外国為替再入門 11 インターバンク市場、対顧客市場
外国為替市場は、コンピュータと通信回線で結ばれた市場です。取引所のような物理的な場はありません。通信ネットワークを通じてマーケットが形成されているのです。このバーチャル市場に銀行、企業、個人が外国為替市場に参加しています。
外国為替市場は、インターバンク市場(銀行間市場)と顧客市場から成り立っています。銀行は通信ネットワークを使って互いに取引を行います。これをインターバンク市場(銀行間市場)といいます。インターバンク市場での取引レートをインターバンク・レートといいます。
インターバンク市場では、銀行間が直接取引する場合と仲介業者(ブローカー)を介して取引をするケースがありますが、前者を直取引、後者をブローカー取引といいます。
銀行は、銀行間で取引を行うだけでなく、個人や企業などの顧客とも取引を行います。この取引を行う市場を顧客市場といいます。かつてはこの業務は認可を受けた特定の銀行、企業にしかできませんでしたが、外国為替管理法の改正により自由化されました。
顧客市場で取引される為替レートは、インターバンク・レートによって決定されます。銀行は他の銀行、顧客との交換レートを提示します。これを建値といいますが、銀行は、このレートを求められれば提示しなければなりません。
マーケットを形成する銀行には、銀行間取引専門のインターバンク・ディーラーがいます。通貨ごとに担当を分担し、多くの銀行と取引を行います。対顧客との取引担当をカスタマー・ディーラーといいます。カスタマー・ディーラーは対顧客に市場情報を提供したり、助言したり、取引を履行するのが業務です。これらインターバンク・ディーラー、カスタマー・ディーラーの他に、自己ディーリングによる売買でポジションをとるプロプライアトリー・ディーラーがいます。為替ディーラーはこのような3種類の業務を行う人たちのことをいいます。
為替マーケットは24時間取引の市場です。ウェリントン、シドニーから始まって、東京、香港、シンガポール、ドバイ、フランクフルト、ロンドン、ニューヨークと各都市がすべての時間帯をカバーしてシームレスにつながっています。