2008年5月23日 22日の海外為替市場

日経平均株価=13978.46(52.16 0.37%)、NYダウ=12625.62(24.43 0.19%)、独DAX=7070.33(29.50 0.42%)、英FTSE=6181.60(-16.50 -10.27%)、金=918.30(-110.30 -1.11%)、原油=130.81(-2.36 -1.77%)。


原油価格の上昇の一休み、予想より良い経済指標にGBP買い、NZ予算案を受けたNZD買いに、この両通貨は上昇、JPY売りの流れが続くなか、EUR・CHFも弱い。


アジア市場は、日本全産業活動指数は、前月比0.5%(予想-0.2%)と予想を上回り、先の安値102.60円を試す動きが始まるが失敗し、ドル買い相場に逆戻り。 
NZ政府、個人所得税の減税を盛り込んだ予算案を発表、減税が4年間適用され、利下げの時期が遅れるとの見方が強まる。カレンNZ財務相は、政府は今後3年間の経済成長見通しを下方修正、GDP伸び率は09年に前年比1.5%に減速した後、2010年に同2.3%、2011年に同3.2%になるとの見通しを発表 →  AUDNZDの大口売りに、1.2404→1.2210まで急落、NZDUSD=0.7773→0.7890まで急騰、NZDJPY=79.98円→81.39円まで急進。


欧州市場では、英小売売上高が、前月比-0.2%(予想-0.4%)、英CBI鉱工業生産動向調査=前月比-10(予想-15.0)とマイナス幅が少なく、GBPUSD=1.9693→1.9848まで大幅に上昇。


米国市場では、米新規失業保険申請件数が、36.5万件(予想37.0万件)と予想より改善され、米第1四半期住宅価格指数は、前期比-0.2%(予想-1.3%)と予想より赤字幅が縮小し、ドル買いが強まる。また、株価を見ながら結局は円安の流れが続いた。 


●ドル円
アジア市場のドル円は103.02円で取引が始まり、早朝発表された日本の全産業活動指数が強く、102.90~95円のストップロスを試し、102.73円まで下落したが、日経平均株価が朝方の下落から値を戻し、NZDJPYの上昇に、先の安値102.60円トライが失敗、103.20円を超えると投機筋のドル買い戻しに103.29円まで上昇した。欧州市場は103.06円で取引が始まり、103.14~47円のレンジで売り買いが交錯したが、米新規失業保険申請件数に米株価が上昇、103.50円を超えストップロスの買いに103.78円まで上昇、米住宅価格指数に104.10円まで続伸した。本邦機関投資家の売り+オプション勢の売り+米株価の反落に上げ渋り、104.00円を中心に103.90~10円のレンジで取引が続いたが、株価が再上昇+クロスの円売りが加速し、104.38円まで上昇、06:00時では104.08円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5793で取引が始まり、1.58超えのストップロスを試し1.5802まで買い進まれたが失敗、反動に1.5757まで値を下げたが、EURJPYの買いに1.58を超え1.5814まで上昇、1.5820超えのストップロを試せず値を下げた。欧州市場は1.5805で取引が始まり、ロシア勢や独銀の売りに1.5743まで下落、一時1.5781まで値を戻したが、EURGBPの売りや投機筋のロングポジションの巻き戻しに続落、米新規失業保険申請件数1.5727まで続落となった。米住宅価格指数に1.5700まで下落、1.5690~00ではオプション勢+金融機関の買い下げ止まり、1.5693まで値を下げ、1.5693~20のレンジで売り買いが交錯、06:00時では1.5730で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は日本の全産業活動指数が強く、投機筋の売りに162.62円→162.26円まで下落、アジア中銀筋の買いに下げ止まり、162.25~50円のレンジ取引から、オプションカットでは162.96円まで上昇、162.60~60円を超えると、ストップロスの買いに162.95円まで上昇した。欧州市場は162.91円で取引が始まり、162.64円を底値に、162.65~95円で激しい売り買いの攻防が続いたが、米国株は強く、163.00円超えのストップロスを狙ったロシア勢の買いに、163.46円まで上昇した。米国株の動きを見ながら暫く163.25~48円のレンジで売り買いが交錯したが、米国株価が再上昇すると、163.87円まで続伸し、06:00時では163.70円で取引されている。


●主な経済指標の結果
独・フランクフルト休場(聖体節)
8:50 日本 4月 通関ベース貿易収支=0.485兆円(予想0.739兆円 前回1.1186←1.1144兆円)
8:50 日本 3月 全産業活動指数=前月比0.5%(予想-0.2% 前回-1.4%)
17:30 英 4月 小売売上高=前月比-0.2%(予想-0.4% 前回-0.2←-0.4%)、前年比4.2%(予想4.2% 前回4.7←4.6%)→ 予想よりマイナス幅が少なくポンド買いとなる
18:00 ユーロ 3月 製造業新規受注=前月比-1.0%(予想-0.5% 前回0.2←0.6%)、前年比-2.5%(予想6.4% 前回9.9%)
19:00 英 5月 CBI鉱工業生産動向調査=前月比-10(予想-15.0 前回-13.0)→ 予想よりマイナス幅が少なくポンド買いとなる
21:30 米 5/18週 新規失業保険申請件数=36.5万件(予想37.0万件 前回37.4←37.1万件)
21:30 カナダ 5月 小売売上高=前月比0.1%(予想0.3% 前回-0.7%)、除く自動車=前月比0.0%(予想0.5% 前回-0.4←-0.3%)
23:00 米 3月 住宅価格指数=前月比-0.4%(前回0.6%)、第1四半期住宅価格指数=前期比-0.2%(予想-1.0% 前回0.4←0.1%)→ 予想より赤字幅が縮小しドル買いとなる。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → クロズナーFRB理事=米住宅ローン市場の回復は緩やかとなり、融資制度は修復の必要がある。
◎米 → ポールソン米財務長官=米国は強いドル政策をとっている。経済ファンダメンタルズはドルの価値に反映される。


欧州・英国
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=EURUSDが向こう数カ月間で大幅に下落する可能性は低い。 原油・食品価格は高止まりすると予想している。欧州は景気後退とはならない。金融市場の混乱が最悪期を過ぎたとは思わない。米国の金融危機、サブプライム危機の影響は続くと思う。欧州実体経済への影響を測るには少なくとも数四半期かかる。
◎ユーロ → トレス欧州委員会報道官=想定を上回る原油高の影響で、2008年のユーロ圏域内GDP伸び率は欧州委予想の1.7%を下回る可能性がある。先の春季経済見通しは、原油価格が平均101.2ドルとの前提に基づくが、原油価格は今週135ドルを超えている。
◎アイスランド → アイスランド中銀=政策金利を15.50%に据え置きを決定、事前予想は利上げ。
◎ノルウェー → ゲドレム・ノルウェー中銀総裁=インフレが過度に高い水準に上昇するのを避けるため、設備稼働率を抑制する必要がある。主要金利はインフレ率を2.5%付近にとどめることを目的に設定される。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=グローバル化がインフレ圧力の主因。食品・エネルギー価格の上昇でインフレ圧力が高まっている。
◎ユーロ → ドイツ経済技術省(2008年のドイツ経済見通し)=1996年以来最高となった第1四半期を境に、年内は成長ペースが鈍化する公算が大きいとの予想。


日本・その他
◎日本 → 5月の月例経済報告=景気回復はこのところ足踏み状態にあるとの基調判断を3ヶ月連続で維持。先行きについても、景気は緩やかに回復するものの、下振れリスクの高まりには留意が必要とし慎重な表現を維持した。個人消費、生産、設備投資などの主要な需要項目についても判断が据え置かれた。一方、輸出と住宅建設については判断を引き下げられている
◎日本 → 大田経済財政担当相=1気の下振れリスクは高まっている。米経済減速の高まりなどで一段と先行きリスクが高まっている。最高値更新を続ける原油価格高騰の影響についても懸念。企業収益への影響が顕著で設備投資への影響を十分注視していく。
◎中国 → 人民元が対ドルで急進=上昇幅が過去4ヶ月で最大に達する可能性。
NZ → NZ政府2008~09年度予算案を発表=予想された規模を上回る総額82億ドルの個人所得税の減税を盛り込んだ。  10月1日から実施、今後4年間適用されるこの減税措置により、予想されているNZ中銀の利下げの時期が遅れるとの見方が強まる→ NZD上昇。
◎NZ → カレンNZ財務相=今後、20009~2011年にかけてのNZ経済についてインフレ率は低下し、失業率は上昇、GDPは一旦減速するも次第に上昇していく。個人所得税の減税について、成長鈍化の影響を和らげる役割を果たすもので、インフレを懸念する中銀に一段の引き締め策を迫るものではない。減税が利上げにつながるとは考えていない。明らかに成長が鈍化している経済を踏まえ、財政面からの刺激が可能だ。政府は今後3年間の経済成長見通しを下方修正。GDP伸び率は09年に前年比1.5%に減速した後、2010年に同2.3%、2011年に同3.2%になるとの見通し。