2008年5月1日 4月30日の海外為替市場
日経平均株価=13849.99(-44.38 -0.32%)、NYダウ=1282.13(-11.81 -0.09%)、独DAX=6948.82(63.48 0.92%)、 英FTSE=6087.30(-2.10 -0.03%)。
アジア市場は、M&A絡みの動きにAUDUSDはアジア市場で上昇、AUDUSD=0.9311→0.9363→0.9471(米国市場)まで上昇。英ネーションワイド住宅価格は、前月比-1.1%(予想-0.5%)と過去12年超で始めての下落率、GBPUSD=1.9684→1.9623まで下落→1.9894(米国市場)では急騰。NZ住宅建設許可は、前月比-9.1%(前回-6.6%)と弱く一時NZD売りとり、NZDUSD=0.7760→0.7727まで下落→0.7854(米国市場)では急騰。
欧州市場は、独雇用統計やユーロCPI、消費者信頼感指数にも特に反応は鈍く、1.5500の重要なポイントを試しながらも、下値トライが失敗、FOMCを控え狭いレンジで取引が続いたが、英実需筋のGBPUSDやクロスのGBP買いが目立ち、ロンドンフィキシングでは月末の特殊要因でGBPの買いが続いた。
米国市場は、米ADP全米雇用報告は、10,000人(予想8,000人)と予想を上回り、米第1四半期GDPは、前期比0.6%(予想0.3%)と予想を上回り、リセッション懸念が薄らぎ、米シカゴ地区購買部協会景気指数=48.3(予想47.5)と、予想を上回り、ドルは堅調に推移。
カナダGDPは、前月比0.6(予想0.4%)、生産者物価指数(PPI)は、前月比1.7%(予想0.9%)、原材料価格は、前月比6.6%(予想2.0%)と強く、USDCAD=1.0114→一時1.0037まで下落。
注目のFOMCでは政策金利(FFレート)を0.25%引き下げ2.0%に決定、株価は上昇したが、為替は利下げ終了期待が弱まったのか、利食い主導なのか不明ながらも、USDJPY=104.35→103.73円急落、EURUSD=1.5542→1.5644まで急騰。
●ドル円
アジア市場のドル円は104.00円で取引が始まり、一時103.87円まで下落、鉱工業生産が弱く祭日明けの実需筋の買いに104.21円まで上昇したが、104.20円からは本邦機関投資家の売りに上値は重く、103.70円まで値を下げた。欧州市場は103.78円で取引が始まり、スイス系ファンドや欧州年金のEURJPY買いが続き104.20円まで上昇、104.20円の本邦勢の売りを消化し、短期投機筋のストップロスのドル買いを巻き込み上昇、ADP全米雇用報告、米第1四半期GDPが強く、104.89円まで続伸した。オプション勢売りや中銀筋の売りに105円の壁を超えることはできず、予想を上回るシカゴ地区購買部協会景気指数にも、雇用が弱く、FOMCをまでにポジション調整の売りに104.29円まで徐々に値を下げた。FOMCで0.25%の利下げ決定に104.35円→104.79円→104.30円と上下したが、声明文では、成長への下振れリスクは引き続き存在するが削除されたが、投機筋の売りが加速し103.72円まで下落、06:00時では103.90円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5570で取引が始まり、1.5553を底値に弱い英住宅価格にEURGBPが上昇、1.5600超えのストップロスを巻き込み1.5611まで上昇したが、ファンド勢や米系証券の売りが続き値を下げた。欧州市場は1.5594で取引が始まり、1.5527まで下落、1.5500のオプションバリアが意識され、1.5500~20では中東勢の買いや政府系の買いに下げ止まり、1.5525~70のレンジで揉み合いとなった。予想を上回る米GDPに一時1.5517まで下落したが、1.50の壁は堅く、予想を上回るシカゴ地区購買部協会景気指数にも、底値は堅く1.5588まで続伸、1.5542で米FOMCを迎えた。FOMCの発表にアジア市場の高値1.5611を上回り、1.5542→1.5644まで急伸、06:00時では1.5627で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.94円で取引が始まり、米系証券の売りに161.63円まで下落、本邦実需筋や投信勢の買いに162.10円まで上昇、本邦資本筋の売りに上値は重く、161.60円まで下落、結局は161.60円~10円のレンジで終始した。欧州市場は161.78円で取引が始まり、161.60~10円のレンジから、スイス系ファンドや欧州年金のEURJPY買いが続き、クロスでは円売りが加速、162.20円を超えるとストップロスの買いを巻き込み、オプションカットでは162.80円まで続伸した。ドル円が105円を直前に上げ止まり、162.30~80円のレンジで売り買いの攻防が続き、FOMCの発表直後は、162.40~95円で上下し、一時162.98円まで上昇したが、ドル円の下落に162.00円まで値を下げ、06:00時では162.36円で取引されている。
●主な経済指標の結果
日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを全会一致で決定、予想通り。
7:45 NZ 3月 住宅建設許可=前月比-9.1%(前回-6.6←-6.5%)→ 前回より弱く一時NZD売りとなる
8:00 英 4月 Gfk消費者信頼感=-24(予想-20 前回-19)→ 1992年11月来の低水準
8:30 日本 3月 失業率=3.8%(予想3.9% 前回3.9%)、 有効求人倍率=0.95(予想0.97 前回0.97)→2005年6月来の低水準
8:50 日本 3月 鉱工業生産速報=前月比-3.1%(予想-0.8% 前回1.6%)、前年比-0.4%(予想2.0% 前回5.1%)→ 景気後退観測が高まる
15:00 英 4月 ネーションワイド住宅価格=前月比-1.1%(予想-0.5% 前回-0.6%)→ 過去12年超で始めての下落率
17:55 独 4月 雇用統計、失業率=7.9%(予想7.8% 前回7.9%←7.8%)、失業者数=-0.7万人(予想-3.5万人 前回-4.8-5.5万人)→ ドイツ連邦雇用庁は失業者数の減少幅について、実際よりも1.5~2.0万人、システム問題が要因で過少に発表したことを明らかにした
18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数速報(CPI)=前年比3.3%(予想3.4% 前回3.5%)
18:00 ユーロ 3月 失業率=7.1%(予想7.1% 前回7.1%)
18:00 ユーロ 4月 消費者信頼感指数=-12(予想-12 前回-12)、総合景況感指数=97.1(予想99.0 前回99.6)、企業信頼感指数=-2(予想-1 前回0)、業況感指数=0.44(予想0.70 前回0.79←0.80)
18:30 スイス 4月 KOF先行指数=1.20(予想1.44 前回1.40←1.54)
21:15 米 4月 ADP全米雇用報告=10,000人(予想8,000人 前回-60,000人)→ 予想外の増加
21:30 カナダ 2月 GDP=前月比0.6(予想0.4% 前回0.6%)
21:30 カナダ 3月 生産者物価指数(PPI)=前月比1.7%(予想0.9% 前回0.2←0.1%)、前年比-0.3%(前回0.0←-0.8%)
21:30 カナダ 3月 原材料価格=前月比6.6%(予想2.0% 前回0.6←0.5%)、前年比20.45(前回17.5←14.9%)
21:30 米 第1四半期 GDP: 速報値=前期比0.6%(予想0.3% 前回0.6%)、デフレーター=2.6%(予想3.0% 前回2.4%)、最終需要=2.6%(予想0.2% 前回2.4%)、コアPCE価格指数=2.2%(予想2.2% 前回2.5%)、PCE価格指数=3.5%(予想3.7% 前回3.9%)→ 米リセッション懸念が薄らぐ、米金利先物が示す0.25%利下げ確率は80%
21:30 米 第1四半期雇用コスト指数=0.7%(予想0.8% 前回0.8%)
22:45 米 4月 シカゴ地区購買部協会景気指数=48.3(予想47.5 前回48.2)、生産=53.0(前回50.4)、新規受注=53.0(前回53.9)、雇用=35.3(前回44.6)、支払価格=82.9(前回83.9)
3:15 米 FOMC=政策金利を0.25%引き下げ2.0%を決定、予想通り。
●昨日の主な発言その他
◎米 → FOMCの声明全文→ 今回の声明では、「成長への下振れリスクは引き続き存在する」の部分が削除された。
1. フェデラルファンド(FF)を0.25%引き下げ2.0%に決定した。
最近の情報は経済活動が依然として弱いことを示している。家計・企業支出は鈍く、労働市場は一段と軟化した。金融市場は引き続きかなりの緊張下にあり(under considerable stress)、信用状況の縮小や住宅市場の一段の収縮は今後数四半期にわたり経済成長を圧迫する可能性が高い(likely to weigh on economic growth over the next few quarters)。
2. コアインフレ指標は若干改善したが(improved somewhat)、エネルギーや他の商品価格は上昇し、インフレ期待の一部指標は過去数カ月に上昇した。
3. エネルギーや他の商品価格が横ばいとなる見込み(projected levelling out)やリソース利用への圧力の緩和を反映し、FOMCは今後数四半期にわたりインフレが緩和する(to moderate)と予想している。
ただインフレ見通しをめぐる不確実性(uncertainty)は高まっている。インフレ動向を引き続き注意深く監視する必要がある。
4. これまでの大幅な金融緩和政策は、市場の流動性を促すための継続中の措置とあわせ、時間とともに緩やかな成長を促進し、経済活動に対するリスクを軽減する一助となるだろう。FOMCは経済・金融動向を引き続き監視し、持続可能な経済成長や物価安定を促進するため、必要に応じてタイムリーに行動する。
5. 今回の声明に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、ガイトナー副委員長、コーン、クロズナー、ミシュキン、ピアナルト、スターン、ウォーシュの各委員。フィッシャー、プロッサー各委員は据え置きが好ましいとして、反対票を投じた。"
◎米 → FOMCの結果を受け、金利先物市場では、6月FOMCで利下げ確立が、ゼロ→18%に上昇、追加利下げの可能性も残る結果となった。
◎米 → 米GM<第1四半期=純損失は32.5億ドル(1株当たり5.74ドル)。赤字額は国外好調で特別項目除く損失幅は予想以下。
◎米 → ファニーメイCEO=2010年まで米住宅市場の本格的な回復は見込めず。将来の回復局面では消費者セクターが金融市場に遅れをとる。
◎米 → ビル・グロース・PIMCO(CIO)=FRBの一段の利下げはドル安とインフレ上昇をもたらす。プラスよりもマイナスのほうが大きい可能性がある。
欧州・英国
◎ユーロ → コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁=08年のユーロ圏成長率は、IMF見通し1.4%を上回る見込み。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=ECB理事会はユーロ圏の賃金交渉をとりわけ注視している。エネルギー・食品価格上昇による賃金や価格設定への二次的影響を回避しなければならない。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=2008年上半期のユーロ圏経済はそれなりに底堅く推移。FRBとBOEは金融を緩和しているが、ECBは金融市場の混乱の経済全般への影響を見極めたい。主要通貨の急激な変動を懸念、ワシントンG7のメッセージを金融市場が無視していることはない。
日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=08年度は下振れリスクに力点置いている。リスク点検し、それに応じて適切に金融政策運営していく。循環メカニズムは足元弱まっている。クレジットスプレッド足元少し改善、市場の流動性は引き続き薄い。現在の市場の金利形成を淡々とみていく。金融政策は前回まで大きな方向性あったが、今回は下振れリスク大きく機動的に運営。資源高、シンプルな商品への逃避もおそらく反映。景気と物価が異なる方向に向かうとき、あらかじめ金融政策の答えは持たない。政策委員2人欠員、いろいろな形で問題生じている。物価の上昇が期待インフレ率に影響するなら、金融政策で対応する。現在の物価上昇は供給ショックだけでなく、新興国需要の拡大も要因。国内金融システムの安定性に全体として深刻な影響及ぼしていない。
◎日本 → 日銀展望リポート=先行きの金融政策、あらかじめ特定の方向性持つこと適当でない。上下両方向のリスク要因丹念に点検しながら機動的に金融政策運営。適切な金融調節行うことで市場安定に努めていく。わが国経済は当面減速もおおむね潜在成長率並みで推移。景気の下振れリスクにもっとも注意する必要。物価上ブレのリスクあるが、物価安定の理解から大きくかい離せず。緩和的金融環境長期化リスクは引き続き存在、下振れリスク薄まればその重要性が増す。好循環メカニズムの記述は消える。先行きの金融政策、あらかじめ特定の方向性持つこと適当でない。
◎日本 → 日銀展望リポート=2008年度実質GDP見通し中央値は+1.5%、09年度1.7%。08年度CPI見通し中央値は+1.1%、09年度+1.0%。08年度実質GDP大勢見通しは+1.4%―+1.6%。09年度実質GDP大勢見通しは+1.6%―+1.8%-08年度CPI大勢見通しは+0.9%―+1.1%。09年度CPI大勢見通しは+0.8%―+1.0%。08年度実質GDP見通し中央値は+1.5%
◎日本 → 渡辺金融担当相=-国内金融機関のサブプライム損失、拡大傾向だが米欧よりケタが1つ小さい。米欧と同じ金融システムの問題が日本にあると思っていない。サブプライム問題、終わっているわけではなく警戒水準さらに高めていく。
◎日本 → 大田経済財政担当相=1景気判断は変わらない。生産は横ばい圏内との判断に変わりない。米国向け輸出減の影響、ジワジワ出ている。米経済動向、十分警戒しながら先行きを見ている。雇用は改善に足踏みとの判断に変わりない。
◎ADB → ラジャット・ナグジア開発銀行(ADB)事務総長=2008年のアジアの新興諸国は、過去10年間で最高水準のインフレに直面。経済成長率は5年ぶりの低水準になると予想。食品・燃料価格の大幅上昇により、2008年アジア地域の平均インフレ率が5.1%。 成長率は2007年(8.7%)→2008年(7.6%)に減速、2009年(7.8%)と予想。
◎豪 → 英天然ガス生産3位のBGグループが、オリジン・エナジー・豪電力・ガス小売り2位に129.1億豪ドルの買収案→ AUDUSDが上昇。