投資=予想625億ドル 前回725億ドル
22:15 米 4月 鉱工業生産=前月比予想-0.3% 前回0.3%、設備稼働率=前月比予想80.1%  前回80.5%
23:00 米 5月 フィラデルフィア連銀景況指数=予想-19.0 前回-24.9
2:00 米 5月 住宅建設業者指数(NAHB)=予想20 前回20


国際資本市場協会の第40回年次総会(16日まで)
20:40 ユーロ トリシェECB総裁が講演 米シカゴ地区連銀主催のクレジット市場混乱に関する会議(シカゴ)
22:15 米 エバンズ米シカゴ地区連銀総裁があいさつ
22:30 米 バーナンキ米FRB議長が「リスク管理と銀行業務」について講演
6:00 米 ミシュキンFRB理事が「資産価格バブル・中銀の対応策」について講演
ブリュッセル経済フォーラム(16日まで) アルムニア欧州委員、ストロスカーンIMF専務理事、 黒田アジア開発銀行総裁、パパデモスECB副総裁、 周小川中国人民銀行総裁らが講演


●5/16 (金曜日)
7:45 NZ 第1四半期 生産者物価指数(PPI)=前期比 前回1.3%
8:50 日 第1四半期 GDP・一次速報=前期比予想0.6% 前回0.9%、前年比予想2.5% 前回3.5%、 デフレーター=予想-0.4% 前回-1.3%
13:30 日 3月 鉱工業生産・確報=前月比予想 前回-3.1%、前年比予想 前回-0.4%
14:00 日 4月 消費者態度指数=予想35.0 前回37.0
16:15 スイス 3月 小売売上高=前年比予想5.1% 前回3.3%
18:00 ユーロ 3月 貿易収支=予想5億ユーロ 前回8億ユーロ
21:30 米 4月 住宅着工件数=予想94万件 前回94.7万件、住宅着工許可件数=予想 前回92万件
22:55 米 5月 ミシガン大消費者信頼感指速報値=予想62.0 前回62.6、景気現況指数=予想76.0 前回77.0、消費者期待指数=予想53.8 前回53.3

2008年5月12日 英生産者物価指数

フランクフルト、チューリッヒ休場(聖霊降臨祭翌日の月曜日)
香港休場(釈迦誕生日)

08:50 (日) 5/2までの対外及び対内証券売買契約等の状況
08:50 (日) 4月マネーサプライM2+CD
14:00 (日) 4月景気ウォッチャー調査
17:30 (英) 3月商品貿易収支
17:30 (英) 4月生産者物価指数
21:30 (加) 3月新築住宅価格指数
27:00 (米) 4月月次財政収支

2008年5月13日 英消費者物価指数 米小売売上高 米企業在庫

15:45 (仏) 3月経常収支
17:30 (英) 4月消費者物価指数
21:30 (米) 4月輸入物価指数
21:30 (米) 4月小売売上高
23:00 (米) 3月企業在庫

2008年5月14日 英失業率 BOE四半期インフレレポート  米消費者物価指数

08:50 (日) 4月企業物価指数
08:50 (日) 3月経常収支
08:50 (日) 3月貿易収支
15:40 (仏) 4月消費者物価指数
17:30 (英) 4月失業率
17:30 (英) 4月失業保険申請件数
18:00 (南ア) 3月実質小売売上高
18:00 (ユーロ圏) 3月鉱工業生産・季調済
18:30 (英) BOE四半期インフレレポート
21:30 (米) 4月消費者物価指数


2008年5月15日 NZ小売売上高指数  独GDP ECB月例報告 ユーロ圏GDP 米鉱工業生産

07:45 (NZ) 3月小売売上高指数
08:50 (日) 5/9までの対外及び対内証券売買契約等の状況
08:50 (日) 3月機械受注
15:00 (独) 第1四半期GDP・速報
15:00 (独) 4月消費者物価指数・確報
15:45 (仏) 第1四半期GDP・速報
17:00 (ユーロ圏) ECB月例報告
18:00 (ユーロ圏) 4月消費者物価指数
18:00 (ユーロ圏) 第1四半期GDP・季調済
21:30 (加) 3月製造業出荷
21:30 (米) 5/11までの週の新規失業保険申請件数
21:30 (米) 5月ニューヨーク連銀製造業景気指数
22:00 (米) 3月対米証券投資
22:15 (米) 4月鉱工業生産
22:15 (米) 4月設備稼働率
23:00 (米) 5月フィラデルフィア連銀景況指数
26:00 (米) 5月NAHB住宅市場指数

2008年5月16日 日本GDP 米住宅着工件数 ミシガン大消費者信頼感指数

07:45 (NZ) 第1四半期生産者物価指数
08:50 (日) 第1四半期GDP・一次速報
13:30 (日) 3月鉱工業生産・確報
14:00 (日) 4月消費者態度指数
15:45 (仏) 第1四半期非農業部門雇用者
16:15 (スイス) 3月実質小売売上高
17:15 (香港) 第1四半期GDP
18:00 (ユーロ圏) 3月貿易収支
21:30 (米) 4月住宅着工件数
21:30 (米) 4月建設許可件数
23:00 (米) 5月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値

2008年05月11日

2008年5月11日 今週の為替戦略

先週は、長かった日本のゴールデン・ウイークも終わった。米国の大型減税の早期実施や金融機関の資金調達もスムーズに行われ、米金融市場の正常化期待が高まり、米経済の悲観的な見方も弱まり、長期金が上昇し、先々週にはドル買いの流れが強まっていた。


しかし、円高・ポンド安など主要通貨でばらつきがあるものの、このドル買いの流れも弱まり、原油価格は125.96←116.32ドルと、連日に渡り高値更新を続け8.29%も上昇、商品価格(CRB)は427.48←399.70と5%も上昇した。しかし、長期金は弱く米10年債利回りは、3.769%←3.797%と2週連続の下落となり、NYダウは、12745.88←13058.20と2.39%下落している。


今週は、米経済の楽観論に疑問を抱きながら、ドル売り・買い、どちらの流れが正しいのか見極める動きへと変わっている。先週はホーニング・カンザスシティー連銀総裁から将来の利上げを示唆する発言に相場が急変する動きもあったが、今週も多くの通貨当局者の発言が控えており、それが材料にされ相場が動くことは間違いない。


いずれにしても、経済指標と発言に振り回される相場を考えながらも、ドル高の流れがどこまで続くのかを試しきれているようには思えず、円高の流れも長続きするようにも思えない。先々週のドル高値圏を試す動きを期待したい。


5月9日から7月中旬にかけては、米景気対策の一環ともなる減税措置が継続され、単身者で最大600ドル、共働きで1200ドル、子供一人に300ドルと、総額1520億ドル(約1兆円)小切手や送金が行われ、個人消費が拡大しドルの下支えになることは間違いない。問題はいつからかだけである。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、
主要通貨では:GBPUSDとNZDUSDの下落が特筆されるが、全体としては前週のドル買いの流れが修正され、米AIGの決算やシティグループの資産売却などドル売り材料もあり、長期金利は低下し、株価も弱く、円高の流れが目立った。EURUSDはFT紙で「米欧当局者がドルの対ユーロでの上昇が望ましいとの認識で一致、相場が急反転しかねないと懸念」との報道に1.5285まで急落したが、ECB理事会後のトルシェECB総裁からインフレ高止まりを示唆する発言で買い戻しも見られた。GBPUSDは、ネーションワイド4月の英消費者信頼感指数が統計開始以来の低水準、英3月の鉱工業生産指数が、2007年90月来の低水準、製造業生産が2007年2月来の低水準となり、利下げ期待に1.9460まで下落したが、BOEのMPCでは全会一致で金利据え置きを決定、終盤では買い戻しも見られたが、大きく値を下げる週となった。


USDJPY    OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 104.45 105.70 103.22 105.41 0.98 0.94% 2.48 2.37%
09-May-08 105.20 105.63 102.61 102.82 -2.59 -2.46% 3.02 2.87%


EURUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 1.5610 1.5847 1.5360 1.5425 -2.04 -1.31% 4.87 3.11%
09-May-08 1.5435 1.5595 1.5285 1.5482 0.57 0.37% 3.10 2.01%


USDCHF   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 1.0354 1.0610 1.0299 1.0573 2.28 2.20% 3.11 3.01%
09-May-08 1.0554 1.0625 1.0396 1.0411 -1.62 -1.53% 2.29 2.17%


GBPUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レン
02-May-08 1.9844 1.9965 1.9624 1.9717 -1.39 -0.70% 3.41 1.72%
09-May-08 1.9727 1.9782 1.9460 1.9539 -1.78 -0.90% 3.22 1.63%


AUDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 0.9333 0.9471 0.9274 0.9345 0.13 0.14% 1.97 2.11%
09-May-08 0.9357 0.9506 0.9341 0.9434 0.89 0.95% 1.65 1.77%


USDCAD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 1.0139 1.0241 1.0036 1.0193 0.58 0.57% 2.05 2.02%
09-May-08 1.0193 1.0198 0.9998 1.0052 -1.41 -1.38% 2.00 1.96%


NZDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 0.7824 0.7879 0.7725 0.7797 -0.20 -0.26% 1.54 1.97%
09-May-08 0.7816 0.7935 0.7649 0.7692 -1.05 -1.35% 2.86 3.67%


円クロスでは:
全通貨で円の買い戻しが強まり円高の週となった。特にNZの失業率は悪化、NZDJPYは4月1日の水準となる78.51円まで下落、GBPJPYは利下げ期待に一時200円を割り込み、共に円は3%台と大幅に上昇、円と同じ金融不安のヘッジ通貨でもあるCHFに対しても円は1%近く上昇、前週の流れと異なる動きとなった。EURJPYも160円台の大台を割り込み一時158.60円まで急落するなど、楽観的な米金融市場の期待感も弱まり、株安=金利上昇=円高の流れとなった。


EURJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 163.03 163.90 160.61 162.54 -0.64 -0.39% 3.29 2.02%
09-May-08 162.39 163.10 158.60 159.17 -3.37 -2.07% 4.50 2.77%


GBPJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 207.26 209.01 203.44 207.75 0.43 0.21% 5.57 2.69%
09-May-08 207.53 208.30 199.77 200.97 -6.78 -3.26% 8.53 4.11%


CHFJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 100.85 101.35 99.04 99.69 -1.26 -1.25% 2.31 2.29%
09-May-08 99.64 100.06 98.26 98.82 -0.87 -0.87% 1.80 1.81%


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 97.49 98.78 96.14 98.48 1.05 1.08% 2.64 2.71%
09-May-08 98.44 99.83 96.29 97.05 -1.43 -1.45% 3.54 3.59%


NZDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 81.71 82.54 79.93 82.15 0.54 0.66% 2.61 3.20%
09-May-08 82.21 83.02 78.51 79.11 -3.04 -3.70% 4.51 5.49%


CADJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 102.98 104.09 101.58 103.36 0.38 0.37% 2.51 2.44%
09-May-08 103.17 105.36 101.59 102.30 -1.06 -1.03% 3.77 3.65%


IMM通貨先物:
先週は6日以降にドル売りが加速したため、公表されたデータも大きく変わっていると思われるが、先週序盤の市場センチメントは、JPY・GBP・CHFショートに傾き、CAD・AUDロングに傾き、通貨間で相違がみられた。AUDは65,421コントラクトと最も選好され、その後もAUD高の流れが続き、JPYのロングポジションは前週より減少したが、48,735コントラクトと比較的大きく、7日の105.59円をピークに急落したことで、JPYロングが積み上がっていると思われる。また、CADのロングポジションも大幅に拡大し、一週間を通じても上昇していた。


JPY Long Short Net
29-Apr-08 73,485 18,035 55,450
06-May-08 69,355 20,620 48,735


EUR Long Short Net
29-Apr-08 48,319 69,634 -21,315
06-May-08 54,383 66,895 -12,512


GBP Long Short Net
29-Apr-08 21,296 46,144 -24,848
06-May-08 13,874 44,311 -30,437


CHF Long Short Net
29-Apr-08 26,625 19,624 7,001
06-May-08 19,125 23,262 -4,137


CAD Long Short Net
29-Apr-08 31,816 24,388 7,428
06-May-08 48,104 16,392 31,712


AUD Long Short Net
29-Apr-08 60,245 9,780 50,465
06-May-08 75,627 10,206 65,421


NZD Long Short Net
29-Apr-08 10,798 5,309 5,489
06-May-08 11,449 5,112 6,337


今後の金利予想は:
国   予定日  現行政策金利  予想:         
USD  6月25日 2.00% 金利据え置きを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR  6月5日 4.00% 金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 6月5日 5.00% 0.25%の利下げ を予想(Base Rate)
JPY 5月20日 0.50% 金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 6月3日 7.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 6月4日 8.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF  6月19日 2.75% 金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 6月10日 3.00% 0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 5月28日 5.50% 金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK  7月3日 4.25% 金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週は非常に高いイベントリスクの経済指標もなく、中程度の経済指標が数多く発表され、通貨当局者の発言も非常に多く、ほぼ毎日発言が予定されており、その発言内容で一喜一憂することになりそうである。


インフレ関連の指標が多く、12日=英PPI、13日=スウェーデン・英CPI、英輸入物価指数、14日=日本企業物価指数、英四半期インフレレポート、米CPI、15日=独・ユーロCPI、16日=NZCPIと目が離せない。


住宅関連の市場も多く、12日=豪住宅ローン、カナダ新築住宅価格指数、13日=英RICS住宅価格、英DLCG住宅価格、14日=豪第1四半期住宅価格指数、15日=米住宅建設業指数、16日=米住宅着工件数が予定され、引き続き住宅関連の指数で株式=為替相場が動くことは多い。


景気判断の関連では、12日=米スペンディングパルス小売売上高、13日=米小売売上高、15日=NZ小売売上高指数、NY連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀景況指数、16日=スイス小売売上高、米ミシガン大消費者信頼感指と多く、米金融不安も解消に向かい景気が回復するとの期待感も強い中で、注目される。


GDP経済成長では、15日=独・ユーロGDP、16日=日本GDP、雇用関連では、14日=英失業率、15日=豪週間平均賃金、貿易収支では、12日=英貿易収支、16日=ユーロ貿易収支が予定されている。


●ドル円
ドル円は、ドル高の流れでも比較的健闘している通貨の一つでもあるが、この流れも米国の金融安定の度合いに大きく左右される状況には変わりない。最近では円と株価の連動は変わりないものの、金利との連動も指摘され、10年国債の利回りを比較しても、3月21日の週が3.341%と最低で、4月25日の週は3.863%まで、4月25日の週には3.863%まで上昇し、先週は3.769%まで低下。為替相場も、3月21日の週が最安値となる95.77円まで下落、4月25日の週には104.82円まで上昇、5月2日の週の105.70円を高値に、先週は102.61円まで下落した。米所得減税の効果次第ではあるが、ドルの下支えになることは間違いなく、金利も下げ止まること期待し、ドルの買い材料が優勢である。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間から上限近くで取引されている。上値のポイントは、103.68円、104.22円、105.8円、106.58円、106.86円、108.60円。下値のポイントは、102.61円、101.78円、100.65円、97.73~90円、95.73円。RSIは上昇ラインを何とか維持し、トレンドモメンタムも買いを継続している。Dailyは前週までの買いから売りに変化し、Monthlyは緩やかな売りが続くも、目先はニュートラルで様子見となっている。トータルの判断は、下値のリスクは101.78~102.61円と残るが、その後の上昇の可能性が高まり、106.66~05円が上値のターゲット。Daily=売り、Weekly=買いに変化しつつある、Monthly=ニュートラル。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ圏の消費者物価指数も落ち着き、今までの上昇傾向が弱まり、米経済のボトムアウト期待に、投機筋から激しいユーロ売りが続いた。1.53~1.57のダブルノータッチオプションの下限をトリガーしたことで、投機的なユーロ買いポジションも大半は整理がついたことと思われる。大相場の後の反動に引き続き、戻り売り局面も予想されるが、押し目買いの流れに変わりつつあり、今後の上昇を期待したい。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの上限で上値が重くなっている。上値のポイントは、1.5599、1.5756、1.5863、1.6040、1.6415。下値のポイントは、1.5395、1.5340、1.5044、1.5002~21。RSIは61とやや上向き、とエンドモメンタムは、売りに変化しつつあるが、まだ買いの流れが続いている。Dailyチャートはいままでの売りの流れが弱まり、Monthlyチャートは今までの強い買いは弱まりつつあるが、依然と買いの流れを維持している。トータルの判断は、1.5044~1.6040のレンジで、再び上限を試す可能性が出ている。Daily=売りが弱まる、Weekly=ニュートラルから弱い買いを継続、Monthly=上昇力は弱まりつつあるが、買いの流れを継続。


●ポンド円
ポンド円は、クロスの円高の流れに大きく値を下げているが、GBPUSが1.94~2.01のレンジに入り、方向性が乏しくなっているが、ポンド売りポジションが積み上がりやすく、レンジの下限を失敗した後は、上限を試すことが予想される。208~209円台の上値を4週間試し、失敗した反動にポンド売りに傾きやすいが、ドル円では極端な円高期待も目先は薄れつつあり、暫くはレンジ相場。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドからラインの中間での取引が続き、目先の大枠では200円~210円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、202.70円、203.36円、204.76円、205.61円、213.70円、214.01円。下値のポイントは、200.53~62円、198.82円、198.18~38円、195.62円。RSIは30と下降ラインが崩れ、トレンドモメンタムも売り継続ながら、買いい変化する可能性が高まっている。Dailyは売りに変化しているが、Monthlyは198.38円~214.90円の大きなレンジに入っている。全体の流れは大きな売りに傾いているものの、Weeklyでは上昇のリスクが強く、200円以上を維持できれば、上値のリスクが強くなる、トータルの判断は、買い。先週の安値199.77円を割り込んだら撤退。長期的なポジションでは戻り売りが続くので、GBPUSDが2.01台に乗ったら売りに徹したい。Daily=売り、Weekly=200.62~210.87円、Monthly=ニュートラル。

2008年05月12日

2008年5月12日 本日の為替戦略

週初めとなる月曜日の為替市場は、ロンドンとNY市場は通常通り取引となるが、欧州では独・スイス市場が祭日で休場となり、取引量は若干薄くなり、逆に大手投機筋が相場を動かしやすくなっている。


本日の経済指標・その他からは、経済指標の発表が主要国で多いものの、相場を動かすインパクトの大きな経済指標も見当たらず、よほど予想外の結果となれば話は別であるが、エバンズシカゴ中銀総裁やトルシェECB総裁の発言がより注意が必要となっている。


●ドル円
ドル円は、ドル高と円高の流れにクロスでは円が上昇し、ドル円だけを見ると、先週末の流れからはドル売りが続く気配が強くなっている。しかし、欧州主要通貨で、ドル売りの流れに逆戻りする可能性もあり、結果的にクロスでは円買いも長続きできるか疑問が残り、ドル売りの流れに一時的には下値リスクも残るが、ドル円も予想外に底堅い展開になる可能性もあり、底値も限定的と思われる。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが崩れ、ドル売りの流れが続いている。上値のポイントは、103.74円、104.45円、104.57円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、102.61円、101.46円、100.04円。RSIは32と下降ライン崩れているが、トレンドのあるドル売りになるのかを注視する必要があり、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、下降トレンドが続き、103円を中心に売り買いが交錯、Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ、売りに変わり戻り売りになっている。トータルの判断は、短期的にはドルの下値を試す動きが続くと思われ、売り。しかし、下値を確認してからドルの買い戻しも視野に。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.55~1.57のレンジでの揉み合いから、米国の景気回復期待に下値を割り込み、1.53の重要なポイントをも割り込みユーロ売りの大相場となったが、流石にここまで値を下げれば、幅広いユーロ買いが湧き出て、200ポイント近く値を戻し週末には1.55近くまで値を戻している。1.55近辺では上値の重さも逆に確認し、ドイツ・スイス市場が休場なこともあり、この水準を超えられるかが問題で、一直前のユーロ買いも弱まりレンジ相場に入りやすくなっている。


ユーロドルの4時間チャートは、下降ラインも崩れ、1.54~1.5594のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5518、1.5594、1.5663。下値のポイントは、1.5402、1.5359、1.5260、1.5137。RSIは50と横ばいとなり、RSIは弱いながらも買いに変化している。1時間チャートは、目先の上限に張り付き上げ止まり、1.54近くまでの下落する可能性が出ている。RSIは買いが崩れながらも67と高値を維持し、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは今までの売りの流れが弱まり、RSIは下降ラインを継続、トレンドモメンタムは売りを継続しているが、全体では1.5340~1.5599のレンジを示唆している。トータルの判断は、1.54~1.56のレンジ取引から、押し目買いが強まり上値を試すことを期待したい。


●ポンド円
ポンド円は、弱い英経済指標が相次いで発表され、イングランド銀行の金利引き下げ期待が脹らみ、クロスではポンド売りが続き、ドルに対しても値を下げポンドは全面安の流れとなり、ポンド円もこの影響は避けられない。ポンド円が上昇した出発点でもある、198円の壁を割り込むと続落へ、、逆に、199円を維持できれば反発する可能性が高まり、それまでは、199~202.24円のレンジで、逆張り、抜けたら撤退。


ポンド円の4時間チャートは、203円~208円レンジの下限を割り込み、売りが続いている。上値のポイントは、202.24円、203.30円、203.41円、204.82円、205.10円。下値のポイントは、199.80円、198.05円、196.87円。RSIは23と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは綺麗な下降トレンドが続き、RSIはやや戻し気味で、トレンドモメンタムは買いに変わりそうになりながらも、リジェクトされ売りが続いているが、202.45円ぐらいまでの戻りも考えられる。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ、RSIは上昇ラインが崩れ、198.38円~214.90円の大きなレンジに入り、トレンドモメンタムは、先走りながらも売りを示している。トータルの判断は、売りから入るが、198.05円の大きな壁を割り込むまでは、下値での売りも難しく、199円を壁に下げ止まる可能性もあり、199円~202.24円のレンジを考えたい。


●本日の経済指標・その他
フランクフルト、チューリッヒ休場(聖霊降臨祭翌日の月曜日) 香港休場(釈迦誕生日)
8:50 日 4月 マネーサプライM2+CD =前年比予想2.2% 前回2.2%
14:00 日 4月 景気ウォッチャー調査=現状判断DI=予想 前回36.9、先行き判断DI=予想 前回38.2
10:30 豪 3月 住宅ローン=予想-1.0% 前回-5.9%
10:30 豪 3月 投資家住宅ファイナンス=予想 前回-9.5%
17:30 英 3月 貿易収支=予想-75億ポンド 前回-74.87億ポンド、ユーロ圏除く=予想-40億ポンド 前回40.2億ポンド
17:30 英 4月 生産者物価指数(PPI )=前月比予想0.6% 前回0.9%、前年比予想6.4% 前回6.2%、 コア・産出指数(output)=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想3.2% 前回3.0%、PPI・投入指数(Input)=前月比予想1.6% 前回1.8%、前年比予想21.4% 前回20.4%
21:30 カナダ 3月 新築住宅価格指数=前月比予想0.2% 前回0.3%
1:00 米 4月 スペンディングパルス小売売上高=予想 前回0.6%
3:00 米 4月 財政収支=予想1600億ドル 前回1776.7億ドル
22:15 米 エバンズ米シカゴ中銀総裁が経済見通しについて講演
23:30 ユーロ トリシェECB総裁が「経済とオープン・ソサエティ」会合に出席 (ミラノ)

小さな政府江戸幕府 28 「享保の改革」の都市政策 目安箱の設置と小石川養生所の設立

「享保の改革」は財政と物価の安定政策、米価の上昇や金銀交換レートの是正など金融政策が主眼であったが、ほかにもいくつかの画期的な政策が実施されているので、まとめて記しておこう。


将軍・徳川吉宗が1721年、庶民の要求や不満などを書いた投書を募るため江戸城の評定所の門前に設置した「目安箱」は、「直訴箱」「訴状箱」とも呼ばれ、都市政策や福祉政策に大いに役だった。もともと吉宗が紀州藩主時代に実施し、大きな手ごたえをつかんだ政策のひとつだ。


幕臣の投書は当初許可されていたが、間もなく禁止され、町人や農民だけが投書した。幕政に対する意見を集め、社会事情を収集する制度を設けた将軍は吉宗以外にはおらず、彼がいかに庶民の生活感覚に敏感であったか、言い換えればマーケティング感覚に長けていたのかがわかる。


しかもこのシステムを運営するのにコストも組織も必要ない。吉宗自身が目を通し、即刻対応すれば「小さな政府」なら十分機能する。ところで、投書の内容は、ほとんどが役人の不正を訴えるものであったらしい。今も昔も役人は贈賄や使い込みをしていたということの証明であろう。


さて、この目安箱を通じて誕生したのが無料の医療施設「小石川養生所」である。町医者の小川笙船が江戸の貧困者や身寄りのない者のために施療所の建設を求める意見書を投書し、それを読んだ吉宗が南町奉行・大岡忠相に施設の検討を命じ、大岡が小川と面談して、薬草園であった小石川御薬園内での設立を決定した。その場所は現在、東京大学理学部の付属施設「小石川植物園」となっている。


養生所の収容人数は40名。建設費の金210両+銀12匁と毎月の運営費は幕府の財政から捻出され、医師は小川ら7名の医師が担当し、与力、同心らがスタッフとして参加した。開設当初は薬草の実験台にされるのではないかという不安があり、庶民は養生所をあまり利用しなかったが、大岡が江戸町内の名主を呼んで施設を見学させ、風評を払拭したことで入院患者は急増した。


「見学会」を実施したところが彼の優れた点である。小石川養生所は下層民対策として機能し、幕末まで約140年あまり江戸の貧民救済施設として利用された。「格差社会」も政府による「社会福祉行政」や「セーフティネット」という概念も江戸時代から存在していたということである。


ところで、小石川御薬園内の約150坪の土地と、小石川養生所内の約180坪の土地を無償で借りてサツマイモの試作に励んだのが、かの青木昆陽である。八丁堀の与力屋敷を借りて儒学を講義していた青木を大岡が抜擢し、幕府の肝いりでサツマイモの試作を命じたのである。大岡は享保の大飢饉によって米が収穫できなかった教訓から、凶作の時や痩せた土地でも収穫できる作物の開発に目を向けていた。


昆陽はサツマイモの効用を大岡に伝え、その必要性を感じた大岡が幕府の土地を提供したのである。そこで得られた苗は、栽培法とともに江戸周辺の農村に広く配られ、各地に根付き、凶作時に多くの人々の命を救うことになる。「小石川養生所」とサツマイモは命を救うという点において共通している。どちらも「享保の改革」の中で埋もれがちな話題だが、都市政策と深くつながる政策といえよう。


ともあれ、町奉行が地場産業、特に農業育成に協力し、幕府が支援したことは富に興味深い。これも消費人口が100万人を超える世界最大の都市であった江戸ならではの取り組みといえよう。ちなみに青木昆陽はサイマイモの栽培による飢饉の回避が認められ、幕臣となり、のちに寺社奉行に昇進した大岡の配下とした活躍した。この青木昆陽の弟子が『解体新書』で知られる前野良沢である。

By Master K/益田 慶

2008年5月12日 FX検定 きょうの問題 インドの大学教育

インド人科学者の優秀さはよく知られているが、モトローラの母と呼ばれる現最高技術責任者パドマリス・ウォリア氏、インフォシス・テクノロジーズ創業者のナラヤン・ムルティ氏、UCLA工学部教授で無線インターネット・コンソーシアムの代表を務めるラジト・ガル氏などを輩出したインドの大学はどこか。


正解 IIT インド工科大学


解説

インド工科大学(IIT)は、インド初代首相ジャワーハルラール・ネルーが『国の発展は人材と技術にかかっている』と、イギリス、ドイツ、ソ連の援助を得て設立した国立大学である。現在は、デリー校、ムンバイ校(旧ボンベイ)、チェンナイ校(旧マドラス)、カラグプール校、カンプール校、グワハーティ校、ルールキー校の7つのキャンパスがある。インド全土の優秀な学生が集まり、4000人から5000人の入学定員に対し、毎年20万人から30万人が受験する超難関校である。学生数は、学部生が1万5500人、大学院生が1万2000人。

国際的評価も高く、毎年発表される大学ランキングでは工学系で常時上位にランクされ、2006年のランキングでは世界第3位であった。


The Times Higher Education Supplement

第1位 マサチューセッツ工科大学(MIT)
第2位 カリフォルニア大学バークレー校
第3位 インド工科大学(IIT)
第4位 ロンドン王立大学
第5位 スタンフォード大学
第6位 ケンブリッジ大学
第7位 東京大学
第8位 シンガポール国立大学
第9位 カリフォルニア工科大学
第10位 カーネギーメロン大学


インドでは、インド工科大学の成功を前例に、国立工科大学(National Institutes of Technology)、インド情報技術大学(Indian Institute of Information Technology)、インド経営大学院(Indian Institutes of Management)などの大学が新設されている。


インド工科大学は下記のような人材を輩出している。(現役職は2007年現在)


ナラヤン・ムルティ    インフォシス・テクノロジーズ創業者
ロノ・デュッタ       ユナイテッド航空元社長、サハラ航空元会長
ヒテンドラ・ゴーシュ    ヒューズ・ネットワーク最高品質責任者
アルン・ネトラバリ   ベル研究所元所長、HDTV、デジタル画像処理の基礎技術を発明、
              ルーセントテクノロジーズ・主任サイエンティスト
ラジト・ガル     UCLA工学部教授、無線インターネット・コンソーシアム代表
アジット・ジャイン   バークシャー・ハザウェイ、ウォーレン・バフェットの頭脳
パドマリス・ウォリア   モトローラ最高技術責任者
クリシュナ・バラト     グーグル主任サイエンティスト、グーグル・ニュース開発者
ラジャット・グプタ アメリカ・インド協会会長、マッキンゼー&カンパニー元マネージング・ディレクター
              ゴールドマン・サックス社外取締役
ビクター・メネゼス     シティグループ元副会長
グルラージ・デシュパンデ  シカモア・ネットワークス共同創業者
アルン・サリン   ボーダフォン最高経営責任者
ウマンダ・グプタ キーノート・システムズ会長兼最高経営責任者、IBM時代にオラクルの事業計画立案
            グプタ・コーポレーション上場
ラージ・メノン     フラット・ワールド・デザイン経営、メノン・グループ経営
プリス・バネルジ   ヒューレット・パッカード研究所所長、元イリノイ大学工学部学部長
ラグゥラム・ラジャン   国際通貨基金(IMF)元経済参事、シカゴ大学経営学部教授
スニール・コール シティバンク銀行日本社長
ラケシュ・ガングワール USエアウェイズ元会長兼最高経営責任者、
               ワールドスパン会長兼最高経営責任者
ビノッド・コースラ     サン・マイクロシステムズ共同創業者、ベンチャーキャピタル経営
               カーネギーメロン大学工学部学部長


インド工科大学の卒業生の半数は海外へ出て就職、起業している。新興国の多くは、欧米の大学を卒業して、そのまま就職するケースが多く、一部が帰国して起業するケースが多いが、インドの場合、インド国内の大学を出て海外に出るケースが多い。これは国内に充実した教育機関が存在すること、公用語が英語であり、大学の授業が英語で行われていることなどが原因であるが、国内の優秀な学生を集めることができ、それぞれが出身地の期待を背負い、故郷に貢献しようという気持ちを維持し続けながら生活している点が大きい。

インドはフィリピン、ブラジルなどと並んで母国への送金が多い国である。家族、一族の中で優秀な人間が期待を担って大学へ行き、海外へ出ているようである。海外からの送金が国家経済の一部を担い、為替にも影響を与えるほどの規模でった。現在では、海外で成功した企業家や投資家が母国インドへ投資したり起業するケースが目立っている。


インド工科大学の卒業生の半分が海外に出ているが、カラグプール校の卒業者名簿からのデータでは、2007年時点での卒業生1万953人中、インド国内に残っている卒業生は53%である。38%がアメリカに在住している。その他では、イギリス、カナダ、シンガポール、オーストラリア、UAE、ドイツなどで、日本には僅か27人のみである。英語圏への進出が多い。

2008年05月13日

外国為替再入門 10 固定相場制、変動相場制

管理変動相場制

為替レートを決定する制度には、大きく分けて固定相場制と変動相場制があります。固定相場制は、文字通り為替レートを固定している制度です。かつて、ドル円相場が1ドル=360円と固定されていた時代がありましたが、これが固定相場制です。為替レートは通貨当局によって管理・操作されます。


それに対し、為替レートを市場に任せて自由に動く制度が変動為替制度です。フロート制とも言います。為替レートは市場での需要と供給によって決定されます。


固定相場制の中には一定の変動幅を設けて変動を許容する場合もあります。また、変動相場制でも、一定の変動幅の中で動くように中央銀行が操作する場合もあります。これを管理変動為替制度といいます。為替変動の許容幅がないのが固定相場制、一定の幅で変動を許容する制度を管理変動為替制度、価格決定権が市場にあるものを変動相場制といいます。


これらの他に、自国通貨を特定の通貨にリンクさせ、リンク先通貨を準備通貨として保有する通貨制度をカレンシー・ボード制と言います。ペッグ制などと言ったりもします。香港はドルにリンクさせているためドル・ペッグ制などと言います。香港の場合は、2005年から小幅に変動幅を許容しています。

固定相場制から変動相場制への移行

第2次世界大戦後の為替制度は、ブレトンウッズ体制による固定相場制が長く続きました。ブレトンウッズ体制とは、ドル金本位制とも言われ、アメリカ合衆国がドルと金の交換を保証し、各国は国際取引の決済通貨、準備通貨としてドルを利用する体制です。各国は自国通貨をドルに対して一定の為替レートを設定することができました。しかし、1950年代に、アメリカによるヨーロッパ、アジアの復興援助により金・ドルの流出が増大し、1960年代になってアメリカの金準備が対外ドル債務を下回る結果となりました。


国際決済通貨としてのドルの地位は揺らぎ、1971年8月、ドル金交換を停止しました。これがニクソンショック、ドルショックです。1971年12月、10カ国蔵相会議が開催され、1934年に1ドル=金1/35オンスであった交換比率が1ドル=金1/38オンスに切り下げられ、さらに1973年には金1オンス=42.22ドルへと10%の切り下げが実施されました。ドル金交換比率を引き下げ、再度固定相場制(スミソニアン体制)に戻しましたが、この年、EC諸国は変動為替相場制(フロート制)を採用し、固定相場制は崩壊しました。日本も1973年に変動相場制に移行しています。

このような経緯から、現在は主要通貨間は変動相場が主流となっています。しかし現実は、主要通貨以外の通貨は固定相場制、管理変動相場制が主流となっています。日本は変動相場制を採用していますが、2000年から2004年初頭まで為替介入がたびたび行われ、実質的には管理変動相場制とも取れるほどの介入額でした。

各為替制度採用国

変動相場制

アメリカ
ユーロ圏
カナダ
イギリス
スイス
オーストラリア
ニュージーランド
メキシコ
日本

管理変動相場制

マレーシア
中国
シンガポール
タイ
チリ
ロシア
デンマーク
イラン

固定相場制

ベネズエラ
サウジアラビア
ベトナム

カレンシー・ボード制
香港

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2008年5月13日 12日の海外為替市場

日経平均価格=13743.36(88.02 0.64%)、NYダウ=12876.31(130.43 1.02%)、独DAX=7035.95(32.78 0.47%)、英FTSE=6220.60(15.90 0.26%)、金=884.90(-0.90 -0.10%)、原油=124.23(-1.73 -1.37%)


アジア市場は週初めで薄商いの中、豪住宅ローン申請は、-6.1%(予想-1.0%)、NAB ビジネスコンフィデンス=-8(前回-4)と予想外に悪く、AUDUSD=0.9400→0.9356まで下落したが、欧州市場ではドル売りとAUDJPYの買いの流れに0.9453まで上昇(米国では0.7954まで)した。英HSBCホールディングスが米消費者向け融資の評価損46億ドルを発表するとの観測報道に、USDJPY=103.14円→102.57円まで一時下落。


逆に、FT紙・WSJ紙は、4月のG7声明で急激なドル安を懸念する文言が盛り込まれたのは、米政府の要請で、米政府はドル下落阻止に取り組んでいると報道→ アジア市場でEURUSD=1.5485→1.5366まで下落(米国市場では1.5571)した。USDJPY=103.78円まで上昇(欧州市場では104.04円)した。


欧州市場では、英生産者物価指数は、前月比1.4%(予想0.6%)と予想を大幅に上回りGBPは上昇、GBPUSD=1.9498→1.9603(米国市場では1.9635)、GBPJPY=202.36円→203.75円まで急伸、EURGBP=0.7908→0.7878まで急落(米国市場では0.7954)。英HSBCホールディングスの決算は予想より良く、株価は上昇、え売りとポンドの買いが強まる。


米国市場は、現物株の下落に一時的なドル買い戻しが入るが、米政府のドル下落阻止との報道に疑問が残り、堅調な米国株+新興市場国株に円売りが続き、EURUSDは1.55の壁を超え1.5571まで上昇が続き、ドル売りの流れが続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.04円で取引が始まり、英HSBCホールディングスの評価損が拡大との新聞報道に102.57円まで下落したが、本邦実需筋やアジア勢の買いに下げ止まり、仲値近辺では103.07円まで上昇、FT紙・WSJ紙で米政府がドルの下落阻止に取り組んでいるとの報道を材料に、AUDJPYの売り呑み込み、103.50円近辺のドル売りを消化し、クロスでの円売りも強く103.78円まで上昇した。欧州市場は103.48円で取引が始まり、大手投機筋の円売りに底堅く、英生産者物価指数を受けたGBPJPYの買いや、NZDJPY、AUDJPYの買いに104.04円まで上昇、104円近辺ではオプション勢や本邦機関投資家のドル売りが続いた。主要通貨でドル売りが進む中で、オプションカットでは103.26円まで下落、ロンドンフィキシング後には103.93円まで値を戻し、堅調な米国株に再び104円を試しながらも抜けきれず、103.55~95円のレンジで取引が続き、06:00時では103.80円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5451で取引が始まり、EURJPYの買いに1.5486まで上昇したが、先週末の高値1.5489を超えられず、投機筋の売りが強まり1.5402まで下落、1.5405~30の狭いレンジでの揉み合いから、米政府がドル安阻止に取り組んでいるとの報道を材料に、先週末の安値1.5393を割り込みストップロスの売りに1.5365まで下落、中銀筋の買いに下げ止まり徐々に値を戻した。欧州市場は1.5390で取引が始まり、大口のEURJPYの買いに1.5420まで上昇、英生産者物価指数を受けたGBPUSDの上昇の影響に、EURGBPは下落したものの、ドル売りの流れに1.5466まで上昇、ECBフィキシングでは一時1.5430まで値を下げたが、英HSBCホールディングスの決算報告も前年同期を上回り値を戻し、1.5440~65の狭いレンジで取引が続いた。エバンズ・シカゴ連銀総裁の発言を材料に投機筋の買いが強まり、政府系ファンドの買いが続き、ロンドンフィキシングで1.55を上回ると、1.5550近辺のオプション勢・実需筋の売りを消化し、1.5571まで続伸、1.5528まで値を下げ、06:00時では1.5545で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は159.22円で取引が始まり、英HSBCホールディングスの評価損が拡大との報道に158.65円まで下落したが、本邦資本筋の買いに下げ止まり仲値にかけては195.50円近くまで上昇、159.05~50円の狭いレンジで売り買いが交錯したが、中国の大地震の影響に貴金属価格が上昇するとの思惑に、NZDJPY、AUDJPYの買いに上昇が続いた。欧州市場は159.27円で取引が始まり、クロスでの円売りに、先週末の高値160.05円を超え160.42円まで上昇、東欧勢の大口買いやGBPJPYの買いに上昇が続き、英HSBCホールディングスの決算が予想より良く160.77円まで続伸となった。暫く160.10~60円のレンジで売り買いが交錯したが、堅調な米国株に底堅く、ロンドンフィキシングでは161.40円まで急伸、その後も161.52円まで徐々に底値を切上げ、06:00時では161.36円で取引されている。


●主な経済指標の結果
フランクフルト、チューリッヒ休場(聖霊降臨祭翌日の月曜日) 香港休場(釈迦誕生日)
8:50 日 4月 マネーサプライM2+CD =前年比1.9%(予想2.2% 前回2.3←2.2%)
14:00 日 4月 景気ウォッチャー調査=現状判断DI=35.5(前回36.9)、先行き判断DI=36.1(前回38.2)
10:30 豪 3月 住宅ローン=-6.1%(予想-1.0% 前回-6.8←-5.9%)→ 予想外の悪化に一時AUD売りが強まるが欧州市場では上昇。
10:30 豪 3月 投資家住宅ファイナンス=-7.2%(前回-9.5%)
10:30 豪 4月 NAB 企業信頼感指数=-8(前回-4)、企業景況感指数=7→ 2002年12月来の低水準
17:30 英 3月 貿易収支=-74.37億ポンド(予想-75億ポンド 前回75.87←-74.87億ポンド)、ユーロ圏除く=-37.72億ポンド(予想-40億ポンド 前回-40.85←-40.2億ポンド)
17:30 英 4月 生産者物価指数(PPI )=前月比1.4%(予想0.6% 前回1.1←0.9%)、前年比7.5%(予想6.4% 前回6.5←6.2%)、 コア・産出指数(output)=前月比1.0%(予想0.3% 前回0.4←0.3%)、前年比予想4.5%(3.2% 前回3.5←3.0%)、PPI・投入指数(Input)=前月比2.4%(予想1.6% 前回1.7←1.8%)、前年比23.1%(予想21.4% 前回20.5←20.4%)→ GBP買いになる。
21:30 カナダ 3月 新築住宅価格指数=前月比0.2% (予想0.2% 前回0.3%)
3:00 米 4月 財政収支=1593億ドル(予想1600億ドル 前回1776.7億ドル)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → エバンス・シカゴ連銀総裁=現在の政策金利の水準が緩和的で、この先経済成長を後押しする。現在の政策スタンスにより、成長とインフレ見通しに対する両方のリスクがおおむね均衡。成長リスクは下向きで、インフレリスクは上向きだ。フェデラルファンド金利は実質ベースでゼロの近くか恐らくわずかにマイナス。米経済は、FRBの利下げや政府の景気刺激策で、2008年の下半期に幾分上向くが、成長のペースは緩やかで回復は来年早々。景気減速下で企業の価格決定力が欠如していることを踏まえると、インフレは今後鈍化。高水準の食品・エネルギー価格が経済への逆風になっているが、税払い戻しを含む政府の景気刺激策は、景気を顕著に押し上げる。
◎米 → WSJ紙=4月のG-7声明で急激なドル安を懸念する文言が盛り込まれたのは、米政府の要請。米政府はドル下落阻止に取り組んでいる→ ドル買いの流れから、円売りが強まるが信憑性は不明。
◎米 → ゴールドマン・サックスのエコノミスト=住宅ローンのクレジット損失が総額5000億ドルに上る。


欧州・英国
◎ユーロ → ゴンサレスパラモECB専務理事=流動性は市場の一部だけの問題となり、徐々に信頼が回復しつつある。市場に戻りつつある金融機関と依然として資金調達を模索している金融機関に分かれる。
◎ユーロ → ゴンサレスパラモECB専務理事=ユーロ圏のインフレが2008年に緩やかに低下し、中長期的にはECBの目標水準に戻る。 インフレがわれわれの目標水準を大幅に上回る期間が長引いているが、年内はインフレがゆっくりと低下。中長期的には、インフレがわれわれの目標を上回ることはないが、手を緩めることはできない。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=インフレ期待をしっかりと抑制し、二次的影響を回避する必要がある。短期的に価格ショック対する金融政策の効力は限られている。物価安定にしっかりと焦点を当てることがこれまで以上に重要。最近のユーロ相場の動きに懸念している。われわれはとりわけ最近見られる突然の動きに対し懸念。
◎ユーロ → リーカネン・フィンランド中銀総裁=米国がリセッション入りしている可能性は高く、その影響で欧州の経済成長も鈍化する。特に食品価格に短期的な物価への圧力がみられる。
◎英 → 英HSBCホールディングス年第1四半期報告=サブプライム関連の損失58億ドル(米消費者向け金融部門の貸倒引当金は32億ドルで、前四半期の46億ドルを下回った。投資銀行部門のグローバル・バンキング・マーケッツで26億ドルの評価損)を計上したものの、実質ベースの収入の伸びは前年同期を上回った→ 株価は上昇、ポンド買いとなる。
◎英 → センタンスBOE金融政策委員会委員=エネルギー高に伴う物価の上振れリスクがあるが、景気の低迷が長期化した場合は物価が下振れるリスクもあり、双方のバランスをとることが必要。国際商品市場からの物価上昇圧力と比較的弱いポンド相場により、インフレ率は上昇し、2008年上半期は目標からかい離する可能性が高く、物価の下振れリスクも存在する。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=世界経済の懸念材料である米国景気は、住宅価格は下げ止まっておらず、停滞あるいは緩やかに後退する可能性が高い。当面の金融政策運営はリスク要因が大きく、中立というスタンスをとっている。従来の利上げ路線から特定の方向性を示さない中立姿勢への転換。物価上昇下でも景気後退に対応した利下げが有効な場合も。世界的な物価上昇についてインフレへの臨界点が近づいている。今後本格的なインフレになるかどうかは各国の金融政策での対応が重要。物価が上昇しても、経済の悪化を招く場合には金利を据え置くことが適当。交易条件悪化に伴う景気後退の場合には、利下げをすることが適当な場合もある。不確実性の高い状況においては、下振れリスクに留意して政策運営を行う方針、一方で現在のゼロ%近辺の実質金利は極めて低いとの認識を示し、上下両方向のリスクを点検し機動的に政策運営を。
◎中国 → 中国四川省の大地震の影響に商品価格が上昇
◎中国 → 中国中銀(人民銀行)=預金準備率を0.5%引き上げ16.5%と過去最高、20日から実施。
◎中国 → 中国国家統計局=4月の消費者物価指数は前年同月比8.5%(前回8.3%)と12年ぶりの高水準。
◎中国 → 周小川中銀総裁=インフレ抑制が依然として優先課題。米国など他の国は景気後退回避により焦点を当てているが、中国の金融政策は経済成長や雇用よりもインフレ対策を目標にする必要がある。

2008年5月13日 本日の為替戦略

毎日、色々な記事を材料にして相場を動かそうと活発に動いている投機筋も、米国が本気でドル安を阻止することを本気で考えている人も少ないと思う。少なくともブッシュ米大統領が在任中はそれも考え難い。もちろん、新大統領がドル安を本気で阻止する可能性は否定できず、新大統領が就任すれば為替変動が大きくなることは過去の統計で明らかである。


米金融機関の回復期待から、EURUSDは1.6020から1.5285まで急落した後に、1.55台まで復活したことで、目先の底値を達成した可能性が高く、1.55台では売りが強まることも考えられるが、再び1.6の大台を超え、先の高値を超え、どこまで上昇できるのかを試す過程に入っているように思える。


目先は、ゴンサレスパラモECB専務理事が言っているように「流動性は市場の一部だけの問題となり、徐々に信頼が回復しつつある」とのこと。過去の最悪期は脱したことを信じるならば、円相場はそれほど強くなれないことになが、クロスの円売りがどこまで続くのか、ドル売りがどこまで続くのかを見極めたい。


本日は、経済指標の発表と通貨当局者の発言が多い。スウェーデンと英国の消費者物価指数、英RICS、DCLG住宅価格、米輸出入物価指数、米小売売上高が予定され、予想外の結果に為替が反応しやすい。また、FRB関係者の発言も多く、大手投機筋がこれを材料にして相場を動かそうとすることは間違いなく、特にバーナンキFRB議長の発言には注意。


●ドル円
ドル円は、102円台は買い105円台は売りの図式が強くなっているが、一時ほど金融不安が材料となりドル売り(円買い)になることも少ない。クレジットリスク=円買いの方程式もやや確立が低くなり、金融不安が再燃するまでは極端な円高の流れも選択できない。暫くは105円超えを試し、どこまで上昇できるかを見極め、それから売りを考えても遅くない。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが崩れ値を下げたが、102.50~104.50円のレンジに入っている。上値のポイントは、104.43円、104.61円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、102.98~01円、102.60円、101.46円。RSIは41と下降ラインが崩れ弱いながらも上昇ラインへ変化し、トレンドモメンタムも売りから買いに変化しそうになっている。1時間チャートは、下降トレンドが崩れ、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いになっている。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ、RSIは上昇ラインが崩れ、売りに傾いているが、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、102.50~104.50円のレンジでの取引が継続すると予想するが、リスクは上抜けで104.50円をブレークすればドル買いが確認され、105.58円がターゲット。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロの急落懸念もようやく弱まり1.55近辺での揉み合いとなりそうであるが、ユーロ買いの流れが終了したとの判断もどうも言いがたく、期待感は揉み合いから再度1.60を試し1.61~1.63近くまで上昇。ECBは金融政策を目先変更するとは思えず、1.53~1.56のレンジで揉み合いからで、1.56を超えると買いが確認できるのだか・・・・。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドが崩れ、1.53~1.56のレンジに入り上値を試している。上値のポイントは、1.5594、1.5758、1.5863、1.5894。下値のポイントは、1.5518、1.5475、1.5402、1.5359。RSIは52と横ばいながら50を上回り、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、下降トレンドが崩れ上昇に変わり、RSIは上昇ラインとなり、トレンドモメンタムも買いに変化している。Dailyチャートは、1.53~1.56のレンジに入り、RSIは46と下降ラインが崩れ横ばいとなり、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、買い。1.5600超えで確認。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドと言う通貨は、金利も主要通貨では高く、市場流通量もまずまずで、安全資産の一つでもある。ポンド円の取引量は過去と比較にならないほど拡大しているが、一方的に動く過去の流れも薄れ、レンジで取引が増えている。最近の流れはファンダメンタルズのポンド売りに反して、底堅く上値リスクが強くなっている。


ポンド円の4時間チャートは、過去の203~208のレンジ下限近くのピポットラインまで値を戻して、上下試し次の流れを模索している。上値のポイントは、204.82円、205.10円、205.48円、208円。下値のポイントは、202.24円、200.53円、198.82円。RSIは37と下降ラインが崩れ、弱いながらも上昇ラインができ、トレンドモメンタムは買いに変化。1時間チャートは、ポンド買いの流れに入りながらも下降ラインの上限に位置している。RSIは上昇ラインから下降ラインへ変化しているが、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ下値を試したがこれも失敗、198.82~205.48円のレンジに入っている。RSIは上昇ラインが崩れ、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
9:01 英 4月 RICS住宅価格=予想-75.0 前回-78.5
16:30 スウェーデン 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想3.3% 前回3.4%、前年比予想2.2% 前回2.3%
17:30 英 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.5% 前回0.4%、前年比予想2.6% 前回2.5%、RPI=前月比予想0.6% 前回0.3%、前年比予想3.9% 前回3.8%、RPI-X(retail prices)=前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想3.6% 前回3.5%
17:30 英 3月 DCLG住宅価=前年比予想6.0% 前回6.7%
21:30 米 4月 輸入物価指数=前月比予想1.7% 前回2.8%、輸出物価指数=予想0.8% 前回1.5%
21:30 米 4月 小売売上高=前月比予想-0.1% 前回0.2%、除く自動車=予想0.2% 前回0.1%
23:00 米 3月 企業在庫=前月比予想0.4% 前回0.6%


19:10 米 ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁、「グローバライゼーションと金融政策」について講演
アトランタ地区連銀主催の金融市場改革に関する会議 (14日まで、米ジョージア州シーアイランド)
21:20 米 バーナンキ米FRB議長が衛星を通じてRBA2008年コンフェランス 「FRBの流動性対策」について講演
22:15 米 ウォーシュ米FRB理事が司会の討論会
0:00 米 プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁が司会の討論会
2:00 米 イエレン総裁米サンフランシスコ地区連銀総裁が「金融政策立案者の観点からみた米経済見通し」について講演
2:00 米 ホーニグ米カンザスシティー地区連銀総裁が経済見通しについて講演
2:30 米 フィッシャー米ダラス地区連銀総裁がFRBと経済について講演
7:00 米 エバンズ米シカゴ地区連銀総裁があいさつ米大統領選予備選(ウェストバージニア州)

2008年05月14日

2008年5月14日 13日の海外為替市場

日経平均株価=13953.73(210.37 1.53%)、NYダウ=12832.18(-44.13 -0.34%)、独DAX=7060.19(24.24 0.34%)、英FTSE=6211.90(-8.70 -0.14%)、金=869.60(-15.30 -1.73%)、原油=125.80(1.57 1.26%)。何故か、株安=円売り。


アジア市場は、英小売売上げが、前月比-1.5%(前回-1.6%)と、2ヶ月連続で下落となり、前年比は過去3年来の低水準。英RICS住宅価格は、-95.1(予想-75.0)と、1978年来の低水準で、緩やかなポンド売りが始まり、ユーロドルの上値を重くし、クロスでは円買いの流れとなった。


欧州市場は、英消費者物価指数は、前月比0.8%(予想0.5%)と、6年来の高水準で株価は下落、GBPUSD=1.9522→1.9588→1.9451と上下に振れる展開から、スタグフレーションの懸念にポンド売りが続いた。イタリアの航空宇宙防衛大手フィンメカニカが米DRSテクノロジーズを総額52億ドルで買収する合意との報道や、ユンケル・ユーログループ議長「金融市場がG7の為替に関するメッセージを一段と理解しており、これが続くことを期待する」との報道を材料に、ユーロ売りが強まった。


米国市場は、イエレン・サンフランシスコ連銀総裁「現在の金利水準は適正」、「米国の金利水準は2008年下半期の景気持ち直しにつながる」→ ドルの下支えとなったが、バーナンキFRB議長が「現在の金融市場の状況は依然として正常からは程遠い」との発言に、株価は弱くドル売りの流れとなった。米小売売上高は、前月比-0.2%(予想-0.1%)と弱かったが、除く自動車=0.5%(予想0.2%)と、予想を大幅に上回り、ドル買いの流れが続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.72円で取引が始まり、英BRC小売売上げ+RICS住宅価格が弱く、GBPJYPの売りと104.00円のファンド筋の売りに上値は重く、日経平均株価の上昇のドル買いに底値も堅く、103.60~00円の動意の乏しい展開から、欧州勢の参入にドル売りが強まった。欧州市場は103.83円で取引が始まり、103.39円まで値を下げたが、英CPIが予想より高くGBPJPYの買い戻しが始まると、103.40~75円のレンジを上抜けしドルの買い戻しが始まった。米輸入物価指数は強く、米小売売上高で除く自動車が予想を大幅に上回ると、米利下げ観測後退、103.90円→104.80円まで上昇、中東勢やヘッジファンドの売りや、米国株も弱くドルの上値を抑えられ、104.30円まで徐々に値を下げた。クロスで円売りが続き、終盤にかけては104.93円まで上昇、105円のオプション勢や実需筋の売りに伸び悩み、06:00時では104.75円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5551で取引が始まり、GBPUSDの売りの影響やEURJPYの売りに上値は重く、1.5508まで値を下げたが、1.55ではアジア勢や米系証券の買いに底堅く1.5566まで上昇、GBPUSDの売りに連れて1.5505まで値を下げた。欧州市場は1.5525で取引が始まり、イタリアの航空宇宙防衛大手フィンメカニカが、米DRSテクノロジーズを総額52億ドルで買収する合意との報道に、ユーロ売りが強まるとの思惑が広まり、英CPIを受けたEURGBPの売りに、1.5446まで続落となった。欧州実需筋の買いに1.5488まで値を戻したものの、1.55台を回復できず、米小売売上高の発表に1.5430までユーロ売りが続いた。1.5435~75のレンジで売り買いの攻防が続いたが、ロンドンフィキシングを境にユーロ買いが強まり、1.55を超えてからは投機筋の買いに1.5526まで上昇、ファンド筋の売りが続き、終盤にかけては1.5468まで値を下げ、06:00時では1.5475で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.34円で取引が始まり、GBPJPYの売りに上値は重く、161.02円まで徐々に値を下げ、本邦資本筋の買いや堅調な日本株に底値も堅く、161.47円まで値を戻したが、M&A絡みを意識した欧州勢の売りに160.78円まで下落した。欧州市場は161.22円で取引が始まり、ユーロ売りが続く中で161円を割り込み、ユーロ売りが加速、英CPIを受けたEURGBPの売りに160.15円まで続落となったが、本邦資本筋やオプション勢の買いに下げ止まり、ECBフィキシングでは160.75円まで値を戻した。米小売売上高を契機にEURGBPが急伸すると、161.50円を超え、ストップロスの買いに161.80円まで上昇、EURUSDが1.55台を回復しユーロ買いが続き、弱い米国株にもクロスでの円売りが進み、終盤にかけては162.35円まで上昇、06:00時では162.10円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:01 英 4月 BRC小売売上げ=前月比-1.5%(前回-1.6%)、前年比1.0%→過去3年来の低水準
9:01 英 4月 RICS住宅価格=-95.1(予想-75.0 前回-79.4←-78.5)→ 1978年来の低水準
16:30 スウェーデン 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.9%)、前年比3.4%(予想3.4% 前回3.4%)、
17:30 英 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.8%(予想0.5% 前回0.4%)、前年比3.0%(予想2.6% 前回2.5%)、コアCPI=前月比0.5%(是内0.4%)、 前年比1.4%(前回1.4%)、RPI=前月比0.9%(予想0.6% 前回0.3%)、前年比4.2%(予想3.9% 前回3.8%)、RPI-X(retail prices)=前月比0.9%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比4.0%(予想3.6% 前回3.5%)→ 6年来の高水準で株価は下落
21:30 米 4月 輸入物価指数=前月比1.8%(予想1.7% 前回2.9←2.8%)、輸出物価指数=0.3%(予想0.8% 前回1.5%)
21:30 米 4月 小売売上高=前月比-0.2%(予想-0.1% 前回0.2%)、除く自動車=0.5%(予想0.2% 前回0.4←0.1%)→ 予想を下回るが、除く自動車は強くドル買いとなる
23:00 米 3月 企業在庫=前月比0.1%(予想0.4% 前回0.5←0.6%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → スターン・ミネアポリス連銀総裁=米経済は向こう2四半期低迷を続ける可能性があり、リセッションはおそらく避けられない。
◎米 → イエレン・サンフランシスコ連銀総裁=現在の金利水準は適正。米国の金利水準は2008年下半期の景気持ち直しにつながる。米住宅価格が一段と下落する可能性を懸念。FRBによる年内の利上げを織り込む金利先物市場の見方が正しければ喜ばしい。
◎米 → フィッシャー・ダラス連銀総裁=米経済の回復時、インフレはFRBが望むより高水準の可能性。FRBとECB、ドルの長期的信頼確保に向け取り組んでいる。ドルの価値は変動、再び上昇へ。金利格差によるドルへの負の連鎖を懸念。中国人民銀行がドルの低下促進を望むとは思わない。景気低迷が長引く恐れがあるが、状況はそれほど悪化しない可能性。
◎米 → ホーニグ・カンザスシティー連銀総裁=金融市場の正常化、利下げや税払い戻しといった措置による景気押し上げが進み、FRBはインフレ抑制に正面から取り組む必要がある。 金融危機について流動性を供給され、状況は安定したと思う。
◎米 → バーナンキFRB議長=流動性対策により金融市場はこれまでに幾分回復してきたとみられる。現在の金融市場の状況は依然として正常からは程遠い。FRBの緊急流動性対策は金融市場の緊張緩和につながったものの、市場は依然として回復過程にあるとの認識。 多くの証券化市場は引き続き停滞している。
米 → ピアナルト・クリーブランド連銀総裁=コア物価指数は望ましいペース以上に上昇している。インフレ圧力を考えれば最近の金融緩和を疑問視する声がエコノミストの間から出ている。


欧州・英国
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=金融市場がG7の為替に関するメッセージを一段と理解しており、これが続くことを期待する。 インフレが主要な懸念材料で、二次的影響を望まない。
◎ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=ユーロ圏財務相会合で、インフレは最も弱い層の人たちにとって深刻な問題だ。購買力が低下し、必需品への支出が増えている。われわれすべてにとっても重大な懸念。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=金融市場、G7の為替に関するメッセージをより良く理解している。
◎ユーロ → ソルベス・スペイン経済財務相=現在のインフレ水準で利下げは困難との見通。 インフレ圧力が和らぐ2008年末までは利下げしやすくなる。
◎ユーロ → 仏クレディ・アグリコール=59億ユーロの株主割当増資を計画。
◎ユーロ → 仏ソシエテ・ジェネラル第1四半期決算=純利益が前年同期比23.4%減益、市場予想は上回る。
◎ユーロ → イタリアの航空宇宙防衛大手フィンメカニカ=米DRSテクノロジーズを総額52億ドルで買収する合意→ ユーロドル下落するとの観測が強まる


日本・その他
◎日本 → 財務省=国際協力銀行が財政融資資金から調達した円資金について、外国為替資金特別会計(外為特会)が保有する米ドルとの交換を5月から可能にすると発表。2008年度予算において財政融資資金から5000億円の調達を計画。
◎豪 → スワン豪財務相=豪予算案を発表し、2008-09年度(08年7月-09年6月)GDP=2.75%←3.5%に引下げ、CPI=3.5%←3.25%に引き上げ。2007-2008年見通し3.5%←4.25%。

2008年5月14日 本日の為替戦略

本日も、海外では通貨当局者の発言が非常に多く、それぞれが情報機関から流れてくる発言に相場が動くことが予想される。昨日は、バーナンキ氏は緊急措置により金融市場は安定したが、現在の金融市場の状況は依然として正常からは程遠いと警鐘を発し、スターン氏は、米経済は向こう2四半期低迷を続ける可能性があり、リセッションはおそらく避けられないと言っている。フィッシャー・ホーニング氏・ピアナルト氏らは米インフレリスクを警戒している。


為替相場は、円はクロスで円売り傾向となり、上昇・下降と毎日目まぐるしく変化し、なかなか一筋縄ではいかない。特に個人投資家に好まれるポンド円は、昨日の英消費者物価の上昇は驚きで、ポンド円の売りがドル円の上昇を抑えたが、本日は英四半期インフレレポートがあり、これには目が離せない。


市場センチメントからは、米金融危機の最悪期を脱したものの、安定から改善傾向に結びつくことも適わず、ドルの買い戻しも思ったより短期間で終わっているように思え、ドル円に関しては達成感も弱く、上値を試すことを期待したい。また、欧州通貨の下落も一段落し底値を確認し、欧州通貨上昇とクロスの円売りのながれが継続する事を期待したい。


本日の経済指標・その他では、最も重要なのは、英四半期インフレレポートと米消費者物価指数である。英四半期インフレレポートは、昨日発表された英CPIが非常に強く、利下げ観測が後退している中での発表だけに注目したい。また、米消費者物価指数は前月変わらず予想となっているが、こちらも予想外の数字に反応しやすい。


●ドル円
ドル円は、昨日は何故か、株安=円売りと不思議な現象となった。この結果だけを見ても円買いの力が弱いことが連想され、105円を超え定着すると次の106円ミドルがターゲットとなり、戻りが終了し再びドル売りになるのだか・・・・まだまだ先のことになりそうである。


ドル円の4時間チャートは、105円近くまで値を戻し、ドル下げのスタート地点に値を戻している。上値のポイントは、104.98円、105.58円、105.67円、106.48円。下値のポイントは、104.43円、103.71円、102.60円。RSIは弱いながらも上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、104円を超えて買いに変化、RSIも再上昇しトレンドモメンタムも買い。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れて売りに変わってから、元の振り出しに戻り、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、まだ予想外に1.55台のドル売りは強い。いままでの急落の反動と思われるが、この売りをゆっくりと消化しながらユーロの再上昇を期待したいが、まだまだ先になると思われるが、次の上昇が終了すると大幅なユーロ売りになり安い。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5350~1.5600のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5518、1.5594~99、1.5663、1.5758、1.5863。下値のポイントは、1.5448、1.5402~17、1.5359、1.5340。RSIは60と緩やかな上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。1時間チャートは、1.55以上を維持できず、1.54~1.5550のレンジに入り、RSIは下降ラインに入りトレンドモメンタムも売りが続いている。Dailyチャートは、1.5300~1.5600のレンジに入っている。RSIは下降ラインから横ばいに変化し、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、予想外の英消費者物価に、スタグフレーションの思惑が強くポンドは弱い。しかし、本日予定され手いるイングランド銀行の四半期インフレレポートの結果で相場が急変する可能性が高く、大きなポジションを作り難い。


ポンド円の4時間チャートは、204円を超えられず伸び悩んでいるが買いを継続している。上値のポイントは204.82円、205.48円、208.00円、下値のポイントは、203.41円、203.30円、202.24円。RSIは47と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。
1時間チャートは、204円の大台を維持できずにいるが買い続いている。RSIha58と50を上回り弱いながらも上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買い。Dailyチャートは、198.82~205.48の大枠に入りレンジ相場となっている。RSIは再び50を超え53まで上昇、トレンドモメンタムは売りが確定できずにいる。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
7:50 日 4月 企業物価指数=前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想3.6% 前回3.9%
8:50 日 3月 経常収支=予想2.8兆円 前回2.4677兆円
8:50 日 3月 貿易収支=予想1.2兆円 前回1.0353兆円
10:30 豪 第1四半期 住宅価格指数=前期比予想1.1% 前回1.1%、前年比予想4.3% 前回4.2%
17:30 英 4月 失業率=予想2.5% 前回2.5%、ILO=予想5.2% 前回5.2%、失業保険申請件数=予想0.0万人 前回-1.2万人、3ヶ月平均賃金=予想3.7% 前回3.6%
18:00 ユーロ 3月 鉱工業生産・季調済=前月比予想-0.3% 前回0.3%、前年比予想2.4% 前回3.1%
18:30 英 BOE四半期インフレレポート
21:30 米 4月 消費者物価指数(CPI): 全品目=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想4.0% 前回4.0%、コア指数=前月比予想0.2% 前回0.2%、前年比予想2.4% 前回2.4%
21:30 米 4月 実質所得=予想-0.2% 前回0.2%
米FRB理事会と米ボストン地区連銀共催の会議「オペレーションリスクの測定と管理に対する新たな挑戦」(ボストン)
21:00 米 ローゼングレン米ボストン地区連銀があいさつ
22:15 米 クロズナー米FRB理事が「リスク管理とバーゼル2」について講演
4:45 米 イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁「FOMC概論」で講演

世界資源戦争 25 新興産油国・石油企業の躍進  中国、日本に影響を及ぼすインドの躍進

10億の人口を抱えるインドが2004年、カスピ海の油田開発に参加する意向を明らかにし、2005年には世界で最も多い潜在埋蔵量を保有するロシアの油田開発に参加することを公表したことで、極東における「世界資源戦争」は新たな局面に突入した。インドの石油・ガス事業を牽引しているのはリライアンス財閥だが、インド政府のバックアップを受けたインド国営石油ガス公社(ONGC)も積極的に海外進出している。


2008年、ONGCはロシアの国営「ロスネフチ」とコンソーシアムを作り、サハリン油田第3鉱区の共同開発を進めるとともに、インド南部マンガロールにあるガス田の共同開発とインド小売市場へのロスネフチの参入を柱とする協定に締結するという。インド政府は国内で大型油田を開発する一方で、高度成長を続ける経済のブレーキにならないよう、安定した石油の供給先を確保する必要性に迫られているようだ。


もともとサハリン油田は、日本政府と日本の商社が中東への依存度を軽減するために1990年代初めから集中営業をかけてきたエリアだ。また中国も「中国石油化学(シノペク)や中国石油天然気(ペトロチャイナ)などの有力石油会社を通じてカスピ海の油田に巨額を投資してきた。中国は、すでに解散した石油大手「ユーコス」の中核子会社である「ユガンスク」の買収にかかる60億ドルの資金をロスネフチに提供したと伝えられている。それはロスネフチが2010年まで4840万トンの原油を中国に提供することが条件であるらしい。


送油管の誘致に巨額を投じた日本は、シベリア送油管ルートの終着地を中国の大慶からロシア沿海州のナホトカに変えることに成功した。2008年4月、ロシアを訪問した福田総理は、難しい懸案の北方領土問題はなるべく避けながら、資源におけるロシアと日本のパートナーシップを強調して帰国したといわれている。


一方、インドはロシアに対し、極東のエネルギーを「日本や中国に売るより、インドに売った方が有利」と展開し、権益拡大を求めていた。すでに2001年には17億ドルを投資し、極東資源開発プロジェクト「サハリン1」権益のうち20%をONGCの子会社がロシア企業から購入している。


そしてさらなる権益拡大を検討しており、伊藤忠や丸紅などが参画する日本勢で構成する「サハリン石油ガス開発」が保有する30%の権益を買いに来ることは大いにあり得る。インドはロシアの石油・天然ガス部門に総額で250億ドル(約2兆7000億円)を投じる計画で、進行中の「サハリン3」については、外資規制の上限である49%の権益を要求している。石油関係者はインドの動向に「日本の極東におけるエネルギー戦略がインドに侵食される心配がある」と警戒を強めている。


「サハリン3」は、キリンスキー、ベニンスキー(ヴェーニン)、東オドプチンスキー、アヤシスキーの4鉱区で構成。原油の可採埋蔵量は6億トンを上回るとされる。このうち、ベニンスキー鉱区は国営天然ガス独占企業体「ガスプロム」が開発権を獲得。残り3鉱区についてロシアはインド企業の出資を誘致したいという意向を示している。


一方、インドはロシア政府に極東のエネルギー資源開発でインドの本格的な参加を認めてもらう代償に武器市場を提供しようとしている。インドの防衛装備をめぐっては、126機の多目的戦闘機を受注した米ボーイング社が優位に立っている。このためプーチン前大統領は、インドのシン首相との会談で、エネルギー協力を進める条件として、多目的輸送機の共同開発を提案し、インドが受け入れた経緯がある。


インドは陸軍110万人、海軍5.5万人、空軍16万人を擁する世界第3位の軍事大国(1位中国、2位アメリカ)。つまり大きな武器市場を抱えているということだ。プーチンの狙いは明確だ。ロシアはその市場に食い込みたいと考えているのだ。「世界資源戦争」は、武器マーケットとも深くつながっているという図式が見えてきた。


ともあれ、中国、日本といった世界の石油消費国に次いで、これまた世界の石油消費国になりつつあるインドがロシアに進出したことで、いろんな影響が出てくるだろう。

By Master K/益田 慶

2008年05月15日

2008年5月15日 14日の海外為替市場

日経平均株価=14118.55(164.82 1.18%)、NYダウ=12898.38(66.20 0.52%)、独DAX=7083.24(23.05 0.33%)、英FTS=6216.00(4.10 0.07%)、金=866.50(-3.10 -0.36%)、原油=124.22(-1.58 -1.26%)。 AUDは急変、それ以外は総じて横ばい。


アジア市場は、日本の経常収支が3ヶ月ぶり前月比マイナスとなり、円売りムードから始まり、ドル円は105円の壁を超え円売りが続いた。豪第1四半期賃金コスト指数は、前年比4.1%(予想4.3%)と弱く、AUDUSD=0.9420→0.9304(欧州市場)まで下落、AUDJPY=87.70→97.83円(欧州市場)まで下落したが、主要国通貨は総じて弱くドル買いの流れとなった。


欧州市場は、英失業保険申請件数が増加、イングランド銀行の四半期インフレ報告は「今年第3四半期に3.7%前後でピークを打った後、2年後までに2.25%前後に低下すると予想」、キングBOE総裁=金融政策委員会はこれまでで最も困難な課題に直面していると発言、一時ポンド売りが強まりGBPUSD=1.9422→1.9363まで下落。前半ドル買いから後半ドル売りの流れとなった。


米国市場は、米消費者物価指数は、前月比0.2%(予想0.3%)、コア前年比2.3%(予想2.4%)と予想を下回り、株価は上昇しドル売りとなる。ローゼングレン・ボストン地区連銀総裁「経済環境の悪化で今年さらに深刻化するリスクが高まっている」との発言にドルも弱く、結果的な前日と同じ水準で取引が続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.74円で取引が始まり、104.50円以下では投機筋や資本筋の買いに底堅く、105円近くでは本邦実需筋の売りに上値は重く、104.57~92円のレンジで取引が続いたが、主要通貨でドル買が強まり105.00円を超えると、オプション勢や投機筋の買いに105.22円まで上昇した。欧州市場は104.99円で取引が始まり、CTA+GBPJPYの買いに105.45円まで上昇、105.50円を超えられず、BOE四半期インフレレポートの発表を受けたGBPJPYの売りに、105.10円まで値を下げ、105.10~35円のレンジで売り買いが交錯した。米CPIは予想を下回り、FRBは金融緩和の終了から、期待された利上げ感想も薄らぎ、104.80円まで下落したが、米株価は上昇、米系証券の買いやオプション勢の買いに、105円台を回復、ロンドンフィキシングでは105.34円まで上昇した。徐々に底値を切り上げ105.38円までドル買いが続いたが、株価の上昇も弱まり105.50円超えを失敗、104.98円まで値を下げ、06:00時では105.05円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5474で取引が始まり、朝方の1.5483を高値に、ユーロ買いポジションの巻き戻しに、米系銀行筋の売りが続き、1.5411まで徐々に上値を切り下げたが、オプションカット後には1.5478まで上昇、1.5500を回復できず、投機筋の売りに1.5430を割り込み、ユーロ売りが続いた。欧州市場は1.5461で取引が始まり、USDCHFの買いに1.5397まで続落したが、中東勢や政府系ファンドの買いが続き下げ止まり、1.5410~40のレンジでから一時1.5452まで上昇、米CPIに1.5432→1.5487まで上昇した。アジア市場に続き1.55を超えられず、米カストディアン勢の売りが続き、オプションカットでは1.5435まで下落、EURGBP+EURJPYの買いに下げ止まり、1.5450~80のレンジで取引が続き、06:00時では1.5473で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.09円で取引が始まり、前日高値の162.35円まで上昇したが、ユーロドルの売りに161.73円まで値を下げ、161.75~90円の狭いレンジで取引が続いたが、日本株の上昇に底堅く、オプションカット後から買いが強まり162.42円まで上昇した。欧州市場は162.33円で取引が始まり、161.94円を安値に、欧州勢の買いに162.30円を超え162.67円まで上昇、BOE四半期インフレレポートを受けたGBPJPYの売りに、162.19円まで値を下げたが、円売りの流れは変わらず、米CPIの発表直後には、堅調な米国株に162.90円まで続伸した。ファンド筋の売りに162.10円まで急落、ロンドンフィキシングでは162.86円まで上昇、162.70~88円の狭いレンジで売り買いの攻防が続いたが、米国株も伸び悩み、投機筋のポジション調整の売りに162.36円まで下落、06:00時では162.53円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日 4月 企業物価指数=前月比0.6%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比3.7%(予想3.6% 前回3.9%)
8:50 日 3月 経常収支=2.8825兆円(予想2.8兆円 前回2.4677兆円)、2007年度の経常黒字化過去最高、3ヶ月ぶりに前年比マイナス。
8:50 日 3月 貿易収支=1.1762兆円(予想1.2兆円 前回1.0353兆円)
10:30 豪 第1四半期 住宅価格指数=前期比予想1.1% 前回1.1%、 前年比予想4.3% 前回4.2%
10:30 豪 第1四半期賃金コスト指数=前期比0.9%(予想1.1%)、前年比4.1%(予想4.3%)
17:30 英 4月 失業率=2.5%(予想2.5% 前回2.5%)、ILO=5.2%(予想5.2% 前回5.2%)、失業保険申請件数=0.72万人(予想0.0万人 前回-0.12万人)、3ヶ月平均賃金=4.0%(予想3.7% 前回3.7←3.6%)
18:00 ユーロ 3月 鉱工業生産・季調済=前月比-0.2%(予想-0.3% 前回0.3%)、前年比2.0%(予想2.4% 前回3.2←3.1%)
21:30 米 4月 消費者物価指数(CPI): 全品目=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比3.9%(予想4.0% 前回4.0%)、コア指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比2.3%(予想2.4% 前回2.4%)
21:30 米 4月 実質所得=-0.5%(予想-0.2% 前回0.3←0.2%)


●昨日の主な発言その他
◎米 → ジム・ロジャーズ氏=世界的な信用収縮を理由にキャリートレード解消のポジションをとっている。 スイスフランと円を買っている。豪ドルとニュージーランドドルが短期的に軟調になるとの見通し。
◎米 → ローゼングレン・ボストン地区連銀総裁=米経済は著しく減速したとし、雇用の減少や食品・エネルギー価格の根強い上昇、資産価格下落により、金融機関が直面する厳しい試練が、経済環境の悪化で今年さらに深刻化するリスクが高まっている。現在の経済減速と金融市場の混乱を招いた住宅価格の下落は全国的なもの。サブプライム住宅ローンの証券化、組成、販売が、現在の状況を招く一因。 金融市場の流動性リスクへと波及し、その後長期間にわたり信用リスク懸念を強め、さらに景気懸念につながった。第3段階へと進む中、焦点は景気リスク懸念、顕著に減速した経済に起因するリスクに移った。金融市場の混乱は比較的落ち着いたマクロ経済状況の下で起こったが、状況は変わった。
◎米 → ムーディーズ=フレディマッの銀行財務格付けをAマイナスからBプラスに引き下げた。
◎米 → フレディマック第1四半期決算=1.51億ドルの赤字で拡大、55億ドル増資へ。
◎米 → クロズナーFRB理事=不適切な銀行リスク管理が市場混乱で浮き彫りに。
◎米 → リアルティトラック=4月の米抵当住宅差し押さえ件数、前年比+65%に大幅拡大。
◎米 → ボルガー元FRB議長=ドル相場の下落は必要だったが、「手に負えなくなってはならない。
◎米 → フィラデルフィア連銀エコノミス調査=第2四半期の米経済成長はほぼ横ばいとなり、縮小するとの予想。 インフレについては、原油と食品価格の上昇に今後数カ月でかなり上昇す。コアインフレは穏やかな上昇。 第2四半期GDPは年率0.2%と予想され、前回調査の1.3%を大幅に低下。 マイナス成長になる可能性は前回調査の42.9%から49.1%に上昇した。
◎米 → グリーンスパン前FRB議長=米経済、軽度のリセッションに陥る可能性。
◎米 → エバンズ・シカゴ連銀総裁=米金融政策は緩和的、下半期に経済成長が上向く見通し。米経済成長は今後も相対的に低迷へ、GDP伸び率は09年に潜在成長率付近に戻る見通し。経済成長のリスクは下向き、インフレリスクは上向き。商品価格、中期的には安定する見通し。信用状況は個人消費をしばらく制限する見通し。ドル安は米経済にとって明るい材料。住宅市場は引き続き低迷しているが、09年にかけ景気への影響が減少へ。依然として不透明感が高い状態が続いている。米金融政策は緩和的、下半期に経済成長が上向く見通し。


欧州・英国
◎英 → ブラウン英首相=住宅市場の支援に向け3億ポンドの救済措置と、金融安定の確保に向けた新たな銀行改革法の提案を表明。
◎英 → ダーリング英財務相=世界的な信用収縮の影響で英国経済は減速しているとした上で、今週発表した所得税減税が多くの国民にとって助けとなる。
◎英 → キングBOE総裁=金融政策委員会はこれまでで最も困難な課題に直面している。
◎英 → イングランド銀行の四半期インフレ報告=今年第3四半期に3.7%前後でピークを打った後、2年後までに2.25%前後に低下すると予想。今後の積極的な金融緩和の可能性が低いことを示唆。市場の予想通りに金利を0.5%引下げたら、インフレ率は来年にかけて大幅上昇し、今後2年間、目標の2%を上回って推移していた。経済成長が急速に鈍化する見込みでも、インフレ率は年末にかけて4%近くに上昇する可能性がある。
◎トルコ → エルドアントルコ首相=財政規律を堅持する方針を確認した上で、中央銀行との関係が悪化しているとの観測を否定。政府は今月、基礎的財政黒字のGDP比を従来の4.2%から3.5%に引き下げた。中央銀行は独立機関である。政府が干渉しているとの見方は問題外で、中銀の政策に政府が干渉しないことを強調。
◎ユーロ → BNPパリバ第1四半期決算=最終利益が21%減少したが、アナリストの予想を上回った。
◎ユーロ → オランダING第1四半期決算=純利益が前年同期比19%減少したが、サブプライム住宅ローン関連の費用が比較的少なかった。
◎ユーロ → ドイツポスト第1四半期=18%減益、ポストバンクの利益減少響く。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=ユーロ圏財務相会合、賃上げをけん制、経営者の高額報酬も批判。
◎ユーロ → アルムニア・欧州委員会委員=各国政府はインフレと闘う責任がある。第1四半期のユーロ圏経済はかなり底堅く推移したが、今後減速する公算が大きいと予測。2009年には再び上向くとの見通し。主要国経済の低迷を背景に、ユーロ圏の経済成長率が今年は1.7%、来年1.5%になるとの見通し。
◎ユーロ → シュタインブリュック独財務相=原油高、食品価格の上昇、金融市場の混乱が懸念材料だが、ユーロ圏経済は、低迷する米経済とは異なると。欧州経済は非常に力強い。米国よりもしっかりしている。過度に悲観的になる必要はない。


日本・その他
◎IMF → ストロスカーンIMF専務理事=世界経済が2009年以前に回復するとは予想していない。
◎中国 → 中国人民銀行の四半期金融政策報告=中国経済はこれまでのところ政策担当者の予想より堅調さを保っているが、世界経済の減速を受けて今年上半期には鈍化する。物価上昇圧力を抑制するため引き締め政策を維持する方針。投機的な資金流入を促すリスクが人民銀行の金融政策運営を複雑にしている。12年ぶりの高水準近辺で推移しているインフレ率については、輸入物価の圧力などにより、予見可能な将来にわたり高水準にとどまる。為替については、インフレ抑制にも寄与する柔軟性の拡大に対するコミットメントを再確認。
◎中国 → 中国の周文重駐米大=米国は人民元が対ドルですでにかなり上昇したことを認識し、上昇ペースの一段の加速に向けた圧力を緩めるべき。

2008年5月15日 本日の為替戦略

ドル高の期待感は強いものの、この流れが継続すると信じている市場参加者も少ないと思う。しかし、直近の現実は、一時期の泥沼状態のドル売りも一段落し、金利も上昇し始め、ドル買いが続き、まだまだ、このドル買い戻しを否定する雰囲気も乏しい。


FRB理事や連銀総裁からも、インフレを警戒し、米景気を警戒する発言は変わらないが、金融市場の安定に関しては意見が分かれ、英国やECBの通貨当局者も右に同じである。


米国経済の最悪期を脱したことで、目先はドル買いが続く可能性が高いが、ドル円も戻り高値の確認が終了したとは思えず、短期的なドル買いに反して、その先の長い話を考えれば、まだまだ不透明である。


欧州通貨も、ユーロ売りの流れが続いているが、これが失敗すれば、1.6の大台も幻ではなく、まだまだ遠くではあるが見えている。それまでは、無理せず、目先の材料だけを考えた取引をテーマトしたい。


本日は経済指標の発表と通貨当局者の発言が多い。
独GDP、CPI、ユーロGDP、CPI、米NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、米フィラデルフィア連銀景況指数、米住宅建設業者指数(NAHB)など、予想外の数字には反応しやすい。また、バーナンキFRB議長の講演や、ブリュッセル経済フォーラムで各国の通貨当局者から発言が予定されており、こちらも注意したい。


●ドル円
ドル円は、105円の大台は流石に売りが多い。105.59円、105.63円、105.70円と、過去3度試し失敗したこの105円台ではあるが、どうもすっきりしない。106.60~80円まで上昇し、逆に上値を失敗し、下げに転じると戻り高値達成し、ドル売りを宣言できるのだが、まだまだ、上値の不安が残る。


ドル円の4時間チャートは、105円台を超え、先の高値となる105.58円を試している。上値のポイントは、105.58円、105.67円、106.65円。下値のポイントは、104.43円、103.71円、103.01円。RSIは60と弱いながら上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、105円を超え買いがつづいているが、RSIは下降ラインへ変わり、トレンドモメンタムも売りに変化している。Dailyチャートは、103円~106円のレンジ上限を試し、RSIは63再び上昇し、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、104.43円を割り込むまでは買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、ポンドドルやドルスイスでドル買いが強く、ユーロドルもその影響は避けられないが、どうもまだ相場観は、ユーロ買いが終了したとは思えず、暫くは、下値不安を止めながらも、上値を試すことを期待したい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.54~1.56のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5518、1.5594、1.5663、1.5894。下値のポイントは、1.5402、1.5359、1.5280。RSIは56と横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、1.54~1.5550のレンジで、RSIは弱いながら上昇ラインができ、トレンドモメンタムは買いに変化。Dailyチャートは、1.5300~1.5600のレンジで取引が続き、RSIは横ばいが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.9365と2月20日の安値1.9363と同水準まで下落、ここで下げ止まり上昇に転じるのか、いや、1月22日の1.9338を割り込み、続落となるのか非常に興味深い。ポンド円もこの流れに乗る以外ないが、まだ、円高には、早すぎるように思えてならない。


ポンド円の4時間チャートは、203~205円のレンジの上限を試している。上値のポイントは、205.10円、205.48円、208.00円、208.98円。下値のポイントは、203.41円、203.30円、202.24円。RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、204円を超え205円を試し、204~205円のレンジで取引されている。RSIは弱いながら下降ラインができ、トレンドモメンタムは買いが継続ながら、やや不安定になっている。Dailyチャートは、200~205円のレンジ上限を試している。RSIは56と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変化しつつある。トータルの判断は、買いだが弱まる。


●本日の経済指標・その他
7:45 NZ 3月 小売売上高指数=前月比予想 前回-0.7%、第1四半期小売売上高指数=前期比予想 前回0.3%、前年比予想 前回7.7%
8:50 日 3月 機械受注=前月比予想-6.1% 前回-12.7% 前年比予想-0.7% 前回2.4%
10:30 豪 第1四半期 週間平均賃金=予想 前回0.6%
15:00 独 第1四半期 GDP・速報=前期比予想0.7% 前回0.3%、前年比予想1.8% 前回1.8%
15:00 独 4月 消費者物価指数・確報(CPI)=前月比予想-0.2% 前回0.5%、前年比 2.4% 前回3.1%、HICP=前月比予想-0.3% 前回0.5%、前年比予想2.6% 前回3.3%
14:45 スイス 第2四半期 消費者信頼感=予想10 前回14.0
17:00 ユーロ ECB月例報告
18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数(HICP)=前月比予想0.4% 前回1.0%、前年比予想3.3% 前回3.6%、コア=前月比予想0.3% 前回0.9%、前年比予想2.4% 前回2.7%
18:00 ユーロ 第1四半期 GDP=前期比予想0.5% 前回0.4%、前年比予想1.9% 前回2.2%、[前期比] +0.4% +0.5% --
21:30 カナダ 3月 製造業出荷=前月比予想0.2% 前回1.6%
21:30 米 新規失業保険申請件数(5/11までの週)=予想37万件 前回36.5万件
21:30 米 5月 NY連銀製造業景気指数=予想0.0 前回0.63
22:00 米 3月 対米証券投資=予想625億ドル 前回725億ドル
22:15 米 4月 鉱工業生産=前月比予想-0.3% 前回0.3%、設備稼働率=前月比予想80.1%  前回80.5%
23:00 米 5月 フィラデルフィア連銀景況指数=予想-19.0 前回-24.9
2:00 米 5月 住宅建設業者指数(NAHB)=予想20 前回20

100年企業 26 産業別100年企業 都市銀行編

銀行の「100年企業」を調べていくと、江戸から明治にかけて潤沢な財力を得意分野に集中、あるいはリスクを分散させながら、財閥へと成長した現在の企業グループのおいたちが見えてくる。


金融機関には「金融機関コード」と呼ばれる、独自に割り当てられた4桁の番号がある。0001~0017は都市銀行、0116~0190は地方銀行、1001~1996は信用金庫といった具合にグループ化したうえで振り分けられている。では、0000は欠番なのかといえば、そうではない。1882年に設立された「日本銀行」に0000がつけられている。銀行の「100年企業」といえば、まず日本銀行の名をあげなければいけないだろう。


ここで「日銀は企業ではないじゃないか」と思われる人がいるかもしれないが、日本唯一の中央銀行である日本銀行は政府から独立した法人で、日本銀行法により資本金は1億円と定められている。そのうち政府が55%を出資し、残りは民間等の出資となっている。つまり、半官半民の企業なのである。日銀はジャスダックに上場しており、出資者には出資口数を証明する出資証券が発行されている。なぜジャスダックなのかといえば、東証では上場基準に満たないからだ。


金融コード0001を引き継ぐ存続会社が「みずほ銀行」だ。起源は三井組と小野組が設立した「三井小野組銀行」をベースにしてつくられた「第一国立銀行」。渋沢栄一が音頭を取って1873年に創業し、初代頭取も務めている。「国立」とついているが、財閥系企業による民間経営で、法律上では日本初の株式会社である。その後、何度も行名を変え、一度は三井銀行と合併したが、のちに分離。その後、存続会社の第一勧業銀行が富士銀行、日本興業銀行と統合し、現在のメガバンク誕生となった。第一国立銀行を創業とするなら、みずほ銀行は「100年企業」ということになる。


金融コード0009をもらっている「三井住友銀行」は、前出した「第一国立銀行」の創業の際に主導権を手放した三井が1874年に創業した私立「三井銀行」と、江戸時代に別子銅山の経営で財を成した住友家の個人経営による「住友銀行」(1895年創業)がルーツだ。もともとは三井銀行に金融コード0002が与えられていたが、0009の住友銀行が存続会社となったため、0002は消えてしまったことになる。どちらの創業を採用しても三井住友銀行は「100年企業」である。それにしても日本を代表する財閥系の三井と住友が、銀行分野だけとはいえ合併して「三井住友」と名前を連ねることを100年前に誰が想像しただろうか。


ちなみに、かつて0003をもっていたのは富士銀行だが、その前身は安田財閥の安田銀行であった。銀行設立は財閥でなければ実現できなかったのであろう。その富士銀行は3行の合併により前出した「みずほ銀行」となったので、0003もまた消えてしまった番号のひとつである。


意外に歴史が浅いのが三菱系。「三菱銀行」が設立されたのは1919年。その後、「東京三菱」を経て「三菱東京UFJ」となったのは周知のごとくだ。仮に「三井住友銀行」とUFJグループが手を組んでいたなら銀行再編はまた様子が異なっていただろう。「りそな銀行」のツールも歴史が浅く、野村財閥が「大阪野村銀行」を設立したのは1918年。のちに大和銀行を経てあさひ銀行を吸収し、りそな銀行が誕生。りそなの金融コード0010は、大和銀行の存続コードである。


こうして見ていくと、都市銀行の「100年企業」はあまり多くないことがわかる。銀行法の改定や相次ぐ吸収合併による業界再編が顕著にあらわれているのが銀行業界といえるだろう。


By Master K/益田 慶

2008年05月16日

2008年5月16日 15日の海外為替市場

日経平均株価=14251.74(133.19 0.94%)、NYダウ=12992.66(94.28 0.73%)、独DAX=7081.05(-2.19 -0.03%)、英FTSE=6251.80(35.80 0.58%)。


アジア市場は、NZ小売売上高指数が、前月比-1.2%(予想-0.4%)と非常に悪く、NZDUSD=0.7611→0.7554まで、NZDJPY=79.94円→79.36円まで急落、ドル円が105円台の売りに重く、クロスでの円の買い戻しが入ったものの、狭いレンジ相場となった。


欧州市場は、独GDP=前期比1.5%(予想0.7%)+ユーロGDP=前期比0.7%(予想0.5%)と、共に予想を上回りEURUSD=1.5487→1.5547まで上昇、スイス勢の売りに上値が重く、トリシェECB総裁「第2四半期は明らかに今回ほど強くはならず、下半期も上半期に比べて幾分減速する」との発言に上昇力が弱まる。独CPI=前月比-0.2%(予想-0.2%)+ユーロCPI=前月比03%(予想0.4%)と、予想を下回り、EURUSD=1.5482まで下落。


米国市場は、NY連銀製造業景気指数は、-3.23%(予想0.0%)と予想を大幅に下回り、一時ドル売りが強まる。フィラデルフィア連銀景況指数は、-15.6(予想-19.0)と予想より良く、一時ドル買いが強まるが、円に関しては限定的。バーナンキFRB議長「今後も必要に応じ資本増強すべき」との発言がドル売りの材料とされ、特にクロスでは円買いが強く、米住宅建設業者指数(NAHB)=19(予想20)と弱く、円売りが加速した。


●ドル円
アジア市場のドル円は105.02円で取引が始まり、実需筋のドル買いに仲値では105.30円まで上昇したが、過去何度も105円台後半で上値を抑えられ、本邦実需筋のドル売りが強く、米債償還の円買いも加わり上値は重く、独GDPを受けたユーロドルの上昇に104.57円まで続落となった。欧州市場は104.72円で取引が始まり、アジア勢の買い+ユーロ円の買いに下げ止まり104.70~85円での揉み合いから、ユーロ圏GDP+CPIを受けたユーロ円の買いと、投機筋のショートカバーに105.16円まで上昇、CTA筋の売り+ファンド筋の売りに上値は重く、105.18円を高値に104.95~105.15円のレンジで取引が続いた。予想を大幅に下回るNY連銀製造業景気指数に、105.05円→104.50円まで下落、フィラデルフィア連銀景況指数が良く104.88円まで値を戻したが、ロンドンフィキシングでは104.43円まで下落した。米国株が上昇傾向に入ると、ドルのショートカバーが強まり、105.05円まで値を戻したが、クロスでの円買い+105円台の売りが厚くなり、104.60円まで値を下げ、06:00時では104.75円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5473で取引が始まり、1.5452~73の極狭いレンジで取引が続いていたが、午後に入るとアジア勢の買いに1.5498まで上昇、予想を上回る独GDPに1.5547まで急進した。欧州市場は1.5542で取引が始まり、1.5550の欧州勢+スイス勢の売りを超えられず、1.5515~47のレンジで取引が続いていたが、弱いユーロCPIに1.5483まで下落、トリシェECB総裁の発言に1.5465まで続落となった。予想を大幅に下回るNY連銀製造業景気指数に1.5519まで上昇したが、フィラデルフィア連銀景況指数が良く1.5458まで下落、ロンドンフィキシングでは1.5508まで値を戻したが、買い一巡後には米系ファンドの売りが入り、1.5450以下のストップロスを巻き込み1.5419まで急落、1.5465まで値を戻し、06:00時では1.5448で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.53円で取引が始まり、NZDJPYの売りが続いたが、仲値のドル円の買い+資本筋の買いに162.80円まで上昇、米系証券のユーロ売りに上値は重く、AUDJPYの売りに162.17円まで下落、ユーロドルの上昇に162.72円まで上昇、独GDPに162.88円まで続伸した。欧州市場は162.76円で取引が始まり、独・ユーロ圏GDP、独・ユーロ圏CPIを受けた買いに底堅く、162.95円まで上昇、162.55~95円のレンジで売り買いが交錯した。NY連銀製造業景気指数に米株価も弱く、バーナンキFRB議長に円買いが強まり、162円を割り込むとCTA筋や投機筋の売りが再開され、終盤にかけては161.68円まで続落となり、06:00時では安値圏の161.82円で取引されている。


●主な経済指標の結果
7:45 NZ 3月 小売売上高指数=前月比-1.2%(予想-0.4% 前回0.3%)、除く自動車=-0.5%(予想0.4% 前回0.1←0.2%)、第1四半期小売売上高指数=前期比-1.2%(予想 前回0.3%)、前年比-1.0%(1.6% 予想 前回7.7%)
8:50 日 3月 機械受注=前月比-8.3%(予想-6.1% 前回-12.3←-12.7%)、前年比-6.2%(予想-0.7% 前回2.4%)
10:30 豪 第1四半期 週間平均賃金=1.1%(前回0.8←0.6%)
15:00 独 第1四半期 GDP・速報=前期比1.5%(予想0.7% 前回0.3%)、前年比1.8%(予想1.8% 前回1.8%)
15:00 独 4月 消費者物価指数・確報(CPI)=前月比-0.2%(予想-0.2% 前回0.5%)、前年比 2.4%(予想2.4% 前回3.1%)、HICP=前月比-0.3%(予想-0.3% 前回0.5%)、前年比2.6%(予想2.6% 前回3.3%)
14:45 スイス 第2四半期 消費者信頼感=2(予想10 前回14.0)
18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数(HICP)=前月比03%(予想0.4% 前回1.0%)、前年比3.3%(予想3.3% 前回3.6%)、コア=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.9%)、前年比2.4%(予想2.4% 前回2.7%)→ 予想を下回る
18:00 ユーロ 第1四半期 GDP=前期比0.7%(予想0.5% 前回0.4%)、前年比2.2%(予想1.9% 前回2.2%)→ 予想を上回る
21:30 カナダ 3月 製造業出荷=前月比-1.6%(予想0.2% 前回1.3←1.6%)
21:30 米 新規失業保険申請件数(5/11までの週)=37.1万件(予想37万件 前回36.675←36.7万件)
21:30 米 5月 NY連銀製造業景気指数=-3.23%(予想0.0 前回0.63)、支払価格=69.57(前回57.29)、新規受注=-0.46(前回0.06)、従業員数=1.09(前回0.00)→ 予想を大幅に下回る。
22:00 米 3月 対米証券投資=804億ドル(予想625億ドル 前回649←725億ドル)
22:15 米 4月 鉱工業生産=前月比-0.7%(予想-0.3% 前回0.2←0.3%)、 設備稼働率=前月比79.7%(予想80.1%  前回80.4←80.5%)
23:00 米 5月 フィラデルフィア連銀景況指数=-15.6(予想-19.0 前回-24.9)、新規受注=-3.7(前回-18.8)、支払価格=53.8)前回51.6)、従業員数=-1.0(前回-11.1)→ 予想を上回り一時ドル買いとなる。
2:00 米 5月 住宅建設業者指数(NAHB)=19(予想20 前回20)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米財務省半年に1度公表する為替報告書=中国通貨は著しく過小評価されているが為替操作国には指定せず。最近の人民元上昇の加速は「歓迎すべき動向」、上昇は依然不十分。中国は最近の加速した人民元上昇ペース維持し、経済のリバランス進めるべき。中国の為替政策、高進しているインフレリスクあおりインフレ期待を高める。人民元の急速な上昇、中国が金融政策の一段の自律性達成に寄与する。主要貿易相手のなかで為替操作国はなし。マレーシアの大幅な経常黒字と低水準の投資、通貨の過小評価示す。ドル安、米成長の低迷・利下げ・金融混乱を反映。中国人民元は著しく過小評価、為替操作国には認定せず。
◎米 → バーナンキFRB議長=今後も必要に応じ資本増強すべき。金融保証会社の問題が銀行に及ぼすリスクは穏やかで対応可能。米欧の金融機関は非常に素晴らしい規模の資本増強を行ってきた。SWFは早い段階からこれにかかわってきた。こうした状況は全体として非常にポジティブ。


欧州・英国
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=高インフレのため利上げの選択肢を排除できず。ユーロ圏のインフレが向こう数カ月で高進する可能性が高く、来年のインフレ率も平均2%もしくはそれを超える恐れがある。今年3%超上昇すると予想する。09年も前年比の平均インフレ率が目標としている2%以下の水準に低下するかは不明で、これを懸念。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=ドルのトレンドは正しい方向に向いている。EURUSD=1.6ドルの水準は企業には高すぎる。
◎ユーロ → 独IFO経済研究所=第1四半期GDPが力強い伸びを見せたことを考慮すれば、2008年通年のGDP伸び率は少なくとも2%に達する可能性が強い。
◎ユーロ → ECB月報=原油・食品価格の上昇を背景にインフレ率が高止まりしている。不安定な金融市場がユーロ圏経済の先行きを不透明にしている。金融市場の混乱によって生じている不透明感は引き続き非常に強く、緊張感も続いている。経済活動に関する最新の統計や調査結果は、2008年上期の成長率が緩やかになるとのこれまでの見通しを確認。
◎ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=ユーロ圏のインフレ、数四半期後に目標付近に低下へ。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=第1四半期のGDPは経済が底堅いとのECBの見方裏付けた。第2四半期の成長が今回ほどは強くない見通し。必要な限りドルの流動性を供給していく。ユーロ圏の第2四半期成長率、第1四半期を下回る見込み→ ユーロ売りの材料となる。
◎英 → 英銀大手バークレイズ銀行中間報告=信用収縮の影響にネットで10億ポンドの評価損を計上したことが響き、第1四半期の利益が前年同期から減少。
◎英 → ブラウン英首相=BOEが追加利下げできることを希望、これは英中銀の問題だ。
◎トルコ → トルコ中央銀行=15日に15.25%の政策金利を引上げる見通しが強い。ロイターがエコノミスト10人を対象に実施した調査によると、9人が0.5%、1人が1.0%の利上げを予想。


日本・その他
◎ロシア → パンキンロシア財務次官=政府系投資ファンド(SWF)の投資先について、5~7年の投資期間で最大500億ドルを投資したい。
◎豪 → スティーブンス豪中銀総裁=長期的には交易条件が支援要因となるものの、今後2年間に成長ペースが大幅に減速する可能性が高い。財政状況について、必要であればショックに対応できる他人が見てうらやましい状況だ。 状況が非常に悪かった1970年代と比較し、この10年間の経済成長は際立って安定していたが、それも長くは続かない見込み。「現在の10年間はこれまでのところ平均成長率が3.4%だが、今後2年間の成長率は恐らくその水準を著しく下回るだろう。成長は2008年末までに07年末時点の3.9%から2.25%に減速すると予想。 
◎IMF → ストロスカーンIMF専務理事ブリュッセル経済フォーラムでの発言要旨=為替をめぐる国際的スタンスは、米国との協議は十分でない。人民元、ドル、ユーロについての3当局者での協議、あるいはこれに円を加えた4当局者間の協議は現在実質的に行われていない。現在、ユーロは持つべき影響力を国際システムのなかで持っていない。 → トリシェECB総裁、アルムニア欧州委員、ユンケル・ユーログループ議長が中国を訪問し対話を試みた。現実的にいえば中国は時として、人民元の対ドルでの為替相場には関心があるが、対ユーロでの相場にはほとんど関心がない。 → 金融危機は、 最悪の事態を脱したかとの質問をよく受ける。金融危機そのものの最悪期であれば脱した可能性がある。判断するのはやや時期尚早だが、特に米国で金融機関が情報開示の大部分を終えており、最悪のニュースはすでに終わったと確信する相応の理由がある。ただそれは金融危機に限ってのことだ。金融危機と実体経済の関連が主な問題で、これはまだ終わっていない。 実体経済に対する金融動向の影響は今後も続くだろう。どの程度の期間になるかについて、誰にも正確には分からないが、まだ数四半期はかかるだろう。
◎SIN → シンガポール政府投資公社(GIC)不動産部門=米国のサブプライム危機が日本やオーストラリアなどアジアの不動産市場に打撃を与え始めている。下向きの不動産サイクルが加速する可能性がある。アジアでは市場では特に日本と豪州で弱含んでいる感じだ。
◎NZ → カレンNZ財務相=2008~09年度予算案に個人所得税の引き下げを約束通りに盛り込む方針。社会サービスやインフラへの支出も明記。
中国 → 蘇寧中国人民銀行副総裁=中国はより強い物価上昇圧力に直面している。インフレが統制できない状態に加速するリスクは低い。

2008年5月16日 本日の為替戦略

ようやく週末、昨日の欧州GDPは強く、CPIは抑制され非常に良いパターンに入っていたが、その後のユーロドルの上昇力は弱く、昨日のNY連銀製造業景気指数は、あまりにも悪かったものの、ユーロの上昇もなく意外感は強い。大口投機筋が、1.5350~1.5550のレンジで意図的に抑えられているように感じられ、EURUSDは上下が徐々に狭まり、三角持合から抜け出した方向に大きく動く可能性が高くなっている。本日の金曜日の海外市場、どちらか一方に動き始めることを期待したい。


本日の経済指標・その他では、日本のGDPは前回より大幅なダウンが予想されているが、市場では既に織り込み済みと思われる。米住宅着工件数や若干の減少が予想され、ミシガン大消費者信頼感指速報値は、昨日、NY連銀景況感指数の悪化がドル売りとなっただけに注目される。


●ドル円
ドル円は、ドル買いの流れに円は以外な値動きが続き、米株高=円売り、株安=円高の流れも連動性が弱まり、独自の動きが続き、105円台を過去5回試し失敗している。106円に入ればドル買いの流れが始まるのだが、昨日は陰線で終わり、強いのか、弱いのか解りにくい相場展開になっている。本日金曜日、105円台復活できないと売りが強まり、105円台で終了すれば来週からはドル買いになりやすい。


ドル円の4時間チャートは、105.58円を超えられず、104.43円~105.58円のレンジに入っている。上値のポイントは、105.58~68円、106.86円、107.03円、108.60円。下値のポイントは、104.43円、103.68~71円、102.71円。RSIは67と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いから弱いながらも売りに傾きかけている。1時間チャートは、105台の重さを確認下げが続き、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。Dailyチャートは、103.68円~105.70円のレンジに入りながらも上値を試し、RSIは62と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いだが、本日中に105.58~68円の上値を抜け切れない、または、104.43円を割り込んで終了すると売りに変化しやすくなっている。


●ユーロドル
ユーロドルは、CPIも落ち着き、GDPも予想より強く、ユーロにとっては良い材料ばかりである。結果をみれば散々でどうもユーロ買いのムードが弱いように感じてならない。いずれにしても、上下が徐々に狭まり、レンジ相場から上下どちらかへ動くことを期待したい。相場観は買いなのだか・・・・。


ユーロドルの4時間チャートは、1.54~1.5594のレンジが続いている。上値のポイントは、1.5475、1.5518、1.5594~99、1.5663、1.5758。下値のポイントは、1.5432、1.5402、1.5359、1.5340。RSIは47と下降ラインに入っているが、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、1.54~1.5550のレンジが続き、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りに変化している。Dailyチャートは、1.5340~1.5599のレンジに入り、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、買いは撤退、各サインが交錯しレンジを抜けるまでは様子見か、弱気ながらも売りも考えたい。


●ポンド円
ポンド円は、BOEのインフレ四半期レポートでは、年後半に利下げを示しているとのコメントが多い。ポンドドルが1.94以下で終わり、いままでの下限を割り込むと面白い展開になり、ポンド円も204円を天井に下落が始まることになるが、ポンドドルは過去1月22日以降、終値で一度も割り込んでいない水準だけに、逆張りの試し売り→失敗→直ぐ撤退、純張り買い→抜けたら直ぐ撤退。この両方が選択肢。


ポンド円の4時間チャートは、203.00円~205.10円のレンジに入り、下値を試している。上値のポイントは、204.82円、205.10円、205.48円、206.45円。下値のポイントは、203.41円、203.30円、202.70円、202.24円、200.53円。RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。
1時間チャートは、205円を超えられず上値が重くなり、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りが続いている。Dailyチャートは、200~205.50円のレンジで取引が続き、RSIは横ばいでサインは見られず、トレンドモメンタムは売に変化する直前にきている。トータルの判断は、短期的な下値を試し、失敗したら再上昇するパターンに入っている。押し目買いで狭いストップロスで対応したい。


●本日の経済指標・その他
7:45 NZ 第1四半期 生産者物価指数(PPI)=前期比 前回1.3%
8:50 日 第1四半期 GDP・一次速報=前期比予想0.6% 前回0.9%、前年比予想2.5% 前回3.5%、デフレーター=予想-0.4% 前回-1.3%
13:30 日 3月 鉱工業生産・確報=前月比予想 前回-3.1%、前年比予想 前回-0.4%
14:00 日 4月 消費者態度指数=予想35.0 前回37.0
16:15 スイス 3月 小売売上高=前年比予想5.1% 前回3.3%
18:00 ユーロ 3月 貿易収支=予想5億ユーロ 前回8億ユーロ
21:30 米 4月 住宅着工件数=予想94万件 前回94.7万件、住宅着工許可件数=予想 前回92万件
22:55 米 5月 ミシガン大消費者信頼感指速報値=予想62.0 前回62.6、景気現況指数=予想76.0 前回77.0、消費者期待指数=予想53.8 前回53.3

FXライフ 42 中部アフリカの通貨 中央アフリカとブルンジ

1960年にフランスから独立した中央アフリカ共和国は、クーデター、独裁政治、兵士の反乱事件が繰り返して勃発した。この国の経済は農業が主体だが、不安定な政局が続き、崩壊状態にある。また飲料水の絶対的な不足が続いており、大きな問題となっている。鉄道すら敷かれていない内陸国という地理的条件から、貿易に関する輸送は1,400キロ離れたカメルーンのドアラ港または、1,800キロ離れたコンゴのポワント・ノワール港経由となるためコストが高く、国際競争力を低下させる大きな原因となっている。近年では国家歳入不足を原因とする公務員給与の未払い問題が深刻化している。


GDPは1.3%(2004年)、2.2%(2005年)、3.8%(2006年)と伸びているが、もともと人口の9割が貧困層にあり、世界174カ国の最貧国の中で154番目に位置していることから、特定の層が大きな収入を得ている様子が見てとれる。370万人の人口のうち100万人以上は孤立し、保健医療、教育、その他基本的なサービスを受けられない状況だという。また20万人もの国内避難民が存在し、食糧確保が不安定で人口の約15パーセントがエイズに苦しめられている。通貨は、ガボン、カメルーン、赤道ギニアなどと同じく中部アフリカ諸国銀行(BEAC)発行のCFAフランだ。


実は地下資源は豊富で、ダイヤモンドやウラン、金などが主要輸出品となっている。特に1914年にダイヤモンドが発見されて以降、鉱業が活性化。輸出総額の50%以上を占めるダイヤモンドは同国の貴重な資源となっている。ダイヤモンドの貿易相手国はフランス、米国、イスラエル、ドイツなどだ。この貿易で獲得した外貨がどこに蓄えられているのかは不明だ。


中央アフリカ同様、内陸に位置するのがブルンジ共和国だ。ルワンダ、コンゴ民主共和国、タンザニアと国境を接する国土は北海道の3分の1にすぎないが、人口密度はアフリカでは最も高い国である。1962年にベルギーから独立後、今日に至るまで民族紛争が続き、1993年には内戦に発展。アフリカでも特に経済開発が遅れた国であり、またマラリアが風土病として蔓延していることもあり、世界最貧国のひとつに数えられている。従来は社会主義諸国寄りであったが、現在は近隣諸国や先進諸国との経済協力を重視した現実的全方位外交をとっている。通貨はブルンジ・フラン(BIF)。


主要産業は、労働人口の90%以上、GDPの50%以上を占める農業。主要な輸出産品はコーヒーと茶だ。1993年までは自給的農牧業が主で、キャッサバ、サツマイモが栽培されるなど食糧自給が行われていたが、内戦勃発以降は、小国で人口密度の高い内陸国という地理的制約もあり食糧援助に頼っている。金、スズの鉱産はあるが、道路が未発達なので開発が進んでいない。


1980年代後半には世界銀行とIMFが実施する開発途上国へのプロジェクト「構造調整計画」を実施し、農業生産力の強化を中心に産業基盤運輸施設の整備を推進した結果、GDP実質成長率は向上したが、1990年代は政情不安による構造調整計画の放棄、1996年の近隣諸国による経済制裁のため、再びマイナス成長に陥った。2004年には国連PKOが同国に派遣され、世界銀行とIMFの主導によって復興プロジェクトが進展。


2006年11月には、東アフリカ共同体(EAC)への加盟が承認されるなど、東アフリカ諸国との関係強化を進めている。2006年にはGDPが5%を記録しているが、これは同国に滞在しているPKO部隊が飲食や日用品を購入したことによる内需で、輸出による外貨獲得ではない。米国、フランス、ベルギーなどが主要援助国で、日本からの無償資金協力は2005年度までに149.72億円と発表されている。


By Master K/益田 慶

2008年05月17日

2008年5月19日 米景気先行指数

トロント休場(ビクトリア・デー)
日銀金融政策決定会合(~20日)

17:15 (香港) 4月失業率
23:00 (米) 4月景気先行指数

2008年5月20日 日本景気動向調査 独ZEW景況感調査 米生産者物価指数

日銀金融政策決定会合(19日~発表)

08:50 (日) 3月第3次産業活動指数
14:00 (日) 3月景気動向調査・改訂値
15:00 (日) 5月金融経済月報・基本的見解
15:00 (独) 4月生産者物価指数
18:00 (独) 5月ZEW景況感調査
18:00 (ユーロ圏) 5月ZEW景況感調査
18:00 (ユーロ圏) 3月建設支出
21:30 (加) 3月卸売売上高
21:30 (米) 4月生産者物価指数

2008年5月21日 IFO景況指数 BOE議事録 FOMC議事録

17:00 (独) 5月IFO景況指数
17:30 (英) BOE議事録
17:30 (英) 4月マネーサプライM4・速報
20:00 (加) 4月消費者物価指数
21:30 (加) 4月景気先行指数
27:00 (米) FOMC議事録

2008年5月22日 英小売売上高指数 カナダ小売売上高

フランクフルト休場(聖体節)

08:50 (日) 5/16までの対外及び対内証券売買契約等の状況
08:50 (日) 4月通関ベース貿易収支
08:50 (日) 3月全産業活動指数
17:15 (香港) 4月消費者物価指数
17:30 (英) 4月小売売上高指数
21:30 (米) 5/18までの週の新規失業保険申請件数
21:30 (加) 3月小売売上高
23:00 (米) 3月住宅価格指数
23:00 (米) 第1四半期住宅価格指数

2008年5月23日 日銀金融政策決定会合議事要旨 米中古住宅販売件数

08:50 (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月8・9日分)
15:15 (スイス) 4月貿易収支
15:45 (仏) 4月消費者支出
17:30 (英) 第1四半期GDP・改定値
17:30 (英) 第1四半期個人消費
23:00 (米) 4月中古住宅販売件数

2008年5月17日 16日の海外為替市場

日経平均株価=14219.48(-32.26 -0.23%)、NYダウ=12986.80(-5.86 -0.05%)、独DAX=7156.55(75.50 1.07%)、英FTSE=6304.30(52.50 0.84%)、金=899.90(19.90 2.26%)、原油=126.29(2.17 1.75%)。


原油価格は高値を更新、金価格も上昇、株価は横ばい、ドルは弱く、円はクロスで弱含み。


アジア市場は、予想を上回る日本のGDPに、週末のポジション調整とクロスの円ショートカバーと、オプション勢の買いも加わり、円買いの流れが続いた。


欧州市場は、ユーロ買いから始まり、貿易収支が-23億ユーロ(予想5億ユーロ)と、ユーロ高と原油価格の上昇に、予想外のマイナスとなり上値も重く、クロス円では高下が目立った。


米国市場では、米住宅着工件数が、103.2万件・8.2%(予想94万件)と、一戸建ては減少し、集合住宅が増加し2006年1月来最大の伸びとなり、一時ドル買いが強まったが、米ミシガン大消費者信頼感指速報値は、59.5(予想62.0)と、28年来の低水準にドル売りが強まり、EURUSD=1.5495→1.5603まで上昇、USDJPY=104.70円→103.54円まで急落、ドル売りの流れが続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.74円で取引が始まり、朝方発表された日本のGDPが予想を上回り、105円台のファンド勢や実需筋の売りが厚く、朝方の04.92円を高値に上値は重く、104.60~75円のレンジから、クロスでの円買いに、前日の安値104.43円を割り込み104.16円まで下落した。欧州市場は104.34円で取引が始まり、104.20~45円での売り買いが交錯したが、EURJPYの買い戻しに徐々に底値を切上げ、104.86円まで上昇、104.55~85円で取引が続いた。予想を上回る米住宅着工件数に104.58円→105.10円まで上昇、予想を下回るミシガン大消費者信頼感指速報値に104.80円から、ロンドンフィキシングでは103.52円まで続落、週末のポジション調整にドルの買い戻しが始まると104.22円まで徐々に値を戻し、104.07円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5447で取引が始まり、1.54台前半のアジア勢の買いは厚く、朝方の1.5437を安値に、徐々に底値を切上げ1.5505まで続伸した。欧州市場は1.5477で取引が始まり、一時1.5524円まで続伸したが、欧州実需筋の売りに上げ止まり、予想外の赤字となったユーロ圏の貿易収支に1.5452まで値を下げた。ECBフィキシングに向け買いが強まり1.5510まで上昇、予想を上回る米住宅着工件数に1.5449まで下落、政府系ファンドの買いに底堅く1.55台を回復、予想を下回るミシガン大消費者信頼感指速報値に、前日高値1.5547を上回りユーロ買いが加速した。ロンドンフィキシングでは1.5565まで上昇、1.5580超えのストップロを誘発し、1.5602まで続伸、オプション勢の売りに上げ止まり、1.5575~00のレンジでの揉み合いから、1.5579で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.79円で取引が始まり、米銀筋の買いに162.13円まで上昇したが、朝方発表された日本のGDPが予想を上回り、上値も重く161.80~10円の狭いレンジで売り買いが交錯、オプションカット過ぎには安値を更新しながら、161.27円まで続落となった。欧州市場は161.51円で取引が始まり、161.27円を安値に、東欧勢の買いに162.35円まで急伸、予想を下回るユーロ圏貿易収支に161.81円まで下落、162円を中心に161.85~162.35円のレンジ取引から162.49円まで上昇した。オプションカット過ぎには、オプション勢の売りに161.43円まで下落、米系ファンドの買いに、162円を超えると投機筋の買いが加速、162.43円まで上昇、結局は161.50円~162.50円の大きなレンジで上下し、162.13円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
7:45 NZ 第1四半期 生産者物価指数(PPI)=前期比2.3%(前回1.3%)→ 予想を上回る
8:50 日 第1四半期 GDP・一次速報=前期比0.8%(予想0.6% 前回0.6←0.9%)、前年比3.3%(予想2.5% 前回2.6←3.5%)→ 予想を上回り一時ドル買いとなる
13:30 日 3月 鉱工業生産・確報=前月比-3.4%(前回-3.1%)、前年比-0.7%(前回-0.4%)
14:00 日 4月 消費者態度指数=35.4(予想35.0 前回37.0)
16:15 スイス 3月 小売売上高=前年比-2.5%(前回3.3%)
18:00 ユーロ 3月 貿易収支=-23億ユーロ(予想5億ユーロ 前回8億ユーロ)、輸出=1294億ユーロ(前回1293億ユーロ)、輸入=1316億ユーロ(前回1286億ユーロ)→ ユーロ高と原油価格の上昇に、予想外のマイナスとなる
21:30 米 4月 住宅着工件数=103.2万件・8.2%(予想94万件 前回95.4万件・-13.8%))、住宅着工許可件数=97.8万件・4.9%(予想92.0万件 前回93.2万件・-5.0%)→ 一戸建ては減少し、集合住宅が増加し2006年1月来最大の伸び
22:55 米 5月 ミシガン大消費者信頼感指速報値=59.5(予想62.0 前回62.6)、景気現況指数=71.7(予想76.0 前回77.0)、消費者期待指数=51.7(予想53.8 前回53.3)→ 28年来の低水準にドル売りとなる


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ベアー米連邦預金保険公社(FDIC)総裁=モーゲージを除くローンで信用収縮が予想される。 米金融機関の財務状況は依然として健全で、貯蓄貸付組合(S&L)の不良債権危機が発生した1980年代に比べて格段に強い。 景気減速時に見られる、より従来型の信用収縮の第2波が来る可能性をデータは示している。2007年末以降の米景気減速は、住宅市場の低迷や、債務不履行・差し押さえ増加との悪循環に直接的に関連。
◎米 → ポールソン米財務長官=資本・信用市場が安定し、問題進展の兆しがみえる。市場は3月時点から著しく沈静化した。 過去のローン引き受けの基準がずさんだったため、在庫減らしや住宅活動の正常化には依然時間がかかる。2006年に始まった住宅市場の調整が今後も続く。
◎米 → ポールソン米財務長官=強いドルが米国の利益にかない、ドルの価値は米経済の強い長期的ファンダメンタルズを反映する。
◎米 → バーニー・フランク米下院金融サービス委員会委員長=米FRBに銀行の預金準備に金利をつけることを正式に要請。
◎米 → ロックハート・アトランタ連銀総裁=インフレは依然高水準、深刻な懸念要因と認識。景気低迷がインフレを押し下げるというのが個人的な予想。インフレが鈍化している兆候が多少みられる。賃金圧力はみられないが、その他の分野でインフレがみられる。金融市場はまだかなりぜい弱。クレジット環境、米国の多くの借り手にとって非常に厳しい。われわれが低成長期にあるという可能性が高い。上期の米経済は低迷、下期から09年にかけて回復する公算。テクニカルな意味でのリセッションは回避するだろうが、米経済は弱い。何が起こっても対応できるよう、政策は柔軟さを保つ必要。資産バブルをはじけさせるような市場介入には慎重。バブルがシステミックリスクにつながるようなら、介入は正当化される可能性。


欧州・英国
◎ユーロ → リープシャー・オーストリア中銀総裁=インフレリスクが存在するとして、ECBの金融政策は物価安定を維持するために適切。ECBが年内に利下げする可能性があるかとの質問に対し、物価安定へのリスクを踏まえれば答えは明確で、インフレリスクは低下していない。 インフレは高過ぎ、3%を超える水準は容認できない。
◎アイスランド → スカンジナビア地域の3中銀、アイスランド中銀とスワップ協定を締結=アイスランドクローナが対ドルで約5%急伸。スウェーデン中央銀行が、スウェーデン、ノルウェー、デンマークの3中銀がアイスランド中銀とスワップ協定を結んだと発表した
◎ユーロ → コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁=今年下半期に成長が鈍化する可能性があるが、リセッションに陥るリスクはない。
ユーロ → メルシュ・ルクセンブルク総裁=第2四半期のユーロ圏成長率はやや鈍化する見込み。
◎ユーロ → トリシェECB総裁・ブリュッセル経済フォーラム=中期的な物価安定は恒久的に確保されるべき。油断する余地はない。インフレ圧力は現在、非常に鮮明になってきている。各国中央銀行、物価安定維持に特に気を配るべき。
◎英 → イングランド銀行=信用収縮対策として銀行が保有するモーゲージ証券と国債を交換する案について、当初の規模は500億ポンドという推定。
◎英 FT紙=英国の大手銀行が800億─900億ポンドのモーゲージ担保資産と英国債との交換を準備している。
ハンバリー → キラリー・ハンガリー中銀副総裁=インフレ目標と中銀の信認を守るため、追加利上げを行う用意がある。
◎トルコ → トルコ中銀(15日)=政策金利を0.5%引き上げ、政策金利の翌日物借入金利を15.25%から15.75%に、翌日物貸出金利も19.25%から19.75%にそれぞれ引き上げた。


日本・その他
◎日本 → 額賀財務相=外貨資産の圧縮や政府短期証券(FB)残高抑制手段として、07年度4月より政府・公的部門のドル送金について外為特別会計を両替に充てることとし、毎年3000-5000億円程度の両替を見込んでいる。国際協力銀行のドル建て融資について08年度5000億円分の融資の一部を外為特別会計から両替に応じている。
◎国連 → 国連、2008年世界経済成長率予測=米住宅市場の悪化で、1.8%(1月時点3.4%)に大幅下方修正。

外国為替 今週のマーケット 2008年5月19日-5月23日

金融不安が一段落し、米金融不安が解消に向かうとの期待感も残りながら、急速な回復も予想できず、期待と不安感とが交錯し、全体では為替変動幅も一時期と比較したら緩やかなものとなっている。しかし、EURやAUDが上昇し不安感も強く、URUSDは5月1日以降はじめて終値で1.55台を示現し、AUDUSDは過去最高を更新、1.55台まで急伸、強気なドルのセンチメントも弱まりつつある。この流れが連休を控えた海外市場(来週5月26日月曜、米国・英国が祭日で休場)で、ドル売りを加速ことなるのではと危惧される。


先週は、日経平均株価は14219.48円と4.13%上昇、NYダウは12986.80ドルと1.89%上昇したが、前週の下げを回復できず引き続き13,000円を割り込んでいる。金価格は上昇したが(899.90←885.80)、原油価格は上昇も落ち着き(126.29←125.96)、ドルは小幅ながら値を下げ、円もクロスでは値を下げて、長期金利は(10年国債利回り)は、日本=1.675%(前週1.555%)、米国=3.85%(前週3.769%)と金利の上昇が目立ち、日米金利差は2.175%まで縮小している。


今週の経済指標から、重要な経済指標の発表も少なく、特に米国の経済指標は極端に少なくなっている。その中で、注目されているのは、21日=イングランド銀行(BOE)MPC議事録とFOMC議事録、そして、22日=米住宅価格指数となっている。先週発表されたBOE銀行四半期インフレレポートでは年後半にインフレが落ち着くことが予想され、緩やかな利下げ期待が強まりつつある。PMC議事録では8対1で金利据え置きが決定されたと予想され、これが変わるようならインパクト大きい。また、先のFOMCでは政策金利が0.25%引き下げられ、市場では来年中旬までは金利が据え置かれることが予想されており、それを裏付けることができるのか、また意外な討議がされたのか気になる。米連邦住宅公社監督局(OFHEO)が発表する米住宅価格指数も、影響力は大きい。


◎住宅関連では、19日=英ライトムーブ住宅価格、22日=米住宅価格指数、23日=米中古住宅販売件数が予定さえ、相変わらず市場へのインパクトは大きい。
◎金融政策では、20日=日銀(金利据え置き予想)、21日=イングランド銀行MPC議事録、米FOMC議事録、23日=日銀金融政策決定会合議事要旨と発表され、今週の波乱要因となっている。
◎インフレ関連では、20=独PPI、スイス価格指数、米PPI、21日=カナダCPIが予定されている。
◎景況感判断では、20日=独・ユーロZEW景況感調査、シカゴ連銀全米活動指数、21日=独Ifo,スイスZEW景況感指数、23日=独・ユーロPMI速報値が予定され、景気の判断を先取りする発表だけに、今後の方向性を判断できる。
◎個人消費関連では、22日=英・カナダ小売売上高で個人消費が判断され、インパクトは大きい。
◎成長関連では、21日=ノルウェーGDP、23日=英GDPが予定されている。


●5/19 (月曜日)
8:50 日本 3月 第3次産業活動指数=前月比予想0.5% 前回-1.7%
14:00 日本 3月 景気動向調査・改訂値: 先行指数=予想 前回20.0%、一致指数=予想 前回33.3%
14:30 日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを予想
15:00 独 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.5% 前回0.7%、前年比予想4.6% 前回4.2%
16:15 スイス 4月 生産者&輸入価格=前月比予想0.5% 前回0.6%、前年比3.4%予想 前回3.9%
18:00 独 5月 ZEW景況感調査=予想-37.0 前回-40.7
18:00 ユーロ 5月 ZEW景況感調査=予想-44.2 前回-44.8
18:00 ユーロ 3月 建設支出=前月比予想0.7% 前回1.2%、前年比予想4.5% 前回4.3%
21:30 カナダ 3月 卸売売上高=予想0.5% 前回-1.8%
21:30 米 4月 生産者物価指数(PPI)総合=前月比予想0.4% 前回1.1%、前年比予想6.6% 前回6.9%、コア(除く食品・エネルギー)=前月比予想0.2% 前回0.2%、前年比予想2.9% 前回2.7%
21:30 米 4月 シカゴ連銀全米活動指数=予想 前回-0.78
2:00 米 コーン米FRB副議長が経済見通しについて講演(ニューオリンズ)


●5/20(火曜日)
8:50 日本 3月 第3次産業活動指数=前月比予想0.5% 前回-1.7%
9:30 豪 4月 豪中銀理事会議事録
14:00 日本 3月 景気動向調査・改訂値: 先行指数=予想 前回20.0%、一致指数=予想 前回33.3%
14:30 日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを予想
15:00 独 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.5% 前回0.7%、前年比予想4.6% 前回4.2%
16:15 スイス 4月 生産者&輸入価格=前月比予想0.5% 前回0.6%、前年比3.4%予想 前回3.9%
18:00 独 5月 ZEW景況感調査=予想-37.0 前回-40.7
18:00 ユーロ 5月 ZEW景況感調査=予想-44.2 前回-44.8
18:00 ユーロ 3月 建設支出=前月比予想0.7% 前回1.2%、前年比予想4.5% 前回4.3%
21:30 カナダ 3月 卸売売上高=予想0.5% 前回-1.8%
21:30 米 4月 生産者物価指数(PPI)総合=前月比予想0.4% 前回1.1%、前年比予想6.6% 前回6.9%、コア(除く食品・エネルギー)=前月比予想0.2% 前回0.2%、 前年比予想2.9% 前回2.7%
21:30 米 4月 シカゴ連銀全米活動指数=予想 前回-0.78
2:00 米 コーン米FRB副議長が経済見通しについて講演(ニューオリンズ)


●5/21(水曜日)
9:30 豪 5月 WestPac消費者センチメント=前月比予想2.0% 前回-1.3%
17:00 ノルウェー 第1四半期 GDP=前期比予想0.7% 前回1.3%、前年比予想 前回6.3%
17:00 独 5月 Ifo 景況指数=予想102.0 前回102.4、現況指数=予想108.2 前回108.4、期待指数=予想96.5 前回96.8
17:30 英 4月 PSNB(公共部門純借入額)=予想-21億ポンド 前回101.6億ポンド、PSNC(公共部門純借入所用額=予想-25億ポンド 前回126.6億ポンド
17:30 英 イングランドMPC議事録 =8対1で政策金利据え置きを予想
17:30 英 4月 マネーサプライM4・速報=前年比予想 前回11.9%
18:00 スイス 5月 ZEW景況感指数=予想 前回-71.4
20:00 カナダ 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想 前回0.4%、前年比予想 前回1.4%
21:30 カナダ 4月 景気先行指数=予想0.1% 前回0.0%
3:00 米 FOMC議事録(4月29・30日) =
ユーロ ECB理事会(発表や政策金利変更の予定無し)、変更があれば21:30時に発表
2:00 米 ウォーシュFRB理事が講演(ワシントン) 「非常時のフェデラルファンド金利活用」


●5/22 (木曜日)
独・フランクフルト休場(聖体節)
8:50 日本 4月 通関ベース貿易収支=予想0.739兆円 前回1.1144兆円
8:50 日本 3月 全産業活動指数=前月比予想-0.2% 前回-1.4%
17:30 英 4月 小売売上高=前月比予想-0.4% 前回-0.4%、前年比予想4.2% 前回4.6%
18:00 ユーロ 3月 新規受注=前月比予想-0.5% 前回0.6%、前年比予想6.4% 前回9.9%
19:00 英 5月 CBI trends-orders=前月比予想-15.0 前回-13.0
21:30 米 5/18週 新規失業保険申請件数=予想37.0万件 前回37.1万件
21:30 カナダ 5月 小売売上高=前月比予想 前回-0.7%、除く自動車=前月比予想 前回-0.3%
23:00 米 3月 住宅価格指数=前月比予想 前回0.6%、第1四半期住宅価格指数=前期比予想-1.0% 前回0.1%
16:00 独 ウェーバー独連銀総裁発言、第10回ブンデスバンク春季会合
22:00 米 クロズナーFRB理事が講演「モーゲージ市場の修復と回復の見通し」(米フロリダ州アメリアアイランド)
ノルウェー Gjedremノルウェー中銀総裁発言


●5/23 (金曜日)
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月8・9日分)
15:15 スイス 4月 貿易収支=予想 前回12.5億スイス
16:30 英 第1四半期 GDP改定値=前期比予想0.4% 前回0.4%、 前年比予想2.5% 前回2.5%
17:00 ユーロ 5月 Comp PMI速報値=予想51.5 前回51.9、製造業PM速報値I=予想50.4 前回50.7、 サービス業PMI速報値=予想51.7 前回52.0
17:00 独 5月 CompositePMI速報値=予想 前回55.0、 サービス業PMI速報値=54.0 前回54.9、 製造業PMI速報値=予想53.5 前回53.6
23:00 米 4月 中古住宅販売件数=予想485万件・-1.6% 前回493万・-2.0%
30カ国財務相・中央銀行総裁会議(G30)(26日まで、エルサレム) トリシェECB総裁、キング英中銀総裁、周小川・中国人民銀行総裁らが参加
5月26日(月)は米国(メモリアルデー)、英国(バンクホリデー)で休場となり、ロングウィークエンド前にポジション調整が強まる可能性がある

2008年05月19日

小さな政府江戸幕府 29 田沼意次の重商業主義経済政策 株仲間の奨励による法人税獲得

江戸時代の三大改革「享保の改革」「寛政の改革」「天保の改革」は、米を中心とする〈重農主義〉的政策だが、江戸時代中期に老中として幕政を主導した田沼意次は、過去に例を見ない〈重商業主義〉的経済政策を実施した。「享保の改革」と「寛政の改革」の間をつなぐ田沼時代(1767~1786年)と呼ばれる20年間は、まるで16世紀の欧州のように自由主義経済の発展を促すもので、日本の経済史の流れの中では異質に見える。その後に「寛政の改革」を主導する松平定信に政策、人格とも否定され、日本史では「田沼=悪人」「賄賂政治家」というイメージがつきまとうものの、実は田沼は現在の自由主義や拝金主義につながる多くの新しい経済政策を行っていのだ。


田沼意次は名門出身ではないが、異例の出世を果たした稀有な人物だ。父は紀州藩の足軽だったが、8代将軍・徳川吉宗が将軍就任に際して登用され、江戸の幕臣に加えられた「紀州組」の一人だ。田沼はのちに9代将軍となる家重(吉宗の長男)の御側御用取次(現在なら教育・雑用担当兼秘書)に抜擢され、家重の将軍就任後に1万石の所領を与えられる。家重は父・吉宗とは反対に病弱だったため、大御所となった吉宗は、孫の家治に期待をかけた。1751年に吉宗が亡くなると、凡庸な家重は老中に政治を任せたが、将軍就任期間は短く、1760年、家重が隠居し、長男の家治が家督を継いだ。


10代将軍・家治が重用したのが田沼意次だ。家重の死後も、家治は田沼を信頼し、田沼は破竹の勢いで昇進。1767年には遠江相良藩(現在の静岡県牧之原市)の初代藩主となる。家治は田沼の新しい政治感覚を高く評価したようだ。田沼は1769年に老中格になり、幕府の閣僚として幕政改革を手がけるようになる。その彼が採用したのは重商業主義経済政策だ。


具体的には、株仲間の積極的な公認、銀座の専売制の実施、貨幣制度の見直し、鉱山の開発、外国貿易の拡大、ロシアの脅威と貿易を意図にした蝦夷地の開発計画、下総国印旛沼の干拓の着手などだ。この結果、幕府の財政は改善し、景気は上昇した。この大雑把なラインナップからでも、彼が「農業」でなく「商業」に軸足を置いていることがよくわかる。失敗に終わった政策もあるが、まるで初期資本主義経済の基盤づくりをするかのようなものばかりだ。


では、田沼の政策をひとつずつ見ていこう。株仲間の結成は、「享保の改革」において物価上昇を抑制する目的で大岡忠相が推進したものだ。これに対し田沼が同業者組合の設立を奨励したのは、幕府の現金収入増と商業者の競争力を高めるためであったようだ。株仲間でも幕府の庇護を受ける株仲間ではなく、商人が自主的に結成する「願株」を奨励し、塩や醤油、銀座など特定の産業には、専売制などの特権を与えるという「アメ」を見せて競争心をあおった。その見返りとして「ムチ」もあった。運上金、冥加金(上納金)を税として徴収したのだ。「商人の市場への自由競争を歓迎しよう。努力すれば市場は独占できる。


しかし、税金はきっちり払ってくれ」という、とても現実的な政策だ。吉宗の時代に新田開発はほとんど終了し、年貢を増やそうとしても限界があった。農民からの租税、つまり年貢収入だけでなく、大きな勢力になってきた商人から法人税を取れば、幕政はもっと潤うはず。だからもっと商業を重んじ、商人が増えるような政策を実施する。これは理にかなった道筋だ。また、商人からすれば、質素倹約、我慢を強いられる社会より、努力をすれば大きな財を築くこともできる社会のほうが魅力的に映ったはず。


このように商業を重んじたことで、町人や役人の拝金主義が進む。そこから賄賂が横行するようになったことから、田沼には「賄賂政治家」というイメージがつきまとう。また、都市部において商業が活性化したことで農民が都市部に流れ込み、農村の荒廃が進むという「負」の面もある。賄賂にまみれた老中であったことが反対勢力のデマだったのか、事実だったのかは定かではないが、田沼が先見性に富んだ経済通であったことだけは確かだ。しばらく彼の政策を検証していこう。

By Master K/益田 慶

2008年5月18日 今週の為替戦略

米金融機関の流動化対策が効を奏し金融不安が一段落し、米国の大型減税に個人消費の拡大が期待でき、預金準備金の金利付加案に、金融機関の収益改善の期待感も見込まれている。米金利は4月4日週をボトムに、昇転しドルは回復していたが、4月25日週をピークに金利上昇は足踏みし、ドルの上昇も弱まり、期待と不安感とが交錯し、全体では為替変動幅も一時期と比較したら緩やかなものとなっている。


ユーロは、ユーロ圏の第1四半期GDPは前年比2.2%(予想1.8%)と、予想外の成長となった半面、3月の貿易収支は-23億ユーロと、ユーロ高と原油価格の上昇に、予想5億・前回8億ユーロから低下し、予想外の赤字となった。また、トルシェECB総裁やアルムニア欧州委員会委員は、第2四半期の成長は減速する可能性が高いと発言、今後の成長に不安が残り、強気なユーロ高相場も描き難い状況となっている。


ポンドは、英銀行改革法や所得減税がプラスと判断されるが、金融市場が不安定で、住宅価格の下落が続き(RICS住宅価格=-95.1と1978年来の低水準)、小売売上高も前年比1.0%と過去3年で最も弱い。逆に、生産者物価は前年比7.5%と、予想6.4%・前回6.5%を大幅に上回り、消費者物価指数は前年比3.0%と、予想2.6%・前回2.5%から上昇、インフレリスクが拡大した。イングランド銀行の四半期インフレ報告では、年後半に3.7%をピークに2年間で2%のインフレターゲット以下に収まると指摘されているが、いままでの利下げ観測が払拭され、金利上昇=景気後退と、BOEは非常に難しい舵取りを迫られて、ポンド売りの要因となっている。


円は、ドル円が日米金利差に非常に敏感に反応し、金利差拡大によりドルショートポジションの巻き戻しにドル円は上昇、金利差拡大傾向が弱まると、ドル円の売りが再開され円高に動いている。今週もこの流れが続きそうで、2%のFFレートの下げ止まりと、長期に渡る金利は据え置きが予想され、結果的に買い戻された比率に応じてドル円は下落しそうで、クロス円中心の相場展開が中心になりそうで、AUDJPYがどこまで上昇できるか注目したい。


ドルは、ユーロや豪ドルが上昇しドル安の不安感も残る。EURUSDは5月1日以降はじめて終値で1.55台を示現し、AUDUSDは過去最高を更新、0.95台まで急伸、強気なドルのセンチメントも弱まりつつある。この流れが連休(来週5月26日月曜、米国・英国が祭日で休場)を控えた週にどのように影響するのか気になる。反落しドル買いとなる相場も否定できないが、これらの通貨が先導してドル売りを加速させる可能性が高い。


先週は、日経平均株価は14219.48円と4.13%上昇、NYダウは12986.80ドルと1.89%上昇したが、前週の下げを回復できず引き続き13,000円を割り込んでいる。金価格は上昇したが(899.90←885.80)、原油価格は上昇も落ち着き(126.29←125.96)、ドルは小幅ながら値を下げ、円もクロスでは値を下げて、長期金利は(10年国債利回り)は、日本=1.675%(前週1.555%)、米国=3.85%(前週3.769%)と金利が上昇し、日米金利差は2.175%まで縮小している。

Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、

主要通貨では:
全体では変動幅も狭まり落ち着いた相場で、低金利通貨でドル高→高金利通貨ではドル安と、ドルは通貨間で変動に差が生じている。USDJPYは+1.25%と最もドルが上昇、逆にAUDUSDは7.25%高金利のキャリートレードとCRBが一時430に乗るなど商品価格の上昇に、+1.21%とAUDが上昇しUSDは下落、全体で見ると$Indexは72.779(前回73.056)とややドル高に振れている。


USDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 105.20 105.63 102.61 102.82 -2.59 -2.46% 3.02 2.87%
16-May-08 103.04 105.45 102.57 104.07 1.25 1.22% 2.88 2.80%


EURUSD   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 1.5435 1.5595 1.5285 1.5482 0.57 0.37% 3.10 2.01%
16-May-08 1.5451 1.5602 1.5365 1.5579 0.97 0.63% 2.37 1.53%


USDCHF   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 1.0554 1.0625 1.0396 1.0411 -1.62 -1.53% 2.29 2.17%
16-May-08 1.0417 1.0601 1.0405 1.0477 0.66 0.63% 1.96 1.88%


GBPUSD   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 1.9727 1.9782 1.9460 1.9539 -1.78 -0.90% 3.22 1.63%
16-May-08 1.9507 1.9635 1.9365 1.9576 0.37 0.19% 2.70 1.38%


AUDUSD   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 0.9357 0.9506 0.9341 0.9434 0.89 0.95% 1.65 1.77%
16-May-08 0.9403 0.9560 0.9291 0.9555 1.21 1.28% 2.69 2.85%


USDCAD   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 1.0193 1.0198 0.9998 1.0052 -1.41 -1.38% 2.00 1.96%
16-May-08 1.0057 1.0105 0.9943 0.9991 -0.61 -0.61% 1.62 1.61%


NZDUSD   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 0.7816 0.7935 0.7649 0.7692 -1.05 -1.35% 2.86 3.67%
16-May-08 0.7665 0.7744 0.7536 0.7741 0.49 0.64% 2.08 2.70%


円クロスでは:
久々に円全面安の展開となった。為替変動率が下がり、キャリートレードが積み上がりやすく、円と同じクレジットリスクのヘッジ通貨のCHFに対して弱い。AUDJPY=2.46%と最も上昇率が高く、EURJPY=1.86%、NZDJPY・CADJPY=1.79%と大幅な円売りとなった。


EURJPY   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 162.39 163.10 158.60 159.17 -3.37 -2.07% 4.50 2.77%
16-May-08 159.22 162.95 158.65 162.13 2.96 1.86% 4.30 2.70%


GBPJPY   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 207.53 208.30 199.77 200.97 -6.78 -3.26% 8.53 4.11%
16-May-08 201.00 204.98 200.16 203.62 2.65 1.32% 4.82 2.40%


CHFJPY   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 99.64 100.06 98.26 98.82 -0.87 -0.87% 1.80 1.81%
16-May-08 98.89 99.89 98.44 99.31 0.49 0.50% 1.45 1.47%


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 98.44 99.83 96.29 97.05 -1.43 -1.45% 3.54 3.59%
16-May-08 96.89 99.79 96.39 99.44 2.39 2.46% 3.40 3.50%


NZDJPY OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 82.21 83.02 78.51 79.11 -3.04 -3.70% 4.51 5.49%
16-May-08 78.97 80.84 78.51 80.53 1.42 1.79% 2.33 2.95%


CADJPY   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 103.17 105.36 101.59 102.30 -1.06 -1.03% 3.77 3.65%
16-May-08 102.41 105.57 101.90 104.13 1.83 1.79% 3.67 3.59%

IMM通貨先物:
各通貨ともロングポジションが減少、EUR・GBPを除きショートポジションが拡大し、結果としてはドルの信認が高まったことを示している。JPYロングポジションは4月22日週の水準まで低下、CAD・AUD・NZDはロングながらも減収し、CHFはショートが増加、EUR・GBPはやや減少したがショートポジションが継続している。


JPY Long Short Net
06-May-08 69,355 20,620 48,735
13-May-08 62,209 28,393 33,816


EUR Long Short Net
06-May-08 54,383 66,895 -12,512
13-May-08 55,409 64,908 -9,499


GBP Long Short Net
06-May-08 13,874 44,311 -30,437
13-May-08 25,873 50,677 -24,804


CHF Long Short Net
06-May-08 19,125 23,262 -4,137
13-May-08 13,758 31,194 -17,436


CAD Long Short Net
06-May-08 48,104 16,392 31,712
13-May-08 46,246 16,837 29,409


AUD Long Short Net
06-May-08 75,627 10,206 65,421
13-May-08 69,793 12,339 57,454


NZD Long Short Net
06-May-08 11,449 5,112 6,337
13-May-08 11,193 7,749 3,444

今後の金利予想は:
国   予定日  現行政策金利  予想:         
USD  6月25日 2.00% 金利据え置きを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR  6月5日 4.00% 金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 6月5日 5.00% 金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 5月20日 0.50% 金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 6月3日 7.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 6月4日 8.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF  6月19日 2.75% 金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 6月10日 3.00% 0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 5月28日 5.50% 金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK  7月3日 4.25% 金利据え置きを予想 (Repo rate)

今週の経済指標から、重要な経済指標の発表は少なく、特に米国の経済指標は極端に少なくなっている。その中で、注目されているのは、21日=イングランド銀行(BOE)MPC議事録とFOMC議事録、そして、22日=米住宅価格指数となっている。先週発表されたBOE銀行四半期インフレレポートでは、直近の利下げ観測は払拭され、年後半にインフレが落ち着くことが予想され、来年からは緩やかな利下げ期待が残っている。PMC議事録では8対1で金利据え置きが決定されたと予想され、これが変わるようならインパクトは大きい。FOMCでは政策金利が0.25%引き下げられ、来年中旬までは金利が据え置かれることが予想されており、それを裏付けることができるのか、また意外な討議がされたのか気になる。米連邦住宅公社監督局(OFHEO)が発表する米住宅価格指数も影響力は大きい。


◎住宅関連では、19日=英ライトムーブ住宅価格、22日=米住宅価格指数、23日=米中古住宅販売件数が予定さえ、相変わらず市場へのインパクトは大きい。
◎金融政策では、20日=日銀(金利据え置き予想)、21日=イングランド銀行MPC議事録、米FOMC議事録、23日=日銀金融政策決定会合議事要旨と発表され、今週の波乱要因となっている。
◎インフレ関連では、20=独PPI、スイス価格指数、米PPI、21日=カナダCPIが予定されている。
◎景況感判断では、20日=独・ユーロZEW景況感調査、シカゴ連銀全米活動指数、21日=独Ifo,スイスZEW景況感指数、23日=独・ユーロPMI速報値が予定され、景気の判断を先取りする発表だけに、今後の方向性を判断できる。
◎個人消費関連では、22日=英・カナダ小売売上高で個人消費が判断され、インパクトは大きい。
◎成長関連では、21日=ノルウェーGDP、23日=英GDPが予定されている。


●ドル円
ドル円は、日本国内の政治的な動きや経済を見ていると、日本の国際競争力の低下、財政赤字の増加、人口の減少等、良い状況を挙げることはむ難しく、円高に動くことを期待することは非常に難しい。しかし、為替とは相対的なもので、他がより悪ければ悪いなりに買われるもので、国内の機関投資家は外債投資を控え、ファンドはキャリートレードを再開しているが、まだ本格的とは言いがたい。先々週は102.61円~105.63円、先週は102.57円~105.45円と、レンジ相場が続き、今週もドル円主導での、方向感は定まらない状態が続きそうである。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続いている。上値のポイントは105.68円、106.40円、106.58円、108.17円、108.60円。下値のポイントは、103.68円、102.50円、98.13円、97.73円。RSIは38と上昇ラインも消滅し、トレンドモメンタムは買いを示唆している。Monthlyチャートは98.13円~106.57円のレンジに入り、RSIは30と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを続けている。Dailyチャートは、102.50円~106.00円のレンジで上値が重くなり、RSIは67と買いがやや強く、トレンドモメンタムも買いを継続。トータルの判断は、短期的には買いが強まる可能性が残るが、106.58円を超えるまではドル下落のリスク続き円高を期待したい。Daily=買い~ニュートラル、Weekly=ミックス~売り、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、2週間ぶりに1.55台で終了した。1.52台で下値が確認され、1.53~1.55のレンジ相場を上抜けし上振する可能性が残るが、それには1.60の大台を超えることが前提となる。予想を上回るGDPにユーロ買い再開の期待が持てる反面、今後の成長拡大は望めず、景気鈍化にインフレリスク軽減を期待するような状況では、大幅なユーロ買いも期待薄。今週は買い先行で高値を試すことを期待しながら、上値が失敗すると、大幅なユーロ売り繋がりそうで、厄介である。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、1.5043~1.6058のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5916、1.6008、1.6058、1.6909。下値のポイントは、1.5365、1.5302、1.5002、1.4961、1.4374、1.4309。RSIは62と長かった上昇ラインも崩れ、下降ラインに変わっているが、トレンドモメンタムは買いを継続している。Monthlyチャートは、上昇トレンドが続き、1.5012~1.6434のレンジに入り、RSIは81と上昇ラインが崩れたが、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.6000のレンジに入り上限を試して、RSIは下降ラインを維持、トレンドモメンタムも売りを継続している。トータルの判断は、1.53~1.56のレンジに入るか、1.53~1.59のレンジに入るのか、上値を試し、逆に失敗したら、レンジ相場に逆戻り。Daily=売り、Weekly=買い、Monthly=買い。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.94の重要な下限を何とか維持し1.96まで値を戻し、下落リスクが弱まっているが、引き続き下げ方向が強く続いている。利下げ見通しはインフレリスクが高まり後退したと思われるが、景気後退=インフレリスク低下期待に、年後半の利下げの思惑は払拭されていない。先週はクロス全体で円は弱含みの週となったが、円売りが進むほど、下落リスクが拡大しているように思えてならない。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間近くで取引が続いている。上値のポイントは、205.61円、213.70円、214.01~04円、218.89円。下値のポイントは、200.62円、195.62円、191.29円。RSIは34と下降ラインが崩れて横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。Monthlyチャートは、198.21円~214.48円が両サイドのターゲットとなり、RSIは下降ラインから横ばいに変わり、トレンドモメンタムは売りなっている。Dailyチャートは、200円~205.50円のレンジで、RSIは57と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変化している。トータルの判断は、何処まで上昇できるのか上値を試し、失敗したら売りに変化する柔軟性が必要。Daily=売り、Weekly=ニュートラル~買い、Monthly=売り。

2008年05月20日

2008年5月20日 19日の海外為替市場

日経平均株価=14269.61(50.13 0.35%)、NYダウ=13028.16(41.36 0.32%)、独DAX=7225.94(69.39 0.97%)、英FTSE=6376.50(72.20 1.15%)、金=905.80(5.9 0.66%)、原油=127.05(0.76 0.60%)。原油価格は最高値を更新。

 
アジア市場は、朝方発表された英ライトムーブ住宅価格が強く、一時GBPの買いが見られが長続きできず、取引量も少なく、主要通貨では狭いレンジでの取引となった。


欧州市場は、先週末流れ試しのドル売りからは入ったものの、追従もなく、ポジション調整の売りに結局は元の水準に戻し、GBPUSD=1.9623→1.9525(欧州市場)→1.9453(米国市場)まで下落。逆にCADの買いが強く、USDCAD=0.9994→0.9954(アジア市場)→0.9925(欧州市場)→オプションカットで0.9900(米国市場)オプションバリアを試す動きが続いたが、その後も達成できずにいる。


米国市場は、米景気先行指数の発表を契機にドル買いが強まり、主要通貨ではドル高の動きとなったが、米国株が150ドル近い上昇から値を下げ、USDJPYは値を下げ、クロスでは円いが強まった。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.02円で取引が始まり、103.94円を安値に、AUDJPYやGBPJPYの買い、投機筋や米系証券の買いに104.30円まで上昇したが、本邦実需筋の売りに上値を押さえられ、 104.00~20円のレンジから、欧州勢の参入に103.88円まで下落した。欧州市場は104.12円で取引が始まり、主要通貨でドル売りが加速、103.63円まで下落したが、アジア勢や投信筋の買いに104.12円まで徐々に値を戻し、103.90~10円のレンジで取引が続いた。NYダウが一時150ドル近く上昇し、米景気先行指数が若干予想を上回り、オプション勢の買いに104.69円まで上昇、米系ファンドの利食い売りと、クロスの円買いに上値を押さえられ、104.50~65円のレンジで取引が続いた。NYダウが前日同水準近くまで値を下げると、104.18円まで値を下げ、06:00時では104.33円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5594で取引が始まり、薄商いの中で投機筋の利食い売りに1.5560まで値を下げたが、アジア勢+ファンド勢の買いに下げ止まり、1.5560~90での揉み合いから、欧州勢の買いに1.5603まで上昇した。欧州市場は1.5576で取引が始まり、東欧勢の買いに前日の高値1.5602を超え1.5634まで上昇したが、追従も無く実需筋の売りに1.5567まで下落、1.5570~95のレンジで取引が続いた。欧州勢の売りに1.5560を割り込み、米景気先行指数の発表を契機に、1.5530~50のストップロスを誘発し、1.5500のオプション勢の買いを消化し、ロンドンフィキシング後には1.5486まで続落となった。北欧勢の買いに下げ止まり、1.5495~20のレンジで売り買いが交錯、06:00時では1.5510で取引されている。

●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.25円で取引が始まり、AUDJPYやGBPJPYの買いに前日の高値162.49円を一時上回り162.54円まで上昇したが、追従も無く161.00円まで下落、162.00~30円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は162.19円で取引が始まり、欧州勢の売りに一時161.80円まで下落、161.90~20円の狭いレンジで取引が続いた。NYダウの上昇にも買いは鈍くレンジ相場が続いていたが、ロンドンフィキシングの買いに一時162.33円まで上昇、NYダウが前日終値近くまで値を下げると、161.56円まで続落、06:00時では161.69円で取引されている。、


●主な経済指標の結果
カナダ・トロント休場(ビクトリア・デー)
9:01 英 5月 ライトムーブ住宅価格=前月比1.2%(予想-0.6% 前回-0.1%)、 前年比2.2%(予想0.3% 前回1.3%)→ 過去最高
23:00 米 4月 景気先行指数=前月比0.1%(予想-0.1% 前回0.1%)、一致指数=0.0%(前回0.0%)、遅行指数=0.1%(前回0.4%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → フェルドスタイン全米経済研究所(NBER)所長=米国景気の基調は12~1月以降に下方に転換。現在の危機は最近の2回のリセッションとは異なっており、底が深いとどうかを判断するのは時期尚早だと述べた。月次の指標をみた場合、トレンドが12~1月以降に転換したのは明らか。鉱工業生産や実質所得、雇用、小売売上高などの分野は、2月はひどかったが、3月はこれより若干ましだった。4月は減少幅が予想よりも小さかった。
◎米 → 全米企業エコノミスト協会=52人のエコノミストは米下半期成長見通し2.1%へ下方修正。


欧州・英国
◎ユーロ → ラガルド仏経済雇用相=急激で過度の為替変動は世界経済にプラスにならない。
◎ユーロ → ミロウ独財務次官=2008年の独GDP伸び率、2%を上回る可能性。対ドルで過去最高値をつけているユーロについて、原油価格の押し下げにつながるものの、貿易収支の面では問題。ドイツ経済はユーロ相場の上昇に敏感。世界的な信用収縮を受けたショックはまだ続く可能性がある。クレジット危機の影響は、実体経済に及ぶだろう。
◎ユーロ → ドイツ連銀の月報=インフレ率は向こう数カ月間で著しく加速し、大幅に鈍化するのは晩秋以降となる可能性が高い。非金融機関向け融資の強い伸びが物価安定策にとって懸念材料。長期にわたってインフレ期待を抑制することが金融政策の主要課題。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=世界経済は持続的で非常に著しい市場の調整に直面しており、政策当局者は物価安定を目指す必要がある。雇用を維持および拡大する上でインフレ抑制が最善の方法。中期的な物価安定や物価安定に対する信頼感は、高水準の成長や持続可能な雇用創出を達成する上で最善の方法。原油・食品価格の上昇でインフレ圧力が強まっており難しく厳しい時期だ。
◎ユーロ → ゴンサレスパラモECB専務理事=インフレ上昇のリスクが続き、弱まっている兆候はない。インフレは抑制されている。ユーロは市場混乱の緩衝材に。
◎スイス → UBS・CEO=信用危機の大部分は過ぎ去ったが、同行のリスクポジションは依然とおおきく、引き続き圧縮している。


日本・その他
◎日本 → 津田財務次官=米景気後退懸念など下方リスクあり、景気の先行き慎重に見たい6月のG8財務相会合、世界経済・開発・気候変動などが議論の柱。G8財務相会合ではFSF最終報告の進ちょく状況について報告行われる。米景気後退懸念など下方リスクあり、景気の先行き慎重に見たい。
◎OPEC → ヘリルOPEC議長=9月総会での増産決定の可能性は低い。

2008年5月20日 本日の為替戦略

為替の証拠金取引が急拡大しているとの新聞記事が多く目に付く。取引システムもすばらしいものが多く、金融機関のプロが使用しているシステムと大差が無いように思える。しかし、為替レートを提示するのも、カバーをするのも、金融機関のディーラーであり、彼らもバジェットがあり、儲からないと首になる。個人の取引量は急拡大して、金融機関でも個人との取引を拡大していることをよく耳にするが、市場参加者はもとより、全ての金融機関は儲けを追及しているのであって、金融機関はサービスを無料で提供していることではないことを、忘れないでほしい。


さて、為替市場もドル相場が混沌とし読み難くなっている。目は強い通貨と弱い通貨の選別に入っている。AUDやCADは非常に強く、逆にGBPが弱い、現状ではこの流れが続きやすく、EURやJPYはレンジ相場に入り、次の急騰を迎えるまでは逆張り相場が続きそうである。相場観は円高なのだか・・・・。


本日の経済指標・その他では、日銀の金融政策決定会合があり、0.5%の政策金利据え置きは間違いなさそうである。独PPI、ZEW景況感調査、EUR景況感調査、米PPIなど本日は経済指標の発表が多い。


●ドル円
ドル円は、103円~105円のレンジで方向性が定まらない。4月以降は円安を期待した参加者にとっては上昇力もそれほどでもなく、失望していることだろう。円高相場を期待した参加者も100円を再び割り込むことも無く、103円台の買いは強い。このレンジが続く間は逆張り相場を考えているが、徐々に上値が重くなっているように感じられてならない。


ドル円の4時間チャートは、103円~105円のレンジに入っている。上値のポイントは、104.98円、105.58円、105.67円。下値のポイントは、103.71円、102.60円、101.46円。RSIは46と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、下降ラインが崩れ買いの流れが続き、RSIは56と引き続き50を上回り、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、102.50~104.50円のレンジに入り、RSIは62と横ばいに推移、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.55の大台を維持し、引き続きユーロ高の傾向を維持しているが、第2四半期以降のユーロ圏の景気鈍化が心配され、米景気と欧州とを比較しならが、大きなポジションを取りにくい状況が続きそうである。ややユーロロングで攻めたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.55~1.5650のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5563、1.5602、1.5663、1.5682。下値のポイントは、1.5500、1.5474、1.5396。RSIは54で横ばいながら50を上回り、トレンドモメンタムも買いが続いている。1時間チャートは、1.55~1.5650のレンジに入り、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りになっている。Dailyチャートは、1.5340~1.6000のレンジに入り、狭くは1.5340~1.5758に入り、RSIは42と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、1.5474~1.5663のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、円クロスは買い・売りと日々変化しながら、緩やかな下降トレンドに入っているように思えてならない。GBPは金利が高いので、または、AUDJPYの買いとGBPJPYの売りを組み合わせたりするのも一案では。


ポンド円の4時間チャートは、203円~205円のレンジから徐々に上値が重くなっている。上値のポイントは、205.10円、205.48円、208.00円。下値のポイントは、202.96円、201.74円、199.77円。RSIは47と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りになっている。1時間チャートは、203円~204.50円のレンジが続き、RSIは横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、200円~205.50円のレンジで、RSIは56と横ばい、トレンドモメンタムは売りを示している。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 3月 第3次産業活動指数=前月比予想0.5% 前回-1.7%
9:30 豪 4月 豪中銀理事会議事録
14:00 日本 3月 景気動向調査・改訂値: 先行指数=予想 前回20.0%、一致指数=予想 前回33.3%
14:30 日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを予想
15:00 独 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.5% 前回0.7%、前年比予想4.6% 前回4.2%
16:15 スイス 4月 生産者&輸入価格=前月比予想0.5% 前回0.6%、前年比3.4%予想 前回3.9%
18:00 独 5月 ZEW景況感調査=予想-37.0 前回-40.7
18:00 ユーロ 5月 ZEW景況感調査=予想-44.2 前回-44.8
18:00 ユーロ 3月 建設支出=前月比予想0.7% 前回1.2%、前年比予想4.5% 前回4.3%
21:30 カナダ 3月 卸売売上高=予想0.5% 前回-1.8%
21:30 米 4月 生産者物価指数(PPI)総合=前月比予想0.4% 前回1.1%、前年比予想6.6% 前回6.9%、コア(除く食品・エネルギー)=前月比予想0.2% 前回0.2%、 前年比予想2.9% 前回2.7%
21:30 米 4月 シカゴ連銀全米活動指数=予想 前回-0.78
2:00 米 コーン米FRB副議長が経済見通しについて講演(ニューオリンズ)

外国為替再入門 11 インターバンク市場、対顧客市場

外国為替市場は、コンピュータと通信回線で結ばれた市場です。取引所のような物理的な場はありません。通信ネットワークを通じてマーケットが形成されているのです。このバーチャル市場に銀行、企業、個人が外国為替市場に参加しています。


外国為替市場は、インターバンク市場(銀行間市場)と顧客市場から成り立っています。銀行は通信ネットワークを使って互いに取引を行います。これをインターバンク市場(銀行間市場)といいます。インターバンク市場での取引レートをインターバンク・レートといいます。


インターバンク市場では、銀行間が直接取引する場合と仲介業者(ブローカー)を介して取引をするケースがありますが、前者を直取引、後者をブローカー取引といいます。


銀行は、銀行間で取引を行うだけでなく、個人や企業などの顧客とも取引を行います。この取引を行う市場を顧客市場といいます。かつてはこの業務は認可を受けた特定の銀行、企業にしかできませんでしたが、外国為替管理法の改正により自由化されました。


顧客市場で取引される為替レートは、インターバンク・レートによって決定されます。銀行は他の銀行、顧客との交換レートを提示します。これを建値といいますが、銀行は、このレートを求められれば提示しなければなりません。


マーケットを形成する銀行には、銀行間取引専門のインターバンク・ディーラーがいます。通貨ごとに担当を分担し、多くの銀行と取引を行います。対顧客との取引担当をカスタマー・ディーラーといいます。カスタマー・ディーラーは対顧客に市場情報を提供したり、助言したり、取引を履行するのが業務です。これらインターバンク・ディーラー、カスタマー・ディーラーの他に、自己ディーリングによる売買でポジションをとるプロプライアトリー・ディーラーがいます。為替ディーラーはこのような3種類の業務を行う人たちのことをいいます。


為替マーケットは24時間取引の市場です。ウェリントン、シドニーから始まって、東京、香港、シンガポール、ドバイ、フランクフルト、ロンドン、ニューヨークと各都市がすべての時間帯をカバーしてシームレスにつながっています。

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2008年05月21日

2008年5月21日 20日の海外為替市場

日経平均株価=14160.09(-109.52 -0.77%)、NYダウ=12828.68(-199.48 -1.53%)、独DAX=7118.50(-107.44 -1.49%)、英FTSE=6191.60(-184.90 -2.90%)、金=920.20(14.40 1.59%)、原油=129.07(2.02 1.59%)。


独・米インフレ指標が強く、原油価格が最高値を更新=129ドルを突破、金価格は920ドル台に上昇、欧米株価は下落。


アジア市場は、5月豪中銀理事会議事録で、「追加利上げについて多大な時間をかけて討議」、「需要が予想ほど鈍化しなければ金利の見直しが必要」→ 利上げの可能性が残り、AUDUSD=0.9522→0.9587(アジア)→0.9615(欧州)と24年ぶりの高値を更新し上昇。


欧州市場は、独生産者物価指数=前月比1.1%(予想0.5% 前回0.7%と、2006年8月来の高水準となり、利上げ観測高まり、EURUSD=1.5541→1.5675(欧州)→1.5682(米国)と上昇へ繋がりドル売りを先導、株価は下落し円も買われる。


スイス生産者輸入物価指数=前月比0.7%( 予想0.5%)と、予想を上回りUSDCHF売りが加速。


ZEW景況感調査=期待指数-41.4(予想-37.0 前回-40.7)と弱く、現況指数=38.6(予想32.0 前回32.0)と強く、EURUSD=1.5604→1.5565(グローバル投資家の売り)→1.5675(欧州勢の買い)と上下に激しく動く。


米国市場は、米生産者物価指数=前年比6.5%(予想6.6% 前回6.9%)、コア前年比3.0%(予想2.9% 前回2.7%)→ 株価が下落しUSDJPY=104.17円→103.46円までが下落、終わってみればドル安の一日。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.32円で取引が始まり、ゆうちょ銀行が1兆円の外債投資を検討との報道に、104.49円まで上昇したが、仲値の本邦機関投資家の売り+AUDUSDの上昇に上値は重く、アジア株の下落+主要通貨の上昇+アジア中銀の売りに103.72円まで続落となった。欧州市場は103.81円で取引が始まり、弱い欧州株にも、オプション勢の買い+クロス円の売りに徐々に底値を切上げ、104.22円まで上昇したが、米生産者物価指数の発表に株価が弱く、103.54円まで下落した。103.50円のオプションバリアを試しながら、オプションカットでは一時103.45円まで下落したが、抜け切れず103.96円まで値を戻し、103.55~85円のレンジで売り買いが交錯、06:00時では103.69円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5509で取引が始まり、1.5504~45の狭いレンジで揉み合いとなったが、独生産者物価指数に、アジア中銀・マクロ系ファンドのユーロ買いが始まり、1.5610まで徐々に底値を切上げた。欧州市場は1.5576で取引が始まり、1.5600~05のストップロスを試し1.5616まで上昇、ZEW景況感調査の期待指数が弱く+現況指数が強くミックスで1.5563まで下落→1.5651まで上昇の乱高下。フランツZEW所長が「ECBは近い将来利上げ行うと思う」との発言に1.5675まで続伸、欧州勢の売りに上げ止まり、オプションカットでは1.5681の高値をつけ、EURJPYの売りに上値も重くなり、1.5625~80のレンジで売り買いの攻防が続き、06:00時では1.5647で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は ユーロ・円は161.81円で取引が始まり、朝方は162.23円まで上昇、逆に、昨日NY市場の安値161.56円を割り込み、161.46円まで下値を試したが、これも失敗、予想を上回る独生産者物価指数やスイス生産者輸入物価指数に161.98円まで上昇した。欧州市場は161.71円で取引が始まり、本邦資本筋の買いに底値を切上げ162.06円まで買い戻されたが、独ZEW景況感調査後のEURUSDの買いに162.53円まで上昇、フランツZEW所長の発言に163.07円まで急伸した。株価は弱く、オプション勢の売りとファンド筋の利食い売りに162.65~00円で売り買いが交錯したが、米生産者物価指数を受けた株価の下落に、円を買い戻す動きが強まり162.07円まで下落、ロンドンカット後には一時162.76円まで値を戻したが、162.20~50円のレンジが続き、06:00時では162.25円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 3月 第3次産業活動指数=前月比0.3%(予想0.5% 前回-1.6←-1.7%)
10:30 豪 4月 豪中銀理事会議事録=豪中銀、5月豪中銀理事会議事録=追加利上げについて多大な時間をかけて討議。需要が予想ほど鈍化しなければ金利の見直しが必要。内需の伸びが大幅に鈍化したさらなる証拠がある。金融政策の効果を見極めさらなる時間をかけることが適切→ 予想以上に利上げ観測が強く、AUD買いが強まり、ドル売りをリード
14:00 日本 3月 景気動向調査・改訂値: 先行指数=18.2%(前回20.0%)、一致指数=30.0%(前回33.3%)
14:30 日本 日銀金融政策決定会合=全一致で政策金利0.5%の据置きを決定、予想通り
15:00 独 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比1.1%(予想0.5% 前回0.7%)、前年比5.2%(予想4.6% 前回4.2%)→ 2006年8月来の高水準、予想を大幅に上回り利上げ観測高まり、EURUSD急騰。
16:15 スイス 4月 生産者輸入物価指数=前月比0.7%( 予想0.5% 前回0.6%)、前年比3.6%(3.4%予想 前回3.9%)→ 予想を上回りCHF買いが強まる。
18:00 独 5月 ZEW景況感調査: 期待指数=-41.4(予想-37.0 前回-40.7)、現況指数=38.6(予想32.0 前回32.0)→ 期待指数や予想を下回る、現況指数が上回りEURUSDは上下に振れる。
18:00 ユーロ 5月 ZEW景況感調査=-43.6(予想-44.2 前回-44.8)
21:30 カナダ 3月 卸売売上高=0.6%(予想0.5% 前回-2.1←-1.8%)
21:30 米 4月 生産者物価指数(PPI)総合=前月比0.2%(予想0.4% 前回1.1%)、前年比6.5%(予想6.6% 前回6.9%)、コア(除く食品・エネルギー)=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比3.0%(予想2.9% 前回2.7%)→ 予想を下回り、コアが予想を上回り株価下落しUSDJPYが下落。
21:30 米 4月 シカゴ連銀全米活動指数=-1.17(前回-0.98←-0.78)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米上院銀行委員会=住宅対策法案を19対2の賛成多数で可決した。
◎米 → 米AIG<資本増強=当初計画上回る約200億ドルの見込み。
◎米 → 米投資家ピケンズ氏=原油価格は年内に150ドルに上昇と予想。
◎米 → コーンFRB副議長=現在の政策金利について、インフレを起こさず米経済を下支えする上で適切だ。見通しは極めて不透明でいつでも調整できるよう備えておく必要がある。下半期の経済活動は底堅い可能性、09年に強まる。投資家は悪い報道に市場が脆弱と懸念。安定的な物価を脅かす兆候を注視。
◎米 → WSJ紙=米農務省が食料品の2008年インフレ予想を3カ月連続で引き上げ4.5−5.5%としたと報じた。
◎米 → グリーンスパン前FRB議長=インフレは制御不能な状況でない。10年後のバブルの可能性は低い。


欧州・英国
◎ユーロ → トルシェECB総裁=金融市場は非常に重要な調整を経験し、それが進行中。
◎ユーロ → フランツ・独欧州経済研究所(ZEW)=ドイツ経済は第1四半期のような高成長を維持することができず、第2四半期の成長率はゼロ%近くに落ち込む可能性。昨年11月に、2008年の成長率が1.9%になるとの予測。ECB金融政策は、金融市場の危機が終息したことが確認できるまでは金利を据え置くべき。ECBは近い将来利上げ行うと思う→ 利上げ予想にEUR買いが強まる
◎アイスランド → ムーディーズ=アイスランド国債の格付けをAa1へ引き下げ。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=国際金融市場、米経済面で下振れリスク高い、原油価格最高値更新などインフレ方向のリスクも高い、景気減速の動き明確になっている、原材料高が民需の下振れにつながらないか注視、原材料高が民需の下振れにつながらないか注視、見通しの蓋然性とリスク見極め機動的に金融政策運営、物価注視するとの声が多くの委員から出た。四川大地震の中国経済や物価への影響注視。
◎日本 → 5月の金融経済月報(基本的見解)=景気の現状について「エネルギー・原材料価格高の影響などから減速している」と基本的見解を維持。先行きについても「当面減速するものの、その後緩やかな成長経路をたどると予想される」との判断を据え置いた。 足元の景気は、企業収益が高水準ながら伸び悩んでいるもとで、設備投資は増勢が鈍化しているとの見方を示した。住宅投資は「緩やかに回復している」として前月の「回復に向けた動きがみられるが、なお低水準となっている」から上方修正した。生産は基準改定を映じて「横ばい圏内の動き」とした。
◎インド → レディ・インド中銀総裁=インドの経済データはインフレを過小評価している。
◎NZ → MF年次報告=ニュージーランドは、経済の方向性が鮮明になるまで金利を据え置くべき。

2008年5月21日 本日の為替戦略

最近の動きは、昨日の独PPIやZEW、米PPIを材料にした相場展開を見ても、長期的な視野にたったポジションメークをしている市場参加者は非常に少ない。もちろん、通貨当局者でさえ、金融不安の解消や経済成長に関しては、自身を持てず意見も分かれて、インフレとリセッションの複雑なテーマに先行きは不透明なのだから、これも仕方が無い。


為替の取引もキャッシュ(一般的な為替取引)を控え、オプションでポジションを作り、それがより相場の流れを読み難くし、レンジ相場に入りやすくなっている。また、大口投機筋は、極短期的な取引でその場しのぎの取引に徹しているようで、買ってダメなら撤退。売ってダメなら撤退。これに上下に振れる相場が続きそうである。


いずれにしても、本日はイングランド銀行MPCと、米FOMCの発表があり、投機筋はその前にポジションを整理し、発表後には活発に相場を動かすことは間違いない。期待感は円買い。


本日の経済指標・その他からは、独Ifo 景況指数は、昨日の独PPIやZEWに相場が急変動したこともあり一段と注目されており、イングランド銀行MPC、米FOMCは投機筋が待ち構えているだけに、急変動は避けられず注意が必要。


●ドル円
ドル円は、103.50円近辺のオプションバリアに下げ止まり、ショートカバーに値を戻したが、流れは売りに傾き続けている。ゆうちょ銀行の外債投資は円にとってマイナス材料ではあるが、ドル売り=円売りの流れも見られず、米国市場では株価の下落もあり円買いが続き、下値を試す動きが続きそうである。ドル買いはそれを確かめ失敗し後でも遅くない。


ドル円の4時間チャートは、103円~106円のレンジの下限を試している。上値のポイントは、104.43円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、103.47円、102.60円、101.46円。RSIは37と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。1時間チャートは、緩やかな下落が続き、RSIは36と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、徐々に上値が重くなり102.50~104.50円のレンジが続き、RSIは58と弱い下降ラインに変わり、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.56、1.5650の壁を超え、大口の売りに対して出遅れ組みの買いが底堅くし、ユーロ買いが続いている。今日の独Ifoは昨日動きを見ても、投機筋が虎視眈々と狙っており、本日のユーロの流れを決定するとも言えそうである。市場はプラス材料を折り込み、マイナス材料には過敏に反応しやすくなっている。


ユーロドルの4時間チャートは、1.56を超え1.5600~1.5682のレンジに嵩上げされている。上値のポイントは、1.5682、1.5737、1.5850。下値のポイントは、1.5602、1.5573、1.5563、1.5523。RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、1.5650を超え1.57を前に足踏みとなったが、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.60のレンジが続き、1.56台を超えたことで買いの流れが強まり、RSIは47と横ばいで、トレンドモメンタムも売りを継続している。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、大枠では203円~205円のレンジが5日間続き、いい加減にレンジを抜け出してほしい。市場センチメントは利上げが遠のき、利下げ観測が薄らいでいるが、本日のイングランド銀行のMPCで利下げの可能性を示唆する内容や、前回の金利据置きが予想さえた8対1から数字が変わり、利下げ支持者が増えるようであれば、ポンド売りの影響は大きくなる。


ポンド円の4時間チャートは、203円~205円のレンジから下値失敗の反動が続いている。RSIは46と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りが崩れ買いになっている。1時間チャートは、大枠で203円~205円のレンジに入り、下値を失敗から上値を試し、RSIは56お50を超え横場いとなり、トレンドモメンタムも買いになっている。Dailyチャートは、200円~205.50円のレンジで下限を試し、RSIは57と50を上回り横ばい、トレンドモメンタムは売りになっている。各サインがミックスで積極的に動けず、大枠203円~205円のレンジ相場を考えたい。


●本日の経済指標・その他
9:30 豪 5月 WestPac消費者センチメント=前月比予想2.0% 前回-1.3%
17:00 ノルウェー 第1四半期 GDP=前期比予想0.7% 前回1.3%、前年比予想 前回6.3%
17:00 独 5月 Ifo 景況指数=予想102.0 前回102.4、現況指数=予想108.2 前回108.4、期待指数=予想96.5 前回96.8
17:30 英 4月 PSNB(公共部門純借入額)=予想-21億ポンド 前回101.6億ポンド、PSNC(公共部門純借入所用額=予想-25億ポンド 前回126.6億ポンド
17:30 英 イングランドMPC議事録 =8対1で政策金利据え置きを予想
17:30 英 4月 マネーサプライM4・速報=前年比予想 前回11.9%
18:00 スイス 5月 ZEW景況感指数=予想 前回-71.4
20:00 カナダ 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想 前回0.4%、前年比予想 前回1.4%
21:30 カナダ 4月 景気先行指数=予想0.1% 前回0.0%
3:00 米 FOMC議事録(4月29・30日) =
ユーロ ECB理事会(発表や政策金利変更の予定無し)、変更があれば21:30時に発表
2:00 米 ウォーシュFRB理事が講演(ワシントン) 「非常時のフェデラルファンド金利活用」

世界資源戦争 26 新興産油国・石油企業の躍進  オイルサンドに活路を見出すカナダ

「世界資源戦争」では、まだカナダの地下資源を紹介していなかったが、同国に地下資源が少ないからではない。カナダは石油の生産量が世界第7位、天然ガスの生産量は世界第3位の大国である。ただし、どちらも埋蔵量が少ないと見なされてきた。つまり、枯渇しているということだった。しかし、ここ数年で認識は一変した。カナダでは近年、アルバータ州に分布する「オイルサンド鉱床」から莫大な量の原油が抽出されており、世界中から注目を集めているのだ。


オイルサンドとは、粘性の高い鉱物油分を含む砂岩のこと。超重量の原油がしみ込んだサンド(砂)や岩でできた地層だと考えるとわかりやすい。オイルサンド鉱床から原油を抽出する方式は、二つに大別できる。ひとつは、表土をはがしてオイルサンドものものを搬出して、加熱して石油を抽出する方法。これが従来の「鉱山方式」と呼ばれるものだ。もうひとつは、蒸気を水平の井戸に送り込み、数メートル下に平行に掘られた井戸から生産する方法。こちらは「SAGD法」と呼ばれ、近年大きな効果をあげていることから主流になりつつあるのだ。


オイルサンドが注目を集めている理由は、将来いずれ枯渇するはずの原油に代わる石油燃料資源だからだ。従来は、オイルサンドから1バレルの原油を得るのに数トンの砂岩を採掘し、乾燥させる必要があり、また大量の産業廃棄物を発生させていたことから、採掘と抽出、産廃に莫大なコストがかかった。そこで長い間、不採算資源として放置されてきたのだ。


しかし、前出した「SAGD法」が従来の方法よりローコストで運営でき、かつ2004年から始まった原油価格の高騰により、利益が見込めるようになってきたことで状況は一変した。莫大な利益が得られるとわかると、世界の投資家はすぐに動く。オイルサンド鉱床の埋蔵地や発掘権の買収に多額の投機マネーが集まる。だからカナダのアルバータ州に広がるオイルサンド鉱床が、世界中から注目されるようになったというわけだ。


オイルサンド鉱床の価値を数百倍、数千倍まで引き上げようとする投資家が、子飼いのアナリストやジャーナリストを使って、石油はあと数十年で枯渇するという「ピーク・オイル論」を世界中にどんどん流している、という説もある。あくまでも業界通の情報だが、おそらくは本当だろう。


それでは、オイルサンドに活路を見出すカナダの現状を見ていこう。アルバータ州のオイルサンドには、1兆7000億バレルの重油の一種が含まれており、そのうちの1740億バレルは現在の技術によって抽出が可能だとされている。すでに同州の原油総生産量の58%はサンドオイルから抽出されたものだ。オイルサンドからの原油生産が加速すれば、アルバータ州の生産量は2010年までにカナダ全体の50%、北米の10%を占めると予測されている。こういう好条件があり、カナダのオイルサンドを買収しようという動きが活発になってきたので。


2005年以降の主な買収や提携を挙げておこう。2005年4月、中国海洋石油公司(CNOOC)が、カナダのMEGエナジーの16.69%の株式を取得。CNOOCは株式取得に1.5億カナダドル(約9.49億香港ドル)を支払っている。MEGエナジーはオイルサンドをメインに扱い、推定40億バレル以上の原油を含有するオイルサンドの採掘借地権を100%保有している企業だ。2005年5月には、中国石油天然気集団公司(ペトロチャイナ)が、カナダの大手パイプライン会社エンブリッジに事業参画することに合意。


同月、中国石油化工集団公司(シノペックグループ)の子会社シノペック・カナダが、カナダのシネンコ・エナジー社がアルバータ州のノーザンライツに保有するオイルサンドの採掘権のうち40%を買収。買収金額は1.05億カナダドル。ここに挙げたのは、中国の企業ばかりだが、オイルメジャーもカナダの石油企業の買収に走りまわっているのだ。


By Master K/益田 慶

2008年05月22日

2008年5月22日 21日の海外為替市場

日経平均株価=13926.30(-233.79 -1.65%)、NYダウ=12601.19(-227.49 -1.77%)、独DAX=7040.83(-77.67 -1.09%)、英FTSE=6198.10(6.50 0.10)、金=928.60(8.40 0.91%)、原油=133.17(4.10 3.18%)。原油価格133ドルを超え上昇。


アジア市場は、豪WestPac消費者センチメントが、前月比2.7%(予想2.0% 前回-1.3%)と予想を上回り、AUDUSD=0.9563→0.9600(アジア)→0.9651(欧州)まで上昇。第2四半期も米金融機関の損失が続くとの思惑にドルは弱く、株価の下落に円買いが続いた。


欧州市場は、独Ifo 景況指数は、103.5(予想102.0)と予想を大幅に上回り、株価は下落、EURUSD=1.5641→1.5774(欧州)→1.5790(米国)まで上昇、EURJPY=161.61円→163.16円まで急伸した。イングランドMPC議事録は、予想通り8対1で政策金利据え置きを決定、予想通りで動きは鈍い。その中で目立ったのはカナダドルで、USDCAD=0.9880のテクニカルポイントを割り込み、0.9880→0.9818まで急落、CADJPY=104.59→105.18円まで急伸。原油価格の上昇に欧州・米国株は下落。


米国市場では、FOMC議事録が、成長リスクが示された一方、利下げ継続の示唆がなかった。FRBの経済見通しでは、成長見通しを下方修正し、インフレ見通しを引き上げたため、スタグフレーション懸念が強まり、株価は下落し、ドル売りとなった。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.67円で取引が始まり、早朝の103.69円を高値に、米金融機関は第2四半期も追加損失が計上される観測に、ドル売りが続き、日経平均株価が200超の下落に円買いが強く、103.50円の壁を割り込み103.13円まで下落、103.15~35円のレンジから一時103.44円まで値を戻した。欧州市場は103.37円で取引が始まり、103.17~45円のレンジからEURJPYの上昇に103.64円まで徐々に買い進まれたが、本邦勢や大手投機筋の売りに103.05円まで下落、オプション勢の買いやファンド筋の買いに底堅く、103.15~40円で売り買いの攻防から、オプションカットでは103.64円まで上昇した。原油価格の上昇に米株価は弱く、米系証券の売りに上値を押さえられ、ロンドンフィキシングでは103.20円まで値を下げ、103.20~53円のレンジから、FOMC議事録の発表に103円のオプションバリアを割り込み終盤かけては102.96円まで下落、06:00時では103.03円で取引されている。

●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5645で取引が始まり、前日高値1.5681を超えたが上値は重く、1.5645~86の狭いレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入に ポジション調整の売りが強まり1.5635まで小幅下落となった。欧州市場は1.5641で取引が始まり、予想を上回るIfo 景況指数に、アジア市場の高値1.5686を超え、欧州実需筋の売りを消化しながら1.5774まで徐々に上昇、IfoエコノミストがECBの年後半の利下げ可能性を指摘、1.5731まで値を下げ、1.5740~77のレンジで売り買いが交錯した。FOMC議事録の発表にUSDCHFが1.0280を割り込み、GBPUSDが1.97を超え、ユーロドルも1.5780を超え終盤にかけては1.5797まで上昇、06:00時では1.5796で取引されている。

●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.21円で取引が始まり、仲値直後の162.28円を高値に、ドル円の売りや日経平均株価の下落に161.60円まで徐々に値を下げ、161.60~85円の狭いレンジでの揉み合いが続いた。欧州市場は161.68円で取引が始まり、予想を上回るIfo 景況指数に、161.61円→163.17円まで急伸、欧州勢の売りに上値は重くなり、162.51円まで下落、CADJPYの買い下げ止まり、162.70~13円のレンジで取引が続いた。米国株は弱く、FOMC議事録の発表にユーロ売りが強まり、終盤にかけては162.53円まで値を下げ、06:00時では162.74円で取引されている。


●主な経済指標の結果
9:30 豪 5月 WestPac消費者センチメント=前月比2.7%(予想2.0% 前回-1.3%)、前年比-27.6%→ 予想を上回りAUD買いが始まり
17:00 ノルウェー 第1四半期 GDP=前期比0.2%(予想0.7% 前回1.3%)
17:00 独 5月 Ifo 景況指数=103.5(予想102.0 前回102.4)、現況指数=110.1(予想108.2 前回108.4)、期待指数=97.3(予想96.5 前回96.8)→ 予想を上回りEUR買いが強まる。
17:30 英 4月 PSNB(公共部門純借入額)=-5.18億ポンド(予想-21億ポンド 前回102.45←101.6億ポンド)、PSNC(公共部門純借入所用額=-9.9億ポンド(予想-25億ポンド 前回121←126.6億ポンド)
17:30 英 イングランドMPC議事録 =8対1で政策金利据え置きを決定、予想通り。
17:30 英 4月 マネーサプライM4・速報=前年比11.2%(予想11.1% 前回11.9%)
18:00 スイス 5月 ZEW景況感指数=-60.4(前回-71.4)
20:00 カナダ 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.8%(予想0.5% 前回0.4%)、前年比1.7%(予想1.4% 前回1.4%)
21:30 カナダ 4月 景気先行指数=0.1%(予想0.1% 前回-0.2←0.0%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → FRB経済見通し=米GDP成長率予想中間レンジ、08年0.3-1.2%・09年2.0-2.8%・10年2.6-3.1%。米コアPCE価格指数予想中間レンジ、08年2.2-2.4%・09年1.9-2.1%・10年1.7-1.9%。米PCE価格指数予想中間レンジ、08年3.1-3.4%・09年1.9-2.3%・10年1.8-2.0%。米失業率予想中間レンジ、08年5.5-5.7%・09年5.2-5.7%・10年4.9-5.5%。
◎米 → FOMC議事録(4月29─30日会合)=利下げはぎりぎりの判断、インフレ懸念しリスク一段と均衡化。メンバーはインフレの上向きリスクや、インフレ期待が高まった兆候を懸念。成長リスクは現在インフレリスクにより一段と均衡に近づく。短期的に経済が減速もしくは小幅縮小の場合、緩和は適切ではないと一部は主張。住宅セクターや住宅価格下落、底入れの兆候はない。多くのメンバー、米GDPは08年上半期に小幅縮小し下半期に回復と予想。改善したコアインフレの指数、一時的要因を反映している可能性高いとみられる。一部メンバー、インフレ率に比べて金利は歴史的水準からみて比較的低いとの見方。
◎米 → ジョージ・ソロス氏=ドルは外貨準備通貨としての独占的地位を失う。インフレと景気後退の脅威に同時に直面する状況だ。それはドルが準備通貨としてのこれまでの絶対的な地位を失ったことが一因。 ドル安によって事実上、欧州に景気後退が輸出された。欧州には難局を乗り切る一段としっかりとした備えがある。
◎米 → ウォーシュFRB理事=低金利の継続はFRBの信認損なう。コアインフレは安定したように見える。FRBはドルの動向には無関心ではないが、為替相場についてのコメントは財務省にまかせる。 成長鈍化でもインフレは高止まり商品価格が上昇していることを懸念。政策が長期間緩和的とみられるとFRBの信頼性にリスク、インフレ高進させる可能性。経済が減速しても追加利下げの要求を拒むべき。
◎カナダ ハーパー加首相=強い加ドルは消費者を保護している。


欧州・英国
◎英 → イングランドMPC議事録 =8対1で政策金利据え置きを決定、予想通り。反対したブランチフラワー委員は、0.25%の利下げを主張。 英国ではCPI上昇率が前年比3%に上昇しており、大半の委員は、利下げすればインフレ期待の管理が難しくなると主張。 今月追加利下げを実施すれば、金融政策委員会がインフレ目標よりも経済成長の安定を重視しているとの印象を与えかねないと指摘。大半の委員は、今月利下げすればインフレ期待を目標に沿った水準に抑えるのがさらに難しくなると考えた。
◎ユーロ → ネルブ独IFO経済研究所のエコノミスト=ECBは今年後半に利下げの可能性がある。 ドイツ経済の鈍化は穏やかなもののようだが、他の国々では景気の弱さはより顕著だ。今年秋に利下げがあると考えるのは極めて妥当だ。その頃にはインフレも沈静化しているだろう。
◎ユーロ → アッベルガー・独IFO経済研究所エコノミスト=ECBは当面政策金利を据え置くべきだと主張、個人消費に拡大の兆しがみられると。


日本・その他
◎中国 → 中国が世界貿易機関(WTO)に提出した報告書=国内経済は依然インフレ圧力に直面している。 物価上昇の諸要因が引き続き活発で、物価を押し上げるかなりの圧力が依然残る。4月の消費者物価指数は前年比8.5%上昇し12年ぶり水準に迫った。

2008年5月22日 本日の為替戦略

ジョージ・ソロス氏は、ドル嫌いで、割り引いて考える必要もあるが、ドルは外貨準備通貨の独占的な地位を失うと言っている。最近は多くの人がこのような考えを抱き、ユーロがそれに取って変わると考えているのでサプライズでもないが、ドル安で欧州に景気後退が輸出されたとも言い、欧州は難局を乗り切れるとも言っている。


為替相場の、短期的な動きはあまりにも不透明で、上下することは避けられないが、1年、2年、3年の長い相場を考えるに、ドルの地位低下がつくづく思い知らされる。それと、円の低下も負けると劣らずで、ドルのイメージに近い。


円は、困ったことに、目先はドル円どころか、クロスを含め円高傾向が続き、チャーティストの中にも、USDJPY=90円割れを予想する人も多く、その方向性が続いている。その中で、商品価格や原油価格が低下する期待感は、いつも失望感に変わり上限が見えない。産油国高+資源国高は、変わりそうに無く、AUDUSDは24年ぶりの高値を更新、ブラジル、ロシア、ノルウェーは輝いている。


本日の経済指標・その他では、英・カナダの小売売上高は注目され、米新規失業保険申請件数、米住宅価格指数も注意して見たい。


●ドル円
ドル円は、103.50円を割り込み、5月12日の安値102.57円を割り込むと、ドル売りが加速しそうな雰囲気で、クレジットリスクのヘッジ通貨の同盟でもある、USDCHFが1.0250まで下落、そのムードが強まっている。


ドル円の4時間チャートは、103.50円、103円を割り込み売りが加速している。上値のポイントは、103.47円、103.71円、103.96円、104.43円。下値のポイントは、102.87円、102.60円、101.46円。RSIは、36と下降ラインから横場いとなり、強い下落トレンドに入っている可能性もあり、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、103.50円を割り込み下落が続き、RSIは37と横ばい、トレンドモメンタムは売りになっている。Dailyチャートは、徐々に上値が重くなり102.50~104.50円のレンジが続き、RSIは54と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りに変化しやすくなっている。トータルの判断は、売り。102.60円割れを失敗したら売りは一時撤退。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.58を目前によくここまで上昇したなとの重いが強い。一時はどこまで下落するか心配されたEURUSDも、下値不安感もなくなり、逆に最高値を更新する可能性が徐々に深まっている。ただ、問題は短期間でここまで上昇すると、調整の売りに100ポイント近くの下落は覚悟しなければならない。


ユーロドルの4時間チャートは、1.56を超え、1.5737を超え上昇が続いている。上値のポイントは、1.5804、1.5863、1.5894、1.6017。下値のポイントは、1.5737、1.5685、1.5663、1.5602~16。RSIは74と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、1.57を超えかいが続き、RSIは74と高値圏で横ばい、トレンドモメンタムも買いを継続している。Dailyチャートは、1.5340~1.60の大枠が続き、1.57を超え買いが続き、RSIは46と横ばいで、トレンドモメンタムは売りだが買いに変化しやすくなっている。トータルの判断は、買いだが、1.5685~1.5804のレンジか、1.5737~1.5894のレンジに入りやすくなっている。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルも何とか持ち直し、急落の懸念も弱まっているが、円クロスでは通貨間によって異なる動きが強く、目先はレンジ相場が続き、上下決め打ちができなくなっている。


ポンド円の4時間チャートは、203円を割り込み売りが続いている。上値のポイントは、203.30円、203.41円、205.48円。下値のポイントは、202.70円、201.74円、200.53円。RSIは48と横ばいで、トレンドモメンタムは目まぐるしく変化し、今は売りに変わっている。1時間チャートは、203~205円の下値を割り込み、203円を中心に上下し、RSIは43と横ばい、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、200.53~205.50円のレンジに入り、下値を試している。RSIは54と横ばい、トレンドモメンタムは売りが続いている。トータルの判断は、各サインがミックスで積極的に動けず。しかし、203円を割り込んだことで、売りが優勢。


●本日の経済指標・その他
独・フランクフルト休場(聖体節)
8:50 日本 4月 通関ベース貿易収支=予想0.739兆円 前回1.1144兆円
8:50 日本 3月 全産業活動指数=前月比予想-0.2% 前回-1.4%
17:30 英 4月 小売売上高=前月比予想-0.4% 前回-0.4%、前年比予想4.2% 前回4.6%
18:00 ユーロ 3月 新規受注=前月比予想-0.5% 前回0.6%、前年比予想6.4% 前回9.9%
19:00 英 5月 CBI trends-orders=前月比予想-15.0 前回-13.0
21:30 米 5/18週 新規失業保険申請件数=予想37.0万件 前回37.1万件
21:30 カナダ 5月 小売売上高=前月比予想 前回-0.7%、除く自動車=前月比予想 前回-0.3%
23:00 米 3月 住宅価格指数=前月比予想 前回0.6%、 第1四半期住宅価格指数=前期比予想-1.0% 前回0.1%
16:00 独 ウェーバー独連銀総裁発言、第10回ブンデスバンク春季会合
ノルウェー Gjedremノルウェー中銀総裁発言
22:00 米 クロズナーFRB理事が講演「モーゲージ市場の修復と回復の見通し」(米フロリダ州アメリアアイランド)

100年企業 27 産業別100年企業   生命保険会社編

日本では、銀行の誕生とほぼ同じ頃に誕生した生命保険会社。老舗の生保は、国策として明治政府の意向を受けて誕生したものと財閥系に大別できる。そして銀行業界同様、吸収・合併・統合を繰り返して今日に至っている。


生保として最も古い組織は1880年、安田財閥総帥・安田善次郎が「安田生命」の前身である「共済五百名社」を設立したことに始まる。翌年、福沢諭吉門下の阿部泰蔵と三菱の正田平五郎が「明治生命」を設立した。阿部は慶応義塾大学塾頭から文部省に入省した官僚だった。正田も福沢に認められ、教師になったのち、三菱に入社して初期三菱の経営戦略を担ったエリートだ。


このように「安田生命」と「明治生命」が日本最古の生保だが、ご存じのように2004年、存続会社を明治生命とした「明治安田生命」が誕生。同社は明治生命の創業年1881年を採用しているので「100年企業」ということになる。明治生命は三菱グループ、安田生命は芙蓉グループ。旧財閥・企業グループの枠を超えた大型合併だった。


社名を変更せずに現在に至る生保の最古参が、1888年設立の「朝日生命」だ。旧古河財閥に属し、現在も日本通運や古河機械金属(旧古河鉱業)の大株主である。業界地図からすれば、古河銀行→第一銀行→第一勧業銀行→みずほ銀行という流れがあることから「みずほフィナンシャルグループ」に近いものの、近年では「三菱グループ」と見なされることも多い。ちなみに朝日生命の前身である「帝国生命」の設立発起人は、「資生堂」創業者の福原有信で、設立5年後には帝国生命の社長に就任した。なお、老舗生保ではあるが、損保子会社を持っていない。


1889年に設立された「日本生命」は現在、生保業界第一の保険料収入を誇るビッグカンパニーだ。その子会社、関連会社、主要株主となっている企業は数えきれない。その起源は、多くの銀行設立に関与した弘世財閥・弘世助三郎が関西最初の生保として立ち上げたものだ。初代社長こそ関西経済界の重鎮、鴻池善右衛門に担ってもらったが、実質的には副社長の片岡直温(のちに若槻内閣で大蔵大臣に就任)と弘世助三郎ラインでスタートしている。


意外に古いのが1893年創業の「太陽生命」だ。もともと「名古屋生命」として創業されたもので、1908年に改称。1999年には「大同生命」と業務提携。一時は経営統合して「大同太陽生命」が誕生するのではないかと思われたが、両社の統括会社「T&D保険ホールディングス」が持株会社となり、大同と太陽はともにホールディングスの子会社となった。


その「大同生命」も歴史は古く、1902年の創業だ。朝日生命(現存する朝日生命ではない)と護国生命、北海生命の3社が合併して誕生。太陽生命同様、旧三和銀行系列。つまり関西に軸足を置くUFJグループだったわけだが、三菱グループとの合併により、結果として三菱グループに飲み込まれた。


1902年創業の「第一生命」は、当時としては珍しく非財閥系だ。創業者の矢野恒太は、日本生命、安田生命の前身である「共済生命」の設立に関与したのち、当時の農商務省保険課長を務めた人物。日本で初めて相互会社形式での保険会社を構想。こうして第一生命が誕生した。なお、「安田生命」の実際の設立は1894年。「共済五百名社」の運営に行き詰った安田善次郎が矢野を抜擢し、矢野と安田を中心に「共済生命」を興したが、矢野が経営陣と対立して退社している。


業界第3位の「住友生命」は、1907年の創業。名前からわかるように旧住友財閥が出資して誕生した会社だ。銀行、損保、資産運用分野とも「三井」と合併して「三井住友銀行」「三井住友海上」「三井住友アセットマネジメント」が誕生しているが、生保に関しては合併の見込みはないようだ。


By Master K/益田 慶

2008年05月23日

2008年5月23日 22日の海外為替市場

日経平均株価=13978.46(52.16 0.37%)、NYダウ=12625.62(24.43 0.19%)、独DAX=7070.33(29.50 0.42%)、英FTSE=6181.60(-16.50 -10.27%)、金=918.30(-110.30 -1.11%)、原油=130.81(-2.36 -1.77%)。


原油価格の上昇の一休み、予想より良い経済指標にGBP買い、NZ予算案を受けたNZD買いに、この両通貨は上昇、JPY売りの流れが続くなか、EUR・CHFも弱い。


アジア市場は、日本全産業活動指数は、前月比0.5%(予想-0.2%)と予想を上回り、先の安値102.60円を試す動きが始まるが失敗し、ドル買い相場に逆戻り。 
NZ政府、個人所得税の減税を盛り込んだ予算案を発表、減税が4年間適用され、利下げの時期が遅れるとの見方が強まる。カレンNZ財務相は、政府は今後3年間の経済成長見通しを下方修正、GDP伸び率は09年に前年比1.5%に減速した後、2010年に同2.3%、2011年に同3.2%になるとの見通しを発表 →  AUDNZDの大口売りに、1.2404→1.2210まで急落、NZDUSD=0.7773→0.7890まで急騰、NZDJPY=79.98円→81.39円まで急進。


欧州市場では、英小売売上高が、前月比-0.2%(予想-0.4%)、英CBI鉱工業生産動向調査=前月比-10(予想-15.0)とマイナス幅が少なく、GBPUSD=1.9693→1.9848まで大幅に上昇。


米国市場では、米新規失業保険申請件数が、36.5万件(予想37.0万件)と予想より改善され、米第1四半期住宅価格指数は、前期比-0.2%(予想-1.3%)と予想より赤字幅が縮小し、ドル買いが強まる。また、株価を見ながら結局は円安の流れが続いた。 


●ドル円
アジア市場のドル円は103.02円で取引が始まり、早朝発表された日本の全産業活動指数が強く、102.90~95円のストップロスを試し、102.73円まで下落したが、日経平均株価が朝方の下落から値を戻し、NZDJPYの上昇に、先の安値102.60円トライが失敗、103.20円を超えると投機筋のドル買い戻しに103.29円まで上昇した。欧州市場は103.06円で取引が始まり、103.14~47円のレンジで売り買いが交錯したが、米新規失業保険申請件数に米株価が上昇、103.50円を超えストップロスの買いに103.78円まで上昇、米住宅価格指数に104.10円まで続伸した。本邦機関投資家の売り+オプション勢の売り+米株価の反落に上げ渋り、104.00円を中心に103.90~10円のレンジで取引が続いたが、株価が再上昇+クロスの円売りが加速し、104.38円まで上昇、06:00時では104.08円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5793で取引が始まり、1.58超えのストップロスを試し1.5802まで買い進まれたが失敗、反動に1.5757まで値を下げたが、EURJPYの買いに1.58を超え1.5814まで上昇、1.5820超えのストップロを試せず値を下げた。欧州市場は1.5805で取引が始まり、ロシア勢や独銀の売りに1.5743まで下落、一時1.5781まで値を戻したが、EURGBPの売りや投機筋のロングポジションの巻き戻しに続落、米新規失業保険申請件数1.5727まで続落となった。米住宅価格指数に1.5700まで下落、1.5690~00ではオプション勢+金融機関の買い下げ止まり、1.5693まで値を下げ、1.5693~20のレンジで売り買いが交錯、06:00時では1.5730で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は日本の全産業活動指数が強く、投機筋の売りに162.62円→162.26円まで下落、アジア中銀筋の買いに下げ止まり、162.25~50円のレンジ取引から、オプションカットでは162.96円まで上昇、162.60~60円を超えると、ストップロスの買いに162.95円まで上昇した。欧州市場は162.91円で取引が始まり、162.64円を底値に、162.65~95円で激しい売り買いの攻防が続いたが、米国株は強く、163.00円超えのストップロスを狙ったロシア勢の買いに、163.46円まで上昇した。米国株の動きを見ながら暫く163.25~48円のレンジで売り買いが交錯したが、米国株価が再上昇すると、163.87円まで続伸し、06:00時では163.70円で取引されている。


●主な経済指標の結果
独・フランクフルト休場(聖体節)
8:50 日本 4月 通関ベース貿易収支=0.485兆円(予想0.739兆円 前回1.1186←1.1144兆円)
8:50 日本 3月 全産業活動指数=前月比0.5%(予想-0.2% 前回-1.4%)
17:30 英 4月 小売売上高=前月比-0.2%(予想-0.4% 前回-0.2←-0.4%)、前年比4.2%(予想4.2% 前回4.7←4.6%)→ 予想よりマイナス幅が少なくポンド買いとなる
18:00 ユーロ 3月 製造業新規受注=前月比-1.0%(予想-0.5% 前回0.2←0.6%)、前年比-2.5%(予想6.4% 前回9.9%)
19:00 英 5月 CBI鉱工業生産動向調査=前月比-10(予想-15.0 前回-13.0)→ 予想よりマイナス幅が少なくポンド買いとなる
21:30 米 5/18週 新規失業保険申請件数=36.5万件(予想37.0万件 前回37.4←37.1万件)
21:30 カナダ 5月 小売売上高=前月比0.1%(予想0.3% 前回-0.7%)、除く自動車=前月比0.0%(予想0.5% 前回-0.4←-0.3%)
23:00 米 3月 住宅価格指数=前月比-0.4%(前回0.6%)、第1四半期住宅価格指数=前期比-0.2%(予想-1.0% 前回0.4←0.1%)→ 予想より赤字幅が縮小しドル買いとなる。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → クロズナーFRB理事=米住宅ローン市場の回復は緩やかとなり、融資制度は修復の必要がある。
◎米 → ポールソン米財務長官=米国は強いドル政策をとっている。経済ファンダメンタルズはドルの価値に反映される。


欧州・英国
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=EURUSDが向こう数カ月間で大幅に下落する可能性は低い。 原油・食品価格は高止まりすると予想している。欧州は景気後退とはならない。金融市場の混乱が最悪期を過ぎたとは思わない。米国の金融危機、サブプライム危機の影響は続くと思う。欧州実体経済への影響を測るには少なくとも数四半期かかる。
◎ユーロ → トレス欧州委員会報道官=想定を上回る原油高の影響で、2008年のユーロ圏域内GDP伸び率は欧州委予想の1.7%を下回る可能性がある。先の春季経済見通しは、原油価格が平均101.2ドルとの前提に基づくが、原油価格は今週135ドルを超えている。
◎アイスランド → アイスランド中銀=政策金利を15.50%に据え置きを決定、事前予想は利上げ。
◎ノルウェー → ゲドレム・ノルウェー中銀総裁=インフレが過度に高い水準に上昇するのを避けるため、設備稼働率を抑制する必要がある。主要金利はインフレ率を2.5%付近にとどめることを目的に設定される。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=グローバル化がインフレ圧力の主因。食品・エネルギー価格の上昇でインフレ圧力が高まっている。
◎ユーロ → ドイツ経済技術省(2008年のドイツ経済見通し)=1996年以来最高となった第1四半期を境に、年内は成長ペースが鈍化する公算が大きいとの予想。


日本・その他
◎日本 → 5月の月例経済報告=景気回復はこのところ足踏み状態にあるとの基調判断を3ヶ月連続で維持。先行きについても、景気は緩やかに回復するものの、下振れリスクの高まりには留意が必要とし慎重な表現を維持した。個人消費、生産、設備投資などの主要な需要項目についても判断が据え置かれた。一方、輸出と住宅建設については判断を引き下げられている
◎日本 → 大田経済財政担当相=1気の下振れリスクは高まっている。米経済減速の高まりなどで一段と先行きリスクが高まっている。最高値更新を続ける原油価格高騰の影響についても懸念。企業収益への影響が顕著で設備投資への影響を十分注視していく。
◎中国 → 人民元が対ドルで急進=上昇幅が過去4ヶ月で最大に達する可能性。
NZ → NZ政府2008~09年度予算案を発表=予想された規模を上回る総額82億ドルの個人所得税の減税を盛り込んだ。  10月1日から実施、今後4年間適用されるこの減税措置により、予想されているNZ中銀の利下げの時期が遅れるとの見方が強まる→ NZD上昇。
◎NZ → カレンNZ財務相=今後、20009~2011年にかけてのNZ経済についてインフレ率は低下し、失業率は上昇、GDPは一旦減速するも次第に上昇していく。個人所得税の減税について、成長鈍化の影響を和らげる役割を果たすもので、インフレを懸念する中銀に一段の引き締め策を迫るものではない。減税が利上げにつながるとは考えていない。明らかに成長が鈍化している経済を踏まえ、財政面からの刺激が可能だ。政府は今後3年間の経済成長見通しを下方修正。GDP伸び率は09年に前年比1.5%に減速した後、2010年に同2.3%、2011年に同3.2%になるとの見通し。

2008年5月23日 本日の為替戦略

来週月曜日はNY市場とロンドン市場が休場となり、本日はその影響が避けられない。通常は投機的なポジションを減らす動きに、週前半の流れと逆に動くことが多いが、昨日はこれといった大きな材料や経済指標の結果が無かったにもかかわらず、既にポジション調整が始まった。ポンド・NZDが強く、円・ユーロ・スイスが弱かったが、今日もこの流れが続く可能性が高く、長期に渡り上昇が続いた、AUDNZDの急落が目立ち、この流れが変わった可能性がある。


昨日、ドル買いの材料とされた米第1四半期米連邦住宅貸付機関監督局(OFHEO)住宅価格指数は、前期比が-0.2%と市場予想-1.3%より良く、前回も上昇修正されたが、全体指数では-1.7%(前期-1.4%)、前期比-3.1%(前回-0.5%)と弱い。また、米金融機関の追加損失を計上とのウワサも止まない。ポンドの動きを見ても、ドルが強いようには思えない。


余談となるが、米ライス大学が実施した調査によれば、原油 相場の急騰がエネルギー危機を招き、これをきっかけ世界の金融システムが米ド ルを基軸通貨とする体制から複数通貨制へと移行する可能性があると言う。同調査は、サウ ジアラビアなどの中東の石油輸出国と中国、インドは、欧米諸国と共同で、金本位制時代と同程度の安定性を持つ複数通貨に基づいた金融システムを構築することに関心を持っていると分析・・・・ こうなったら為替相場やシステムそのものが変わることになり、現在の為替レートとは無くない、全く異なる動きになる。


本日の経済指標・その他では、ユーロ・独のPMIが多く景気先行指標でもあり、注意が必要。また、米中古住宅販売件数も重要となっている。


●ドル円
ドル円は、底値から上昇が始まってからは、4月22日=102.67円、4月23日=102.75円、5月9日(金)=102.61円、5月12日(月)=102.57円、5月21日=102.91円、5月22日=102.73円と、二日目で前日の安値トライを失敗し、大きく値を戻す動きが3度続いた。過去2度はその後もドルの買い戻しが継続し、そしてドル売りに急変するパターンとなっている。いずれにしても、102.50~60円を割り込むとドル売りが再開され、円高が加速することになる。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが崩れ上昇に変わっている。上値のポイントは、104.43円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、103.74円、103.36~47円、102.73円。RSIは51と横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いに変化している。1時間チャートは、下降ラインが崩れ上昇に変わり、RSIは69と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いが続いている。Dailyチャートは、102.50~104.50円レンジの下限・上限を共に試し、RSIは56と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りに変わりやすくなっている。トータルの判断は、ドル買いが続き、104.98~58円をピークに下落へと変化を予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、上昇の流れが続くことが予想されるが、週末と海外市場が3連休となり、ポジション調整でどこまで下落するかがポイント。底値を確認したら、再上昇の可能性が高くなるが、目先は戻り売りが続きそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレドが続き、1.57~1.580のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5804、1.5863、1.5894、1.6017。下値のポイントは、1.5685、1.5663、1.5602~16。RSIは62と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続させている。1時間チャートは、上昇が加速した1.57まで戻し、RSIは40と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りになっている。Dailyチャートは、大枠1.5340~1.60のレンジが続き、RSIは45と横ばいからやや上昇に変わり、トレンドモメンタムは売りから買いに変化しやすくなっている。トータルの判断は、売りの流れが続き、1.5663を底値に再上昇。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.98を回復、EURGBPなどのクロスでもポンド買いが続き、ポンド円も205円を超え買いの流れになっている。もちろん英経済指標が予想より幾分良かったか事もあるが、これは材料に使われただけで、金利の高いポンドのショートを連休前にクローズしていると思われる。また、原油価格の上昇が止まらないこともその要因の一つではないだろうか。今日は金曜日、値ごろ感からの売りも入りやすいが、底値では買いが待ち受けているように思える。


ポンド円の4時間チャートは、203円割れから急速に値を戻し、205.10円を超えたことで買いに変化している。上値のポイントは、208.00円、208.98~01円。下値のポイントは、205.48円、205.07~10円、204.17円。RSIは62と上昇ラインができ、トレンドモメンタムは売り買いが変化し読みにくくなっているが、買いに変わっている。1時間チャートは、205円を超え買いが加速、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、200.53~205.50円のレンジ上限を超え、買いが加速し、RSIは54と横ばい、トレンドモメンタムは売りが続いている。トータルの判断は、相変わらず各サインがミックスで積極的に動けず。203円割れを失敗し205円を回復したことで買い変化、205.07~205.48円まで下げる可能性が高く、買いポジションはそこまで待ちたい。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月8・9日分)
15:15 スイス 4月 貿易収支=予想 前回12.5億スイス
16:30 英 第1四半期 GDP改定値=前期比予想0.4% 前回0.4%、前年比予想2.5% 前回2.5%
17:00 ユーロ 5月 Comp PMI速報値=予想51.5 前回51.9、製造業PM速報値I=予想50.4 前回50.7、 サービス業PMI速報値=予想51.7 前回52.0
17:00 独 5月 CompositePMI速報値=予想 前回55.0、 サービス業PMI速報値=54.0 前回54.9、 製造業PMI速報値=予想53.5 前回53.6
23:00 米 4月 中古住宅販売件数=予想485万件・-1.6% 前回493万・-2.0%
30カ国財務相・中央銀行総裁会議(G30)(26日まで、エルサレム) トリシェECB総裁、キング英中銀総裁、周小川・中国人民銀行総裁らが参加
5月26日(月)=米国(メモリアルデー)、英国(バンクホリデー)で休場。

FXライフ 43 西アフリカの通貨 ガーナ共和国

ガーナ共和国は、コートジボワール、トーゴ、ブルキナファソに隣接し、大西洋に面する国だ。面積は日本の約3分の2。1957年にイギリスから独立した。日本では、ロッテのロングセラー商品「ガーナチョコレート」(1964年発売)によって、ガーナがチョコレートの主原料であるカカオ豆の産地であることが広く浸透している。


15世紀にポルトガル人が上陸し、以降、イギリス、デンマーク、ドイツ、スウェーデンの交易者が海岸線に次々に砦を築いた。大量の金が採掘され、ダイヤモンド、マンガン、ボーキサイト、鉄鉱石など金属資源に恵まれたことから、欧州人は「黄金海岸」と呼んだ。英国植民地時代は「英国領ゴールドコースト」と称され、英国の入植者が鉄道や道路を整備し、イギリス式の学校や病院も建設された。


こういった経緯もあり、公用語も英語だ。通貨はセディ(GHC)。2007年7月1日、従来の10,000セディを新1セディに変更する1万分の1のデノミを実施した。これに伴いガーナ銀行は全銀行券の図柄を変更した50、20、10、5、1セディの全5券種の新券を発行した。新しいシリーズ券の表面には共通の図柄として、ガーナの独立に貢献した「ビッグ・シックス」と呼ばれる6人の国家の英雄の肖像を描かれている。


経済は農業と鉱業に依存し、農業がGDPの約40%を占めている。特にカカオは世界有数の産出量を誇り、熱帯雨林で育まれる木材と、アフリカ大陸では南アフリカに次ぐ産出量を有する金が主要輸出品だ。1970年代後半から80年代前半にかけて経済的困難に直面したが、世界銀行の支援を受けて再建。80年代後半からGDP平均5%成長を達成。90年代にも金やカカオの国際価格の低迷や主要輸入品である原油価格の値上げによって経済が悪化。しかしこれも2001年に誕生した新政権によって立て直しに成功。GDPは5.8%(2004年)、5.9%(2005年)、6.2%(2006年)。インフレ率は少し高く、14~15%を推移している。


そんな好調なガーナに追い風が吹いている。2007年6月、ガーナ沖で最大埋蔵量13億バレルの油田が発見。順調に開発が進めば、カメルーンを超える産油国に成長する可能性がある。ガーナでは近年原油価格の高騰、電力不足が大きな問題となっていただけに、油田発見は願ってもない吉報。石油が大きな産業となるかもしれない。要注目の国である。


ガーナの隣国ブルキナファソは、1960年にフランスから独立した内陸国だ。こちらは公用語もフランス語で、通貨は西アフリカ諸国中央銀行(BCEAO)発行のCFAフランだ。独立後はオートボルタ共和国を名乗っていたが、1966年から83年まで4度も軍事クーデターが勃発し、84年に現国名に変更した。当時のサンカラ政権は社会主義経済体制を取ったが、独裁に反対するコンパレオがクーデターで政権を奪取し、90年に社会主義を放棄。世界銀行やIMFからの支援を受け、国際収支の改善や民間部門の強化に努め、94年のCFAフランの切り下げの際にも動揺せず、民主化と経済改革を進めた。


主要産業は農業で、人口の90%が農業に従事している。トウモロコシ、栗、綿花が主要輸出品目だ。14世紀頃に豊富だった金鉱の採掘も、年産3トン程度と少ないが、現在も続いている。ほかに鉛、亜鉛、大理石なども発見されているが、開発されたものは少ない。ただし地下資源に関して外資導入には積極的で、利益の本国送金を完全に承認し、100%の所有権も認めている。1997年以降、140件以上の鉱業権の申請がなされている。内陸国なので輸送関連インフラ整備が必須だが、開発の遅れが、鉱業が足踏みをしている要因のようだ。


2006年度のGDPは5.6%。物価上昇率も2.2%と好調だ。主要貿易国は、輸出では中国、シンガポール、タイなどアジア諸国が多い。輸入国はフランス、コートジボワール、トーゴ、リビアなど。油田がないことから、石油は輸入に頼っている。


By Master K/益田 慶

2008年05月24日

5月24日23日の海外為替市場

日経平均株価=14012.20(33.74 0.24%)、NYダウ=12479.63(-145.99 -1.16%)、独DAX=6944.05(-126.28 -1.79%)、英FTSE=6087.30(-94.30 -1.53%)、


5月26日(月)は、米国(メモリアルデー)、英国(バンクホリデー)で休場。


アジア市場は、海外主要市場の連休を控えた週末金曜日だけに、動きは鈍く、ポンド円の売りに円買い戻しが始まった。


欧州市場は、弱い米株価指数先物に円買い戻しが強く、クロスでの円高にもロンドン市場3連休前に動きは鈍く、円高も限定的。独・ユーロの各PMIもほぼ予想通りで動けず。


米国市場は、予想を上回る米中古住宅販売にドル売りが小休止、利食いの売りと押し目買いが交錯。米債利回りが低下しドル売りが再開、EURUSD=前日安値1.582を超え1.5795 USDCHF=前日安値1.0254を割り込み1.2016までドル売りの流れが続いた。


NZDUSD=0.7870超えのストップロスを誘発し買いが続き、ロンドンフィキシングの買い需要に0.7905まで上昇。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.07円で取引が始まり、仲値にかけては104.26円まで上昇したが、週末・海外主要市場が連休直前の薄商いの中で、本邦輸出筋の売りと米系投資銀行の買いに、103.95~25円でレンジ相場から、欧州勢の円買い(含むクロス)に103.79円まで値を下げた。欧州市場は104.05円で取引が始まり、米株価指数先物の下落+ロシア筋の売りに1103.50円を割り込み、103.47円まで下落、103.50~65円の狭いレンジで取引が続いた。弱い米国株にアジア系ソブリン勢の売りが続き、ECBフィキシング後には103.28円まで下落、103.20円まで続落した。予想を上回る米中古住宅販売件数に103.55円まで上昇したものの、株価は弱く、米債券利回りの低下に103.05円まで続落、103.38円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5731で取引が始まり、薄商いの中で連休前のポジション調整の売りと、アジア勢の押し目買いに動きは鈍く、1.5715~1.5741の狭いレンジで取引が続いていたが、東欧勢から1.5700以下のストップロスを試す売りに1.5695まで値を下げた。欧州市場は1.5718で取引が始まり、1.5680以下のストップロスを試しながらも、前日安値1.5693を割り込めず、スイス勢の買いやショートカバーに1.5743まで上昇、1.5710~40のレンジから、1.5771まで上昇した。米国債利回りの低下の買いや、欧州実需+資本筋の買いが続き、1.5780~00のファンド勢やオプション勢の売りを消化しながら、オプションカットでは1.5778、ロンドンフィキシング後には1.5795まで続伸、1.5770~90の揉み合いから、1.5762で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.71円で取引が始まり、163.56~86円の狭いレンジで取引が続いていたが、欧州勢のGBPJPYの売りに163.25円まで値を下げた。欧州市場は163.54円で取引が始まり、163.13円まで値を下げ、163.20~40円での揉み合いから、GBPJPY・CADJPYの売りが続き、弱い欧米株に163円を割り込むと売りが加速し、162.61円まで下落した。弱い米国株による円買いと、高金利通貨のポジション調整による円買い戻しが続いたが、欧米市場の3連休を前に、積極的な円買いも続かず、ユーロドルの上昇に162.75~15円のレンジ相場となり、162.93円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
16:30 英 第1四半期 GDP改定値=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.5%)
17:00 ユーロ 5月 Comp PMI速報値=51.1(予想51.5 前回51.9)、製造業PM速報値=50.5(予想50.4 前回50.7)、サービス業PMI速報値=50.6(予想51.7 前回52.0)
17:00 独 5月 CompositePMI速報値=55.1(前回55.1)、サービス業PMI速報値=53.7(予想54.0 前回54.9)、 製造業PMI速報値=53.5(予想53.5 前回53.6)
23:00 米 4月 中古住宅販売件数=489万件・-1.0%(予想485万件・-1.6% 前回494←493万・-2.0%)→ 予想を上回ったがドルの買いは弱い


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
特になし


欧州・英国
◎ユーロ → ロートスイス中銀総裁=問題を抱えている銀行が国内金融システムに影響を及ぼす可能性があれば、当該銀行の財務整理を支援する用意がある。 金融安定が脅かされる場合にリスクを引き受ける用意がある。資本増強義務付けに関し大手銀行の資本強化や負債抑制に向けたスイス連邦銀行委員会の取組みを強く支持。
◎英国 → センタンスBOE金融政策委員会委員=英国は大幅な景気減速に向かっているようだが、景気後退は回避する可能性が高い。 信用収縮が実体経済に及ぼす影響の把握は困難だ。外部経済からの衝撃に弱く、景気後退の可能性を完全に排除することはできない。金融市場からの圧力などに対処しているが、現時点ではその調整や把握は非常に困難だ。 景気後退入りする見通しではないというのが最善の評価だが、かなり大幅な成長の減速は予想しており、一部セクターでは他に比べて深刻な影響がでるだろう。 大切なのはインフレが目標水準に戻るとの信頼。ユーロ高は市場は介入なしに機能すべき。
◎ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=ユーロ圏は低成長・高インフレの時代に直面。 景気後退のリスクを示す兆候はなく、ユーロ圏のファンダメンタルズは強い。若干困難な時代に向かっている。ユーロ高は悪いことではないが、為替レートの過度の変動は懸念事項。
◎ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=2008年のユーロ圏消費者物価は上昇する可能性が高い、上昇率は引き続き3%前後になるとの見通し。  


日本・その他
◎日本 → 2007年末対外純資産=250兆2210億円(前年比16.3%)過去最高・17年連続世界最高。対外資産残高=610兆4920億円(前年比9.4%)、対外負債残高=360兆2710億円(前年比+5.0%)。 ドイツ=107兆5715億円(2007年末)、中国=78兆7510億円(2006年末)+香港=61兆。
日本 → 白川日銀総裁インタビュー=日本経済には物価上昇と交易条件悪化の両方のリスクがあるため、金融政策の方向性はあらかじめ決め打ちできない。景気悪化に対応してかつて採用したゼロ金利政策や量的緩和政策をとる可能性については、金融システムが不安定な時には効果があるものの、安定した後まで継続すればかえって副作用が出る。最近のサブプライムローン問題の背景にも世界的な長期金融緩和があったことを考える必要。
◎日本 → 日銀金融政策決定会合議事要旨(4/8-9)=海外経済はダウンサイドリスク高まっているとの認識を共有。金融市場の緊張はいく分緩和したものの、依然として不安定な状況との認識で一致。米消費者マインドが一段と悪化、個人消費がさらに下振れるリスクに注意。米経済はやや長い目でみれば実体経済が上振れる可能性がある点も意識。世界的にアップサイドリスクを抱えている状況にあるとの見方で一致。日本の輸出にいずれ減速感が表れてくる可能性。先行き生産調整が深くなる可能性は低い。企業収益が伸び悩むなか、今後も家計の所得形成面で目立った改善期待しにくい。消費者のインフレ予想が高まっている点に注意。

2008年05月25日

2008年5月25日 今週の為替戦略

先週の動きは:
数週間前までは、米金融市場の安定+米景気の回復期待+利下終了にドル高が続いていたが、FOMC議事録で成長リスクと利上げ期待に米株価は下落、ドル売りとなった。ユーロ圏では、独ZEW、Ifo景況指数が強く、景気回復期待とインフレ懸念から利下げ期待が払拭され、EURUSDは1.5486→1.5814まで、GBPUSDは、英小売売上高は予想よりマイナス幅が狭く、EURGBPの売りに1.9454→1.9850まで上昇した。


豪中銀理事会の議事録では、「需要が予想通り鈍化しなければ金利の見直しが必要」と、利上げの可能性が残り、消費者センチメントが強く、商品価格の上昇を背景に、AUDUSDは0.9510→0.9653と24年来の高値を更新、ドル売りを先導した。また、NZ政府が発表した予算案で4年間減税に利下げ観測が弱まり、AUDNZDは1.2408→1.2150まで大幅に低下、AUDドルの上昇も弱まった。


原油価格や商品価格の高騰が続き、コモディテー通貨が強く、AUDUSDが上昇する中で、USDCADは0.9999→0.9817まで下落、低金利通貨のCHFは、EURCHFの売り1.6377→1.6142と、週末には、海外3連休前にキャリートレードの巻き戻しに、USDCHFは1.0573→1.0216までドルは下落、USDJPYは104.69→102.73と円高となった。


今週の予想:
最近の為替相場は、①株価の上下と、②金利差と、③原油価格を見ながらの取引が多くなっている。先週と先々週を比較しても、NYダウは下落=13136.69→12460.09(-507.17 -3.91%)、独DAXも下落=7231.86→6934.54(-212.50 -2.97%)、日経平均株価も下落=14343.19→13658.02(-207.28 -1.46%)と、米国株の下落が最も大きくなった。


金利差では、10年国債利回りを前週と比較して見れば、日本=1.695%(前週1.675%)、米国=3.85%(前週3.85%)、独=4.264%(前週4.178%)、英=4.927%(前週4.777%)、豪=6.528%(前週6.328%)と、各国共に米国より上昇率は高い。


原油価格は、132.19ドル(前週126.29ドル)と4.67%上昇した。この流れが続くことは予想され、全てにおいてドルにとってはマイナス材料で、今週もドル売りの流れが続くことが予想される。


米国は一時ほどの回復期待や金融安定の思惑は弱まっているものの、減税による米景気回復期待は引き続き残り、FOMC議事録でCPIがFEDのインフレターゲットの2.0%を上回ることが見込まれ、金利先物市場では9月16日にFOMCで0.25%利下げを、33.2%の確立で折り込むなど、特にドルを売り急ぐ材料も少ない。ドルショートポジションの巻き戻しから、ドルショートの積み増しに動き始めたが、まだ、主要国通貨のロングポジションもそれほど拡大しおらず、ドル売りセンチメントが続き、週前半はドル売りの流れが続き、後半からはドルの買い戻しが入りやすい。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、
主要通貨では:
米金利の低下サイクル終了と米景気回復の期待のドル買いも収束し、ドルは面安の週となった。特に、USDCHFは-2.26%とEURCHFの売り(1.6377→1.6131)もありCHFの上昇が目立ち、キャリートレードの巻き戻しもあり、久しぶりの上昇率となった。次いで、NZDUSDは1.36%と長期減税が評価され買いが始まり、AUDNZDの売り(1.2408→1.2150)の影響を受けたAUDUSDを除き、各通貨とも1%近く上昇(ドル下落)している。


USDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 103.04 105.45 102.57 104.07 1.25 1.22% 2.88 2.80%
23-May-08 104.02 104.69 102.73 103.38 -0.69 -0.66% 1.96 1.88%


EURUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 1.5451 1.5602 1.5365 1.5579 0.97 0.63% 2.37 1.53%
23-May-08 1.5594 1.5814 1.5486 1.5762 1.83 1.17% 3.28 2.11%


USDCHF    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 1.0417 1.0601 1.0405 1.0477 0.66 0.63% 1.96 1.88%
23-May-08 1.0458 1.0573 1.0216 1.0240 -2.37 -2.26% 3.57 3.41%


GBPUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 1.9507 1.9635 1.9365 1.9576 0.37 0.19% 2.70 1.38%
23-May-08 1.9567 1.9850 1.9454 1.9793 2.17 1.11% 3.96 2.02%


AUDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 0.9403 0.9560 0.9291 0.9555 1.21 1.28% 2.69 2.85%
23-May-08 0.9565 0.9653 0.9510 0.9589 0.34 0.36% 1.43 1.50%


USDCAD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 1.0057 1.0105 0.9943 0.9991 -0.61 -0.61% 1.62 1.61%
23-May-08 0.9996 0.9999 0.9817 0.9897 -0.94 -0.94% 1.82 1.82%


NZDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 0.7665 0.7744 0.7536 0.7741 0.49 0.64% 2.08 2.70%
23-May-08 0.7747 0.7902 0.7705 0.7846 1.05 1.36% 1.97 2.54%


円クロスでは:
小幅ながらJPYは、AUDJPYを除き円安の展開となった。CHFJPYは1.62%と上昇率は最も高く、円クロスでもEURCHF下落の影響を受けている。その他では0.5%前後のJPY下落率と緩やかなJPY下げに止まり、逆に、AUDJPYは-0.31%の下げで、こちらもAUDNZD売りの影響を受けている。


EURJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 159.22 162.95 158.65 162.13 2.96 1.86% 4.30 2.70%
23-May-08 162.25 163.87 161.46 162.93 0.80 0.49% 2.41 1.49%


GBPJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 201.00 204.98 200.16 203.62 2.65 1.32% 4.82 2.40%
23-May-08 203.55 206.54 202.60 204.63 1.01 0.50% 3.94 1.93%


CHFJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 98.89 99.89 98.44 99.31 0.49 0.50% 1.45 1.47%
23-May-08 99.44 101.04 98.90 100.92 1.61 1.62% 2.14 2.15%


AUDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 96.89 99.79 96.39 99.44 2.39 2.46% 3.40 3.50%
23-May-08 99.50 100.04 98.88 99.13 -0.31 -0.31% 1.16 1.17%


NZDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 78.97 80.84 78.51 80.53 1.42 1.79% 2.33 2.95%
23-May-08 80.59 81.87 79.77 81.11 0.58 0.72% 2.10 2.61%


CADJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08    102.41 105.57 101.90 104.13 1.83 1.79% 3.67 3.59%
23-May-08 104.03 105.87 103.96 104.41 0.28 0.27% 1.91 1.83%

IMM通貨先物:
期間中はJPY、CAD、AUD、NZDのロングが拡大しドル売りをリード、EURがショートからロングに変化し、CHFのショートは減少した。GBPだけが唯一ショートが拡大、その後のポンド上昇の要因ともなっている。


JPY       Long Short Net
13-May-08 62,209 28,393 33,816
20-May-08 65,203 25,155 40,048


EUR       Long Short Net
13-May-08 55,409 64,908 -9,499
20-May-08 70,240 63,399 6,841


GBP       Long Short Net
13-May-08 25,873 50,677 -24,804
20-May-08 22,233 47,573 -25,340


CHF       Long Short Net
13-May-08 13,758 31,194 -17,436
20-May-08 19,037 23,980 -4,943


CAD       Long Short Net
13-May-08 46,246 16,837 29,409
20-May-08 53,118 21,700 31,418


AUD       Long Short Net
13-May-08 69,793 12,339 57,454
20-May-08 72,418 11,117 61,301


NZD       Long Short Net
13-May-08 11,193 7,749 3,444
20-May-08 12,274 7,733 4,541


今後の金利予想は:
国 予定日 現行政策金利  予想:         
USD  6月25日 2.00% 金利据え置きを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR  6月5日 4.00% 金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 6月5日 5.00% 金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 6月13日 0.50% 金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 6月3日 7.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 6月4日 8.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF  6月19日 2.75% 金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 6月10日 3.00% 0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 5月28日 5.50% 金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK  7月3日 4.25% 金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週は、週末金曜日に多くの経済指標の発表が予定され、特に重要な経済指標の発表もなく、英経済指標は極端に少なくなくなっている。その中で、国内要因として注目したいのは、日本の全国CPIで、ガソリン価格の一時的な低下から、前月から低下が予想されているが、東京都部ではこの要因が除かれた5月ではインフレ傾向が続き、債券利回りの上昇、株価+為替へもその影響が波及する。また、ユーロ圏CPIは前月比3.5%と再び上昇傾向が予想され、米個人消費支出のコアPCEの低下が予想されているが、こちらも注意して見る必要がある。


◎住宅関連では、26日=英ホームトラック住宅価格、27日=米新築1戸建て住宅販売件数、28日=ネーションワイド住宅価格、30日=NZ住宅建設許可が控えている。
◎インフレ関連では、未定=独CPI、30日=日本CPI、ユーロCPIが注目される。
◎成長関連では、27日=独GDP、29日=米第1四半期GDP、30日=カナダGDPが注目される。
◎個人消費関連では、未定=独小売売上高、30日=米個人所得・消費支出が注目される。
◎金融政策関連では、26日=マレーシア中銀(金利据え置き予想)、28日=ノルウェー中銀(金利据え置きを予想)。
◎その他では、28日=米耐久財受注、30日=米シカゴ購買部協会景気指数、米ミシガン大消費者信頼感指数確報値が注目されている。


●ドル円
ドル円は、日本発の要因として30日の全国CPIでコアインフレがどのくらい上昇するのか気になる。102.57円~105.70円のレンジで5週間続いているが、他の主要通貨高の流れにドル円の買いも弱く、スイスフラン高の流れや、株価の下落に円買いの流れも期待できる。上値は弱いながらも徐々に切り下がり、102.50円を割り込むと底値を割り込み、5月2日=105.70円、5月14日=105.45円をダブルトップに、5月9日=105.61円、5月12日=102.57円、5月22日=105.73円を割り込に、特にDaily終値で102.50円を割り込むとドル売りが加速しやすくなる。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続いている。上値のポイントは、105.68円、106.28円、106.58~70円、108.60円。下値のポイントは、102.50~64円、100.65円、97.73~96円。RSIは34で引き続き50を割り込み売り傾向が強いが、トレンドがはっきりしない。トレンドモメンタムは買いになっている。Monthlyチャートは、97.96~106.54円のレンジに入り、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。Dailyチャートは、102.50円を割り込むと、ダブルトップになりドル売りが加速、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。Daily=売り、Weekly=ミックス、Monthly=売り。トータルの判断は、売りが続き、102.50円を日足ベースで割り込むと99.50円がターゲット。102.50円を失敗すると、102.50~105.80円のレンジ相場に逆戻り。

●ユーロドル
ユーロドルは、ZEWやIFO景況感を見ても、ユーロ圏の景気は予想より底堅く、インフレ試算の前提となった原油価格は遥かに上昇し、インフレリスクが強まり利下げ環境は当面望めそうにない。また原油価格の上昇に、産油国がユーロ買いを拡大し、原油価格上昇=EUR買い・ドル売りが続きそうである。最近の値動きからは、EURUSDが急落した4月25日の週を回復したものの、過去3日間は大枠で1.57~1.5800のレンジに入り伸び悩み、Weekly終値で1.5656を割り込めば上昇も終了し下落となる。しかし、1.58台を回復すれば、次は、1.60の大台を再トライとなり、ユーロ買いが続きそうである。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、1.53~1.60のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5916、1.6008、1.6470、1.6909。下値のポイントは、1.5365、1.5302、1.5002、1.4961。RSIは68と下降ラインが崩れたが再び上抜きに変わり、トレンドモメンタムは買いを継続している。Monthlyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続き、RSIは82で上昇ラインが続くが87からやや下げ、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、1.5340から上昇を続け1.58で3日間上げ渋り、RSIは48と緩やかに上昇、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。Daily=買い、Weekly=買い、Monthly=買い。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、住宅価格の下落が続くが、インフレリスクが強く、BOEのMPC議事録でも利下げに対するリスクが指摘され、予想できる範囲では利下げの可能性が非常に低くなっている。また、いつもながら、ポンドの政策金利は5.0%と高く、ショートポジションはキャリーコストを計算しながら長期的に持ちにくい。また、原油価格の上昇の弱いながらポンドをサポートしている。先週はGBPUSDが週足のローソク足は大きな陰線で買いを示し、GBPJPYは大きな陰線で前週の高値を超えられず、戻り売りになりやすく、今週の動きは予想し難くなっている。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間から下限で取引が続いている。上値のポイントは、205.61円、209.38円、213.70円、214.01円。下値のポイントは、200.62円、198.69円、195.62円、191.29円。RSIは32と下降ラインが崩れたが引き続き横ばいで推移、トレンドモメンタムは買いに変化する可能性が高くなっている。Monthlyチャートは、下落傾向も弱まり197.50~220円のレンジに入っている。Dailyチャートは、200.00~209円のレンジで取引が続き、204.50円を中心に取引が続き、RSIはか46と再び50を割り込み、トレンドモメンタムは売りだが非常に不安定。Daily=レンジ、Weekly=買い、Monthly=売り。トータルの判断は、徐々に上下が狭まり三角持合から、一方向へ動きやすく抜けた方向に乗りたい。

外国為替 今週のマーケット 2008年5月26日-5月30日

数週間前は、米金融市場の安定と、米景気回復期待からドル高が続いていたが、最近では、欧州諸国に景気回復期待が移り、原油価格や商品価格の高騰が続き、コモディテー通貨が強く、それがドル売りに結びついている。特にAUDUSDは24年来の水準となり、カナダドルとポンド高が先導している。NZD高も政府の減税案に上昇、AUDUSDは下落、低金利通貨のスイスフラン+円のも週末には、海外3連休前にキャリートレードの巻き戻しに、買いが入った。


市場の関心は株価の上下と金利差にあり、債券利回りを見ながら、仮にドル円では、日米金利差が縮小すればドル売り、拡大すればドル買いに動き、株価下落=円・スイス買い、株価上昇=売りとなっている。また、原油価格とドル相場の関連性は高く、原油価格上昇=ドル売り、低下=ドル買いの流れも続いている。


今後の方向性は、減税による米景気回復期待は残り、一時ほどの回復期待や金融安定期待の買いも弱まっているものの、特にドルを売る材料も少ない。ドルショートポジションの巻き戻しも終了し、主要国通貨のロングポジションもそれほど拡大していない。材料はミックスなのだが、ドル売りセンチメントは変わりそうにない。


つまり、週末のNYダウは13,000円台回復から、12,500円を割り込み下落、10年国債利回りでも、米国=3.854%(前週3.850%)、独=4.264%(前週4.178%)と独・米間の金利が拡大、日米間では縮小し、主要通貨高(ドル売り)からか始まりやすく、週後半では逆にドルの買い戻しが入ることを予想している。


今週は、週末金曜日に多くの経済指標の発表が予定され、特に需要な経済指標もなく、英経済指標は極端に少なくない。その中で、国内要因として注目したいのは、日本の全国CPIで、ガソリン価格の一時的な低下から、前月から低下が予想されているが、東京都部ではこの要因が除かれた5月ではインフレ傾向が続き、債券利回りの上昇、株価+為替へもその影響が波及する。また、ユーロ圏CPIは前月比3.5%と再び上昇傾向が予想され、米個人消費支出のコアPCEの低下が予想されているが、こちらも注意して見る必要がある。


◎住宅関連では、26日=英ホームトラック住宅価格、27日=米新築1戸建て住宅販売件数、28日=ネーションワイド住宅価格、30日=NZ住宅建設許可が控えている。
◎インフレ関連では、未定=独CPI、30日=日本CPI、ユーロCPIが注目される。
◎成長関連では、27日=独GDP、29日=米第1四半期GDP、30日=カナダGDPが注目される。
◎個人消費関連では、未定=独小売売上高、30日=米個人所得・消費支出が注目される。
◎金融政策関連では、26日=マレーシア中銀(金利据え置き予想)、28日=ノルウェー中銀(金利据え置きを予想)。
◎その他では、28日=米耐久財受注、30日=米シカゴ購買部協会景気指数、米ミシガン大消費者信頼感指数確報値が注目されている。


●5/26 (月曜日)  ロンドン休場(レイト・メイ・バンク・ホリデー)、米国休場(メモリアル・デー)
9:01 英 5月のホームトラック住宅価格=前月比予想 前回-0.6%、前年比予想 前回-0.9%
7:45 NZ 4月 貿易収支=予想-1.5億NZドル 前回-0.5億NZドル、輸入=予想34.9億NZドル、輸出=予想34.4億NZドル
20:00 マレーシア マレーシア中銀金融政策発表=政策金利3.5%の据置きを予想


●5/27(火曜日)
8:50 日本 4月企業向けサービス価格指数=前年比予想0.7% 前回0.4%
15:00 独 第1四半期 GDP・確報=前期比予想0.3%% 前回0.3%、前年比予想1.8% 前回1.8%
11:00 NZ 5月 企業信頼感指数=予想-51 前回-54.80
15:00 独 6月 GFK消費者信頼感調査=予想5.9 前回5.9
15:15 スイス 4月 貿易収支=予想12.7億スイス 前回12.5億スイス
18:30 南ア 第1四半期 GDP=前年比予想2.6% 前回5.3%
21:30 英 4月 BBA Consumer credit=予想4億ポンド 前回5億ポンド
21:30 英 4月 BBA 住宅貸出=予想48億ポンド、前回51億ポンド、住宅許可=予想3.2万件 前回3.54万件
22:00 米 3月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数=予想-2.0% 前回-2.6%
23:00 米 5月 消費者信頼感指数=予想60.0 前回62.3
23:00 米 5月 リッチモンド連銀製造業指数=予想 前回0.0
23:00 米 4月 新築1戸建て住宅販売件数=予想52万件 前回52.6万件


21:15 米 クロズナーFRB理事がブラジル中銀セミナーで講演、 「モーゲージ市場の修復と回復の見通し」(22日の講演と同内容)
23:50 米 イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁が講演 、「政策の見通しと影響」(サンフランシスコ)

●5/28(水曜日)
10:30 豪 3月 Westpac Leading Index=前月比予想-0.1% 前回0.0
15:00 英 5月 ネーションワイド住宅価格=前月比予想-0.5% 前回-1.1%、前年比予想-1.9% 前回-1.0%
16:30 スウェーデン 4月 小売売上高=前月比予想 前回0.4%、前年比予想 前回3.9%
17:00 ユーロ 3月 経常収支=予想 前回43億ユーロ
18:30 南ア 4月 消費者物価指数(CPI)=前年比予想10.8% 前回10.6%、コア=予想10.0% 前回10.1%
21:00 ノルウェー ノルウェー中銀金融政策発表=政策金利5.5%の据置きを予想
21:30 米 4月 耐久財受注: 新規受注=前月比予想-1.0% 前回0.1%、除く輸送機器=予想-0.5% 前回1.6%、除く国防関連=予想-0.5% 前回0.1%、航空機器の非国防資本財=予想-0.5% 前回-1.0%
未定 独 5月 消費者物価指数(CPI)=HICP前月比予想0.4% 前回-0.3%、 前年比予想2.9% 前回2.6%、コア=前月比予想0.4% 前回-0.2%、前年比予想2.8% 前回2.4%
未定 独 4月 小売売上高=前月比予想 前回-0.1%、前年比予想 前回-6.3%、


1:50 米 スターン米ミネアポリス地区連銀総裁が講演、最近の地域・国内外経済状況(米ウィスコンシン州アルトゥーナ)
10:00 米 フィッシャー米ダラス地区連銀総裁が講演(サンフランシスコ) 、 「インフレと債務:金融政策と財政政策の相互関係」


●5/29 (木曜日) パリ休場(第二次大戦終戦記念日)
8:50 日本 4月 大型小売店販売額・速報 =前年比予想-0.1% 前回0.2%
17:00 ノルウェー 4月 小売売上高=前月比予想 前回-0.4%
17:00 独 5月 失業者数=予想7.8% 前回7.9%、失業者増減=予想-2万人 前回-0.7万人
17:00 ユーロ 4月 マネーサプライM3=前年比予想0.7% 前回0.7%、前年比予想10.3% 前回10.3%
19:00 英 6月 CBI Distributive Trade=予想-5 前回-26
21:30 米 5/25週 新規失業保険申請件数=予想37万件 前回36.5万件
21:30 米 第1四半期 GDP改定値: GDP=予想0.9% 前回0.6%、 デフレーター=予想2.6% 前回2.6%、 最終需要=予想0.1% 前回-0.2%、コアPCE価格指数=予想2.2% 前回2.2%、PCE価格指数=予想3.5% 前回3.5%
21:30 カナダ 第1四半期経常収支=予想30億カナダドル 前回-5億カナダドル


BIS 国際決済銀行(BIS)バーゼル委員会主催の会議 、「リスク移転メカニズムと金融の安定」(30日まで、バーゼル)
3:30 米 バーナンキFRB議長がBIS会議向けビデオ会議で講演 、「FRBの流動性対策」(13日の講演と同内容)
8:00 米 コーンFRB副議長がNY連銀とコロンビア大主催の会議で講演 、「短期金融市場と金融安定」(ニューヨーク)
30日 米 ローゼングレン・ボストン地区連銀総裁が講演(ボストン)


●5/30 (金曜日)
9:01 英 5月 GFK消費者信頼感調査=予想-26 前回-24
7:45 NZ 4月 住宅建設許可=前月比予想 前回-9.1%
8:30 日本 4月 失業率=予想3.9% 前回3.8%、 有効求人倍率=予想0.94 前回0.95
8:30 日本 4月 全世帯家計調査-消費支出=前年比予想-0.7% 前回-1.6%
8:30 日本 5月 東京都区部消費者物価指数=前年比予想0.8% 前回0.6%、前年比コア=予想0.9% 前回0.7%
8:30 日本 4月 全国消費者物価指数=前年比予想09% 前回1.2%、コア=予想1.0% 前回1.2%
8:30 日本 4月 鉱工業生産・速報=前月比予想-0.5% 前回-3.4%、 前年比予想1.6% 前回-0.7%
18:00 ユーロ 5月 消費者物価指数(CPI)・速報=前年比予想3.5% 前回3.3%
18:00 ユーロ 4月 失業率=予想7.1% 前回7.1%
18:00 ユーロ 5月 消費者信頼感=予想-12 前回-12、サービスセンチメント=予想7 前回7、エコノミックセンチメント=予想96.6 前回97.1
18:30 スイス 5月 KOF先行指数=予想1.09 前回1.20
21:30 米 4月 個人所得・消費支出: 個人所得=予想前月比0.2% 前回0.3%、個人消費支出=前月比予想0.2% 前回0.4%、コアPCE=前月比予想0.1% 前回0.2%、前年比予想2.1% 前回2.1%
21:30 カナダ 4月 鉱工業製品価格=前月比予想1.0% 前回1.7%、前年比予想 前回-0.3%
21:30 カナダ 3月 GDP=前月比予想0.0% 前回-0.2%、前期比予想0.6% 前回0.8%
22:45 米 5月 シカゴ購買部協会景気指数=予想48.5 前回48.3
22:55 米 5月 ミシガン大消費者信頼感指数確報値 =予想59.5 前回48.3、景気現況指数=予想71.9 前回77.0、消費者期待指数=予想51.9 前回53.3

2008年5月26日 NZ貿易収支

ロンドン休場(レイト・メイ・バンク・ホリデー)
米国休場(メモリアル・デー)

07:45 (NZ) 4月貿易収支

2008年5月27日 米新築住宅販売件数

08:50 (日) 4月企業向けサービス価格指数
15:00 (独) 第1四半期GDP・確報
15:00 (独) 第1四半期個人消費
15:10 (独) 6月GFK消費者信頼感調査
15:15 (スイス) 4月貿易収支
17:15 (香港) 4月貿易収支
18:30 (南ア) 第1四半期GDP
23:00 (米) 5月消費者信頼感指数
23:00 (米) 5月リッチモンド連銀製造業指数
23:00 (米) 4月新築住宅販売件数

2008年5月28日 米耐久財受注

15:45 (仏) 5月消費者信頼感指数
17:00 (ユーロ圏) 3月経常収支
18:30 (南ア) 4月消費者物価指数
18:30 (南ア) 4月CPIX・コア消費者物価指数
21:30 (米) 4月耐久財受注

2008年5月29日 独失業率

パリ休場(第二次大戦終戦記念日)

08:50 (日) 4月大型小売店販売額・速報
08:50 (日) 4月小売業販売額・速報
08:50 (日) 5/23までの対外及び対内証券売買契約等の状況
16:55 (独) 5月失業者数
16:55 (独) 5月失業率
17:00 (ユーロ圏) 4月マネーサプライM3・季調済
18:30 (南ア) 4月生産者物価指数
21:30 (米) 5/25までの週の新規失業保険申請件数
21:30 (米) 第1四半期GDP・改定値
21:30 (米) 第1四半期個人消費・改定値
21:30 (加) 第1四半期経常収支

2008年5月30日 日本鉱工業生産 ユーロ圏失業率 米PCEデフレーター

未 定 (英) 5月GFK消費者信頼感調査
07:45 (NZ) 4月住宅建設許可
08:30 (日) 4月失業率
08:30 (日) 4月有効求人倍率
08:30 (日) 4月全世帯家計調査-消費支出
08:30 (日) 5月東京都区部消費者物価指数
08:30 (日) 4月全国消費者物価指数
08:50 (日) 4月鉱工業生産・速報
18:00 (ユーロ圏) 5月消費者物価指数・速報
18:00 (ユーロ圏) 4月失業率
18:00 (ユーロ圏) 5月消費者信頼感
18:00 (香港) 4月月次政府財政収支
18:30 (スイス) 5月KOF先行指数
19:00 (日) 外国為替平衡操作の実施状況
21:00 (南ア) 4月貿易収支
21:30 (米) 4月個人所得
21:30 (米) 4月個人支出
21:30 (米) 4月PCEデフレーター
21:30 (加) 4月鉱工業製品価格
21:30 (加) 第1四半期GDP
22:45 (米) 5月シカゴ購買部協会景気指数
22:55 (米) 5月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値

2008年05月26日

2008年5月26日 本日の為替戦略

本日は世界の2大主要市場が休場となり、ドルの決済も無く、この機会にゆっくりと骨休めをするディーラーも多く、狭い値動きとなることが予想される。


最近は、電子取引システムによる取引が大多数を占め、プライスが無くなるようなことは無いであろうが、過去はロンドン・NY市場が休場ともなると、為替市場は機能停止となる状態が続いた。


今でも、大口プライスを提供する金融機関も少なくなり、何も無ければ狭いレンジに終始することが多いが、可能性は非常に低いものの、一度事が起これば、上下にあるストップロスを試すこともある。


●ドル円
ドル円は、ドル買いの流れから、主要通貨でドル売りの流れに上値は徐々に重くなり、ドル売りが続いているものの、クロスで円売りが進み底値を割り込めないでいる。102.50円をクリアに割り込むとドル売りが加速しやすくなり注意が必要。


ドル円の4時間チャートは、下降ラインの上限を一時上抜けし買いになりながらも、再び下降ラインに戻っている。上値のポイントは、103.47円、103.74円、104.43円。下値のポイントは、102.73円、102.60円、102.37円、101.46円。RSIは41と引き続き50を下回り下降が続き、トレンドモメンタムは売りに変化している。1時間チャートは、103円を試しきれず103.00~50円で取引が続き、RSIは31と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りが継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、102.50円を割り込むと、ダブルトップになりドル売りが加速、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、103.47~74円を上限に、売りで、102.37~60円を割り込むと売りが加速。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ高をけん制する発言もかつてほど強く感じられず、原油高=インフレ懸念にユーロ高を容認する発言も多く上昇が続いている。しかし、かつて長い揉み合いが続いた1.57~1.59のレンジでは売り買いが交錯することが予想される。目先は1.58台が重くなり調整の売りが予想されるが、リアルマネーや中銀筋の買いが続き、押し目買いの流れは当分変わりそうにない。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドから、大枠で1.5700~1.5800のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5813、1.5863、1.5882、1.5894、1.6017。下値のポイントは、1.5692~95、1.5663、1.5602~23、1.5563。RSIは72と上昇が続き、トレンドモメンタムは長く買いを継続している。1時間チャートは、上昇トレンドが続くが、1.5700~1.5820のレンジで取引が続き、RSIは70をピークに上げ渋り横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、1.5340から上昇を続け1.58で3日間上げ渋り、RSIは48と緩やかに上昇、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。トータルの判断は、買い先行で、1.5813でダブルトップになるかを見極め、1.5850~60を超えたら買いが加速、1.5634~63を割り割り込んだら買いは撤退。

●ポンド円
ポンド円は、住宅価格の下落の影響を危惧した、BOEの利下げ期待も、強いインフレ懸念に薄らぎGBPUSDの買い戻しが続き、クロスでの円売りの流れに底値を切上げているが、どうも方向性がはっきりとしない。暫くは様子見を決め込むか大枠で204~206のレンジ相場を決め込みたい。


ポンド円の4時間チャートは、205.10円を超えて買いが加速したが失敗、204.50円を中心にして取引が続いている。上値のポイントは、205.07~10円、205.48円、206.00円、209.01円。下値のポイントは、204.17円、203.30~41円、202.70円。RSIは57と50を上回り横ばい、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、205円を超え買いが強まったが、今度は205円を割り込み売りに変わり、大枠では204~205円のレンジに入っている。RSIは27と下降ラインが続くが、いつ買いに変化するのか不安で、トレンドモメンタむは売りを継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、200.00~209円のレンジで取引が続き、204.50円を中心に取引が続き、RSIはか46と再び50を割り込み、トレンドモメンタムは売りだが非常に不安定。トータルの判断は、205.07~10円を回復できないと売りに変化し、202.70~205円のレンジに逆戻りするが、204.07~17円を維持できれば、再度買いトライ。


●本日の経済指標・その他
ロンドン休場(レイト・メイ・バンク・ホリデー)、米国休場(メモリアル・デー)
9:01 英 5月のホームトラック住宅価格=前月比予想 前回-0.6%、前年比予想 前回-0.9%
7:45 NZ 4月 貿易収支=予想-1.5億NZドル 前回-0.5億NZドル、輸入=予想34.9億NZドル、輸出=予想34.4億NZドル
20:00 マレーシア マレーシア中銀金融政策発表=政策金利3.5%の据置きを予想

小さな政府江戸幕府 30 田沼意次の重商業主義経済政策 専売体制の整備と長崎貿易の拡大

田沼意次が実施した株仲間の推奨は、直接税中心の税制に、間接税や流通税を導入したという点において画期的であった。そして株仲間公認政策は都市の商工業者のみならず、農村の商人に対しても在方株(農村部の株仲間)の公認という形で進められた。江戸中期には農民の中から商業活動を展開する者が登場し、彼らは在郷商人と呼ばれるようになっていた。いわば兼業農家だが、彼らも株仲間をつくり始めたのだ。都市と農村に同一の租税方法を適用した点も田沼の目新しさだ。


さらに田沼は、御用商人に銅、鉄、真鍮、朝鮮人参、ショウノウ、朱などアイテム別に幕府直営の座を結成させた。金座や銀座と同じように、幕府主導で銅座や鉄座をつくらせたのである。株仲間との決定的な違いは、株仲間が税金徴収の対象となる組合で、基本は自由競争、運営は株仲間に任せていたのに対し、座は幕府による製造・販売を独占する制度であることだ。つまり座は幕府直営のビジネスで、利益は幕府の財政に直結したというわけだ。かつてのたばこ専売公社、日本国有鉄道、日本電信電話公社だと考えればわかりやすい。


田沼は1780年、真鍮座を、次いで大坂に鉄座を新設している。ともに江戸や大坂にある銀座と同じ扱いとし、専売制であった。こうしてみると、専売制は産業育成というよりも幕府の収入アップの意味合いが強いことがよくわかる。


たとえば1782年、幕府は朱座(大坂)以外での朱(赤色の顔料)の売買が絶えないため、輸入品は長崎から、琉球産は薩摩から朱座へ送るよう命令し、朱座での専売を厳命している。「これは幕府直営のビジネスだから、決められた座で販売するのが正規ルートで、それ以外は認めないぞ」という警告である。


それぞれの座は製造・販売を独占したが、幕府直営の販売所拠点には、「会所」と呼ばれる事務所兼販売所もあった。たとえば石灰の産地である八王子や上野国(群馬県)に「石灰会所」をつくり、石灰の独占販売をした。昔からある食品添加物で、漬物やアク抜きなどの用途で使われ、漬け物や草木染めなどに用いられた明礬(みょうばん)は、江戸、大坂、京都、堺の4カ所に設立された「明礬会所」が独占販売した。ただし幕府は会所からも税金を徴収したという。


各藩もこれらのしくみをまねて、藩の直営ビジネスを開始した。たとえば仙台藩は、仙台、気仙沼、石巻に「国産会所」を設置し、仙台藩の特産品の独占販売を行っている。富山藩は売薬の専売を開始、長州藩は火縄の他国売買を禁止して扱い商人を指定し、専売制を始めている。

ところで、幕府のビジネスとしてユニークなものに、こんな記録が残っている。1765年、幕府が中国向け輸出品のフカヒレ増産のため、新たにサメ漁を始める者には当分の間、税金を免除するというものだ。当時は鎖国中ではあったが、中国の公認船とポルトガルの貿易船は長崎に出入りできた。それにしても、フカヒレといえば中国が本家だと思い込んでいたから、江戸時代に幕府が中国にフカヒレを輸出していたとは驚きだ。


そんな直営ビジネスのひとつの窓口となっていた場所が長崎だ。田沼は長崎港を拡張し、港に出入りする船から工事費をきっちり徴収している。そして長崎貿易の拡大にも力を注いだ。幕府の貿易政策は鎖国体制の確立以来、国産の金銀の減少に対応する形で、規模を縮小してきた。しかし、田沼はこの方針を大きく転換し、貿易による金銀の輸入、つまり外貨獲得を図ったのである。


そのために輸出品となる銅や海産物を扱う銅座や俵物会所(海産物取り扱い事務所)を設け、銅山の開発や海産物の増産を奨励したのだ。記録では富山藩に中国への輸出用食用クラゲをつくらせ、長崎まで届けさせている。だから前述したようにフカヒレ増産のために税金免除まで考案したのである。後世で「賄賂政治家」「悪名老中」と呼ばれる田沼意次だが、これほどの経済通を幕臣から探すのは難しいだろう。江戸時代に外貨獲得を図り、特産物の増産を推奨したとは驚きである。なぜなら、それは16世紀から18世紀にかけて重商主義を唱えた西欧の著名な経済学者の理論そのものだったからだ。


By Master K/益田 慶


2008年05月27日

外国為替再入門 12 拡大するFX市場

毎日200兆円の資金が動くFX市場

外国為替市場は、1973年に変動相場制に移行して以来拡大し続けている。変動相場制移行に伴うヘッジ需要の拡大、冷戦終結による世界貿易の拡大、金融取引に関する規制緩和の流れからデリバティブなどの金融商品が開発され、規制緩和ととともに市場参加者が増加してきたのである。


外国為替市場の取引量は、国際決済銀行(BIS)が各国中央銀行の協力の下、3年ごとに市場調査を行っていますが、2004年4月の調査によれば、世界の外国為替市場での1日当たり取引は、平均して200兆円にも達します。ドル建てで1兆9000億ドルにもなります。世界全体の年間貿易量が9兆円ですから1週間で1年分の取引が成り立つことになります。日本のGDP500兆円と比較してもGDPの40%に相当する資金が1日で動いているのです。

外国為替市場における取引のうち、直物取引は6200億ドルです。先物取引は2000億ドル、スワップは9500億ドルですから、取引の半分はスワップ取引になります。スワップ取引は、2001年の調査と比較すると40%弱の増加で、デリバティブ取引が急拡大していることが分かります。


取引量増大の理由は、規制緩和による金融機関以外の取引が挙げられます。ヘッジファンドなどの取引が急拡大したこと、アジア、中東欧、南米、南アなどの新興国通貨の取引量拡大、大手銀行による中小金融機関向け外国為替仲介サービス(プライム・ブローキング・サービス)の拡大により、これまで参加していなかった小規模金融機関の外国為替市場への参加が可能になったことなどがあります。


世界最大の外国為替市場、ロンドン市場


市場別取引高ではロンドン市場が世界最大です。ロンドン市場は1日当たり7500億ドルの通貨が取引されています。第2位がニューヨーク市場で4600億ドル、第3位が東京市場で2000億ドルです。その他では、シンガポール市場、フランクフルト市場、香港市場などが続きます。


ロンドン市場が大きい理由は、取引量が最も多い通貨ペアがEUR/USDであること、ロンドン市場の取引時間は、午前中がアジア時間と重複し、午後の取引時間はニューヨーク時間と重複するため取引しやすいことがあります。また、中東、ロシアなどのオイルマネーが循環するのもヨーロッパ市場、特にロンドン市場を経由することなどが考えられます。EURが基軸通貨として機能し始めているのも一因です。


外国為替市場は、取引所が存在しない市場ですから、各市場の取引時間が決まっているわけではありません。各市場はなだらかに取引が増え、なだらかに減少していきます。各市場はシームレスに結合して取引を円滑にしているのです。ただし、マイナー通貨については、当該通貨国の活動時間に多くの取引が成立するため、取引には注意が必要になります。


外国為替市場は、ウェリントン市場、シドニー市場から始まります。規模からみるとシドニー市場のほうが遥かに多いため、実質的にはシドニー市場が最初に開く市場です。シドニー市場と東京市場には1時間乃至2時間の時差がありますから、東京市場はシドニー市場の様子が見えてから活動開始となります。かつての東京市場は午前9時に始まり、午後3時半に終了していましたが、現在では時間規制は撤廃されていますから、シドニー市場、香港市場、シンガポール市場とは混然一体となっており、日本時間の夕方にはヨーロッパ時間とも重なって大きな取引の流れを作っています。


外国為替市場は、このようにシームレスに繋がっていることから厳密な意味での終値、始値は存在しません。金融機関などが時間を決めて独自に設定してはいますが、汎用的に利用されている値ではありません。多くの場合は、ニューヨーク時間の午後3時-5時で設定している場合が多いようですが、その後の時間帯でもロサンゼルス、サンフランシスコなどの経済活動は止まっていませんから値は動きます。FX投資についてはこの終値の決定で問題はありませんが、商取引上の為替レートの決定においては時間を正確に定めておかないとトラブルの原因になります。

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2008年5月27日 26日の海外為替市場

日経平均株価=13690.19(-322.01 -2.3%)、独DAX=6953.84(9.79 0.14%)、


ロンドン、NYと世界の2大市場が休場で、予想通りの狭いレンジとなったが、イランとトルコを結ぶガスパイプラインで爆発、破壊行為の可能性に原油価格が上昇し、弱いながらも、資源国通貨高+高金利通貨高=円売りの流れとなった。


英ホームトラック住宅価格は、前年比-1.9%(前回-0.9%)と、2005年11月以来の低水準で、8ヶ月連続の低下にポンド売りの材料となるが、結局は同水準に戻る、GBPUSD=1.9828(アジア市場)→1.9758(欧州市場)→1.9829(北米市場)。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.26円で取引が始まり、早朝の103.41円を高値に、前週末のNY市場で株価下落を受けた投機的な売りに、103.13円まで値を下げたが、日経平均株価の下落にもかかわらず、103.00円近辺の本邦勢+オプション勢の買いは厚く、103.36円まで値を戻し、103.25~35円のレンジで取引が続いた。海外市場は、ロンドン+NY市場が休場で市場参加者も極めて少なく、政府系ファンド+本邦勢等の買いに、下値失敗の反動もあり、一時103.48円まで上昇した。103.50円超えの本邦実需筋の売りに上値は重く、103.35~45円のレンジで揉み合いとなり、06:00時では103.42円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5762で取引が始まり、早朝の1.5748を安値に、前週末の高値1.5795を上回る、1.5800超えのストップロスを試し1.5792まで上昇したが失敗、日経平均株価の下落に上値は重く、1.5755まで値を下げた。欧州市場は1.5771で取引が始まり、超閑散とした取引の中で、アジア中銀筋の売りに1.5773→1.5742まで下落、1.5720以下の大口買いオーダーが意識され、スイス系銀行の買いに下げ止まり、1.5742~60で売り買いが交錯した。投機筋の買い戻し+ユーロ円の買いも加わり、1.5784まで上昇したが、上値トライはまたしても失敗、06:00時では1.5768で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.82円で取引が始まり、163.01円から日経平均株価の下落に、162.75円まで徐々に値を下げたが、162.50円近辺の大口買いに下げ止まり、163.00円まで上昇した。欧州市場は162.89円で取引が始まり、薄商いの中で、ファンド筋+本邦勢の買いに163.06円まで上昇、ユーロドルの売りに162.72円まで値を下げ、162.75~30円のレンジで売り買いが交錯した。クロスで円売りが加速、163.28円まで上昇、06:00時では163.07円で取引されている。


●主な経済指標の結果
ロンドン休場(レイト・メイ・バンク・ホリデー)、米国休場(メモリアル・デー)
9:01 英 5月のホームトラック住宅価格=前月比-0.5%(前回-0.6%)、前年比-1.9%(前回-0.9%)→2005年11月以来の低水準で、8ヶ月連続の低下にポンド売りの材料となる
7:45 NZ 4月 貿易収支=-3.34億NZドル(予想-1.5億NZドル 前回-0.44←-0.5億NZドル)、輸入=43.398億NZドル(予想34.9億NZドル)、輸出=387.53億NZドル(予想34.4億NZドル)
20:00 マレーシア マレーシア中銀金融政策発表=政策金利3.5%の据置きを決定、予想通り


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → メリルリンチ=米国は湾岸アラブ諸国に対し、インフレを問題と認識することでドル・ペッグの為替政策の変更を事実上容認している。 アラブ首長国連邦(UAE)とカタールはおそらく今後数カ月以内に通貨バスケットに移行すると予想。両国通貨は年末までに5%上昇する見込み。 サウジアラビアの通貨政策変更は来年遅くまでないとの見方。 メリルは米財務省が初めて湾岸協力会議(GCC)の通貨とインフレに言及した議会への報告書を引用し、米政府がドルの今後の見通しについて自信を強め、湾岸諸国の支援を必ずしも必要としなくなったと指摘。GCC加盟国の為替政策の変更を事実上容認している。
◎米 → ガイトナーNY連銀総裁=米国をはじめとする主要国は将来の危機を防ぐため、金融市場の規律と監督のバランスをうまく取る必要がある。
◎米 → ウォーレン・バフェット氏(独シュピーゲル誌)=米国はすでにリセッション入りしており、その期間も深刻度も、多くの専門家の予想を上回。2四半期連続のマイナス成長というエコノミストの定義通りではないかもしれないが、すでに影響は感じられはじめている。


欧州・英国
◎ユーロ → カタイネン・フィンランド財務相=現在の金融市場の混乱はドイツ、フィンランド経済にほとんど影響していない。 強い賃金上昇と食品・エネルギー価格高により、インフレの脅威は恒常的に強い状況が続く。
◎ユーロ → ウェリンク・オランダ中銀総裁=最近の金融市場混乱の原因や特徴について徹底した分析を行うのは時期尚早だ。金融市場は金利見通しを考える上で短期的なデータに振り回されるべきではない。原油価格の激しい動きにより消費者物価インフレ率の予測が難しくなっている。重要なことはインフレ期待を低水準に抑えること。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=金融市場は依然として調整が続いている。ドルの過度の変動を懸念するとのG7声明の内容を繰り返した。為替について急激な動きと過度のボラティリティは懸念要因。米国は困難な調整プロセスの最中にある。世界は長く続いた繁栄が終わりつつある。 状況は国によって大きく違う。世界的なインフレ問題という共通の問題に直面しているが、政策対応はそれぞれまったく異なる。
◎ユーロ → ローゼンバーグ・スウェーデン中銀副総裁=年内は利下げより利上げのリスクが大きい。
◎ハンガリー → ハンバリー中銀金融政策発表=政策金利を0.25%引き上げ8.25%に決定、予想通り。2009年のインフレ見通しについて、3.6%→4.2%に引き上げた。2010年の見通しは3.0%とした。成長率見通しは、08年が2.2%、09年が3.2%。
◎トルコ → トルコエネルギー省当局者=イランとトルコを結ぶガスパイプラインで爆発、破壊行為の可能性に原油価格が上昇。


日本・その他
◎その他 → ATカーニー・コンサルティング会社=中東の政府系投資ファンド(SWF)の運用資産が2年で3倍増の5兆ドルに拡大する可能性。  2007年のSWFの資産評価額は世界全体で約3兆3000億ドル→2015年には15兆ドルへ増加すると予想。 中東のSWF資産は07年時点で1兆6500億ドル(世界全体の約半分を占めた)。
◎NZ → NZ経済研究所(NZIER)=今年度の国内経済は大幅に減速する見通しだが、根強いインフレにより今後数カ月、金利は現在の水準に据え置かれるとの見方。
◎インド → レディ・インド中銀総裁=インド財政赤字は高水準を維持、財政圧力は数字に完全に反映されず。2008/09年度の財政赤字をGDP比で2.5%に抑えることを目標としている(07/08年度の対GPD比率は3.1%)。
◎中国 → 中国の4月末時点の外貨準備は1兆7567億ドル、前月比745億ドル増加。
◎ロシア → ロシア中銀=インフレ抑制のため、商業銀行の準備率を7月1日から引き上げると発表。 外貨建てローンに対する準備率を5.5%→7.0%に、個人の預金に対する準備率を4.5%→5.5%に引き上げる。
◎サウジ → サウジアラビア=4月のインフレ率が前年比で27年ぶりの高水準。家賃や食品価格の高騰が主因。 多くの国がドル・ペッグ制を採用する中東湾岸諸国にとってインフレは難題。経済企画省が24日発表した4月の生活コスト指数は115.2と、前年同月の104.3%→10.5%上昇。 前月比では0.9%上昇と、年初来では最も低い伸び。

2008年5月27日 本日の為替戦略

主要2大市場が休場で、昨日の流れを正直に評価することはできず、本日が事実上の週初めと考えたいが、それにしても、ドル安を連想させる発言やコメントが多い。


米メリルリンチは、米財務省が議会へ提出した「湾岸協力会議の通貨とインフレ」の報告書から、米国は湾岸アラブ諸国がインフレにより、ドルペック精度お為替政策の変更を事実上容認しているとのこと。


アラブ首長国連邦(UAE)とカタールは、今後数カ月以内に通貨バスケットに移行、年内に5%上昇すると予想、サウジは来年遅くなるまで無いとのこと。ちなみに、昨日発表された、サウジの4月インフレ率は27年ぶりの高水準となった。これが現実のものとなると、長期的には、ドル売り・ユーロ高になる可能性が高くなる。


コンサルティング会社は、中東の政府系投資ファンド(SWF)の運用資産が、今後2年間で3倍の5兆ドルに拡大する可能性とのこと、このSWF全体の資金は2007年3.3兆ドル→2015年15兆ドルへ増加するとのことで、投資資金の拡大に商品市況の活況が続くことが予想され、信じられない商品市況の高騰が続くことになりそうで、これらに関連する通貨、NOK、AUDやCADの買いが続きやすい。


ウォーレン・バフェット氏は、米国はすでにリセッション入りしており、その期間も深刻度も、多くの専門家の予想を上回ると予想している。輸出主導の景気拡大を目指し、ドル安を容認するのであろうか? それとも、インフレ懸念が高まり、ドル安を阻止するのか?最近の米消費者物価を見ていると、どうも前者に分がありそう。


本日の経済指標・その他では、昨日と一変し本日は多くの経済指標が発表される。その中で独第1四半期GDPの確報値、S&Pケース・シラー米住宅価格指数、米新築1戸建て住宅販売件数が注目され、相場変動の可能性が高くなっている。


●ドル円
ドル円は、予想以上に102.50円、103.00円の壁は実需筋の買いに厚く、なかなか下値を試すことができないでいる。ロンドン、NY市場が休場で上下を試していない可能性も残るが、102.50円を割り込むまでは押し目買いも多そうだが、いざ割り込むと急変する可能性が高く、そのリスクが気になる。


ドル円の4時間チャートは、102.73~104.43円のレンジに入り下値を試している。上値のポイントは、103.47円、103.74円、104.43円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、102.73円、102.60円、102.37円、101.46円。RSIは47と弱い上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、103~104.50円のレンジに入り、RSIは54と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いが継続。Dailyチャートは、102.50円を底値に徐々に上値がきり下がり、RSIは51で下降ラインを継続、トレンドモメンタムも売りとなっている。トータルの判断は、103.47~74円を上限に、売りで、102.37~60円を割り込むと売りが加速。トータルの判断は、ドル売りの流れもやや弱まり気になるが、引き続き、103.47~74円を上限に、売りで、102.37~60円を割り込むと売りが加速。103.80円を超えると逆に、ドル買いに変わりやすい。


●ユーロドル
ユーロドルは、連休前のポジション調整の影響もはけ、大枠で1.57~1.58レンジで4日間の揉み合いを抜け出すことを期待したい。ユーロ高を期待したいが、ユーロロングポジションも増加しており、上値を失敗すると、失望感の売りに逆戻りしやすくなっている。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドから、大枠で1.5700~1.5800のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5813、1.5863、1.5882、1.5894、1.6017。下値のポイントは、1.5692~95、1.5663、1.5602~23、1.5563。RSIは63と横ばいへ変わり、トレンドモメンタムは横ばいながら、94と101から低下し始めている。1時間チャートは、1.57~1.5820のレンジで取引が続き、RSIは48と緩やかな下降ラインから50を割り込み、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、昨日は例外との言えなくはないが、これで4日間上げ渋り高値圏で揉み合いが続き、RSIは46と上昇も停止、50を超えられず、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。トータルの判断は、買い継続だが、1.5813でダブルトップになるかを見極め、上値が失敗するか1.5634~63を割り割り込んだら売りに変化しやすい。逆に、1.5850~60を超えたら買いが加速。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが再び1.98台に乗せ、ポンド高の流れがより強くなっている。センチメントはGBP売りなのだが、GBPUSDが2.0を再トライする流れに入っており、ポンド円もその影響を受けやすく、ドル円が102.50円を割り込めないと、買いが強まる可能性が高くなる。


ポンド円の4時間チャートは、204円を底固めしているが、引き続き204~205.50円のレンジに入っている。上値のポイントは、205.48円、206.00円、209.01円。下値のポイントは、204.17円、203.30~41円、202.70円。RSIは56と横ばいで50を上回り、トレンドモメンタムは買いだが、僅かながら下げ始めている。1時間チャートは、204~205円のレンジの上限を試し、204円を堅くしている、RSIは59と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いに転換。Dailyチャートは、200~209円のレンジで取引が続き、RSIは51と50を中心に横ばいが続き、トレンドモメンタムは弱いながら買いに変化。トータルの判断は、204.17~205.48円のレンジを予想。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 4月企業向けサービス価格指数=前年比予想0.7% 前回0.4%
15:00 独 第1四半期 GDP・確報=前期比予想0.3%% 前回0.3%、前年比予想1.8% 前回1.8%
11:00 NZ 5月 企業信頼感指数=予想-51 前回-54.80
15:00 独 6月 GFK消費者信頼感調査=予想5.9 前回5.9
15:15 スイス 4月 貿易収支=予想12.7億スイス 前回12.5億スイス
18:30 南ア 第1四半期 GDP=前年比予想2.6% 前回5.3%
21:30 英 4月 BBA Consumer credit=予想4億ポンド 前回5億ポンド
21:30 英 4月 BBA 住宅貸出=予想48億ポンド、前回51億ポンド、住宅許可=予想3.2万件 前回3.54万件
22:00 米 3月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数=予想-2.0% 前回-2.6%
23:00 米 5月 消費者信頼感指数=予想60.0 前回62.3
23:00 米 5月 リッチモンド連銀製造業指数=予想 前回0.0
23:00 米 4月 新築1戸建て住宅販売件数=予想52万件 前回52.6万件
21:15 米 クロズナーFRB理事がブラジル中銀セミナーで講演、 「モーゲージ市場の修復と回復の見通し」(22日の講演と同内容)
23:50 米 イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁が講演 、「政策の見通しと影響」(サンフランシスコ)

2008年05月28日

20008年5月28日 27日の海外為替市場

日経平均株価=13893.30(203.11 1.48%)、NYダウ=12548.35(68.72 0.55%)、独DAX=6958.66(4.82 0.07%)、英FTSE=6058.50(-28.80 -0.47%)、金=912.80(-13.0 -1.4%)、原油=128.85(-3.34 -2.53%)。


海外主要市場の連休明けのアジア市場は、揉み合いから弱いながらも、韓国金融当局等、アジア中銀のドル売り介入にドルは弱かったが、連休明けの欧州市場は逆にドル買いの流れから始まり、それが一日中続いた。


欧州市場は、独第1四半期GDPは、前期比1.5%(予想0.3% 前回0.3%)と予想を上回ったが、GFK消費者信頼感調査が、4.9(予想5.9 前回5.6←5.9)と前回が下方修正され、更に予想を下回ると、EURUSD=1.5818→1.5727まで急落。GBPUSD=15:00時1.9841→1.9713まで急落、ドル買いの流れとなった。


米国市場は、原油価格、金価が急落、米金利の上昇にドル買いが続いた。消費者信頼感指数は、57.2(予想60.0 前回62.8←62.3)と弱く、米新築1戸建て住宅販売件数は、53.6万件・3.3%(予想52万件 前回50.9←52.6万件)→ 予想を上回りドル買いが先行したが、前月比が下方修正され評価が分かれる。消費者信頼感指数は弱く


イエレン・サンフランシスコ連銀総裁は、「貸し渋りは消費者を圧迫。政策金利は成長促進に適正な水準。インフレに無関心でいるべきでない」→ 利下げ終了との思惑にドル買いが強まる。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.41円(午前6時)で取引が始まり、仲値過ぎには103.27円と本日安値まで値を下げたが、103円以下のドル買いは厚く、日経平均株価が200円近く上昇、前日上値が重かった103.50円を超え、実需筋の売りと投機筋の買いが交錯したが、ユーロ円の買いに103.99円まで急進し、103.81円(午後5時)で終了した。欧州市場はユーロドルやポンドドルの下落にドル買いが先行したが、104.00円ストライクのオプション防戦売りに上値は重く103.68~00円で売り買いが交錯した。ファンド勢の買いに104円を超え上昇が始まり、オプションンカットでは、予想を上回る米新築一戸建て住宅販売も加わり、104.32円まで上昇したが、104円超えではアジア勢+オプション絡みの売りも入り103.95円まで下落、終盤にかけては再び104.35円まで上昇、午前6時では104.24円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5768(午前6時)で取引が始まり、1.5800のオプションスバリアや1.5800超えのストップロスを試しながら、1.5870~00で売り買いが交錯、1.5800を前に上げ渋っていたが、EURJPYの買いに上昇、独第1四半期GDPが予想を上回ったが、GFK消費者信頼感調査が弱く1.5819から、オプション勢の激しい売りに1.5727まで下落、1.5743(午後5時)で終了した。欧州市場は実需筋の買いに支えられ、ウェーバー独連銀総裁+グロース独経済技術相+リープシャー・オーストリア中銀総裁からインフレ懸念と利下げの可能性が否定され、弱い株価に1.5725~75のレンジで売り買いが交錯した。EURAUD+EURGBPの売りに値を下げ、新築1戸建て住宅販売件数に1.5701まで下落、1.5720~40の狭いレンジでの揉み合いから、終盤にかけては1.57以下のストップロスを誘発し1.5682まで続落、午前6時では1.5691で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.07円(午前6時)で取引が始まり、早朝の103.01円を安値に、163.05~27円のレンジで取引が続いたが、前日高値163.27円を超え、163.30~40円のストップロスの誘発し、オプションカットでは63.89円まで上昇したが、独GFK消費者信頼感調査が弱く、163.45円まで値を下げ、163.57円(午後5時)で取引を終了した。海外投機筋の買いに底堅く163.80円まで再上昇、163.40円まで下落、ECBフィキシングから再びユーロ買いが始まり、163.90円まで上昇、163.70~85円の揉み合いから、オプションカット後の売りに163.50円まで下落、結局は大枠で163.50~164.00円のレンジで上下を繰り返し、午前6時では163.56円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 4月企業向けサービス価格指数=前年比0.5%(予想0.7% 前回0.4%)
15:00 独 第1四半期 GDP・確報=前期比1.5%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.8%(予想1.8% 前回1.6%)、個人消費=前期比0.3%(予想0.4% 前回-0.8%)
11:00 NZ 5月 企業信頼感指数=-49.7(予想-51 前回-54.8)
15:00 独 6月 GFK消費者信頼感調査=4.9(予想5.9 前回5.6←5.9)
15:15 スイス 4月 貿易収支=15.657億スイス(予想12.7億スイス 前回12.665億スイス)
18:30 南ア 第1四半期 GDP=前年比2.1%(予想2.6% 前回5.3%)、前年比4.0%(予想4.2% 前回4.6%)
英 4月 BBA 住宅ローン貸出額=54億ポンド(予想48億ポンド、前回52億ポンド)、住宅ローン承認件数=3.87万件(予想3.2万件 前回3.54万件)
22:00 米 3月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数=-2.18%(予想-2.0% 前回-2.65←-2.6%)、第1四半期一戸建て住宅価格=前年同期比-14.1%で過去最大の下落率。
23:00 米 5月 消費者信頼感指数=57.2(予想60.0 前回62.8←62.3)→ガソリン価格の上昇+住宅価格の下落に16年来の低水準、現況指数=74.4(前回81.9)、期待指数=45.7(前回50)→ 予想を下回る
23:00 米 5月 リッチモンド連銀製造業指数=-3(予想1 前回0.0)、新規受注=-4(前回2)、出荷=-3(前回2)、雇用=-4(前回-12)、稼働率-6(前回-6)
23:00 米 4月 新築1戸建て住宅販売件数=53.6万件・3.3%(予想52万件 前回50.9←52.6万件)→ 予想を上回ったが、前月比が下方修正。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → イエレン・サンフランシスコ連銀総裁=貸し渋りは消費者を圧迫。政策金利は成長促進に適正な水準。インフレに無関心でいるべきでない。現行の金融緩和水準は適切。 FRBによる一連の利下げや、戻し減税を含む政府の景気刺激策は、年内に緩やかな経済成長への回復を促すのに十分。実質FF金利はゼロ近辺の緩和的水準。
◎米 → 米連邦準備理事会(FRB)が27日公表した議事録=4月29—30日のFOMCを前に、地区連銀の間で公定歩合の水準をめぐり見解が分かれていた。 12地区連銀中7行は公定歩合据え置きを要請していた。4行は0.25%ポイントの引き下げを要請。ボストン地区連銀は0.5%ポイントの引き下げを求めていた。
◎米 → グリーンスパン前米FRB議長(FT紙)=米国のリセッション(景気後退)入りの可能性は払拭されていない。


欧州・英国
◎ユーロ → リープシャー・オーストリア中銀総裁=最高値で推移する原油を踏まえると、ユーロ圏のインフレが依然ピークに達していない可能性がある。これまでのところファンダメンタルズ指標は非常に堅調。第1・四半期のユーロ圏域内GDPは前四半期比0.7%の伸びとなった。最近の指標は成長鈍化を示唆し、楽観視し過ぎないよう警告。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=短期金融市場金利は2009年まで高止まりする可能性がある。長めのターム金利の高水準のスプレッドは、ECBが予想していたよりも長期間続く可能性がある。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=ンフレ圧力が根強く成長が強いなかでECBが2008年後半に利下げするとの憶測は希望的観測で、利下げ余地はない。物価を脅かす中期的要因がある限り利下げの選択肢はない。インフレが根付く危険性が完全に消えない限り、利上げの選択肢を残すべき。 2008年のインフレが平均で3%を超え1993年以来の高水準となる可能性が高く、09年に2%以下に低下する見込みはほとんど無い。現在の金融政策がインフレリスクの抑制につながると主張してきた。しかし、持続的な抑制を保証するとは述べていない。 ユーロ圏やドイツの経済見通しについては、第2四半期に減速するとしながらも悲観する必要はない。 今年のドイツの成長率は2%を超える可能性があり、中期的な潜在成長率をかなり上回る。ドイツ、ユーロ圏の成長見通しはともに上方修正されるだろう。今後も引き締め効果が続くとは限らない。仮にインフレリスクが一段と高まり、同時に金融市場の緊張が緩めば、明らかに金融政策上の手当てが必要。 インフレ傾向が定着する危険性がある。危険が去るまでは現在の状況を緊密に注視し、必要ならば断固として行動する。
◎ユーロ → グロース独経済技術相=2008年の国内経済成長率が現在の政府予想の1.7%を超える可能性。 09年の1.2%見通しを変更する理由はないと。
◎スイス → ロートスイス中銀総裁=2008年の金融機関の成長は1.5%~2.0%で信用危機は過ぎ去ったようだ。スイス中銀は金融大手UBSの健全性を懸念していない。インフレ重視の姿勢を維持。
◎スイス → ロートスイス中銀総裁=インフレを懸念しており引き続き非常に警戒している。特定の要因が確かにインフレを押し上げている。インフレ圧力は明らかに高まっている。原油高は疑いなく国内でインフレ圧力を高めており、この動向は驚き。


日本・その他
◎日本 → 白川総裁=状況は戦後最も厳しい状況にある。米経済最大の不確実性は住宅価格に底入れ感が出てくるか。年後半以降に景気が回復するかどうかは不確実性が高く、慎重に見ている。ポイントは金融資本市場、資産価格、実体経済の3者のマイナスの相乗作用がどうなるのか、いつ終息に向かうのかだ。証券化市場は機能の大幅低下状態が続いて。短期金融市場も引き続き緊張感が根強く、企業金融も社債の信用スプレッドが高水準で推移。欧米金融機関の貸出態度は期を追うごとに厳格化している。
◎日本 → 白川総裁=金融政策で資産価格ターゲットにするのは難しい。資産価格を加味し経済や物価情勢を判断するのが基本。政策金利は潜在成長率との比較で適切な水準にある
◎香港 → 曾俊華香港財政長官=米国でこれ以上利下げすれば、米ドルペッグ制を採用している香港でインフレリスクが高まる可能性がある。
◎中国 → 周小川中国人民銀行総裁=金融政策は四川大地震の復興支援を念頭におく一方、引き続きインフレ抑制を目指す。
◎韓国 → 韓国金融当局=7億─8億ドル規模のUSDKRWの売り介入の可能性、その後も継続しているようである。
◎NZ → NZ中銀=第2四半期インフレ期待(2年間)は+2.9%となり、前回の+2.7%から上方修正。
◎NZ → NZ中銀の四半期インフレ期待調査=企業経営者の今後2年のインフレ期待が上昇。 今後1年間の期待インフレ率は平均3.3%(前回調査の3%)から上昇。今後2年間の期待インフレ率も2.9%(前回2.7%)から上昇した。

2008年5月28日 本日の為替戦略

海外連休明けの動きはドル買いとなったが、NZDUSDは弱いながら上昇し、この通貨だけはドル売りで、AUDUSD、USDCADではドルの上昇も弱く、USDCHF、USDJPY、EURUSDではドルの上昇幅は大きく、これらの通貨ペアはこの流れが暫く続きそうである。


円クロスではCHFJPYが下落、NZDJPYの上昇幅が最も大きく、それ以外では緩やかな円安となったが、ユーロ、米国では共に金利上昇の思惑が広まりつつある。クレジットリスクのヘッジ通貨、または、低金利通貨のCHFとJPYが弱く、キャリートレードが再開され、高金利通貨は比較的堅調で、ショートポジションと弱者の一角だったNZDは、先週から流れが変わり、買いが継続し、JPYは売りの相手にされやすくなっている。


本日の経済指標・その他からは、英ネイションワイド住宅価格は相変わらず重要で、ノルウェー金融政策は5.5%の金利据え置きが予想されるが、原油価格の上昇にNOKの押し目買いは強い。米耐久財受注は予想外の数字となり事が多く注意したい。時間は未定ながら、独消費者物価指数や、発表日が未定ながら独小売売上高が注目されている。


●ドル円
ドル円は、
オプション市場では、本日5月28日に期日の102.50~105.50円のダブル・ノータッチ・オプションがある。別にこれだけがドル円の相場を左右させるわけではないが、本日午後11時のオプションカットでこの水準に近づいていれば、その影響を受けることになる。また、103円を割れトライが失敗し、ドル買センチメントが強く、まずは買い先行となるのであろうが、次に103円を割り込むと、ドル売りセンチメントに急変することも気に留めておきたい。


ドル円の4時間チャートは、102.73~104.43円のレンジで上値を試している。上値のポイントは、104.43円、104.98円、105.58円、105.68円。下値のポイントは、103.74円、103.47円、103.36円、102.73円。RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いに変化している。1時間チャートは、103~104.50円のレンジの上限を試し、RSIは67と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。Dailyチャートは、102.50円を底値に再び上昇し買いが続き、RSIは下降ラインが続いているが55と50を超え、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、買い。どこまで上昇できるかを確認したい。104.43円、104.98円を超えるとドル買いが強まる。103.47円を割り込むと、売りに変化。


●ユーロドル
ユーロドルは、ウェーバー独連銀総裁が、ドイツ経済は強くインフレが懸念材料とのこと、リープシャー・オーストリア中銀総裁は、インフレはピークに達していないとの事。欧州経済指標もそんなに焦るほど悪くは無かったが、結果はユーロ安の相場で、1.58超えを失敗した反動、連休前の買い戻しの反動、色々材料はあるのであろうが、1.5650~1.5850のレンジ内で取引している間は、逆張りを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドの下限近くまで下落、大枠の下限1.57を割り込み売りが続いている。RSIは1.5737、1.5813、1.5882、1.5894。下値のポイントは、1.5663、1.5623~34、1.5602、1.5563。RSIは39と50を割り込んでから続落、トレンドモメンタムも売りに転換。1時間チャートは、1.57を割り込み売り傾向に入り、RSIは35と50を割り込み下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、5日目の上昇は無く逆に下落、1.56~1.5863のレンジに入り、RSIは42と横ばいが続き50を超えられず、トレンドモメンタムは買いに転換。トータルの判断は、売り。1.5634~63を割り込んだら売りが加速、1.5737を超えたら売りは終了。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.98で上げ止まり不安な雰囲気になっている。クロスで円売りがやや強まっているが、円売りのトレンドが始まっているでもなく、レンジ相場とも言える。これだけ長い間にわたりレンジ相場が続くと、上下に抜けたときが心配になる。期待感の円高も始まらずキャリーコストが意識され、市場センチメントはやや円に対して弱気になりかけている。


ポンド円の4時間チャートは、205.50円を超え買いが加速、205~206.50円のレンジの上限を試している。上値のポイントは、206.57円、208.00円、209.01円。下値のポイントは、205.48円、205.07~10円、204.17円、203.30~41円。RSIは68と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買い。1時間チャートは、205円を回復し買いが続き、RSIは63と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、200~209円のレンジで取引が続き、RSIは51と横ばい、トレンドモメンタムは買いが継続。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 3月 Westpac Leading Index=前月比予想-0.1% 前回0.0
15:00 英 5月 ネーションワイド住宅価格=前月比予想-0.5% 前回-1.1%、前年比予想-1.9% 前回-1.0%
16:30 スウェーデン 4月 小売売上高=前月比予想 前回0.4%、前年比予想 前回3.9%
17:00 ユーロ 3月 経常収支=予想 前回43億ユーロ
18:30 南ア 4月 消費者物価指数(CPI)=前年比予想10.8% 前回10.6%、コア=予想10.0% 前回10.1%
21:00 ノルウェー ノルウェー中銀金融政策発表=政策金利5.5%の据置きを予想
21:30 米 4月 耐久財受注: 新規受注=前月比予想-1.0% 前回0.1%、除く輸送機器=予想-0.5% 前回1.6%、除く国防関連=予想-0.5% 前回0.1%、航空機器の非国防資本財=予想-0.5% 前回-1.0%
未定 独 5月 消費者物価指数(CPI)=HICP前月比予想0.4% 前回-0.3%、 前年比予想2.9% 前回2.6%、コア=前月比予想0.4% 前回-0.2%、前年比予想2.8% 前回2.4%
未定 独 4月 小売売上高=前月比予想 前回-0.1%、前年比予想 前回-6.3%
1:50 米 スターン米ミネアポリス地区連銀総裁が講演、最近の地域・国内外経済状況(米ウィスコンシン州アルトゥーナ)
10:00 米 フィッシャー米ダラス地区連銀総裁が講演(サンフランシスコ) 、 「インフレと債務:金融政策と財政政策の相互関係」

世界資源戦争 27 新興産油国・石油企業の躍進  カナダのオイルサンドをめぐるメジャーの攻防

油田に代わる原油の供給場所として注目を集めていているオイルサンド。中でもカナダのアルバータ州に広がる鉱床から抽出できる原油の生産量は、2010年までにカナダ全体の50%、北米の10%を占めると予測されている。こういった事情があり、石油消費国中国の国有石油企業が真っ先に、カナダ企業の買収や業務提携に動いた。そして2006年、KNOC(韓国石油公社)がアルバータ州のオイルサンド鉱区の権益を取得。2010年から生産開始の予定だ。インドも動き始めた。インド石油天然ガス公社(ONGC)の参入が確実視されている。


アジアの国営企業ばかりではない。世界のメジャーもカナダのオイルサンドに大きな投資をしている。この背景には、2004年から始まった原油価格の高騰によって世界の産油国が強気の姿勢に移り、メジャーにとって投資環境が悪化していたことが挙げられる。たとえばベネズエラではロイヤリテイ比率が16.67%から30%に引上げられ、各プロジェクトには国営石油会社PDVSAが51%以上の資本率で参加。おまけに外国企業の所得税が34%から50%に引上げられた。


ロシアでは地下資源にかかわる外資進出規制が働き、カザフスタン、ナイジェリア、アルジェリアとも国営石油企業の参加比率がアップした。ボリビアでは石油産業は完全に国有化され、ベネズエラがそれを巧みにコントロールしている。これらはすべて2004年以降の起こった顕著な変化で、しかもごく一部だ。こういった「資源ナショナリズム」の盛り上がりによって、メジャーは各国から権益を失い、新たな投資先を探さざるを得なくなっていた。


そこで北米の動向に目を向けたい。米国の原油輸入国の推移を見ると、数年前から輸入先の首位はサウジアラビアではなくカナダとなっている。2005年には217万バレルとなり、2位メキシコの164万バレル、3位サウジアラビアの152万バレルを大きく引き離している。このデータは、欧米のメジャーがカナダの開発に力を注ぐようになったことの証明ではないだろうか。そしてカナダ・ドルの動向に詳しい投資家ならご存知だろう。2007年9月20日、カナダ・ドルと米ドルが等価になった事実を。カナダの経済力が、グンとアップしたのである。


カナダ・アルバータ州のオイルサンド開発の歴史は意外に古く、地元カナダの「サンコールエナジー」が1967年に開発開始、同じく地元企業の「シンクルート」が1978年に開発に着手した。1960サン年創業のサンコールエナジーは「会社創設以来の大ギャンブル」と呼ばれる巨額投資を行なった。シンクルートにはエクソンモービル(米国)、コノコフィリップス(米国)の関連会社や新日本石油などが出資している。


そして1999年、ロイヤル・ダッチ・シェル(英・オランダ)、シェブロン(米国)、トタル(仏)がオイルサンド開発事業に参入した。技術開発が遅れていたアルバータ州が、メジャー各社に事業開発への支援を依頼したのだ。たとえばシェルは2003年、オイルサンドの発掘や原油抽出に関して、膨大な量の特許を出願している。それが将来、この分野での事業で先行利益を得るための準備であったことがよくわかる。


2005年にはトタルが地元のオペレーター企業を買収。コノコフィリップスもトタルと共同で保有していた鉱区を2005年に追加取得し、2006年から原油生産を開始している。同年には、ロイヤル・ダッチ・シェルの子会社シェル・カナダがカナダの石油企業を買収。シェブロンも同年、オイルサンド鉱区75000エーカーを7000万カナダ・ドルで取得している。


カナダでは、1996年~2004年の9年間にオイルサンド事業に340億ドルの投資が成されたが、2005年~2010年の6年間には450億ドルの投資が予想されている。プロジェクトはまだ拡大するということだ。そして2020年には、オイルサンドの石油生産に占める割合が82%まで高まるとも予想されている。労働力不足やパイプラインの輸送能力不足、環境問題などの課題は多いが、一方で膨大な埋蔵量は大きな魅力だ。


By Master K/益田 慶

2008年05月29日

2008年5月29日 28日の海外為替市場

金価格と原油価格が為替市場を引っ張り、欧州市場で急落→ドル買い、米国市場では逆に買い戻され→ドル買い戻しとなる。クロスで円売りが目立ち、ユーロ売りが目立つ。


日経平均株価=13893.30(203.11 1.48%)、NYダウ=12548.35(68.72 0.55%)、独DAX=6958.66(4.82 0.07%)、英FTSE=6058.50(-28.80 -0.47%)、金=912.80(-13.0 -1.40)、原油=128.85(-3.34 -2.53%)


アジア市場は、豪第1四半期の建設支出、2.3%(予想2.0% 前回-0.8←1.0%)と予想を上回り利上げ観測が浮上しAUD上昇、AUDUSD=0.9566→0.9627、AUDJPY=99.56円→100.80円(欧米市場)まで上昇し、クロスで円売りの流れをリード。


欧州市場は、金価格と原油価格の下落が為替市場を引っ張り、欧州市場で急落→ドル買い。
独輸入物価指数、前月比0.9%(予想0.7% 3月0.4%)と強く、EUR買いが始まる。スウェーデン小売売上高、前月比-1.7%(予想-0.2% 前回0.1←0.4%)と悪化し、EURSEK=9.2989→9.367(欧州市場)→9.3511(米国市場)まで買われ、一時EUR買が強まる。ユーロ圏経常収支、-78億ユーロ(前回81←50億ユーロ)と前回より大幅低下にEUR売りが強まり、EURUSD=1.5750→1.5610(米国市場)まで下落、ドル買いをリード。


米国市場は、米耐久財受注、除く航空機器の非国防資本財=4.2%(予想-0.5% 前回-0.9←-1.0%)と予想を大幅に上回り一時ドル買いが強まる。USDJPY=104.80円→105.31円→104.47円まで下落。


独消費者物価指数=HICP前月比0.6%(予想0.4% 前回-0.3%)、前年比3.0%(予想2.9% 前回2.6%)、予想を上回るがEURUSDの買いは限定的、EURUSD=1.5628→1.5668(買いは一時的)→1.5609まで下落。金価格と原油価格が値を戻すと、ドル売りの流れが強まる。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.23円で取引が始まり、朝方は104.50円超えのオプションバリアを試し104.33円まで上昇したが、米国市場の高値104.35円をも超えられず、104.20~35円のレンジで取引から、日経平均株価が弱く、本邦輸出企業の売りに徐々に上値を切り下げ、アルカイダのテロ攻撃のリスクに103.89円まで下落した。欧州市場は104.03円で取引が始まり、米系証券のドル買い+金・原油価格の下落に、104.50円の壁を上回り104.80円まで上昇、堅調な米国株+予想を上回る米耐久財受注に105.32円まで続伸した。金・原油価格が値を戻し、105.50円を超えられず、クロスで円の買い戻しが始まると、104.47円まで値を下げ、104.55~85円のレンジで売り買いが交錯、06:00時では104.69円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5691で取引が始まり、昨日海外市場で上値トライした1.5800失敗の反動が続き、1.5666まで下落、アルカイダのテロ攻撃のリスクに1.5712まで値を戻したが、米情報当局者の否定発言に伸び悩み、EURJPYの買い+独輸入物価が強く1.5753まで上昇した。欧州市場は1.5731で取引が始まり、EURJPY+EURSEKの買いに1.5761まで上昇、予想を下回るユーロ経常収支に1.5708まで下落、ユーロクロスの売りが激しく、原油・金価格の下落を材料に、幅広いグローバルな売り+予想を上回る米耐久財受注に1.5613まで続落した。予想を上回る独消費者物価指数+中銀筋の買いに一時1.5670まで値を戻したが、原油価格が値を戻し、ロンドンフィキシングでは1.5608まで続落、1.56直前に買いが続き、1.5615~50のレンジで売り買いが交錯、06:00時では1.5642で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.55円で取引が始まり、本邦資本筋の売り163.11円まで下落、163.10~20円の買いは厚く下げ渋り、豪建設支出を受けたAUDJPYの激しい買いに、163.40円まで値を戻し、103.15~40円の狭いレンジから、独輸入物価指数を受けた米系資本筋の買い103.74円まで上昇した。欧州市場は163.65円で取引が始まり、弱いユーロ圏経常収支に一時上げ渋ったものの、米系証券+スイス系の買いに164.27円まで続伸、164.00~30円のレンジから、米耐久財受注の発表直後には164.48円まで上昇した。強い独消費者物価指数にもユーロ売りが続き、オプションカット後から売りが強まり、163.50円まで続落、163.44円を安値に、163.50~70円のレンジ取引から、終盤にかけ163.85円まで値を戻し、163.75円で取引をされている。


●主な経済指標の結果
10:30 豪 第1四半期 建設支出=2.3%(予想2.0% 前回-0.8←1.0%)→ 予想を上回りAUD買いとなる
15:00 独 4月 輸入物価指数=前月比0.9%(予想0.7% 3月0.4%)、前年比5.7%(予想5.5% 前回5.7%)
16:30 スウェーデン 4月 小売売上高=前月比-1.7%(予想-0.2% 前回0.1←0.4%)、前年比0.4%(予想3.5% 前回3.7←3.9%)
17:00 ユーロ 3月 経常収支=-78億ユーロ(前回81←50億ユーロ)、貿易収支=3億ユーロ(前回42億←29億ユーロ)→ 前回より大幅に低下しEUR売りとなる
18:30 南ア 4月 消費者物価指数(CPI)=前年比11.1%(予想10.8% 前回10.6%)、コア(CPIX)=10.4%(予想10.0% 前回10.1%)→ 5年ぶりの水準となる
21:00 ノルウェー ノルウェー中銀金融政策発表=政策金利5.5%の据置きを決定、予想通り→ ノルウェー中銀は、インフレ上昇は将来的な一段の金融引き締めを示すと指摘。ただ現時点での利上げは、根強い市場の混乱や世界経済の先行き不透明感適切ではない。
21:30 米 4月 耐久財受注: 新規受注=前月比-0.5%(予想-1.0% 前回-0.3%)、除く輸送機器=2.5%(予想-0.5% 前回1.7%←1.6%)、除く国防関連=-0.3%(予想-0.5% 前回0.0←0.1%)、除く航空機器の非国防資本財=4.2%(予想-0.5% 前回-0.9←-1.0%)→ 除く航空機器の非国防資本財が、予想を大幅に上回りドル買いとなる
21:55 独 5月 消費者物価指数(CPI)=HICP前月比0.6%(予想0.4% 前回-0.3%)、 前年比3.0%(予想2.9% 前回2.6%)、コア=前月比0.6%(予想0.4% 前回-0.2%)、前年比3.0%(予想2.8% 前回2.4%)→ 予想を上回り6月限国債先物の利回りは一時2007年10月来の水準、EURUSDの買いは限定てき


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米FBI=アルカイダがビデオで西側諸国への生物化学・核攻撃を呼びかけへ。米情報当局者からアルカイダが大量破壊兵器を使う能力を獲得した兆候はないとのコメントが出される。


欧州・英国
◎ポーランド → ポーランド中銀金融政策=政策金利政5.75%の据置きを決定、予想通り。中銀が新たなインフレ目標を立て、6月に利上げするとの見方が多い。
◎ユーロ → ロイター調査=ECBは第4四半期までに利下げをする確率は低下。6月5日のECB理事会での利下げは全員が金利据え置き、年内の0.25%の利下げ確率は60%(前回75%)となった
◎ユーロ → ゲドレム・ノルウェー中銀総裁声明=インフレ上昇や今後のインフレ高進の見込みは政策金利の一段の引き上げを示唆する。金融市場の混乱や短期金融市場での金利上昇、世界経済の先行き不透明感を背景に、現時点では金利据え置きが適切。理事会は今回の会合で利上げという選択肢を検討しなかった。
◎ユーロ → ラガルド仏経済財務雇用相=債券市場を中心に世界の金融市場は改善しているとの認識。市場には一部改善の兆しがみられ、債券市場は上向いている。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=1999年1月1日以来、ユーロ圏では1,570万人の雇用が生み出された。この間の米国での雇用創造を100万人上回っている。ユーロ圏全体において、特にフランスにおいては、失業率が25年間で最低の水準にある。ユーロがこれら全ての雇用を生み出したとは言わないが、ユーロが導入されたことで、これらの雇用が生み出されたのだとみている。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=企業と政府は警戒すべきで、消費者物価の上昇をあおる大幅な賃金上昇を避けることにより、二次的なインフレを回避すべき。金融危機は最悪な状況が今後訪れるとも言わない。市場の調整過程が続いており、引き続き警戒が求められる。
◎ユーロ → 独ザクセン州5月のCPI=前月比0.6%(前回-0.2%)、前年比3.1%(前月比2.6%)。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=強いドルが米国の利益にかなうと米当局が強調したことは非常に重要。私の目には、大統領や財務長官、FRB議長が強いドルが米国の国益になると強調していることは非常に重要だと映っている。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=近年発生したバブルの多くは、物価安定が達成の達成、デフレの危険が意識される中で、低金利が持続した後に生じている。足元の物価上昇率に目が行き過ぎると、必要な金融政策の対応が遅れ、結果として経済活動の大きな変動を招く危険がある。
◎OPEC → プルノモ・インドネシアエネルギー鉱物相=まもなくOPEC(石油輸出国機構)から脱退するだろう。

2008年5月29日 本日の為替戦略

EURUSDは、5月21日からの高値が1.5797(21日)、1.5814(22日)、1.5795(23日)、1.5792(26日)、1.5819(27日)、そして昨日26日は1.5760と6日目にEURUSDは急落、独消費者物価指数の上昇にも、トルシェECB総裁のインフレ懸念発言にも反応は鈍く、市場参加者の売買判断は、原油価格・金価格に向けられている。


先日ジョージ・ソロス氏が、原油価格はバブルで、米国がリセッションになることで急落すると発言、一時話題ともなったが、米国が激しいリセッションに入り、世界経済市長が停滞、中国、インド、ロシア、中南米の成長も鈍化すれば需給が緩和されることは予想しやすいが・・・・さて? そのような状況となったら、為替どころでなくなりそうで、願っていいのか迷うところである。


ドイツ国内の消費者物価の上昇が目立ち、労使交渉でも賃上げ幅が拡大する可能性が高く、ECBの利下げ観測予測も大幅に後退、一部では独経済への影響が危惧されているが、多くの市場参加者は、EURUSDの相場で押し目買いを考えている。


本日の経済指標・その他では、米週間新規失業保険申請件数や、米第1四半期GDP改定値が注目される。


●ドル円
ドル円は、104.45円を超えてドル買い強まり、次は、105.50円を超えることができるのか? 最近の為替相場は売り買いに確たる材料も少なく、レンジ相場になりやすく、104.45~105.50円のレンジを考え、クロスでの円売りが始まっており、どうも過大な値動きを期待する事も躊躇されるが、上値を試す動きが続きやすい。


ドル円の4時間チャートは、102.73円~105.58円のレンジの上限を試している。上値のポイントは、105.58円、105.68円、106.03円、107.03円、108.60円。下値のポイントは、104.43円、103.74円、103.47円。RSIは57と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、103円~104.50円の上限を超え、104.50~105.50円のレンジに入り、RSIは59と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、102.50円を底値に、102.50~106円のレンジで取引され、RSIは54と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続しているが54→59まで上昇に転じ流れが変わる可能性もある。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.58を失敗し何処まで下げることができるのか、これを試しているだけに思えてならに。金・原油価格主導で、特にユーロ売り材料が現れたわけでもないが、テクニカルでトレードしているファンド筋の売りに下落、さらには、EURクロスの売りに売りが加速していることを考えれば、売り先行→買い戻→レンジ相場へ戻る動きに入りやすい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5663を割り込み売りが続いている。上値のポイントは、1.5663、1.5695、15737。下値のポイントは、1.5602、1.5563、1.5505~18。RSIは42と横ばいながら引き続き50を割り込み、下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。1時間チャートは、1.57を割り込んでから売りが続き、RSIは42と50を割り込み、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジに入り、上値を失敗し下落が続き、RSIは43と50を割り込み横ばい、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、売り継続で、1.5563~1.5695のレンジを予想。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルの上昇も足踏みながら、1.98台を維持し底堅い展開となっている。ポンド円は207円台に入り、過去16日間の高値を示現している。この流れからは円売りが続きそうで、上値を試しながらも、目先は208円が壁となりそうである。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンドに変わり208円を試す動きとなっている。上値のポイントは、208.00~06円、208.98~01円、210.49円。下値のポイントは、206.54~57円、205.48円、205.10円、204.12円。RSIは60とやや下げ傾向となり、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、205円を超えてから買い続き、206円を上回り買いが加速、RSIは65で横ばい、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、200円~209円のレンジが続き、RSIは55と50を上回り横ばい、トレンドモメンタムは買いが継続。トータルの判断は、買いが続き、狭くは206.57~208円のレンジ。広くは205.48円~209.01円のレンジの上値を試す展開を予想。


●本日の経済指標・その他
パリ休場(第二次大戦終戦記念日)
8:50 日本 4月 大型小売店販売額・速報 =前年比予想-0.1% 前回0.2%
15:00 英 5月 ネーションワイド住宅価格=前月比予想-0.5% 前回-1.1%、前年比予想-1.9% 前回-1.0%
17:00 ノルウェー 4月 小売売上高=前月比予想 前回-0.4%
17:00 独 5月 失業者数=予想7.8% 前回7.9%、失業者増減=予想-2万人 前回-0.7万人
17:00 ユーロ 4月 マネーサプライM3=前年比予想0.7% 前回0.7%、前年比予想10.3% 前回10.3%
19:00 英 6月 CBI Distributive Trade=予想-5 前回-26
21:30 米 5/25週 新規失業保険申請件数=予想37万件 前回36.5万件
21:30 米 第1四半期 GDP改定値: GDP=予想0.9% 前回0.6%、 デフレーター=予想2.6% 前回2.6%、 最終需要=予想0.1% 前回-0.2%、コアPCE価格指数=予想2.2% 前回2.2%、PCE価格指数=予想3.5% 前回3.5%
21:30 カナダ 第1四半期経常収支=予想30億カナダドル 前回-5億カナダドル
未定 独 4月 小売売上高=前月比予想 前回-0.1%、前年比予想 前回-6.3%、
BIS 国際決済銀行(BIS)バーゼル委員会主催の会議 、「リスク移転メカニズムと金融の安定」(30日まで、バーゼル)
3:30 米 バーナンキFRB議長がBIS会議向けビデオ会議で講演 、「FRBの流動性対策」(13日の講演と同内容)
8:00 米 コーンFRB副議長がNY連銀とコロンビア大主催の会議で講演 、「短期金融市場と金融安定」(ニューヨーク)
30日 米 ローゼングレン・ボストン地区連銀総裁が講演(ボストン)

100年企業 28 産業別100年企業  損害保険会社編

木造住宅が多いことから火災、そして地震が大きなリスク要因となる日本。もともと海運業の発展とともに明治時代に興ったのが日本の損害保険会社だ。「○○海上」と名のつく損保は、海上保険をメインにしていた名残である。日本の損保会社は、生保の関連会社や子会社として設立されることが多い。銀行、生保業界同様、合併を繰り返して今日に至る。また、財閥系を起源とする企業が多いことも共通点だ。


日本最初の損保会社は1879年に誕生した三菱系の「東京海上保険」だ。三菱グループの源流となる「日本郵船」創業の4年後だ。同社が東京海上火災保険となり、旧安田財閥系の「日動火災海上保険」と合併して2004年に「東京海上日動火災保険」が誕生した。現在、同社が収入保険料業界第1位である。東京海上火災が存続会社となって合併したので、1879年創業の「100年企業」になる。現在の親会社である持株会社の「ミレアホールディングス」も三菱グループ。ホールディングス社長の隅修三氏は、東京海上日動火災の社長を兼務している。


1887年に創業した「東京火災保険」が数度の合併を重ねて誕生した「安田火災海上」と日産グループの「日産火災海上」が2002年に合併して誕生したのが「損保ジャパン」だ。これに破綻した「大成火災海上」が吸収され、また「第一生命」の損保会社「第一ライフ損保」が加わり、同社は一気に業界第2位に浮上した。といっても、もともと旧安田火災は業界第2位をキープしていたので順当なところだが、現在「三井住友海上」が業界第2位につけている。損保ジャパンは1888年を創業年としているが、これは、安田火災海上の前身である東京火災保険の創業の翌年にあたる。1888年に正式に会社としてスタートしたということだろうか。どちらにしても東京海上火災と肩を並べる「100年企業」だ。


「日本興亜損保」の歴史も古い。1892年、大阪に「日本火災保険」が誕生。1896年、東京川崎財閥系の「日本海上保険」が誕生。よく似た名前で紛らわしいが、この二社が合併して「日本火災海上」が設立。2002年に「興和損保」と合併して誕生したのが「日本興和損保」だ。同社は日本火災保険の設立をもって創業としているので1892年創業の「100年企業」となる。


日本生命グループ「ニッセイ同和損保」は1897年の創業。ただし、当時は日生グループではなかった。のちに関西の岡崎財閥が設立した「神戸海上運送火災」に吸収され、さらに同社を含む4社が合併し、「同和火災海上」が誕生。同社の筆頭株主が日生だった。そして損保業界に進出した日生のグループ会社「ニッセイ損保」と合併して、2001年ニッセイ同和損保が誕生した。


東京海上火災と同じ持株会社の傘下にあるのが「日新火災海上」だ。起源は1908年創業の「帝国帆船海上」。1943年に現社名に改称。2006年、ミレアホールディングスの子会社となったことで、東京海上日動火災と同じグループとなった。


損保ジャパンと熾烈な2位争いを続けている業界最大手の「三井住友海上」は意外に歴史が浅く、存続会社である「三井海上」の前身にあたる「大正海上」が設立したのは1918年。一方、「住友海上」の起源は1893年創業の「大阪保険」。住友海上が存続会社になっていれば、問題なく「100年企業」だった。


ほかに大きな合併を挙げれば、「大東京火災」と「千代田火災」が合併し、トヨタ自動社が34%出資して2001年に生まれた「あいおい損保」がある。前者は野村証券が大株主となってスタートした損保。後者のルーツは「千代田生命」だが、2000年に破綻し、米国大手金融グループAIGに買収され、生保部門は「AIGスター生命」として営業している。


By Master K/益田 慶

2008年05月30日

2008年5月30日 29日の海外為替市場

金価格下落、金利上昇、ドル全面高。 


日経平均株価=13709.44(-183.86 -1.32%)、NYダウ=12594.03(45.68 0.36%)、独DAX=7033.84(75.18 1.08%)、英FTSE=6069.60(11.10 0.18%)、金=905.00(-7.8 -0.85%)、原油=131.03(2.18 1.69%)。


アジア市場は、豪第1四半期の民間期設備投資=前期比-2.5%(予想3.0%)と悪く、個人消費の低迷が小売りセクターに影響を及ぼす中、豪企業が予想外に設備投資を縮小、第1四半期GDPがマイナスの懸念が残る。AUDUSD=0.9634→0.9581(欧州市場)→0.9536(米国市場)まで下落。


欧州市場は、英ネーションワイド住宅価格、前月比-2.5%(予想-0.5% 前回-1.1%)→ 統計開始の1991年以来最大の下落率で、GBPUSD=1.9735→1.9674まで下落→1.9804まで回復。GBPJPY=207.22円→206.80円→208.95円(米国市場)まで続伸。


独失業者数、予想7.9%(予想 7.8% 前回7.9%)、失業者増減=0.4万人(予想-2万人 前回-0.7万人)と予想より悪くユーロ高の影響が懸念、EURUSD=1.5586→1.5545まで下落。その後も続落を続ける。


米国市場は、米第1四半期 GDP改定値:GDP=0.9%(予想0.9% 前回0.6%)と予想通に上方修正され、第1四半期の米企業収益が、3.8%(予想-2.9% 前回-3.3%)と拡大し、米国株の上昇+金・原油価格の下落にドル買いが続く。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.68円で取引が始まり、本日発表されるGDPが0.9%に拡大するとのウワサが流れドル買いが続き、日経平均株価の上昇+GBPUSDの急落+海外勢の買いに、本邦実需筋のドル売りを消化しながら、105.20円まで上昇が続いた。欧州市場は105.15円で取引が始まり、104.91円を安値に主要国でのドル買いがリードし、105.30円まで上昇、105.00~30円の揉み合いから、ECBフィキシングでは105.38円まで上昇、米GDPの発表では105.03円まで下落したが、米企業収益が強く、米株価の上昇に、105.30~50円のドル売りを消化し、オプションカット後にはドル買いが強まり、105.50円を超えストップロスの買いを誘発し、105.88円まで上昇、終盤にかけては105.48円まで値を下げ、06:00時では105.50円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5639で取引が始まり、朝方の1.5564を高値に、前日安値の1.5608を目指し、1.5580~00のストップロスを試す投機的な売りが続いた、GBPUSDの売りがリードしたドル買いに上値は重く、英住宅価格の悪化にGBPUSDが急落、1.5564まで下落した。欧州市場は1.5581で取引が始まり、独失業率が悪く1.5545まで下落、1.5550以下の実需筋買い、ユーロ圏業況感指数が強く下げ止まり、1.5550~80のレンジで売り買いが交錯した。米GDPの発表直後は利食いの買いに一時1.5590まで値を戻したがが、米企業修正が強く、ドル売りが続いていたUSDCADが買い戻され、ドル全面高の流れにユーロ売りが続いた。中東勢の買いを消化しながら、1.5500割れのストップロスの売りを誘発し、1.5485まで下落、06:00時では1.5520で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.73円で取引が始まり、一時103.64円まで値を下げたが、103.50円以下の本邦勢+海外ファンド筋の買いが続き、日経平均株価の上昇に164.23円まで続伸、AUDJPY+GBPJPYの売り、利食いの売り+独失業率が悪く、163.59円まで値を下げた。欧州市場は163.84円で取引が始まり、163.60~80円のレンジで売り買いが交錯したが、163.50円を割り込み163.47円まで下落、ECBフィキシングの買いに163.98円まで急伸、買い一巡後には163.31円まで下落、GBPJPYの買い戻し+強い米国株に164.07円まで上昇、結局163.70円を中心に上下を繰り返し、06:00時では163.73円で取引されえいる。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 4月 大型小売店販売額・速報 =前年比-2.2%(予想-0.1% 前回0.2%)
10:30 豪 第1四半期 民間期設備投資=前期比-2.5%(予想3.0% 前回7.3%←5.1%)→ 予想を大幅に下回りAUD売りが始まる
15:00 英 5月 ネーションワイド住宅価格=前月比-2.5%(予想-0.5% 前回-1.1%)→統計開始の1991年以来最大の下落率、前年比-4.4%(予想-1.9% 前回-1.0%)
16:15 スイス 第1四半期 雇用統計: 失業率=2.8%(予想2.6%)、就業者数=389.9万人(予想389.4万人 前回388万人)
17:00 ノルウェー 4月 小売売上高=前月比0.4%(予想0.6% 前回-0.4%)
17:00 独 5月 失業者数=予想7.9%(予想 7.8% 前回7.9%)、失業者増減=0.4万人(予想-2万人 前回-0.7万人)→ 
17:00 ユーロ 4月 マネーサプライM3=前年比10.6%(予想10.3% 前回10.3%)
18:00 ユーロ 5月 業況感指数=0.54(予想0.40 前回0.43←0.44)、消費者信頼感指数=-15(予想-12 前回-12)、総合景況感指数=97.1(予想96.6 前回97.1)、企業信頼感指数=-2(予想-2 前回-2)、サービス業景況感指数=8(予想7 前回7)
19:00 英 6月 CBI 小売売上高(Distributive Trade)=-20(予想-5 前回-26)
21:30 米 5/25週 新規失業保険申請件数=37.2万件(予想37万件 前回36.5万件)
21:30 米 第1四半期 GDP改定値: GDP=0.9%(予想0.9% 前回0.6%)、 デフレーター=2.6%(予想2.6% 前回2.6%)、 最終需要=0.7%(予想0.1% 前回-0.2%)、コアPCE価格指数=2.1%(予想2.2% 前回2.2%)、PCE価格指数=3.5%(予想3.5% 前回3.5%)
21:30 米 第1四半期 米企業収益=3.8%(予想-2.9% 前回-3.3%)
21:30 カナダ 第1四半期経常収支=56億カナダドル(予想30億カナダドル 前回-5億カナダドル)→ 予想を上回るUSDCAD=0.9825まで下落


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → バーナンキFRB議長=流動性対策について、BIS会議向けビデオ会議で講演、内容は13日の講演同じで質疑応答はない。
米 → 米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)=輸入減や製油所の需要増で米原油在庫が予想外の減少。
◎米 → 米連邦預金保険公社(FDIC)=第1四半期の米銀の貸倒引当金、過去最高の371億ドル(前年同期92億ドル)に拡大。問題があると認定された銀行は90行(2007年76行)に増加。
◎米 → フィッシャー・ダラス連銀総裁=インフレ動向や特にインフレ期待が引き続き悪化した場合、景気低迷が続いても早めに金融政策の方向転換が行われると予想する。リセッションは予想していない。
◎米 → フィッシャー・ダラス連銀総裁+スターン・ミネアポリス連銀総裁=米経済の低迷が続いたとしてもインフレ抑制のため、近い将来利上げが必要になるかもしれないと警告→ FRBが利下げサイクルを終了し、2008年中に政策の方向転換に踏み切る可能性があるとの見方が高まった

欧州・英国
◎英 → 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)=長引く金融市場の問題が影響で、新興国不動産への投資意欲が後退。
◎ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=ユーロがドルに対して強いことで、欧州にはインフレ圧力を緩和する余地が生まれている。
◎ユーロ → 欧州委員会(スロバキア、コルナ)=ユーロ参加の前段階となる欧州為替相場メカニズム(ERM2)の対ユーロ標準値 EURSKK= を17.6472%切り上げ、1ユーロ=30.1260コルナとすることを承認→ 一時30近くまで下落、コルナの最高値を更新
◎ユーロ → トリシェECB総裁=中央銀行の責務は中期的な物価安定を維持すること。インフレ期待を十分に抑制すること。EUは生産性の押し上げを。物価安定の維持が肝要。


日本・その他
◎日本 → 津田財務次官=G8財務相会合では、世界経済の議論の中で商品価格高騰の影響を議論。
◎日本 → 亀崎日銀審議委員=景気の下振れリスクに最も注意する必要ある。金融緩和長期化のリスクも引続き存在。金融政策に特定の方向性を持つのは適切ではない。金融政策は総合的な観点から適切に判断。
◎豪 → 豪第1四半期の民間期設備投資=前期比-2.5%(予想3.0%)と悪く、個人消費の低迷が小売りセクターに影響を及ぼす中、豪企業が予想外に設備投資を縮小、第1四半期GDPがマイナスの懸念が残る。AUDUSD=0.9634→0.9581(欧州市場)→0.9536(米国市場)まで下落。
◎フィリピン → フィリピン中銀=USDJPY44でドル売り介入の模様。

2008年5月30日 本日の為替戦略

本日は月末、そして、週末金曜日・・・・不安! 世界的に金利は上昇、10年債利回りは、日本が1.8%の大台に乗せ、英国は5%の大台に乗せ、金価格が弱く、ドルの買い戻しが再開、各国で主要な経済指標が発表され、月末の特殊要因で動くこともあり、嫌な、嫌な日となっている。


テクニカルでは、ドル買い過ぎ感も残るが、テクニカルではドル買いの流れが続く。しかし、本日は月末・週末金曜日で、ポジション調整と、特殊要因の売り買いが入りやすく動きが読み難く、または、本日発表される経済指標の結果如何で、更にドル買いが加速するリスクが残り、本当に厄介な日。


本日の経済指標・その他では多くの経済指標の発表が予定されている。日本の全国消費者物価指数は前年比0.9~1.0%の予想が多く注目されている。ユーロが値を下げているが、ユーロ圏CPIや独小売売上高は一段と注目され、ユーロ相場への影響が強いことは間違いない。米個人所得・消費支出のコアPCE、米シカゴ購買部協会景気指数、米ミシガン大消費者信頼感指数は米株価への影響も大きく重要で、カナダのGDPも注目したい。


●ドル円
ドル円は、オーソドックスに考えれば、ドル円は上値を抜けて何処まで買いが続くのか確かめる動きが予想され、円クロスでは、円売りが加速する前兆があり、更に円売りを期待できる。問題は、本邦輸出筋の動向と、月末・週末要因。


ドル円の4時間チャートは、レンジの上限でもある105.58円を超えドル買いが加速できるかを試している。上値のポイントは、105.71円、106.03円、107.03円、108.60円。下値のポイントは、104.98円、104.70円、104.43円。RSIは77と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。1時間チャートは、前回高値105.68~70円を超え買いが続き、RSIは67と高値圏で推移、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、102.50~106円のレンジの上限に近づき、RSIは54と横ばいで、トレンドモメンタムは買い。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.5650を割り込み売りが加速して売りに違いは無いが、1.55以下を簡単に売りから入ってよいのか? どうも疑問が残り安値で売る難い展開となっている。ローソク足では3連続の陰線となり、三羽烏、ちょっとユーロ売りも休息しても、いいのでは。


ユーロドルの4時間チャートは、1.55近くまで下落、下値を試す動きが続いている。上値のポイントは、1.5563、1.5602~16、1.5634、1.5663。下値のポイントは、1.5364、1.5359、1.5290。RSIは30と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。1時間チャートは、1.5500を割り込み下落トレンドが続き、RSIは28と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジに入り、上値を失敗し下落が続き、RSIは45と引き続き50を割り込み弱く、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、週末の調整買いを意識しながら、売り。


●ポンド円
ポンド円は、円はやや弱く推移しえいるが、209円のポイントを確り超えたわけでもなく、ポンドドルが上昇を続けているわけでもなく。ドル円の相場次第に思えてならない。現状は上値を試している段階だけに、これにつく必要もあるが、月末・週末リスクが気になり、特に月末の特殊要因で、ポンドはロンドンフィキシングで結構動くので注意したい。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、208円を超え209円を試している。上値のポイントは、209.01円、209.15円、210.49円、213.48円。下値のポイントは、208.06円、206.55円、205.48円。RSIは77と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、上昇トレンドが続き、RSIは66と高値圏で横ばい、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、200~209円の上限を試し、RSIは55と50を上回り上昇、トレンドモメンタムも買い。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
9:01 英 5月 GFK消費者信頼感調査=予想-26 前回-24
7:45 NZ 4月 住宅建設許可=前月比予想 前回-9.1%
8:30 日本 4月 失業率=予想3.9% 前回3.8%、 有効求人倍率=予想0.94 前回0.95
8:30 日本 4月 全世帯家計調査-消費支出=前年比予想-0.7% 前回-1.6%
8:30 日本 5月 東京都区部消費者物価指数=前年比予想0.8% 前回0.6%、前年比コア=予想0.9% 前回0.7%
8:30 日本 4月 全国消費者物価指数=前年比予想09% 前回1.2%、コア=予想1.0% 前回1.2%
8:30 日本 4月 鉱工業生産・速報=前月比予想-0.5% 前回-3.4%、 前年比予想1.6% 前回-0.7%
15:00 独 4月 小売売上高=前月比予想 前回-0.1%、前年比予想 前回-6.3%、
18:00 ユーロ 5月 消費者物価指数(CPI)・速報=前年比予想3.5% 前回3.3%
18:00 ユーロ 4月 失業率=予想7.1% 前回7.1%
18:00 ユーロ 5月 消費者信頼感=予想-12 前回-12、サービスセンチメント=予想7 前回7、エコノミックセンチメント=予想96.6 前回97.1
18:30 スイス 5月 KOF先行指数=予想1.09 前回1.20
21:30 米 4月 個人所得・消費支出: 個人所得=予想前月比0.2% 前回0.3%、個人消費支出=前月比予想0.2% 前回0.4%、コアPCE=前月比予想0.1% 前回0.2%、前年比予想2.1% 前回2.1%
21:30 カナダ 4月 鉱工業製品価格=前月比予想1.0% 前回1.7%、前年比予想 前回-0.3%
21:30 カナダ 3月 GDP=前月比予想0.0% 前回-0.2%、前期比予想0.6% 前回0.8%
22:45 米 5月 シカゴ購買部協会景気指数=予想48.5 前回48.3
22:55 米 5月 ミシガン大消費者信頼感指数確報値 =予想59.5 前回48.3、景気現況指数=予想71.9 前回77.0、消費者期待指数=予想51.9 前回53.3

FXライフ 44 西アフリカの通貨 ガンビア共和国とギニア共和国

周囲をセネガルに取り囲まれる形となっているカンビア共和国。面積はほぼ岐阜県と同じだ。1965年にイギリスから独立したが、70年までは英国女王を元首とする立憲君主国だった。共和制移行以降、一時期はセネガルと親密になり、国家連合を形成したが、89年に解消した。


通貨は、1968年までUKポンドと等価の西アフリカ・ポンドが使用され、その後、ガンビア・ポンド(1968~1971年)を経て、1971年からダラシ(GMD)が使われている。経済は農業主体で、輸出収入の70%以上を落花生に依存し、隣国セネガルとの貿易が大きな国家収入となっている。94年に軍事クーデターが勃発し、西側諸国より新規援助が停止され、経済的に困窮したが、90年代末に民主化が進み、援助が再開。現在、主要援助国のトップは日本だ。99年にGDP5.6%を達成。近年でも2005年にGDP4.5%を達成している。数字だけ追いかけると、経済は好調に見えるが、状況は厳しい。


地下資源やこれといった外資獲得の産業がないのだ。落花生に続く収入源は観光産業である。2003年に「世界遺産」に登録された「ジェームズ島と関連遺跡群」は、アフリカにおける奴隷貿易の拠点であった場所だ。奴隷貿易を行なっていた当時の要塞や奴隷の宿泊施設など「負の遺産」だ。


ちなみにガンビアで売買され、アメリカに奴隷として売られた家族の生涯を描いた『ルーツ』の舞台がちょうど世界遺産に認定された地域。著者アレックス・ヘイリーはアフリカ系アメリカ人で、彼の先祖はガンビアのジュフレ村の出身だとされている。


1958年にフランスから独立したギニア共和国も、またヨーロッパ人が奴隷売買の地域のひとつとして入植を始めた国だ。ギニアビサウ、セネガル、マリ、コートジボワール、シエラレオネ、リベリアなど6つの国を隣国としている。1984年までは社会主義体制が取られたが、クーデターによって樹立されたコンテ政権誕生以降、民主主義体制の自由主義に移行した。


通貨はギニア・フラン(GNF)。1959年にCFAフランに等価として導入された。産業はGDPの20%を占める農業と、国家収入の19%を占める鉱業の二本柱がある。農業は米、サトウキビ、コーヒーなどがメイン、鉱業は世界屈指の埋蔵量を持つボーキサイト、マンガン、ウラン、鉄、ダイヤモンドなどの地下資源に恵まれ、発展した。特にアルミニウムの原料になるボーキサイトの輸出は、同国の経済を支えているといっても過言ではない。


2006年には、三菱商事がボーキサイトの独占探査権を取得。同国では日本企業初のボーキサイト探査権の取得となる。独占探査権の期間は3年。探査の結果が良ければ、採掘権を取得し、アルミナ精製所の建設を検討するという。このように先進国に積極的な投資を要請しているが、大きな結果は出ていない。社会主義路線では大きな開発は進まず、自由主義路線に移行してからもインフラ整備の遅れから開発は停滞気味だ。


また2007年の労働組合によるゼネストによって経済が混乱した。2005年度のGDPは3%だったが、物価上昇率が38.4%(2006年度)に達するなどインフレが悪化している。ギニアは、主要援助国の米国から多くの石油製品を購入している。どうやら援助国から購入する石油価格の高騰が物価上昇の原因のようだ。また、2000年以降、隣国シエラレオネ、リベリアなどからの難民を受け入れており、それら難民が経済成長や民族間問題に影響を与えている。


By Master K/益田 慶

2008年6月2日 豪小売売上高 ISM製造業景況指数

ウェリントン休場(女王誕生日)

10:30 (豪) 4月小売売上高
14:45 (スイス) 第1四半期GDP
16:30 (スイス) 5月SVME購買部協会景気指数
17:15 (香港) 4月小売売上高-価額
17:30 (英) 4月マネーサプライM4・確報
17:30 (英) 4月消費者信用残高
23:00 (米) 4月建設支出
23:00 (米) 5月ISM製造業景況指数

2008年6月3日 RBAキャッシュターゲット

08:50 (日) 5月マネタリーベース
10:30 (豪) 4月住宅建設許可件数
10:30 (豪) 第1四半期経常収支
13:30 (豪) RBAキャッシュターゲット
14:45 (スイス) 5月消費者物価指数
18:00 (ユーロ圏) 4月生産者物価指数
18:00 (ユーロ圏) 第1四半期GDP・改定値
23:00 (米) 4月製造業受注指数

2008年6月4日 豪GDP ユーロ圏小売売上高 ADP全国雇用者数

10:30 (豪) 第1四半期GDP
18:00 (ユーロ圏) 4月小売売上高
21:15 (米) 5月ADP全国雇用者数
21:30 (米) 第1四半期非農業部門労働生産性
21:30 (米) 第1四半期単位労働費用
23:00 (米) 5月ISM非製造業景況指数

2008年6月5日 RBNZオフィシャル・キャッシュレート  BOE・ECB政策金利発表

06:00 (NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート
08:50 (日) 5/30までの対外及び対内証券売買契約等の状況
10:30 (豪) 4月貿易収支
19:00 (独) 4月製造業受注
20:00 (英) BOE政策金利発表
20:45 (ユーロ圏) 欧州中銀金融政策発表
21:30 (米) 6/1までの週の新規失業保険申請件数
21:30 (加) 4月住宅建設許可
23:00 (加) 5月Ivey購買部協会指数

2008年6月6日 独鉱工業生産 カナダ失業率 米雇用統計

15:45 (仏) 4月貿易収支
15:45 (仏) 4月財政収支
19:00 (独) 4月鉱工業生産
20:00 (加) 5月失業率
20:00 (加) 5月雇用ネット変化
21:30 (米) 5月失業率
21:30 (米) 5月非農業部門雇用者
23:00 (米) 4月卸売在庫
28:00 (米) 4月消費者信用残高

2008年05月31日

2008年5月31日 30日の海外為替市場

日経平均株価=14338.54(214.07 1.52%)、NYダウ=12638.32(-7.90 -0.06%)、独DAX=7096.79(41.76 0.59%)、英FTSE=6053.50(-14.60 -0.24%)、金=891.50(9.80 1.11%)、原油=127.35(0.73 0.58%)


アジア市場は、日本全国消費者物価指数が前年比0.8%(予想09% 前回1.2%)、コア=0.9%(予想1.0% 前回1.2%)とやや弱かったが、実需筋の円買いに円相場は小幅な値動きとなった。


欧州市場は、独小売売上高、前月比-1.7%(予想0.6% 前回-2.2-0.1%)と予想外の2ヶ月連続マイナスとなり一時EUR売りが強まり、EURUSD=1.5530→1.5462まで下落、ユーロ消費者物価指数(CPI)・速報、前年比3.6%(予想3.5% 前回3.3%)が予想より上昇し、EURUSD=1.5482→1.5531(欧州市場)→1.5568(米国市場)まで上昇。


米国市場は、カナダGDP前期比年率、-0.3%(予想0.6% 前回0.8%)→ 5年ぶりのマイナスで追加利下げの可能性の残りCAD下落、USDCAD=0.9920→0.9978まで上昇。


米個人所得=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4←0.3%)、個人消費支出=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.3%)に米株価が上昇し一時的にドル買いとなる。


米シカゴ購買部協会景気指数=49.1(予想48.5 前回48.3)、米ミシガン大消費者信頼感指数確報値 =59.8(予想59.5 前回62.6)と共に予想よりやや強かったが、ドル売りが続き、月末の需要にドル売りが加速、USDCHF=1.0506→1.0414まで下落、英国が大量GILT(英債券)発行にGBP買いが強まるとの見通しに、GBPUSD=1.9684→1.9819まで上昇。


●ドル円
アジア市場のドル円は105.49円で取引が始まり、日本消費者物価に反応は鈍く、月末のドル手当て買いに105.73円まで上昇したが、前日の高値105.88円を超えられず、逆に実需筋の売りに105.23円まで下落、EURJPYの売りとアジア勢の買いに挟まれ、105.25~55円のレンジで売り買いが交錯した。欧州市場は105.34円で取引が始まり、本邦資本筋の買い+EURJPYの買い戻しに底値は堅く、105.35~60円のレンジから、米個人所得・消費支出後には、105.74円まで上昇、米シカゴPMI、ミシガン大消費者信頼感指数の結果には反応薄で、オプション勢の売りにオプションンカットでは105.39円まで下落、105.40~65円で売り買いの攻防が続いた。主要通貨でドル売りが加速する中で、一時105.33円まで値を下げ、105.52円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5518で取引が始まり、動意の乏しい中で、1.5505~1.5541の狭いレンジで取引が続いていたが、独小売売上高が予想を大幅に下回るマイナスで、前日安値1.5485を割り込み1.5469まで続落となった。欧州市場は1.5489で取引が始まり、1.5461まで下落、中東勢の買い下げ止まり、1.5465~85のレンジで揉み合いとなったが、ユーロ圏の消費者物価指数が強く、ユーロの買い戻しに1.5531まで値を戻した。ECBフィキシング後の売りに1.5492まで下落、オプションカットでは1.5530まで上昇、ロンドンフィキシングの買い需要に1.5550を超え1.5569まで続伸、週末のポジション調整に買いも続かず、1.5540~65の狭いレンジから1.5553で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.70円で取引が始まり、投資信託の買いに164.02円まで上昇、本邦実需筋の売りに163.60円まで下落、独小売売上高に163.10円まで急落した。欧州市場は163.18円で取引が始まり、163.08円まで下落、欧州勢の売り+アジア勢の買いに、163.10~30円のレンジで売り買いの攻防が続いたが、ユーロ圏の消費者物価指数が強く、163.88円まで徐々に底値を切上げ、オプションカット後に一時163.69円まで値を下げたものの、ロンドンフィキシングで月末のユーロ買い需要に、164.20円まで上昇、欧州市場が早めに取引を終了し、163.90~10円のレンジから、終盤にかけ164.23円まで上昇、164.11円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
8:01 英 5月 GFK消費者信頼感調査=-29(予想-26 前回-24)→ 1990年来の低水準
7:45 NZ 4月 住宅建設許可=前月比82.1(前回-14.5←-9.1%)
8:30 日本 4月 失業率=4.0%(予想3.9% 前回3.8%)、 有効求人倍率=0.93(予想0.94 前回0.95)
8:30 日本 4月 全世帯家計調査-消費支出=前年比-2.7%(予想-0.7% 前回-1.6%)
8:30 日本 5月 東京都区部消費者物価指数=前年比0.9%(予想0.8% 前回0.6%)、前年比コア=0.9%(予想0.9% 前回0.7%)
8:30 日本 4月 全国消費者物価指数=前年比0.8%(予想09% 前回1.2%)、コア=0.9%(予想1.0% 前回1.2%)
8:30 日本 4月 鉱工業生産・速報=前月比-0.3%(予想-0.5% 前回-3.4%)、 前年比1.8%(予想1.6% 前回-0.7%)
15:00 独 4月 小売売上高=前月比-1.7%(予想0.6% 前回-2.2-0.1%)、前年比-1.0%(予想-1.9% 前回-6.8%)
18:00 ユーロ 5月 消費者物価指数(CPI)・速報=前年比3.6%(予想3.5% 前回3.3%)
18:00 ユーロ 4月 失業率=7.1%(予想7.1% 前回7.1%)
18:30 スイス 5月 KOF先行指数=1.09(予想1.09 前回1.21←1.20)
21:30 米 4月 個人所得・消費支出: 個人所得=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4←0.3%)、個人消費支出=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.3%)、コアPCE=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)
21:30 カナダ 4月 鉱工業製品価格=前月比1.4%(予想1.0% 前回1.8←1.7%)、前年比1.0%(前回-0.2←-0.3%)
21:30 カナダ 3月 GDP=前月比-0.2%(予想0.0% 前回-0.3←-0.2%)、前期比年率-0.3%(予想0.6% 前回0.8%)→ 5年ぶりのマイナスで追加利下げの可能性の残りCAD下落
22:45 米 5月 シカゴ購買部協会景気指数=49.1(予想48.5 前回48.3)、新規受注=56.1(前回53.0)、支払価格=87.5(前回82.9)、雇用=41.2(前回35.3)
22:55 米 5月 ミシガン大消費者信頼感指数確報値 =59.8(予想59.5 前回62.6)、景気現況指数=73.3(予想71.9 前回77.0)、消費者期待指数=51.1(予想51.9 前回53.3)→予想を上回ったが引き続き1980年6月来の低水準

●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ローゼングレン・ボストン連銀総裁=住宅着工は50年ぶり低水準。利下げが下半期の成長を支援する。住宅価格の下落が依然として米経済成長を脅かしていた。銀行は消費者ローンの延滞増加による問題に直面する可能性がある。住宅価格の下落は過去50年間で最大だが、これは失業率が比較的低いなかで起きている。失業率が上昇すれば、経済は一段と圧迫される。住宅価格の下落は今後も景気の重大な下向きリスク。 インフレは2%をやや上回るコア消費者物価の上昇は歓迎できないものの、過去と比べて大きくはない。
◎米 → ポールソン米財務長官=原油高は大きな問題。米上院の住宅法案は市場の一助に。
◎米 → グリーンスパン前議長=インフレ抑制に強い引き締め策必要。政治が利上げを容認するかが問題。原油価格は長期的上昇トレンドに。
◎カナダ → フレアティ加財務相=GDPの結果は自動車の影響が大きい。カナダ経済の鈍化は驚きではない。カナダ経済は底堅さを維持。


欧州・英国
◎ユーロ → ECB(EU財務相会合前の報告書)=世界の食品価格は短期的に一段高となる可能性、供給が需要増に追いつく可能性が低いなか、上昇は長期化するとの見通し。保護貿易政策、投機、米ドル安も食品価格を押し上げている。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=インフレは懸念事項とし、そのリスクを過小評価すべきではない。 原油高の影響を緩和するために税制上の措置を使うべきではない。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=最近の食品・エネルギー価格上昇について、ECBがこれまで直面した物価面の問題として最も深刻なものかもしれないが、ECBのインフレ目標を変更する根拠としては不十分。中銀は金融安定に寄与すべき。
◎ノルウェー → ノルウェー年金基金=欧州株の運用額が、数週間以内に市場の時価総額の1%を超えるとの巨額な金額との見通し。
◎ユーロ → ノワイエ仏中銀総裁(29日)=世界経済は過去数十年で最大のインフレリスクに直面しているが、ユーロ圏ではユーロが問題克服の助けになる。


日本・その他
◎豪 → 豪優遇税制導入=オーストラリア政府が前週、州政府債を購入する際に発生する10%の源泉徴収税を撤廃すると発表したことを受け、アナリストの間では、豪州の州政府債が海外投資家にとってより魅惑的になり、既に強含んでいるAUDの上昇予想が増えている。
◎南ア → 南ア中銀=12日の金融政策で大幅な利上げの思惑が広まる。ムボウェニ中銀総裁は28日遅く、これまで0.5%の利上げを9回実施したが、インフレは抑制できてい、2%の大幅利上げも可能だと発言した。
◎インド → インド政府=1─3月のインドGDP伸び率は前年比+8.8%、金融引き締めを継続しているにもかかわらずサービス部門が寄与し高い伸び。
◎ロシア → イグナチェフ・ロシア中銀総裁=インフレ目標の導入を目指し、ドルとユーロで構成する通貨バスケットに対するルーブルの取引レンジを緩やかに拡大させる方針を明らかにした。中銀は数カ月以内にルーブルを切り上げる可能性がある。

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