2008年5月7日 6日の海外為替市場
NYダウ=113020.83(51.29 0.40%)、独DAX=7017.10(-34.98 -0.50%)、英FTSE=6217.00(1.50 0.02%)、金=877.70(3.60 0.41%)、原油=121.84(1.87 1.56%)過去3日間で10ドル近い上昇。
アジア市場は本日も東京市場が休場で、主要通貨は全体的に狭いレンジ相場となった。豪貿易収支は、-27.36億豪ドル(予想-27.9億豪ドル)と予想より赤字額が減少、AUDUSD=0.9467→0.9481まで上昇、豪中銀(RBA)政策金利7.25%の据置きを決定、声明で、インフレ圧力の増加にもかかわらず、現在のスタンスは適切。現在のインフレ率は時間と共に、目標バンドに収まるとの発表に利上げ期待が払拭、AUDUS=0.9479→一時0.9435まで下落。
欧州市場は、薄商いの中で、スイス消費者物価指数は、0.8%(前月比予想0.3%)14年来の高値と予想より強くCHFは堅調に推移。独サービス業PMIは、54.9(予想54.6)2007年10月来の高水準と予想を上回り、ユーロサービス業PMIは、52.0(予想51.8)と予想より強く、EURは堅調い推移しドル売りの流れが続いた。
米国市場では、米ファニーメイ第1四半期決算が、21.9億ドルの損失(優先配当を除く)、純損失が25.1億ドル(1株当たり2.57ドル)と弱く、米国株は弱く一時ドル売りが加速したが、株価が上昇に転じるとドル買い戻しが続いた。カナダIvey PMIは、57.6(予想54.5と予想を上回り、USDCAD=1.0136→1.0000まで急落。
●ドル円
アジア市場のドル円は104.84円で取引が始まり、薄商いの中で前日の安値104.74円を割り込み104.62円まで値を下げたが、AUDJPYの買い+米系銀行の買いに下げ止まり104.99円まで上昇、上値トライを失敗し104.60円まで下落、米系銀行の買い+ユーロドルの急落の影響にドル買いが強まった。欧州市場は104.93円で取引が始まり、105円超えのストップロスを試し105.13円まで上昇したが、欧州勢のドル売りに104.50円以下の大口ストップロスを誘発し、ECBフィキシングでは104.37円まで続落となった。一時104.62円まで値を戻したが、米ファニーメイ第1四半期決算の赤字額が拡大、米国株が弱く104.25円のストップロロスを引金に104.02円まで続落、米国株が上昇に転じるとドル買いが強まり、104.88円まで値を戻し、06:00時では104.78円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5496で取引が始まり、1.5492を安値に投機筋の買いに、前日の高値1.5520超えを試し1.5536まで上昇したが、アジア勢の売りに上値は重く、1.55を割り込むとユーロ売りが加速した。欧州市場1.5498で取引が始まり、スイス勢やロシア投機筋の売りに、1.5460以下のストップロスを試し、1.5452まで続落となったが、独・ユーロ圏のサイビス業PMIが予想を上回り、1.55を超えると投機筋のユーロ買い戻しが加速、1.5530まで続伸した。1.5500を底固めし1.5548まで続伸、米ファニーメイ第1四半期決算の赤字額が拡大し、オプションカットでは1.5595まで続伸、オプション勢の売りに上値を抑えられ、ロンドンフィキシングのEURUSD+EURGBPの大口売りに、1.5520まで徐々に値を下げ、06:00時では1.5533で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.48円で取引が始まり、162.48~162.80円のレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入に売りが強まり、前日の安値162.32円を割り込みユーロ売りが加速した。欧州市場は163.63円で取引が始まり162.20円まで下落、162.20~50円のレンジで売り買いが交錯したが、ユーロドルが1.55を回復すると162.76円まで上昇、本邦勢の売りにECBフィキシングでは162.17円まで下落した。一時162.38円まで値を戻したが、弱い米国株に162円まで続落、162.00~25円のレンジで売り買いが交錯したが、米国株が上昇に転じ、オプションカットからユーロ買いが強まり、ロンドンフィキシングでは162.53円、そして、162.79円まで続伸となった。ユーロドルの下げに一時162.32円まで下落したが、終盤にかけて再び162.79円まで値を戻し、結局は162.50円中心の相場が続き、06:00時では162.79円で取引されている。
●主な経済指標の結果
東京市場休場(振替休日)
10:30 豪 3月 貿易収支=-27.36億豪ドル(予想-27.9億豪ドル 前回-32.61←-32.89億豪ドル)、輸出=4.44%(前回3.2%)、輸入=1.35%(前回0.0%)
13:30 豪 豪中銀(RBA)金融政策発表=政策金利7.25%の据置きを決定、予想通り→ 声明では追加引き締めが必要ないとも受け取れる需要の減退に言及し、AUD売りとなる。
14:45 スイス 4月 消費者物価指数(CPI)=0.8%(前月比予想0.3% 前回0.9%)、前年比2.3%(予想2.4% 前回2.6%)→ 14年ぶりの高値、引き続きSNBのインフレターゲット2.0%を上回る
16:55 独 サービス業PMI=54.9(予想54.6 前回51.8)→ 予想を上回り2007年10月来の高水準
17:00 ユーロ 4月 サービス業PMI=52.0(予想51.8(前回51.6)
17:30 英 4月 サービス業PMI=50.4(予想51.6 前回52.1)→ 2003年3月来の低水準で利下げ観測がまた広まる
18:00 ユーロ 3月 生産者物価指数(PPI)=前月比0.7%(予想0.7% 前回0.6%)、前年比5.7%(予想5.6% 前回5.4←5.3%)
21:30 カナダ 3月 住宅建設許可=前月比-4.5%(予想-1.0% 前回0.8←-1.0%)
23:00 カナダ 4月 Ivey PMI=57.6(予想54.5 前回59.0)
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → フェルドシュタイン=米国経済はリセッションに滑り込んでいる。1年前と比較するとあらゆる指標が下げている。
◎米 → 米ワコビア第1四半期決算修正=生命保険のポートフォリオで評価損を新たに計上したことで赤字額がほぼ2倍になった。修正後の決算では優先株配当を含めた普通株主帰属損失は7.08億ドル(1株当たり0.36ドル)。4月14日に発表した決算では3.93億ドル(0.20ドル)。
◎米 → フィッシャーダラス連銀総裁=現在の金利水準は適正。インフレ圧力の高まりに対する懸念に利下げに反対した。個人的にインフレを懸念。インフレが消費や企業活動の変化につながり、結果として経済成長に一段と影響を与えるとともに、為替市場への圧力になるというマイナスの循環も懸念し。それが利下げに反対している理由のひとつ。
◎米 → 米メリルリンチ=保有資産中、価格評価の最も困難な「レベル3」の資産は2008年1-3月(第1四半期)に70%増加。824億ドル(07年12月末は486億ドル)。
◎米 → 米連邦住宅公社監督局(OFHEO)=連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)に課している自己資本の上乗せ分を現行の20%から15%に引き下げる方針。
◎米 → 米ファニーメイ第1四半期決算=21.9億ドルの損失(優先配当を除く)。純損失が25.1億ドル((1株当たり2.57ドル)。米住宅市場が一段と低迷したことで3四半期連続の赤字となった→ この決算の発表を受けドル売りが強まる。
◎米 → 米ベアー・スターンズ(週刊誌)=ベアーの従業員約1.4万人の1万人(約70%)が合併に伴って解雇。JPモルガンの方では最大1500人が失職。
◎米 → バーナンキRRB議長(講演)=モーゲージ市場が依然、緊張状態にあり米経済にとって脅威となっている。25年で最悪となっている住宅不況終息のため、政府と住宅ローンの貸し手に対し住宅差し押さえ回避に向けて努力を集中するよう要請。住宅差し押さえ件数の加速は住宅価格をさらに押し下げ、経済全般に影響を与え、金融システムを脅かす可能性。今年の差し押さえ率は上昇→ この発言にドル売りが強まる
欧州・英国
◎ルーマニア → ルーマニア中銀=政策金利を0.25%引き上げ9.75%に決定。予想は0.5%の引き上げ。
◎スイス → UBS=投資銀行部門で、最大で全体の12%に相当する人員を削減。2008年1-3月(第1四半期)決算は115億スイス・フランの赤字(予想200億)、投資部門の損失は約182億スイス・フランの赤字で、資産運用・富裕層資産管理部門の顧客は122億ドルを引き揚げた。
日本・その他
◎中国 → 周小川中国人民銀行総裁=インフレは2008年4-6月(第2四半期)に緩やかなペースになる。政策金利は依然としてインフレ抑制に向けた選択肢の一つ→ 人民元の上昇ペースが鈍化するとの見通しが増える。
◎インドネシア → インドネシア中銀=政策金利を0.25%引き上げ8.25%に決定、予想外。中銀は必要となれば再び政策金利「調整する可能性がある。
◎豪 → スティーブンス豪中銀総裁の声明(RBA)=インフレ圧力の増加にもかかわらず、現在のスタンスは適切。短期的には高水準を保つが後需要の減退に伴い徐々に低下すると。インフレが時の経過とともに低下するためには、総需要の伸びが2007年と比べて大幅に鈍化する必要がある。現在そうなりつつあることを示す証拠が積み上がっている→ 利上げ観測が弱まりAUD売りとなる