2008年6月18日 本日の為替戦略

キングBOE総裁が英政府・財務相に送った釈明の書簡では、「英消費者物価が年末に4%を超える水準でピークを打ち低下するが、2009年にも引き続き2.0%の目標を上回って推移する」との見通しを発表した。メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁は「7月3日のECB理事会での利上げについて、確実性があり得る。利上げが複数回となる可能性については明言を避けた」と言っている。昨日アジア市場でユーロ売りの材料にされた、スマギECB専務理事の「中銀は利上げを深刻に考えていない。インフレ2%へ低下させるには0.25%の利上げで十分」と発言したが、7月の利上げをEURの為替レートに折り込みながら、欧米共にインフレリスクが強く、上げ幅は別として、利上げは避けられない状況にある。


一方、米国は年内の金利据え置きが予想されており、ホワイトハウスが真のドル高政策を積極的に採択しない限り、ドル売りの材料は残る。しかし、ホワイトハウス、FRBのドル高誘導とも取れる発言と、FRBが為替政策に関与する異例の措置に、ドルインデックス3月17日の70.70から、徐々に底値を切上げ、ついに一時74台まで上昇、上昇トレンドが続き、ドル高の流れは継続している。


本日の経済指標・その他では、主要な経済指標も無く、イングランド銀行議事録が重要で、昨日のキングBOE総裁が議会に宛てた書簡にポンド相場が急落した経緯もあり、前回の政策金利据置きが予想通り8対1で決定されたのか注目したい。


●ドル円
ドル円は、200日移動平均線の108.26円近辺で上昇も停滞し、108.63円のテクニカルポイントを上抜けできるまでは、積極的なドル買いも難しいと見ているが、短期的な流れは別にするとドル高の流れに入り、押し目でのドル買いが続きそうである。話はそれるが、昨日、福田総理は海外記者との会見で、消費税引き上げは必至と発言、そうでなくても暗い世相がより暗くなるのではと心配される。相場の格言に、材料はあとでついてくるとある、日本の公的債務は1000兆円以上あるとも言われているが、円を売ろうと思えば何でも材料にできそうである。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続いている。上値のポイントは、108.63円、109.02円、109.91円。下値のポイントは、107.75~80円、107.33円、106.98円、106.55円。RSIは61と50を上回るが横ばいで推移、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、108円を中心に狭いレンジで取引が続き、RSIは42と50を割込み、弱い下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売り。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、108.60円で上値が押さえられ、RSIは60と弱い上昇ラインができ、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、中期の買い、短期の売りが続き、107.33円~108.63円のレンジを予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、引き続き1.53~1.59のレンジで取引が続き、いい加減嫌になりそうであるが、最近はユーロの上昇力も鈍くなり、上値が徐々に切り下がっているとも言えなくもない。大手投資家がオプションを利用してレンジ相場で儲かっているようであるが、ユーロ売りを期待しながらも、短期勝負は時間と共にユーロショートも持ちきれず、結局は戻りを辛抱強く待つ以外なさそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、弱い上昇トレンドも弱まり、広くは1.53~1.56のレンジが続いている。上値のポイントは、1.5586、1.5602、1.5636、1.5843。下値のポイントは、1.5478、1.5410、1.5359、1.5337。RSIは上昇ラインも消え横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、1.5300を底値に緩やかな上昇が続き、RSIは58と50を上回るが横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、下値をトライしながら、またしても、1.5340~1.5863のレンジに入り、RSIは51と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、買いで、1.5478~1.5586のレンジを予想。


●ポンド円
ポンド円は、買いの流れが、昨日のキングBOE総裁の書簡の内容でどのように変化するのか心配である。特に211円、212円、そして、213円をトライ中の出来事でもあり、将来の利上げ観測はポンドに対してプラスの材料ではあるが、反応は、スタグフレーションをイメージし、売りとなっている。今後数日間は決め打ちせず、市場の反応と通貨当局者の発言を待ちたい。


ポンド円の4時間チャートは、210.50円を下限に上昇が続きき210.50~213.00円のレンジに入っている。上値のポイントは、213.48円、212.61円、213.25円、216.23円。下値のポイントは、210.63円、210.48円、210.07円、208.57円。RSIは61と弱い下降ラインに入り、トレンドモメンタムは売り。1時間チャートは、212~213円のレンジ下限を割込み下落が続き、RSIは32と下降ラインがやや弱まり、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、RSIは64と上昇もやや弱まり、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、売りを継続、210.07円を割り込むまでは消極的な売り。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月30日分)
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(5月19・20日分)
14:00 日本 4月 景気動向調査・改訂値=先行CI指数=予想 前回92.8%、一致CI指数=予想 前回101.7%
17:30 英 イングランド銀行(BOE)議事録=8対1で政策金利の据え置き決定を予想
17:30 英 6月 CBI Industrial Trends Survey=予想-14 前回-10
18:00 スイス 6月 ZEWサーベー=予想 前回-60.4
21:30 カナダ 5月 景気先行指数=前月比予想0.1% 前回0.1%


米サンフランシスコ地区連銀主催会合  「グローバル金融のなかのアジアの役割」 イエレン総裁あいさつ(サンフランシスコ)
ダーリング英財務相とブラウン首相が経済政策演説
米中戦略経済対話(最終日、メリーランド州アナポリス)