2008年6月3日 2日の海外為替市場
日経平均株価=14440.14(101.60 0.71%)、NYダウ=12503.82(-134.50 -1.06%)、独DAX=7008.77(-88.02 -1.24%)、英FTSE=6007.60(-45.90 -0.76%)、金=897.00(5.50 0.62%)、原油=127.76(0.41 0.32%)。
週明けのオセアニア市場では、英タイムズ紙が、英住宅金融大手ブラッドフォード・アンド・ビングレー のCEOが健康上の理由から辞任、予定外の4億ポンドの増資発表に、英金融不安にポンド売りが始まる。GBPUSD=1.9764をピークに下落が始まり、GBPJPY=208.36円をピークに米国市場では204.65円まで急落し、円高の流れが始まった。
豪小売売上高は、前月比-0.2%(予想0.2% 前回0.2←0.5%)と予想を下回り、利上げ観測が後退、AUDUSD=0.9561→0.9501(欧州市場)まで下落→0.9567(米国市場)まで上昇。AUDJPYは売りが続いた。
欧州市場では、英タイムズ紙の記事を材料にGBP売りが進み、英製造業PMIは、50.0(予想50.5 前回50.8←51.0)と2005年7月来の低水準。英住宅ローン承認件数は、5.8万件(予想6.5万件 前回6.3←6.4万件)と統計開始の1999年以来最低の水準で、GBPUSD=一時1.9597まで下落。
英住宅金融大手ブラッドフォード・アンド・ビングレー社の株価が30%近く急落、欧州株価は下げ、ポンド売りが加速。
米国市場では、米ISM製造業景況指数は、49.6(予想48.5 前回48.6)と予想を上回ったが、米株価の下落が続きドル円の売りが続いた。
欧州勢が取引を終了した薄い相場で、S&Pがメリルリンチ、リーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレーの債務格付けを引き下げ、ドル売りが加速、円高が進んだ。
●ドル円
アジア市場のドル円は、英タイムズ紙の報道にGBPJPYの売りが進み、オセアニア市場で104.92円まで下落、東京時間の午前6時では105.12円で取引が始まり、本邦実需筋の買いに105.54円まで上昇、AUDJPY売りやアジア勢の売りに上値は重く、105.20~50円のレンジから、欧州勢の参入にGBPJPYの売りが加速、104.95円まで続落となった。欧州市場は105.31円で取引が始まり、クロスの円買いに上値は重く、欧州金融株の大幅下落+弱い英経済指標にGBPJPYの売り進み、104.66円まで下落、ポジション調整に一時105.00円まで値を戻したが、戻り売りが続き104.58円まで続落した。予想を上回る米ISM製造業景況指数にも上昇力は鈍く、S&Pがメリル・リーマン・モルスタの格下げを発表すると、104.20~40円のストップロスの売りを誘発、104.02円まで下落、終盤にかけては利食いの買いに104.62円まで値を戻し、06:00時では104.43円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルはオセアニア市場の高値1.5579から、午前6時では1.5569で取引が始まり、1.5545~65のレンジから、GBPUSDの下落に1.5531まで下落、1.5530~45の揉み合いから1.5515まで続落、1.5520~45のレンジで売り買いの攻防が続いた。欧数市場は1.5527で取引が始まり、ECB理事のタカ派発言に1.5567まで上昇したが、弱い欧州株+実需筋の売りに1.5500を割り込み1.5487まで下落した。予想を上回る米ISM製造業景況指数に1.5488まで続落したが、GBPUSD+AUDUSDの買いが続き、ロンドンフィキシングには1.5543まで、S&Pがメリル・リーマン・モルスタの格下げを発表すると1.5590まで続伸したが、CTA筋や米銀筋の売りに1.5532まで下落、06:00時では1.5537で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円はオセアニア市場の高値164.25円から、午前6時では163.64円で取引が始まり、164.24円まで値を戻したが、AUDJPYの売りに上値は重く、163.68~164.20円のレンジで売り買いが交錯、GBPJPYの売りが強まると163.10円まで続落となった。欧州市場は163.52円で取引が始まり、弱い英経済指標にGBPJPYが急落、連れ安となり162.73円まで続落、東欧勢の買い戻しに163.31円まで上昇したが、弱い米国株に、上値は重く162.50円以下のストップロスを誘発し、162.08円まで下落、162.15~55円のレンジでの取引が続き、06:00時では162.25円で取引されている。
●主な経済指標の結果
ウェリントン休場(女王誕生日)
9:30 豪 5月 TD-MIインフレーションゲージ=前月比0.3%(前回0.5%)、前年比4.5%と過去最高。
10:30 豪 第1四半期 設備投資=0.9%(予想1.0% 前回0.8←0.7%)
10:30 豪 4月 小売売上高=前月比-0.2%(予想0.2% 前回0.2←0.5%)→ 予想を下回り一時AUD売りとなる
14:45 スイス 第1四半期 GDP=前期比0.3%(予想0.3% 前回0.9←1.0%)、前年比3.0%(予想3.3% 前回3.6%)
16:30 スイス 5月 SVME購買部協会景気指数(PMI)=55.7(予想55.4 前回56.7)
16:55 独 5月 製造業PMI=53.6(予想53.5 前回53.6)
17:00 ユーロ 5月 製造業PMI=50.6(予想50.5 前回50.7)」
17:30 英 5月 CIPS 製造業PMI=50.0(予想50.5 前回50.8←51.0)→ 2005年7月来の低水準
17:30 英 4月 住宅ローン承認件数=5.8万件(予想6.5万件 前回6.3←6.4万件)→ 統計開始の1999年以来最低の水準
17:30 英 4月 住宅ローン貸付額増減=63.54億ポンド(予想68億ポンド 前回67.4←69.3億ポンド)、消費者信用残高=9.4億ポンド(10億ポンド 前回11.67←12.4億ポンド)
17:30 英 4月 マネーサプライM4=前年比11.1%(前回11.2%)
23:00 米 4月 建設支出=-0.4%(前月比予想-0.6% 前回-0.6←-1.1%)
23:00 米 5月 ISM製造業景況指数=49.6(予想48.5 前回48.6)、新規受注=49.7(前回46.5)、雇用=45.5(前回45.4)、価格=87.0(前回84.5)
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ロックハート・アトランタ連銀総裁=インフレは不快な水準、期待高まる兆し。米経済は依然として深刻なリスクに直面。住宅減速ペースは鈍化しつつある。現在の政策スタンス、リスク対し適切に均衡。FRBが予想する政策効果を見極めるため、恐らく一定期間が必要。政策、成長とインフレ動向に柔軟に対処する必要。米経済は相当の不透明性に直面、深刻なリスク残る。上半期の成長は弱いと予想、下半期は逆風弱まるなか幾分改善へ。
◎米 → ポールソン米財務長官(UAE訪問中)=ドルが世界の準備通貨であるもっともな理由がある。最近のドル安は原油価格上昇の小さな要因にすぎない。強いドルは米国の国益だと繰り返し述べてきた。資本市場は厚みがあり流動性が高い。過去数カ月にわたりドル安要因となっている米経済の問題に取り組む方針。一部のクレジット市場、依然として適切に機能していない。市場が完全に回復するには数カ月かかる、紆余曲折がある見通し。
◎米 → S&P=メリルリンチ、リーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレーの債務格付けを引き下げた。
欧州・英国
◎ユーロ → 欧州連合(EU)統計局=4月のユーロ圏の食料価格は乳製品などの高騰で前年同月比7.1%上昇し、総合インフレ率(3.6%)の約2倍の伸び。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=物価安定の主要責務に忠実であり続ける。物価安定は金融安定の必須条件、現時点で非常に重要。ECBは物価安定に今後も焦点を当てる。
◎ユーロ → トリシェECB総裁(ルモンド紙)=非常に重要な市場の調整に直面しており、それは依然続いている。警戒を維持する必要。物価上昇は本当に問題をもたらしている。ユーロ圏全体の物価安定を維持する必要がある。-物価上昇はユーロ圏に本当に問題をもたらしている。
ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=IMFがユーロ圏の成長率見通しを上方修正したことを歓迎する。この状況において将来のインフレ動向は重要事項でIMFはやや楽観的。
◎ユーロ → シュタルクECB専務理事=ユーロ圏のインフレ率は中期的に2%を下回るとの見通し。 エネルギーや農産物、食料など原材料価格の世界的な動向により、現在はインフレの際立った上昇が見られる。3%を超える現在のインフレ率について受け入れがたい。長期的にインフレ率が3%を超える水準にとどまれば深刻な懸念。世界的な信用収縮は欧州に重大な悪影響を及ぼしていない。
◎ユーロ → オルドネス・スペイン中銀総裁=中期的な物価安定に向けできる限りのことを行う。すべてのユーロ圏加盟国の状況を考慮。
◎ユーロ → リープシャー・オーストリア中銀総裁1=インフレ抑制のためにあらゆることを行う。現在の為替レートは原油価格のネガティブな動きを軽減する役に立っている。
◎IMF → IMFユーロ圏経済に関する定期リポート=ECBが政策金利を当面4%で据え置くのが適切。ユーロ圏の今年の成長率見通しを従来の1.4%→1.75%に引き上げ。2009年の成長率については1.25%に減速するとの見通し。
◎英 → 英住宅金融大手ブラッドフォード・アンド・ビングレー =CEOが健康上の理由から辞任、株主割当増資での予定外の4億ポンドの増資発表に、株価が30%近く急落、HBOSが一時8%下落、欧州株安にポンド売りが始まる。
日本・その他
◎日本 → 岩田・内閣府経済社会総合研究所所長= 交易条件の悪化が内需に与える影響に、日本経済の現状について微妙なところに差し掛かってきている。 物価動向については、判断が難しいとしながらも少しずつトレンドとしてデフレの状態から抜け出しつつあることは間違いない。米国経済に関しては年後半には必ず上向くとか、なかなかそういうことが言いにくい局面で、不確実性が増大。
◎中国 → 中国人民銀行=一連の自然災害の結果、成長の過熱リスクが低下。国内経済と外部環境が年初からかなり明確に変化した。これらの変化により、急速な成長の過熱リスクがやや緩和された。
◎IMF → IMF=ロシアの今年のインフレ率は14%に達する可能性、ルーブルの上昇が望ましい。
◎カタール → カタール首長の経済アドバイザー=1カタールは通貨の米ドルとのペッグを撤廃する必要がある。
◎サウジ → アッサーフ・サウジアラビア財務相=ドルペッグ制廃止や通貨再評価の意向ない。ポールソン米財務長官との共同記者会見で述べた。